角川ゲームス「『LOLLIPOP CHAINSAW』夏の感謝祭」を開催

新作「KILLER is DEAD」発表、「DRPG PROGRESS」最新情報も!


8月26日 開催

会場:東京・角川本社ビル



安田善巳氏
須田剛一氏

 株式会社角川ゲームスは、6月14日に発売したプレイステーション 3/Xbox 360用ハッピー・ゾンビエンターテインメント「LOLLIPOP CHAINSAW(ロリポップチェーンソー)」に関するイベント「『LOLLIPOP CHAINSAW』夏の感謝祭」を東京・角川本社ビルにて開催した。

 角川ゲームス代表取締役社長の安田善巳氏は、冒頭の挨拶にて「『LOLLIPOP CHAINSAW』、おかげさまで日本では10万本を越えまして、この2カ月で全世界で約70万本を出荷できました。これもひとえに皆様のおかげです。ありがとうございました」とユーザーに感謝の意を述べた。クリエイティブ・ディレクターを務めた株式会社グラスホッパー・マニファクチュアCEOの須田剛一氏は「100万まで、あと30万本です!」とコメントして会場の笑いを誘う。須田氏によれば、70万本はグラスホッパーが手がけたタイトルとしては過去最高記録(それまでは50万本)という。

 ここで安田氏が「せっかくお越しいただいた方々にスペシャルプレゼントをしたい」といい、角川ゲームスとグラスホッパー・マニファクチュアによる共同制作第2弾タイトル「KILLER is DEAD」のプロモーション・ムービーが上映された。この日のために安田氏が自ら編集したといい、須田氏も「(PVを)作ったんですか!? 僕も知らなかったです!」と驚くことしきり。

 制作中ということもあり短いPVではあったが、処刑を請け負うという女性キャラクターの台詞、刀を持った主人公らしき男性キャラクターなど、すでに須田ワールド全開といった雰囲気がヒシヒシと感じられる。グラスホッパー・マニファクチュアが確立した “殺し屋” タイトルの系譜とそのDNAを引き継ぎ、今の人たちへ贈る“生と死”そして“愛”の物語。キャッチコピーは“殺し屋・死す”。

 「あらためて見て、カラーリングが凄いゲームですよね!」という須田氏に対し、安田氏が「ハイコントラスト・シェーディング」と補足。2013年発売予定で、プラットフォームはPS3/Xbox 360。それ以外は一切未定。

 「あまりしゃべれないですけど」と前置きしつつ須田氏は「(「LOLLIPOP CHAINSAW」では)ジュリエットというニューヒロインが誕生した。『KILLER is DEAD』では“ニューヒーロー”を作りたいと思っている。ニューヒーローをとりまく美女たちもたくさん出てきます。ムービーでもちょっとセクシーな美女が出てきましたが……これ以上はいえませんね!? ぜひお楽しみにしてください」とコメント。安田氏は「第1印象で“須田さんらしい”ゲームというのが伝わってきます。ぜひ守りに入らず、攻めるといいますか。アクションゲームの新しい魅力を引き出すべく、攻めていきたいですね。もう少しお時間をいただきますが、がんばりますので期待してお待ちください」とコメントした。


【KILLER is DEAD】

 昨年より約1年間に渡って実施された「LOLLIPOP CHAINSAW」プロモーション活動。「色々な方に応援していただいたんですが、みなさんが特に『もう1度会いたい』と思ってらっしゃる方をゲストにお招きしております」という安田氏。ここで、主人公ジュリエットの日本版イメージガールの川本まゆさん、アメリカ版イメージガールのジェシカ・ニグリさんがステージに登場。

 1番思い出に残っているイベントについてきかれた川本さんは「やはりジェシカと一緒にやったイベントです。あのイベントは1番多くの方にきていただいて、『LOLLIPOP CHAINSAW』をまったく知らない方にも見ていただけた。たくさんの方に知っていただけたイベントだったんじゃないかなと思います。あとジェシカとも(そのとき)初めて会ったんですけど、本当に仲良くなれて……昨日も一緒に会ってて、本当にかわいくて大好きです!」とコメント。秋葉原イベントは人が殺到して警察が来るという非常事態に陥ったが、安田氏と須田氏によれば、万が一を想定して角川ゲームス取締役が警察に出向く準備までしていたという。

 地方イベントなどを重ねるうちに「やっているうちにどんどんジュリエットというキャラクターが好きになっていった。多くの人に遊んでいただきたいな、というのが大きかったです」という川本さん。「売れっ子になっても仲良くしてください」という須田氏。直近ではTBSの2時間ドラマの収録に参加し、年内に放映される予定。決まり次第ブログで報告するといい、気になる人はぜひチェックしていただきたい。

 「LOLLIPOP CHAINSAW」の海外の反響についてきかれたジェシカさんは「アメリカでも須田さんは人気で、コスプレイヤーの数も増えています。ずっと印象に残るクラシックなゲームになると思います」とコメント。安田氏による「今だからきけるイベント話」では、ボストンで開催されたゲームイベント「PAX East」でジェシカさんが退場させられたエピソードに言及。日本でも大きな話題になった、超セクシーなライダースーツの一件だ。

 「せっかくだから真相をききたい」という安田氏に対し、ジェシカさんは「ワーナーと角川ブースに、あまりにもたくさんの人がきてしまって、周囲のブースが嫉妬したのかな(笑)」と冗談を織り交ぜつつ説明。その場に居合わせていた須田氏は「スタンディングで200人くらい集まっちゃった。そのあとバスのボンネットにジェシカがこの衣装で立って……目立つんですよね。たしか500人くらいいったんですかね? 通路が全部埋まってしまって、人が動けなくなった。そこでPAXの事務員の方に目をつけられて『何が起こっているんだ!?』と通報が(あった)」と説明。

 その日のジェシカさんは凄く落ち込んだというが「本ッ当にありがたいニュースでしたね! さっきジェシカさんは謝っていらっしゃいましたけど、とんでもない! もっとやってほしかったですね!(安田氏)」、「ホント、ホント!(須田氏)」と両氏は大絶賛で、プロモーションとしてはこれ以上ないくらいの成果と手ごたえを得ていた模様。そうしたジェシカさんの頑張りもあってか、サンフランシスコの発売イベントには200人以上のファンが集まりゲームを購入。ゲストにジェームス・ガン氏やボイスアクターも参加し、サイン会やゾンビのコスプレコンテストなど大いに盛り上がったという。

 ここで安田氏がサプライズゲストとして招きいれたのが、なんと3人目のジュリエットことEkiholicさん。Sony Computer Entertainment Korea(SCEK)のアレンジで来日されたEkiholicさんは有名なコスプレイヤーで、韓国代表として何度も優勝。世界のメディアが発表するコスプレイヤーランキングで常にTOP5に入っているという。ジェシカさんもTOP5常連といい「TOP5のうちふたりが今ここに! なんという豪華な舞台でしょう!」と須田氏も大興奮といった感じ。「もしや今後、某アイドルユニットのように続々とジュリエットが増えていくなんてことは……」と妙な想像してしまったが、果たしてそのようになるかどうかは定かではない。

 ちょっと変わった施策としては、ジュリエットと「日本ツインテール協会」のコラボレートが実現。今後、日本ツインテール協会とのコラボレーション企画として、同協会公式サイトに日米イメージガールが登場するなど、さまざまな取り組みが行なわれる予定。このほか、無料コミックサイト「ファミ通コミッククリア」連載中の漫画「ロリポップチェーンソー」をまとめた単行本が今冬発売予定となっている。

川本まゆさんジェシカ・ニグリさんEkiholicさん

祝70万本出荷達成! グラスホッパー・マニファクチュアとしては過去最高記録だという川本さんが特に思い出深かったという秋葉原イベント。抽選会はギャラリーが路上にあふれ大変なことに……世界中で話題になったジェシカさんの超セクシーなライダースーツ。ぜひ日本でも(!?)

日本ツインテール協会とコラボレート。どんな企画が飛び出すのやら、こうご期待!「ファミ通コミッククリア」連載中のコミックスが今冬発売予定。ファン必携だ

 「DRPG PROGRESS」ステージでは、エクスペリエンス代表取締役社長の千頭元氏、応援団・ナビゲーターとして作家のベニー松山氏、声優の沼倉愛美さんが登場。

 「ダンジョンRPGとは?」という設問について、ベニー松山氏は「いってみれば“文学のようなもの”じゃないかと思っているんです。たとえば、ゲーム機の表現力がどんどん豊かになって、映画というエンターテインメントの大先輩に追いつけ、追い越せで進歩してきた。インタラクティブ性という点では、もう追い抜いている部分も多分にある。でも『ダンジョンRPG』は、携帯ゲーム機の1万分の1くらいのメモリしかもてないPCで、いかに楽しいゲームを作ろうか、というところから始まっているものだと思うんです」と説明。

 千頭氏は「今もそうなんですけど、プレーヤーの方々が小説を読むように、それぞれのシーンを想像力で思い描いていただけるように“研ぎ澄ませるような方向”で開発を進めております」といい、ベニー松山氏も「まったくそのとおりで、小説を読む、活字を追う楽しさのようなものをゲームで表現し、その基本を担っているのがダンジョンRPG」と補足する。

 PSP「円卓の生徒The Eternal Legend」をすでにプレイしているというベニー松山氏は、その感想をきかれると「小説というカテゴリで書かれたものが、すべて名作かというと決してそんなことはない。つまらない小説を読んだな、という経験がある人もいると思う。でも、エクスペリエンスさんはダンジョンRPGの“文豪”たりえるんじゃないか? と思います。多くの人に遊んでいただき『あの敵がつらかった』、『あそこのアイテムを手に入れるのが本当に大変だった』といった思い出の共有を、何万人、できれば何十万人にしてもらいたい」と絶賛。

 PSP「円卓の生徒The Eternal Legend」に関する最新情報では、発売日を10月4日(元は10月11日)に前倒しされたほか、ルーミ役の喜多村英梨さんが歌うオープニングテーマ曲のタイトルが「Destiny」に正式決定。また、ゲーム中に大村正(オオムラマサ)を超える神秘の刀「神村正(シンムラマサ:全クラスで装備可能)」が実装されることが明らかにされた。


千頭元氏ベニー松山氏沼倉愛美さん

発売日を10月4日に変更。なんと一週間の前倒し! 喜多村英梨さんが歌うオープニングテーマ曲の正式タイトルも決まり、ファンの期待とテンションは高まる一方だ

【神村正(カミムラマサ)】

【トレーラームービー】


 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントと角川ゲームスの共同プロジェクト「Project Discovery」ステージでは、安田氏と声優の藤田咲さんが登場。プレゼンターを務める藤田さんは「どんなふうにプロジェクトが進んでいくのか、凄く楽しみにしています!」と期待感を表した。

 既報のとおり、本プロジェクトはPlayStation Vita用の新規IPを構成するシナリオやキャラクターデザインといったアセットを一般公募するというもの。商業発表していない作品で日本語コンテンツであれば、年齢・国籍・性別・プロ・アマチュアは問われない。募集されるのは「シナリオまたはシナリオプロット」、「デザイン及びキャラクターデザイン」、「キャラクターボイス」、「楽曲」の4部門。

 本企画は応募の自由度が高く、個人はもちろんチーム、「シナリオとボイス」など複数部門も可能。キャラクターボイス部門であれば、スマートフォンのカラオケや録音機能で自己紹介と得意な台詞を収録し、Webまたは郵送で応募。藤田さんいわく「モノマネはやめたほうがいいと思います(笑)」とのこと。イラスト、シナリオなども簡単に応募できるよう配慮がなされるようだ。

 募集期間は8月27日~12月7日まで。まだ未定ながら、今後はプロジェクトの途中経過などを発表するコミュニティの設置などを検討しているという。「化学反応が起こりやすい感じですよね。ぜひみなさん、ちょっとでも興味があったら送ってみてください(藤田さん)」といい、気になる人は28日の公式サイトをぜひチェックしていただきたい。


藤田咲さん募集期間は8月27日~12月7日まで。かなり期間に余裕があるので、個人やチームを問わずどしどしご応募いただきたい

【ファン参加の大抽選会】
豪華景品があたる大抽選会を開催。今回は「LOLLIPOP CHAINSAW」をテーマとしたユーザーイベントだったが、安田氏によれば「今後は『角川ゲームス感謝祭』として実施したい」という

【三姉妹となったジュリエットのミニグラビア集!】


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(2012年 8月 27日)

[Reported by 豊臣孝和]