株式会社WeMade Onlineは、これまではPC向けのオンラインゲームを展開してきた企業。しかし先日スマートフォン市場に参入することを発表し、東京ゲームショウにも初出展を果たした。「スマートフォンゲームコーナー/ソーシャルゲームコーナー」では最大のコマ数を取るブースで、そこからも意気込みが伺える。

　ブースでは多数のタブレット端末を置き、配信前の6タイトルを一挙にプレイアブルで出展した。農園系の育成ソーシャルゲームが多い中、アクションMMORPGも用意するなど、オンラインゲーム会社としての強みも見せるラインナップとなっている。

　今回出展された6タイトルは、いずれもiOSとAndroidに対応する。配信時期や価格はまだ未定となっている。

■ 「ARK SPHERE」

　スマートフォンやタブレット端末でプレイできるアクションMMORPG。今回はダンジョンでモンスターと戦う部分を体験できた。

　ゲームは俯瞰視点のフィールドでキャラクターを操作する、PCではおなじみのスタイル。操作方法は、移動したい場所をタッチするだけ。近づいた敵には自動的に反撃する。指でキャラクターから離れる方向に直線を描くと遠距離に攻撃できる衝撃波を放つ。またキャラクターの周囲に円を描くと、回転して周囲の全ての敵にダメージを与える攻撃を繰り出す。

　アイテムの使用などはアイコンをタッチするだけ。PCでのMMORPGにかなり近い感触を、タブレット上でうまく実現しており、MMORPG経験者であればマニュアル不要で遊べるはず。スキルのエフェクトなども凝っていて、見た目でもPCのMMORPGに劣らない。WeMade Onlineらしさの出たタイトルだ。

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■ 「HERO SQUARE ～天空物語～」

　空中に浮かぶ島を舞台にしたファンタジックな育成RPG。プレーヤーは島の住民から依頼される様々なクエストをクリアしながら、生活に必要な建物を作って島を発展させていく。

　最初のクエストでは、食物を作るための農場を用意する。メニューから生産用の建築物を選び、農場を選択したら、マップの好きな位置に農場を配置する。これらの選択は全てタッチ操作で行なえるようになっており、直感的にゲームを進められる。

　しばらくゲームを進めると、「訓練所」を建てるように指示される。ここではヒーローと呼ばれるユニットを生産できる。このユニットは冒険に出すことができ、モンスターを倒してレベルアップしていく。今回は体験できなかったが、複数の種類のヒーローを生産してパーティーを作り、より難しい冒険に旅立っていくというのが、ゲームの大きな目的になるようだ。

　ほかには、他のプレーヤーと中立地帯の利権を巡って争う要素もある。のんびり育成系というよりは、他のプレーヤーと競い合って強くなる、競争の色が強いゲームと言えそうだ。

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■ 「カフェ de コレクション」

　カフェを経営するシミュレーションゲーム。店を訪れる客に欲しいものを提供したり、新しいメニューを開発したりして、収益を伸ばしていく。

　基本的には用意しているクエストをこなすことでゲームが進んでいく。今回遊べたものでは、ある商品が欲しい、といったシンプルな内容のものだった。またカフェに来る客の頭上にアイコンが出ていることがあり、そのアイコンに対応した品を出すことでも収入が得られる。

　経営というと難しそうに感じるが、最高の収益を得るために配置をどうこうと必死に頭を悩ませるタイプのゲームではなく、好みのお店にしていくためにお金を貯めるといった感じ。プレイ内容も、急いで注文をこなすことを要求されるようなシーンはなく、のんびりとプレイできるところが魅力だ。カフェを拡張して店を広くすることもできるので、それぞれの目標を持って自分なりのペースで遊べる。

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■ 「ぽけぺっと王国」

　様々な動物たちが暮らす島を発展させていくシミュレーションゲーム。プレーヤーは島に住む「ぺっと」を手伝い、施設を作ったり、特産品を生産したりする。

　こちらものんびりとした内容の育成シミュレーション。ゲーム中は特定のアイテムが欲しいといったクエストをクリアしながら、島を発展させていく。操作は「HERO SQUARE～天空物語～」と同様、建てたい設備を選んで位置を決めるといったものが全てタッチ操作で行なえる。

　特徴は、プレーヤーが触らない間にも、「ぺっと」達が作物を収穫・生産してくれるところ。急いで収穫しないと枯れるといったこともないようなので、そういったところでものんびりしたプレイにチューニングされているのがわかる。

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■ 「カントリータウン」

　ヨーロッパの田舎町をイメージした農園を舞台にしたシミュレーションゲーム。今回同社が出展したタイトルは農園ものが多くなっているが、本作はその中ではキャラクターのイメージが異なる。他のタイトルでは可愛らしくデフォルメされたキャラクターが登場するが、こちらは等身が高いコミック調のキャラクターになっている。

　特徴的なのはクエストの部分。テキストアドベンチャーゲームのようなキャラクターのイラスト付きの会話シーンがあり、住人同士のちょっとした恋愛話なども見られる。こういったストーリーを楽しみながらゲームを進めていけるのが本作の魅力だ。

　クエストをこなしてゲームを進めたり、新しい設備を建てたりといったゲームの基本的な部分は他のタイトルと似ている部分が多い。ただその見せ方を変えることで、他のタイトルよりもやや高めの年齢層をターゲットにしたものとなっている。

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■ 「ロリポップ☆あいらんど」

　こちらはデフォルメされたキャラクターや動物たちが登場する育成シミュレーション。島を開発して豊かにしていくというところは他のタイトルと共通で、特に女性向けをイメージしたタッチのビジュアルになっている。

　ただ本作にはバトル要素も搭載されている。自分のキャラクターに加えて、他のプレーヤーをパーティーメンバーにして、バトルエリアへと向かう。バトルは基本的にメンバーたちがオートで動くが、バトル中に時折頭上に現われるアイコンをタッチすることで、各キャラクター特有のスキルが使える。攻撃や回復などを状況に応じて使い分けることで、より有利にバトルを進められる。

　他にも他のプレーヤーの生産を手伝ったり、枯れた作物を復活させたりと、他のプレーヤーとのコミュニケーションや協力要素には特に力を入れている。割と真面目なバトル要素を盛り込みつつも、女性向けに寄ったバランスで作られているようだ。

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