ベルサール秋葉原にて「秋葉原PCゲームフェスタ」が開幕
初日は「グランディア オンライン」と「ECO」のイベントが開催


4月29日~5月9日開催

会場:ベルサール秋葉原

入場料:無料


会場は秋葉原のメインストリートに面した場所

 PCショップ「ドスパラ」を展開している株式会社サードウェーブが主催する、日本最大規模のPCゲームの祭典「秋葉原PCゲームフェスタ」が、ゴールデンウイークで賑わうベルサール秋葉原で開催中だ。

 1階のメイン会場では、オンライン、スタンドアローン、ブラウザゲームなど27社70タイトル以上のPCゲームを実際にプレイしてみることができる。また3Dゲームのコーナーでは、3D眼鏡をかけて、最新の3D対応ゲームを体験することができる。

 また、地階のイベントホールではゲームタイトルごとに多彩なイベントが予定されている。初日の29日には、ガンホー・オンライン・エンターテイメントがサービスしている2つのゲームのイベント「若木萌の『グラオン☆まにあ』公開収録in秋葉原」と「ECOハートフルステージ2010」が開催された。

 「グランディア オンライン」のイベント「若木萌の『グラオン☆まにあ』公開収録in秋葉原」では、パーソナリティの若木萌さんと、声優の佐藤聡美さんがゲストとして登場し、2人が考えた新しい剣のデザインが披露された。

 また、「エミル・クロニクル・オンライン」のイベント「ECOハートフルステージ2010」には、4月28日に発売したドラマCDにも出演している、声優の能登麻美子さんと井口裕香さんが出演して、ドラマCDのスピンアウトとなるミニ朗読劇を上演した。さらに「ECO」運営チームの宣伝担当、羽賀大輝氏と、制作担当の寺田美絵氏が実際にプレイしながら、「ECO」の魅力を紹介した。「DEM」に明日実装される予定のデザインなども、ひと足早く公開された。




■ 外出日和の晴天、ゲーム目当ての来場者や観光客で大混雑

晴天に恵まれ、午前中から賑わいを見せた

 ゴールデンウィーク初日は、多少風が強かったが、絶好の外出日和となった。秋葉原も大混雑で、イベント会場には、これを目的で来た人以外にも興味を持って立ち寄った観光客らしい姿が多く見受けられた。会場には多くの試遊台が用意され、来場者が思い思いに遊んでいた。筆者が訪れたお昼頃は特にFPSのコーナーが混み合っていて、FPSがあまり人気がないといわれる日本でも楽しんでいるファンは確実に増えていると実感させられた。

 会場にはウェブマネーの「御藝大明神」もコーナーを作り、オンラインゲームのイベントではすっかり恒例になってきた絵馬に願いを書き込む人の姿を、ここでも見ることができた。また、御藝巫女の2人が、来場者と風船のロシアンルーレットを行なうミニイベントも開催されていた。

 3D対応のゲームを体験できるコーナーでは「バイオハザード5」(カプコン)や「バトルフィールド バッドカンパニー2」(エレクトロニック・アーツ)など3D立体視に対応したゲームが人気を集めていた。

 地階で開催されるイベントは、インフォメーションで整理券をもらえば誰でも無料で参加することができた。どちらのイベントも、開始の1時間以上前から強風の中、ファンが長い行列を作っていた。イベントの前にはウェブマネーのミニステージがあり、御藝巫女の2人とウェブマネーの担当者が、ウェブマネーの紹介や、ゴールデンウィーク中のイベントについて説明を行なっていた。


立体視の体験コーナー複数の液晶画面を合体させたモニターも展示されていた混み合っているFPSコーナー
「御藝大明神」で絵馬を書くとミネラルウォーターがもらえる御藝巫女とロシアンルーレットをするミニイベントが開催会場の外には、地階のイベントに参加する人の行列が



■ 「グランディア オンライン」のイベントでは、ゲストがデザインした新武器を発表!?

妄想系グラドルの若木萌さんがイベントの進行役
「グランディア オンライン」開発プロデューサーの岩田容賢氏

 「グランディア オンライン」は、コンシューマの名作RPGの名前を冠したWindows用MMORPG。1人からでも遊べる手軽さと、レベル1からでも参加できる「飛竜の卵」などのイベントで初心者でも楽しめるカジュアルさが特徴だ。若木さんもまだ始めたばかりで、いまレベル8のキャラクターを育てているところ。

 「若木萌の『グラオン☆まにあ』」はグラビアアイドルの若木萌さんが「グランディア オンライン」を紹介する情報番組として3月からウェブ上で配信されている。今回のイベントはその公開録音バージョンという内容で、開発プロデューサーの岩田容賢氏とともに番組を進行した。

 ユーザーからのお便りを紹介する「萌え萌えステーション秋葉原」のコーナーでは2通の投稿を紹介した。「どんなキャラクターを育てたいのですか?」という質問に対しては、「今育てているキャラクターが魔術師見習いになったところです」と若木さん。将来は魔法を使える冒険者を目指しているのだそうだ。「コスプレはしないのですか?」という質問については、「リエーテ」というゲーム内キャラクターが着ている、神々しい衣装が気になっていると答えていた。

 このお便りコーナーに投稿が採用されると、「萌」と正面に書かれたゲーム内アイテムの「萌えTシャツ」がもらえる。他にも、6月までの番組期間中に投稿されたお便りの中から、若木さんが「激萌え」な1通を決定し、その投稿者はなんと若木さんと2人きりのデートがプレゼントされるそうなので、気になる人は公式ホームページから飛べる「若木萌のグラオン☆まにあ」のページをチェックしてみてはどうだろう。


お便りコーナー1通目のお便りお便りコーナー2通目のお便り採用されると、ゲーム内アイテムがもらえるのだ

ゲストの佐藤聡美さん(左から2番目)は、前回のイベントに引き続き2度目の武器デザイン
デザインした武器は、岩田氏もこのイベントが初見

 水の国「アルテ」の親衛隊員「アンジェリカ」の声を担当している佐藤聡美さんをゲストに迎えたコーナーでは、若木さんと佐藤さんが考えた剣のデザインが披露された。実は昨年11月に横浜で行なわれたイベントでも同様の試みがあり、佐藤さんはその時には杖をデザインした。このアイテムはその後忠実にポリゴン化されてすでにゲーム内に実装されている。

 今回のお題「剣」は、前回の杖の時「難しいデザインのほうが作る側は燃える」というスタッフの言葉に挑戦したかなり複雑なデザイン。アルパカが柄で、その上にあるもやもやした黒っぽい部分はガンホーのロゴマークをイメージしたもの。さらに、佐藤さんが好きなネコ、ヒヨコ、羊、ウサギ、ニワトリがくっついている。全体にはもこもこしているのだが「ニワトリのトサカの鋭利な部分で刺していただきます」(佐藤さん)という剣らしくない剣。名前は「飴とムチソード」だそうだ。

 若木さんのデザインは、ピンクの大きなリボンがついた剣。「ピンクのリボンがひらひらしていて、持っているだけでキラキラしたものが出ています。さらに振るときらきら、音と光が出ます」(若木さん)という派手な剣。それだけではなく、この剣で斬られると、どんな怖い人(右上のリーゼントを参照)でも、可愛くなる(左上のキラキラしたキャラクターを参照)になるというすごい剣だ。名前は「ピンクゴールドラブリーリボンミラクルアイドルマジカルプリティーハートキラキラマジカルソード」(若木さん)だそうだ。

 岩田氏は両方のデザインに苦笑いしながらも「持って帰って、デザイナーと打ち合わせをして、頑張りたいと思います」と実装に意欲を見せた。岩田氏によると、「飛竜の巣」で手に入る卵を実際に孵化させた飛竜に、プレーヤーが乗って戦えるようになるというアップデートを夏に実装する予定だそうだが、その前に実装できるように努力するとのことだ。


夏にアップデートが予定されている「飛竜」1月に実装された、佐藤さんデザインの杖
佐藤さんデザインの剣「飴とムチソード」若木さんデザインの剣、名前は本文参照

 イベントではほかに、ウェブマネーの御藝巫女の2人をゲストに、合計5万円分のウェブマネーが当たるじゃんけん大会「ウェブマネー争奪どきどきじゃんけんスパー」などが開催された。

 イベントの最後には、佐藤さんが「実際に私たちがデザインしたアイテムが使えるようになったら、積極的に使ってみてください」と剣をアピール。岩田氏も「2010年にもアップデートを繰り返していきますので、この機会に遊んでみて欲しい」と挨拶した。最後にパーソナリティの若木さんが「まだまだゲームでは初心者でわからないことも多いので、ぜひ一緒にプレイしてください」と挨拶した後、来場者やスタッフも参加して全員で決めポーズでイベントを締めた。


最後に、若木さんと一緒に決めポーズで締めくくったイベント後には、2人から直接来場プレゼントをもらえるラッキーなおまけも



■ 「ECO」のイベントでは、30日に実装される「DEM」の新装備をひと足早く紹介

イベントは、ゲーム内容を紹介するムービーで始まった
声優の味里さんが、両方のイベントで司会を務めた

 「エミル・クロニクル・オンライン(ECO)」は、「アクロニア大陸」という世界を舞台に、ハートフルな体験を楽しめるWindows用MMORPG。アバターの豊富さでは定評があり、13か所の装備箇所に2,000種類以上の装備が存在している。全く同じ格好をしている人を見つけるのが難しいくらいに、バリエーションにあふれている。

 「ECO」のイベントでは、4月28日にブロッコリーから発売されたドラマCDにも登場している、声優の能登麻美子さんと、井口裕香さんがゲストとして出演した。このドラマCDは「ECO」の人気キャラクター「マーシャ」、「ティタ」、「ルルイエ」の3人の出会いや冒険、ゲーム本編にも登場する出来事をドラマ仕立てにしたもので、Vol.1とVol.2の2本でストーリーが構成されている。

 能登さんはティタを、もう1人のゲスト井口さんは、主人公「エミル」が連れているペットキャラクターの「背負い魔・ネコマタ(桃)」の声を担当している。イベントでは、CDの発売を記念して、CDのスピンアウトに当たるオリジナルの朗読劇が上演された。上演時間は約12分程度で、司会も務めた声優の味里さんがナレーションを担当した。

 朗読劇のあらすじは、酒屋とギルド評議会から冒険者募集のアイデアを考えてほしいと言われた「ティタ」が、ちょうど通りかかった「桃」と一緒に、どうすれば冒険者を増やすことができるかを考えるというもの。天然な性格の「ティタ」に、「桃」が突っ込みを入れながらいろいろとアイデアを出すが、最後は冒険の様子を実際に聞いてもらうのが1番という結論に達して、そんな目的にぴったりなドラマCDをよろしくね、とオチがついた。


能登さんと井口さんによる朗読劇に聞き入る来場者「ネコマタ(桃)」と「ティタ」による、ギャグ満載の掛け合いを楽しめた

「ECO」運営チーム宣伝担当の羽賀大輝氏

 ドラマの後は、「ECO」運営チームの宣伝担当、羽賀大輝氏と、制作担当の寺田美絵氏が登場して、実際にゲームをプレイしつつ「ECO」の魅力を紹介した。その中で、4月30日に実装予定で、この会場が初公開となる「DEM」の新装備の画像も見ることができた。

 自由に家具を置いてカスタマイズできる「飛空庭」は、声優の2人にも大好評で、井口さんは「実際の部屋が畳部屋なので、フローリングにして、猫足の家具を置きたい」、能登さんは「すごくラブリーな部屋にしたい」と希望を語っていた。


30日に実装される「DEM」の新装備
「ECO」のハウジング要素「飛空庭」も紹介された

 来場者全員が参加した○×クイズでは、能登さんからは「今日の私と井口さんの服装は何となく似ていますが、これは事前に相談をしたものである」という問題が、井口さんからは「今日楽屋で飲んでいたものは水である」といった裏話が問題として出題された。ちなみに答えは能登さんの問題が「×」で井口さんの問題は「○」だ。ウェブマネーの御藝巫女の2人も登場して、最後まで残っていた来場者にウェブマネーと、オリジナルマウスがプレゼントされた。

 最後に、再び寺田氏らが登場して、「ECO」のイベントではおなじみの「君に憑依!!」のポーズでイベントを締めくくった。


全員参加の○×クイズは楽屋ネタ満載御藝巫女の2人もクイズに参加した
最後は寺田氏が謝辞を述べて、恒例のポーズを説明「君に憑依!!」でイベントを締めくくった




■ イベント終了後に、能登麻美子さん、井口裕香さんが感想を語る

 イベント終了後、能登さんと井口さんにイベントの感想を聞く囲み取材が行なわれた。そこで行なわれた質疑応答の様子は以下の通りだ。

Q: 本日のイベント全体の感想を聞かせてください。

井口さん: みなさんがすごく温かくて、実際にプレイの映像を見せてもらって、楽しそうだなという気持ちが強くなりました。

能登さん: 最初会場が暗くてわからなかったのですが、途中で明るくなるととてもたくさんの方がこのイベントに足を運んでくださっているのがわかって、とても嬉しかったです。ユーザーさんや、このゲームが好きな方に直接お会いすることができるのは、本当にいい機会だと思いますし、ありがたいと思いました。

Q: ドラマCDのスピンオフストーリーの生アフレコはいかがでしたか?

井口さん: 生アフレコをこんなに大勢の前でやるのは初めての経験だったので、すごく緊張しました。初めは手が震えて、両手で支えたりしていたのですが、演じているうちにドラマCDのアフレコを思い出して、どんどん自然に能登さんと会話ができるようになりました。すごく緊張したけれど、いい勉強をさせていただけたと思います。

能登さん: 皆さんに直接見ていただく時には、皆さんの息遣いや反応と一緒になって作っていくという感覚があって、もちろん井口さんや味里さんとのかけあいではありますが、お客さんとも1つになることができた朗読劇だったと思います。もう1つは、本編では、井口さんとのかけあいはほとんどなかったので、アフレコスタジオとは違う反応が強く感じられて、それがすごく楽しかったです。

Q: 「ECO」のアバター画像がたくさん紹介されましたが、どうでしたか?

井口さん: めちゃめちゃ可愛かったです。桃とおそろいのコスチュームだったり、着ぐるみでキノコに慣れたり、おうちが作れたり。女の子ならなりたいと思うアイドルになれたり、将来こういうことがしてみたいと思っていることがゲーム内で実現できて、すごくはまるだろうなと思いました。

能登さん: キャラクターと自分がどんどんリンクしてきて、こういう格好をさせたい、ではなくても自分がこういう格好をしてみたい。こういう部屋に住んでみたいという風に、リアルに感じることができました。

Q: ○×クイズの問題はどういう経緯で考えられたのですか?

井口さん: 能登さんがここに来るまでのことを質問にされていたので、私も今日のことでみんなが見られない裏話をお伝えできればなと思って、何を飲んでいるかを問題にしました。お水は割とよく飲んでいるものなので、そういうところがみんなにわかってもらえるかなと思いました。

能登さん: 今日のことがいいなと思っていたので、どうせなら2人をからめた話をできるといいなと思ったら、自然とそこに落ち着きました。

Q: 前回のアフレコ時のインタビューで、お2人とも好きなキャラクターは自由な「ドミニオン」と答えられましたが、「自由」ということに特別な思い入れはありますか?

井口さん: 役者って、いい意味でいろいろな幅があって、自由にやれることが多いと思います。キャラクターもある程度設定は決まっていますが、そこにどんな色をつけて、どう表現していくかは、こちらがやりたいと思ったものを出して、皆さんと合わせて調整していくものだと思うので、その点でも自由にやらせてもらっていることが多いと思います。今まで経験した中で自分のルールを決めていきそうになりますが、それを破ってどんどん幅を広げていきたいという思いで「ドミニオン」を選びました。

能登さん: 今、自分がやらせてもらっていることを通して自由を考えると、そこにたどり着くまでにはすごく難しかったり、大変なことを通過しなければいけないんだなあと思います。

Q: ファンの方にメッセージをお願いします

井口さん: 皆さんの顔を実際に近くで見ることができて、とても楽しかったです。能登さんがイベント中におっしゃってましたが、本当に「ECO」は絵本の中に引き込まれていくような作品だと私も思います。ぜひ皆さんも初めてみて、楽しんで欲しいです。私たちも始めたら、ゲームの中で会えるかもしれないですし。

能登さん: こういうイベントで直接みなさんと会えて素敵だなと思うことの1つに、かかわらせてもらった作品の魅力であったり、それを通して皆さんにも楽しんでいただきたいという気持ちを直接伝えることができることがあります。限られた時間の中で全部を伝えきれたとはとても思えませんが、この機会を通じて皆さんの時間がもっともっと豊かになってくれたら素敵だなと思います。

(2010年 4月 29日)

[Reported by 石井聡]