スクエニ、「デウスエクス」最新スクリーンショットを公開
流線型の車が走り、機械で強化された男達が戦う暗い未来世界


発売日:未定

価格:未定

CEROレーティング:未定


 株式会社スクウェア・エニックスは、プレイステーション 3/Xbox 360用アクションシューティング「デウスエクス(英題:Deus Ex:Human Revolution)」の最新スクリーンショットを公開した。発売日、価格、CEROレーティングともに未定。

主人公アダムはオーグメンテーションにより、常人を超える戦闘力を獲得している
ハッキングアプローチ。建物内のカメラの情報をインターセプトする

 「デウスエクス」は、2000年にPS2/Windows向けに発売されたFPS「Deus Ex」の流れを組んだシリーズの最新作。米Ion Stormが手がけた初代「Deus Ex」は、主人公をプレーヤーが望む方向に強化できるカスタマイズ性や、敵をただ撃ち倒すだけではないゲーム性など自由度が高く評価され、2003年には続編「Deus Ex Invisible War」も発売されている。

 開発元Ion Stormの解散、スクウェア・エニックスによる版権元Eidos Interactiveの買収を経て、Eidos Montrealの手で開発が進められている「デウスエクス」は、2027年という、遠くない未来を描くSFアクションシューティングである。この時代、人類のテクノロジーは現在の我々と比べ遙かに進化し、そして大きな「格差」を生んでいた。その格差の源は「オーグメンテーション」。これはバイオテクノロジーによって人体と機械を融合させ、人体の機能をアップグレードさせる技術だ。

 腕に様々な機能を付与するといったことはもちろん、武器を仕込み格段の戦闘力を得た者もいる。人体の機能そのものを強化し、信じられない高さから無傷で飛び降りたり、常人の数倍のジャンプが可能になったり、さらには周りの景色と瞬時に同化し、透明化したかのように姿を隠す光学迷彩ができるようになったりもする。オーグメンテーションは戦闘に限らず、様々な能力を人間に付加する。この恩恵を受けられる者と、そうでない者の格差は広がるばかりだ。そしてその技術を牛耳る巨大企業は、政府よりも巨大な権力を持つようになっていった。

 本作の主人公、元警官のアダム・ジェンセンは、現在はセキュリティのプロとして、デトロイトを拠点とするバイオテクノロジー企業「サリフ・インダストリー」の警備にあたっていた。しかし企業を襲うテロリストとの戦闘で瀕死の重傷を負ってしまう。彼を死の淵まで追い込んだテロリストはオーグメンテーションにより、常人を遙かに超える戦闘力を持っていた。アダムは自分の意志とは関わりなくオーグメンテーション手術を受け、そしてその拡張された力で企業を襲った襲撃者達を追うこととなる。

 ゲームシステムとしては、本作では「コンバット」、「ステルス」、「ソーシャル」、「ハッキング」という4つのアプローチがキーとなる。正面から突っ込み、敵を撃ち倒しながら進むのはコンバット的なアプローチだ。ステルスは隠密行動で敵から悟られないように進む。ソーシャルとは“交渉”、敵を懐柔し安全に侵入する方法を探っていくのだ。ハッキングはドアや監視カメラなど機械システムに対するアプローチとなる。

 この4つのアプローチは、状況によってアクション別の難易度があり、敵のエリアのど真ん中ではソーシャルが使えないなど制限される場合もある。しかし、解法は決して1つではなく、プレーヤーのプレイスタイルで状況が全く違ってくる。さらにキャラクターの能力を強化することで、より強力な武器を使ったり、ソーシャルの能力に秀でるなど、望んだ方向に育成できるのだ。プレーヤーのアプローチによって、ゲームの展開が全く違うものになるだろう。

 ティザーサイトではトレイラームービーを見ることもできる。望まずに得た強力な力、強力なアダムのオーグメンテーション、暴動が起きるほどに不安定な社会、そしてさらにアダムよりも強力な敵との戦い……シリアスでハードな戦いを予感させるムービーである。自由度のあるゲーム性、殺伐としたサイバーパンクの世界観、緊張感のあるストーリーと、魅力のたっぷり詰まった作品だ。


コンバットのアプローチ。正面から銃を構え、敵を撃ち倒しつつ進む
こちらはステルス的なアプローチ。敵の不意をついたり、戦闘そのものを回避することも可能だ
“暗い未来”を感じさせる独得の世界観。ハードボイルドな雰囲気も注目だ
流線型の乗り物など、「ブレードランナー」などのSF映画を思わせる。望まぬ力を手にしたアダムがどんなストーリーを展開していくかも楽しみだ

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