WeMade Entertainmentモバイルブースレポート
カジュアルアクションからMMORPGまで幅広い新作8本を紹介
ブースはモバイルのもの、通路を挟んで「ICARUS」専用のものと2つを用意。スペースを贅沢に使っている |
韓国・釜山で開催されている「G-STAR 2012」において、韓国WeMade Entertainmentはスマートフォン用モバイルゲームタイトルとして新作8本を含む合計16本をプレイアブル出展している。
WeMadeは11月8日にWindows用MMORPG「ICARUS」の発表会を開催しており、モバイルのブースと「ICARUS」のブースを個別に大きく展開するという贅沢な会場の使い方を行なっている。こちらの記事では「ICARUS」を取り上げて紹介したが、今回はモバイルゲームに焦点を当て、出展されている新作タイトルをご紹介していきたい。
今回ご紹介するタイトルは全てiOS/Android用として開発されており、日本でのサービス時期は未定となっている。また11月8日にはメディア向けのタイトル発表会も開催されたので、こちらの模様も併せてお伝えする。
■ 日本での展開は来年以降。「LINE」も含めた最善の方法を検討
WeMade Online代表取締役社長のチェ・ジョング氏 |
具体的なタイトルの紹介に入る前に、11月8日に開催されたWeMadeのタイトル発表会の模様をお届けしたい。タイトル発表会では、WeMadeの日本法人であるWeMade Online代表取締役社長のチェ・ジョング氏が挨拶を述べた。
チェ氏は、「G-STARはWeMadeにとって意味のある場所。昨年モバイルゲームを5つ出した時は『Wemadeがモバイルか。本当に上手くいくのか』という目線があったが、いずれのタイトルもマーケットで反響を得ることができた。昨年はなかったが、今年は会場で色々な人から挨拶をされ、WeMadeが皆に注目されているのを感じた」という。
今回は16タイトルの出展となったが、タイトル数は「未発表も含めると、その数は40個になる」そうで、「それらはほとんどのゲーム分野を網羅するものになり、プラットフォームや提案の仕方など、展開はそれぞれ違うやり方で臨みたいと思う」と語った。
チェ氏はG-STARの会場から時代がモバイルゲームに流れていることを感じていると話しながら、その一方で発表された「ICARUS」については「元気のないPCオンラインゲーム業界を少しでも元気づけられれば」と述べた。
チェ氏は最後に、日本での展開について「来年にタイトル発表をしていくが、どうすれば日本で最も成果を出せるか、その方法を考えている。タイトルによっては『LINE』や他のプラットフォームなど独自に展開していきたい」と抱負を語った。
■ IRON SLAM
ここからは新作タイトル8本を紹介していく。「IRON SLAM」は、バーチャルパッドを使用して移動と攻撃を行なうプロレス格闘ゲーム。2頭身程度のロボットがリングの中を駆け巡りながら、殴ったり投げ技を出したりして相手を倒していく。
試合の肝は相手を掴んでからのじゃんけんのようなシステム。掴むと青や赤などのマークが表示され、ボタンを押す度に変化していく。数秒経つと色が決定し、その色に対応した技が発動して通常よりも大ダメージを与えられるが、相手側もマークを選択できるようになっており、技のマークが一緒になってしまうと技を返されて逆にダメージをもらってしまう。
相手が弱いCPUならまだしも、これがオンラインの対人戦となるとマークがひっきりなしにクルクル変わることとなり、数秒の間にとてつもない駆け引きが潜んでいることを感じさせた。また攻撃方法もロープの反動でアタックする、リングのコーナーに登って飛び降りながら攻撃を食らわすなど、プロレスの要素が多く見られる。試合は相手のダウンから3カウント取れば勝利となる。
ロボットはかなりの種類があり、それぞれに違う技を持っている。派手な技がバンバン出るので、お気に入りのロボットを見つけるのも楽しいだろう。試合のモードは1体ずつ戦っていくシングルモード、どんどんロボットがリングに上がってくる乱戦モード、操作をよりシンプルにしたキッズモードなどが搭載されている。
【「IRON SLAM」トレーラー】 |
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■ PANGTAJIA
「PANGTAJIA」は、火の玉や電撃弾、弓矢などの弾を積んだユニットを配置し、スリングショットの要領で相手のチームを全滅させることを目的としたカジュアルシューティング。弾を打ち出すというシステムは「Angry Birds」をイメージしてもらえばわかりやすいが、このタイトルはそれを対戦形式にしている。
戦闘は3体のユニットを選択し、1体ずつ交互に弾を発射していく。弾が火の玉であれば爆風に加えて炎の効果でダメージが追加されたり、電撃であれば電気攻撃を加えられたりと、ユニットの特徴が多く反映されるようになっている。
また弾が地面に当たると当たった地面も削れるので、空中の地形では地面ごと相手を落とすといった作戦も有効となる。また発射には時間制限があるものの、時間制限以内であればユニットの左右への移動も可能となっているので、ストラテジー要素もある、見た目以上に奥深い作品となっている。なお対戦は自動マッチングを採用している。
【「PANGTAJIA」トレーラー】 |
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■ HEROES LEAGUE
「HEROES LEAGUE」は、自陣と敵陣のチームに分かれ、相手の基地の破壊を目指すRTS。8体のキャラクターから1体を選び、レベル1からスタートしていかに効率よくレベルアップ、もしくは装備を整えていくかという韓国などで人気の高いAOSに近い形式を採用している。
操作はタッチで行ない、敵を倒してレベルアップすればスキルが強化できてより相手を倒しやすくなり、時間が経つほど資金が溜まって装備を整えられるようになる。
使用できるキャラクターは鎧をまとった剣士からアニメチックな魔法使いまで見た目も技も特徴的なものが揃っている。対戦は他のプレーヤーとの2対2、もしくは3対3で行なえる。マッチングは実力が拮抗した同士が自動で選出されるほか、CPU戦も用意されているので、1人で楽しみたい場合や初心者の練習としても楽しめるようになっている。
【「HEROES LEAGUE」トレーラー】 |
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■ 天狼
「天狼」は、カートゥーンのようなキャラクター造形が特徴のアクションMMORPG。人と妖怪が共存する世界を舞台に、オリエンタルなファンタジーが展開される。
戦闘は敵をタッチするターゲティング方式で、使用キャラクターをダブルタップすれば技が発動する。画面下部にはスキルもあり、これらを使用することもできる。
また特徴的なのは「妖怪」の使用で、様々な妖怪を捕獲し、戦闘時に召喚すれば敵と戦う心強い味方となってくれる。妖怪にはプレーヤーを支援するもの、罠を仕掛けるもの、敵に体当りして爆発するものなど、それぞれにコミカルな演出がなされる。
ザン、と斬り抜けた後に敵が遅れて吹っ飛ぶというような、アクションとしてアニメらしくも格好いい演出が見られるのも特徴。
【「天狼」トレーラー】 |
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■ MAD SPACE
「MAD SPACE」は、人間と宇宙人の戦いを描くアクションシューティング。移動は画面の左側で操作し、射撃は画面の右下を押すか、画面の中央に描かれた円の中をタッチすることでその場所に射撃できる。
特徴的なのはこの操作方法で、両手でゲームパッドを持つように操作することもできるし、左手での移動はそのまま、右手の人差し指は敵を追うようにタッチをして射撃をするような操作もできるようになっている。後者の場合、実際の射撃箇所はタッチした場所の少し上に来るので、射撃したいところを指で隠さなくて済む。
ゲームモードはシングルモードや、友人と対戦できるパーティーモードが搭載されている。ゲームエンジン「Unreal Engine」によって作られたリアルな地形や特徴的な宇宙人も一見の価値あり。
【「MAD SPACE」トレーラー】 |
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■ KNIGHTS OF SILKROAD
「KNIGHTS OF SILKROAD」は、「臨場感溢れるアクションと戦闘」をテーマに作られたフル3DのMMORPG。スマートフォンで操作する本格的なMMORPGとなっており、敵との戦闘ではスキルが敵の状態によって変化する「インタラクションチェーンシステム」が採用されている。
内容はオーソドックスなMMORPGといった感じで、スキルは即時発動するもの、チャージが必要なもの、またその場を回避するものといったように、一通りのものは揃っている印象。「Unreal Engine」を使用してグラフィックスもクオリティは高く、iPadなどある程度画面の広いものならより楽しめる。手軽かつ本格的なタイトルが楽しみたいという人にはオススメのタイトルだ。
【「KNIGHTS OF SILKROAD」トレーラー】 |
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■ BLAZE BOURN
「BLAZE BOURN」は、見下ろし視点で戦闘を進めていくアクションMMORPG。プレーヤーは両手剣を扱う主人公となって、タッチによる場所移動や、短いスライドによる連続切りつけ、長いスライドによる強い切りつけとタッチ操作によってアクションをしていく。
また自キャラクターを三角で囲むように線を描いたり、円を描いたりすると、地面を叩きつける、竜巻のように回って剣を振り回すなどといったスキルが発動する。攻撃の動作1つ1つがゆっくりめに作られており、剣の重さが感じられると同時に、敵との間の取り方や立ち回りなどが大事になってくるタイトルだ。
【「BLAZE BOURN」トレーラー】 |
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■ DRAGON MIST
「DRAGON MIST」は、見下ろしタイプのMMORPG。上記の「BLAZE BOURN」に形式は似ているが、こちらはさらにタッチジェスチャーの種類がより多く複雑になっており、対人戦を意識したものになっている。
ゲームのスピードもこちらの方が早くなっており、様々にあるスキルをジェスチャー操作でどんどん繰り出すような印象だ。対戦形式は3対3、5対5といったものが用意されている。
【「DRAGON MIST」トレーラー】 |
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(2012年 11月 10日)