東京ゲームショウ 2011レポート

Games for Smartphone & tabletコーナー出展レポート
「428」や「REFREC BEAT」、インベーダー筐体などが登場


9月15日~18日 開催(15日、16日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)、小学生以下は入場無料


 モバイル&ソーシャルゲームコーナーの一角にあるGames for Smartphone & tabletコーナーでは、大手ゲームメーカーが手がけたiPhone/iPad、Android用の新作ゲームアプリが展示されており、実際に体感できるようになっている。

 今年もさまざまなゲームアプリが出展されているが、それ以上に注目を集めていたのが、スマートフォンを繋げて遊べるようにした周辺機器だ。まずはそれらを紹介していこう。

 ひとつめは玩具メーカーの株式会社ウィズが販売しているiPhone/iPod touchを装着してAR(拡張現実)シューティングアプリを楽しめるマシンガンのような銃型玩具「アプブラスター」。NHN Japan株式会社の「ハンゲーム」から9月下旬リリース予定の「ゴーストキャッチャー」で楽しめるようになっていた。iPhone/iPod touch本体を「アプブラスター」に固定してアプリを起動すると、端末のカメラで撮影された映像にゴーストが合成して映し出される。あとは「アプブラスター」を上下左右に振り回し、周囲にいるゴーストを見つけだして退治していくというゲームになっている。



 株式会社タイトーのコーナーでは、10月11日に発売予定の「スペースインベーダー HD」専用アップライト筐体型iPadケース「iNVADERCADE」が展示されていて、実際にレバーの握り具合やボタンの押した感触を体感できた。レバーは筐体のサイズに合わせてゲームセンターのものよりも一回りも小さくなっているため、ゲームセンターと同じように握ることはできないが、慣れてしまえば操作に支障なくゲームを楽しめる。




 株式会社コナミデジタルエンタテインメントのコーナーでは、「jubeat plus専用iPad 2スタンド」が参考出展されていて、そのケースを使って実際にゲームを試せた。このケースは、机の上に置いてゲームをプレイしても滑りにくいように作られていて、角度調整も数段階に簡単に変えられ、プレーヤーの遊びやすい角度にできる。さらにiPad 2をケースに装着したまま本体を90度回転させ、横向きにも切り替えられる。同社の通販サイト「コナミスタイル」にて販売予定で、価格や発売日は未定。ケースを制作しているのは、iPhoneやiPadのケースを販売しているフォーカルポイントコンピュータ株式会社でクオリティーは高い。



 neurowearは、脳波を使ったデバイス「necomimi」を出展。ネコの耳の形をしたヘッドセットを頭に装着すると、装着者の脳波を読み取り、感情に応じて動く。集中すると耳がピンと立ち、リラックスすると耳が前方に倒れる。周囲の人に気持ちを見た目で伝えられるデバイスというわけだ。現状はコンセプトモデルでの出展で、製品版は改良を加えた上で2012年の春発売予定。会場ではAndroid端末とリンクし、脳波の状態を見られるようにもなっていた。





ブースには大手ゲームメーカーが集結。配信前のタイトルを含め、実機でプレイできた

 ブースでは周辺機器関連のほかに、大手ゲームメーカーの人気アプリが体感できた。配信済みのものだけでなく、配信前のものやアップデート予定の内容が入っているものもあった。ここでは配信前のiPhone/iPadタイトルを3本ご紹介する。

・「黒ひげキャッチ危機一発」(タカラトミー)

 玩具「黒ひげ危機一髪」をアプリ化したもの。画面をタップして樽に剣を刺していき、黒ひげが飛び出したら、端末を上空に持ち上げて、落ちてくる黒ひげをキャッチする。いつ黒ひげが飛び出すのかとドキドキする感覚が十分に味わえる。また黒ひげが飛び出したらiPhone/iPadを高くかかげ、上空に飛び上がった黒ひげを探してキャッチするという別の楽しみを味わえる。9月配信予定。



・「428 ~封鎖された渋谷で~」(チュンソフト)

 渋谷で起きた誘拐事件を中心に、見ず知らずの5人の主人公の運命が絡み合っていくサウンドノベル。会場ではiPad版を体感できた。画面をタップして読み進めていくシンプルな操作で、気になる単語をタップすれば用語説明に切り替わり、行動の選択もタップして選ぶだけで、直感的に遊べる。タイムチャートなどではスワイプでスクロールでき実に軽快。iPhone/iPadのタッチパネル操作はサウンドノベルにぴったり合っていると思う。iPhone版では片手で快適に操作できるのも売りだそうだ。配信日は未定。



・「REFLEC BEAT」(KONAMI)

 アーケード版からの移植となる対戦型音楽シミュレーション。飛んでくるボールが下部の判定ラインと重なった瞬間にボールをタッチして跳ね返し、リズムを刻んでいく。アーケード版も元々タッチパネルで操作するゲームなので、iPadとの相性はよく違和感もない。会場では「jubeat plus専用iPad 2スタンド」を使ってタッチしやすい角度に調整してあり、より軽快にプレイできた。




【その他の出展タイトル(iOS)】
・「ファミリーアップス」(タカラトミー)
・「レッツ!ゴルフ3」(ゲームロフト)
・「桃太郎電鉄 JAPAN+」(ハドソン)
・「jubeat plus」(KONAMI)
・「源平大戦絵巻」(セガ)
・「グルーヴコースター」(タイトー)
・「モンスターハンター Dynamic Hunting」(カプコン)
・「ストリートファイターIV VOLT」(カプコン)

【その他の出展タイトル(Android)】
・「かまいたちの夜」(チュンソフト)
・「風来のシレン 月影村の怪物 for Android」(チュンソフト)
・「双剣舞曲オンライン」(チュンソフト)
・「3D麻雀 激牌」(セガ)
・「N.O.V.A. - Near Orbit Vanguard Alliance」(ゲームロフト)
・「モバイルパワフルプロ野球3D」(KONAMI)
・「ZOMBIE LIFE(ゾンビライフ)」(ハドソン)
・「スペースインベーダー インフィニティジーン」(タイトー)
・「Ridge Racer Accelerated for 006SH」(バンダイナムコゲームス)
・「ダーツ by Hangame」(NHN Japan)


Androidの3D対応アプリは、裸眼立体視液晶を搭載した端末で試遊が可能「ダーツ by Hangame」ではゲーム大会を実施。ハイスコアを出すと人形がもらえた


(2011年 9月 18日)

[Reported by 川村和弘]