NHN Japan、「秋葉原PCゲームフェスタ」で4つのイベントを実施

能登麻美子さん、桑島法子さんら声優も参加


5月8日 開催

会場:ベルサール秋葉原



 ベルサール秋葉原で開催されている「秋葉原PCゲームフェスタ」の10日目となる5月8日、NHN Japan株式会社主催によるステージイベントが開催された。

 この日は同社が「エルソード」、「CRフィーバー 機動戦艦ナデシコ」、「プロ野球 ファミスタ オンライン 2010」、「ドラゴンネスト」の4タイトルでそれぞれステージイベントを実施した。ゲームの出演声優を招いてのトークショーや、来場者がその場で対戦するゲーム大会などが行なわれたほか、ゲームの最新情報も発表されている。




■ 「エルソード」で新キャラクターの声を演じる能登麻美子さんが登場

左から、司会を務めた声優の井澤詩織さん、能登麻美子さん、プロデューサーの南舘怜氏

 アクションRPG「エルソード」では、新キャラクター「イヴ」の声を演じる能登麻美子さんがゲストとして出演した。本作のプロデューサーを務める南舘怜氏は、「イヴ」を7月に実装すると発表したが、能登さんの収録はまだだという。能登さんは「ゲームの世界設定を聞くのはこのイベントが始めて」だそうで、このイベントでゲームを知って収録に臨むことになるようだ。

 ステージでは能登さんの勉強も兼ねて、ゲーム内容とキャラクターの紹介が行なわれた。「イヴ」は5人目のプレーヤーキャラクターで、「女性型ナソード」というアンドロイドのような存在。浮いている小さなロボットに指示を出して戦う。

 能登さんを起用した理由として南舘氏は、「5人のキャラクターの声を誰にお願いするか決める中で、『イヴ』が真っ先に決まった。普通に演じるのが難しいので、演技力の高い声優さんを探した時に、能登さんにと満場一致で決まった」と説明した。それを聞いた能登さんは、「すごく嬉しい。キャラクターとの出会いはとても大きいので頑張って収録したい」と答えていた。

 ひととおりの説明の後、「イヴ」の第1印象を尋ねられた能登さんは、「無口だったり機械だったりするけれど、ちょっと感情が見えるところもあるように見えるので、どう演じようかなと考えています」と述べた。南舘氏はこれに頷き、「感情が表に出ないというより、そもそも感情の回路がない。しかし時々『エルス』(快活な男性キャラクター)に引っ張られて感情的になったり、女の子らしく涙を見せそうな時もある。でも回路がない本人には理解できず、『プログラムの故障かしら』というセリフが時々出てくる」と説明した。

 会場では早速、能登さんが「プログラムの故障かしら」のセリフを演じて見せ、「実際の収録では違うものになるかもしれませんが、前後の様子や他の方との掛け合いがわかれば、バリエーションも考えられると思います」と語っていた。さらに能登さんが「イヴ」に言わせてみたいセリフとして「私、早く出たいんだけど」(7月実装なので、早くゲームに出たいという意味)とアドリブで演じると、南舘氏が「ゲームに実装したいし、実装の1カ月前に、ボイス紹介として出したりもしたい」と乗り気で答えた。

 ここで実際のゲームを見てみることになり、来場者4人と運営チーム4人の計8人で、対戦ルールの「決闘場」で4対4の対戦が行なわれた。可愛いキャラクターが入り乱れて戦う様子を、能登さんも食い入るように見つめ、ゲームのイメージを掴んでいたようだ。

 イベントを終えた能登さんは、声を当てる前にこういった形のイベントに参加できたことがかなり嬉しかった様子。「みなさんと一緒に世界観を知ることがこんなに楽しいことなんだと感じました。遊んでいらっしゃる方も、そうでない方も一緒にいられる新しい形のイベントで、ここに来られてよかったです」とコメントした。また南舘氏は「『エルソード』はオンラインゲームなので、お客様の声に最速で対応していきたい。これからも進化する『エルソード』をよろしくお願いします」と挨拶した。


能登さん演じる「イヴ」は無口で冷徹なアンドロイド始めて見るゲームの対戦の様子を興味深そうに見ていた能登さん演じる前のイベントに参加し、ゲームやキャラクターのイメージが掴めたことを喜んでいた



■ 「CRフィーバー 機動戦艦ナデシコ」に桑島法子さんが初挑戦

桑島法子さん

 続いて「CRフィーバー 機動戦艦ナデシコ」のイベントには、原作アニメ「機動戦艦ナデシコ」でミスマル・ユリカを演じた桑島法子さんが来場。司会を務めた声優の荻原秀樹さんとのトークショーを行なった。「CRフィーバー 機動戦艦ナデシコ」は、「ハンゲーム」内のパチンコ・パチスロコンテンツサイト「777WORLD(スリーセブンワールド)」で提供されているパチンコゲーム。実機とほぼ同じ内容を再現している。

 まずゴールデンウィークは何をして過ごしたかという問いかけに桑島さんは、「トレーニングしていました。私は『ナデシコ』がデビュー作でしたが、もうあれから14年経つので頑張らないと」と答えた。

 桑島さんは当時を振り返り、「毎回緊張して収録していました。収録の進行が早かったので失敗してはいけないと思い頑張っていました」とコメント。作品については、「オーディションに受かったことも信じられませんでした。これがなかったら今の私はないと思いますし、ずっと私の核にあります」と述べた。ちなみに荻原さんも「左」という役で出演しており、「5話だか6話だかのチョイ役で、役は『右』だか『左』だか。事務所から『左役でお願いします』と言われ、『左ってなんだよ!』と思っていました」と笑い話を交えた。

 パチンコの方はというと、パチンコ屋にもよく行くという荻原さんに対し、ほとんどいかないので「CRフィーバー 機動戦艦ナデシコ」も触ったことがないという桑島さん。ステージに用意されたゲームを見て、「パチンコになっても私にはやれないから、見られなくて寂しいと思っていました。こんなに綺麗なんですね」と感心していた。

 早速、ゲームをプレイすることになった桑島さんだったが、「左クリック? どれを選ぶの?」といきなり操作でつまずいてしまった。荻原さんがフォローしつつ何とか打ち始めると、いきなりリーチがかかり、アニメーション演出のムービーが次々と流れた。荻原さんが必死に説明するも、桑島さんは「何が起こったのかさっぱりわからない」と言いながら眺めていた。

 これは当然ながら、必ずその演出が見られるように調整された開発版。大当たりを見ても特にテンションを変えず「今のやつはなかなか見られないの?」という桑島さんに、荻原さんが「見られません!」と強く即答したりと、温度差のあるトークで会場を笑わせた。ただ桑島さんも「普通のゲームは見たことがあるけれど、それとも違う雰囲気ですね」と興味深そうに画面を見ていた。

 イベントの締めに桑島さんは「今日、見させていただいてとてもよかったです。これが家でできるって素敵ですね」とコメント。なお「777WORLD」では、4月27日から5月27日までの間に「SANKYOプレイパス」を買った人の中から抽選で、1名に桑島さんのサイン入り「機動戦艦ナデシコ」DVD BOXなどをプレゼントする企画を実施している。このサインをステージ上で書き入れていた。

 このほか、プロデューサーの中村将和氏とディレクターの須貝信一氏より、次に導入予定の機種についての話も聞けた。導入時期は夏前の予定で、機種名は「まだ伏せてくれと言われている」としながらも、「実際のパチンコ屋には入っていてかなりの人気だが、遊ぶ前になくなってしまった。爆発力がすごくて、ちょっとハンドルを放しても店員に注意されるような機種。あなたはそこにいますか、みたいな……」と、ほぼ特定できる情報を明かしていた。


荻原さん(左)のフォローを受けつつ、初めて触るパチンコゲームの操作に戸惑いながら興味深く画面を見ていた桑島さんサイトのプレゼント企画で用意されるDVD BOXに会場でサインを書き入れた。サインは「裏にしようか、表にしようか」と悩んだ挙句、両面に書き入れられることにプロデューサーの中村将和氏(右)とディレクターの須貝信一氏(中央)から、次に導入される機種の情報が明かされた



■ 「ゴールドチケット」も飛び出した「プロ野球 ファミスタ オンライン 2010」

左から、続いて司会を務めた荻原さんと、立花正彦氏。さらに御藝(おんげい)大明神の巫女さん2人もイベントをサポート

 3つ目のイベントは、野球ゲーム「プロ野球 ファミスタ オンライン 2010」。こちらは「スペシャルアイテム争奪戦」というゲーム大会になっており、来場者の中から抽選で選ばれたプレーヤーが参加した。

 勝つと実物の「ファミスタユニフォーム」や、ゲーム内アイテム「シルバーチケット」がもらえたが、負けても「ナムコスターズマフラータオル」や「ブロンズチケット」が用意されていた。時間の都合で参加できたのは8組16人、試合も3回までで5点差コールドゲームありという短期決戦となったが、それだけに参加者は白熱した試合を繰り広げていた。

 しかしイベントは対戦だけで終わらず、続いて抽選会も実施。ここでは全国大会優勝賞品など、いまだ数枚しか存在しない「ゴールドチケット」が抽選でプレゼントされ、会場も盛り上がった。

 壇上に上がったNHN Japanの立花正彦氏は、「今年も全国大会の準備を進めている」と述べた。毎年バージョンアップする「ファミスタ オンライン」では、今年はもちろん最新版の「ファミスタ オンライン 2010」で全国大会が開催されることになる。


3回で5点差コールドありという短期決戦ながら、接戦も見られ盛り上がった抽選会には、過去に数えるほどしか出ていない「ゴールドチケット」が!



■ 「ドラゴンネスト」は声優2人と芸人がゲーム対決

本日3回目の登場となる荻原さん(左)と、同じく2回目の井澤さん(右)、「ドラゴンネスト」運営チームの山縣周一氏(中央)も交えてゲームが紹介された

 現在クローズドβテスト(CBT)を実施中のアクションRPG「ドラゴンネスト」のステージには、ゲームに声優として参加している荻原秀樹さんと井澤詩織さんが参加。運営チームの山縣周一氏も加わり、ゲームの魅力を語った。

 ゲーム内容は既に弊誌でもプレス体験会の記事などでお伝えしている。追加の情報としては、選んだプレーヤーキャラクターによってストーリーが変わるので、全てのキャラクターをプレイしないと世界の真実が見えてこないのだという。キャラクターによって能力の違いだけでなく、ストーリーの違いもあるというのはオンラインゲームでは珍しいアプローチだ。

 ゲームの説明に続いて、声優2人が実際にクエストをプレイ。2人とも初めてプレイしたそうだが、5月末発売予定の対応ゲームパッドが用意されていたこともあり、操作に手間取ることなくプレイしていた。最初は喋りながらプレイしていた2人だったが、だんだんと口数が減り、最後のボス戦ではダメージを受けて思わず「痛い!」と声を上げてしまうほど熱中していた。荻原さんは思わず「喋るのは好きだけど、喋りたくなくなるくらい楽しい」と漏らしていた。


自称「唯一のドラゴンネスト芸人」ルナエリック・ニコラスさんがゲストとして登場
対戦ではクレリックを操って華麗なコンボを披露した

 ここでさらにゲストとして、お笑い芸人のルナエリック・ニコラスさんが登場。「ドラゴンネスト」は「ニコニコ生放送」などに参加してプレイし、CBTも既にレベルキャップの15に到達。自身のブログでも何度も取り上げているほどの熱の入れようで、「ドラゴンネスト芸人といえば僕しかいない」と力強く宣言した。

 ニコラスさんは以前、イベントで山縣氏と対戦して勝っているそうで、今回はそのリベンジマッチとして対戦モードに参加した。対戦モードは最大8対8の16人が参加でき、制限時間内に相手を倒した数で競う復活ありのルールと、相手チームを全滅させれば1本となる復活なしのモードの2つが用意されており、イベントではその両方での対戦が行なわれた。対戦ルールは今後も追加予定としている。

 対戦についてはニコラスさんから、「キャラクターの特徴をつかんでいれば有利に戦える」とアドバイス。事前に荻原さん・ニコラスさんチームと井澤さん・山縣氏のチームに分けられたものの、毎回組み合わせを間違えて、声優2人が同じチームになりビギナー対ベテランの対戦になってしまうことも。しかし声優2人は夢中になってプレイし、ニコラスさんと山縣氏は華麗なコンボを披露してみせた。

 さらに最新情報として、開発中のオープンβテストバージョンの動画が流された。現在は実装されていない連続斬りのスキルなど、エフェクトが画面全体に広がるような派手な攻撃がいくつも見られた。現在のコンボに追加できるようなスキルもあるそうで、ニコラスさんは「またコンボも作り直さないとだめですね」と今からやる気を見せていた。

 なお「ドラゴンネスト」では、5月7日から10日までの各日15時から22時まで、「エクストラクローズドβテスト」を実施している。この期間中は「ハンゲームID」を取得すれば誰でも「ドラゴンネスト」をプレイできる。


オープンβテストバージョンの動画より。あまりにエフェクトが派手で、一見しただけでは何が起こっているのかわからないほど。後日実際にプレイして体験していただきたい

(2010年 5月 8日)

[Reported by 石田賀津男]