韓国・釜山で開催されている「G-STAR 2012」のL＆K Logic Koreaブースでは、新作として「RED STONE 2」と「鏡戦争-神聖復活」がプレイアブル出展されている。

　L＆Kが開発したタイトルは、日本では「RED STONE」が知られており、今回出展された「RED STONE 2」は、この続編に当たるMMORPGとなっている。もう1つの「鏡戦争-神聖復活」は、韓国では8月に正式サービスがスタートしたMORPG。シューティングとRPGを組み合わせたシステムが特徴となっている。

　今回は上記の2タイトルをプレイできたので、その様子をお伝えする。

■ 表現やシステムをパワーアップ。アニメ的MMOPRGを追求した「RED STONE 2」

「RED STONE 2」ブースの様子

アニメ表現にこだわりつつ、3DのMMOPRGへと進化。上画面の女性マーシャルアーティストの人気が高いそう

「RED STONE 2」のポスターイメージ

　「RED STONE 2」は、「RED STONE」後100年が経過した世界で展開されるMMORPG。RED STONEを凌ぐという宝石を手に入れるため、プレーヤーは旅に出ることとなる。

　前作からの最も大きな変化はその見た目で、グラフィックスが3Dとなり、イメージが随分と違う。ただし、3Dとは言えグラフィックスもアニメーションを意識しており、漫画のようなアニメーションで進行するストーリーなども加わって、アニメ的なファンタジー世界として仕上がっている第1作の特徴を地続きで活かしているという面もある。

　ゲームシステムでの大きな特徴は、第1作から引き継いだ「変身システム」。前作は2種類の装備と2種類のジョブを切り替えるものだったが、今作では「変身」が1つの戦闘スキルとして登場し、戦闘中に時間制限付きで「変身」ができるといったものになった。

　職業に打撃攻撃系の「マーシャルアーティスト」を選んでプレイした場合は、今回のバージョンでは「アサシン」へと変身できた。変身スキルを発動させると、画面が暗転しキャラクターの服がボン、ボン、と変わっていくアニメーションが流れ、最後には黒衣を身に纏う暗殺者の決めポーズが見られた。とてもアニメ的なこの演出は、開発の中でも力を入れた部分だという。

　もう1つの特徴は、「合体システム」と呼ばれているもの。今回出展されたバージョンでは見られなかったが、あるプレーヤーと他のプレーヤーが繰り出したスキルが合わさった時、スキルが変化してよりパワフルな威力が発揮されたり、役割分担をしながら同時に戦えるようなものになるようだ。

　またクエスト進行も独特で、会話の表示はキャラクターの頭上をログが流れていくような形式になっており、主人公（プレーヤー）とキャラクターのやり取りがわかりやすく表現されている。クエストによってはNPCが突如として話しかけてきたり、プレーヤーの後を追いかけてくるといった「Aliveシステム」が採用され、NPCとのコミュニケーションそのものも楽しくなっている。

　これらのシステムは全て、プレーヤーが主人公と一体となってゲームを楽しんでほしいという狙いから作成されているという。マップの移動に一切ローディングがなく、シームレスにゲームを遊び続けられることもこの狙いが反映されているそうで、アニメーションの世界の主人公としてゲームに没頭してほしいという開発の思いが伝わってきた。

　アニメーション的な表現やストーリー進行をかなり意識しているということで、マーケットとして日本も重要視しているという。サービスの開始時期は2013年の終わりから2014年を予定しており、韓国と日本ではサービスを同時期にスタートさせたい考えだ。

【スクリーンショット】
職業の選択画面	ストーリーはマンガのように進行する場合もある
エリアを移動する場合もローディングは必要なく、シームレスにゲームに没入できるようになっている。「ロードのあるタイミングは？」と聞くと、「スタート時以外にはほぼない」と返事が返ってきた

■ MMORPG＋弾幕シューティングの異色アクション「鏡戦争-神聖復活」

「鏡戦争-神聖復活」ブースの様子

　「鏡戦争-神聖復活」は、韓国の小説「鏡戦争」を元にしたMORPG。今作の特徴は、MMOフィールドから移動できるMOフィールドで、スクロール型のシューティングを遊べるという点にある。

　剣士や魔法使いといった職業を選択するところまではオーソドックスなMMORPGといった雰囲気だが、これがMOフィールドに入った途端に弾幕シューティングへと変貌する。操作は攻撃、ボムなどシューティングの基本に加えて、ジャンプによる回避、スキルによる特殊攻撃などの要素もある。倒した敵が落とすアイテムを獲得すれば攻撃がパワーアップし、ステージ上で段々と成長していく。

　ただし、あくまでスキル発動の操作や移動方法などはMMORPGにのっとっているため、MMORPGの延長でシューティングが遊べると考えたほうがわかりやすいだろう。MMOフィールドに戻れば、キャラクターを成長させるスキルツリーのシステムもある。

　G-STARでの発表は過去に2010年に実施されており、韓国では8月に正式サービスがスタートしている。日本でのサービスは未定だが、実施は前向きに検討しているそうだ。

メインはスクロール型のシューティング。画面のスクロールは横や縦へと自在に動いていく