コーエー、「ネオロマンス・フェスタ 11」開催

薔薇咲き乱れる「ガーデン・パーティー」がテーマ


ロビーに設置された看板。造花の薔薇でデコレーションされ、華やかな一角となっていた

3月13日 開催

会場:パシフィコ横浜



コーエーは13日・14日の2日間、女性向けゲーム「ネオロマンス」シリーズをテーマにしたイベント「ネオロマンス・フェスタ 11」をパシフィコ横浜で開催した。いずれも昼の部と夜の部の2部構成で全4回行なわれたが、本稿では13日の夜の部のレポートをお届けする。

 「フェスタ」としては約1年3カ月ぶりの開催となる「ネオロマンス・フェスタ 11」。今回は“ガーデン・パーティー”をコンセプトに、薔薇の蔓が絡みあった看板などがロビーに設置され、華やかな雰囲気が楽しめるイベントとなった。また、舞台上でも、テラス風のセットや緋色のカーペットなど、ヨーロッパの庭園やお城をイメージしたセットが組まれていた。

来場者はほぼ100%女性で、会場席もほとんど埋まっていた。昼の部・夜の部の両方を鑑賞しているユーザーも多い。年齢層は10代半ばくらいの子どもらしい女の子から、幼稚園児ほどの子どもと一緒にコスプレをしている母親のような人まで幅広い

 出演声優は開催日・開催時間によって異なる。13日夜の部では、「アンジェリーク」から堀内賢雄さん(オスカー役)、岩田光央さん(ゼフェル役)、浪川大輔さん(ユーイ役) が出演。また、「遙かなる時空の中でシリーズ」から井上和彦さん(梶原景時役、風早役)、中原茂さん(葛城忍人役)、鳥海浩輔さん(藤原泰衡役、大伴道臣役)、「金色のコルダ」から伊藤健太郎さん(土浦梁太郎役)、内田夕夜さん(吉羅暁彦役)、「ネオ アンジェリーク」から平川大輔さん(ベルナール役)、楠大典さん(マティアス役)らが登場した。

 開幕にあたりオールキャスト出演で行なわれた挨拶では、それぞれのキャストが各キャラクターを演じた甘い言葉が込められ、客席は盛り上がった。各キャスト個別の挨拶が終わると、キャスト全員で「ガーデン・パーティーへようこそ!」と唱和し、イベントの幕開けとなった。

 前編のミニドラマでは、各キャストがキャラクターに成りきってドラマを熱演。これから行なわれるという設定の「ガーデン・パーティー」の準備の場面から開始した。キャストがテーブルセットや食事準備に勤しむ中、堀内賢雄さん演じるオスカーがメインイベントとして「“姫”とダンスを踊る」ことを提案、全員でダンスを習うという展開となった。ダンスは大丈夫かと聞かれた風早役の井上和彦さんが「少しだけですが……ヒップホップを習ったことが」とアドリブで返答。役柄とのギャップに会場が盛り上がり、キャストからも笑いが起こった。

 また、「いかに上手くダンスに誘うか」という場面では、オスカー役の堀内賢雄さんが胸元からバラを取り出し「花を受け取ってくれ。俺と踊り、朝まで囁きかわして夜を明かそう」と情熱的なコメントを手本として見せ、ユーイ役の浪川大輔さんは「俺の嫁になってくれ!」とストレートな誘い方で会場を沸かせた。岩田光央さん演じるゼフェルと伊藤健太郎さん演じる土浦梁太郎は「人前で踊るなんて……」と照れてみせ、「形から入るという手もある」と燕尾服を着せられる流れとなった。

 前半のミニドラマの後には、トークコーナーと携帯向け恋愛ゲーム「ラブφサミット」のコーナーが行なわれた。

 トークコーナーには井上和彦さん、鳥海浩輔さん、伊藤健太郎さん、楠大典さんの4人が出演。トークテーマはホワイトデーにちなみ、「ネオロマキャスト全員でお客さんにお返しをする場合のプランをプレゼンする」というもの。もっとも会場の心をつかんだのは楠大典さんのプレゼンで、「3月13日・14日はネオロマの日として国民の休日にする。そのために無所属から立候補する」という斬新なアイデアで会場から最多の拍手を得ていたた。

 「ラブφサミット」のコーナーでは、スペシャルゲストとしてロイ・雄弥・バーネット役の松風雅さん、ウィリアム・貴大・ランチェスター役の神谷浩史さん(13日夜の部)が出演し、作品の概要や魅力を語った。なお、「ラブφサミット」のコミックはエンターブレインの雑誌「B's-LOG」、ノベライズは「B's-LOG文庫」にて掲載予定という。

 また、2月25日に発売されたPS2/PSP用ゲームソフト「金色のコルダ3」のコーナーでは、榊大地役の内田夕夜さんと、八木沢雪広役の伊藤健太郎さんの2人が「金色のコルダ3」の解説や感想をコメント。ゲームのプロモーション映像が流れると会場から歓声がとんだ。また、内田夕夜さんはよく「金色のコルダ3」で遊んでいるといい、ゲーム内の技「マエストロフィールド」の解説などを丁寧に語った。

オールキャストによる挨拶。閉幕後の楽屋裏話では、公演中の楽屋で起こった浪川大輔さんの「燕尾服」にまつわる珍エピソードが語られた

 後編のミニドラマは、前編で練習するダンスとして出た「ヒップホップ」と、ダンス中に刺客が襲ってきた場合の対策風景が演じられ、各キャラクターが試行錯誤しながらアドリブの「ヒップホップ」を披露。刺客役は各キャラクターが持ち回りで演じ、ダンス中に襲ってきたという設定の刺客を倒した後には“姫”への愛の言葉が演じられた。

 また、岩田光央さん(ゼフェル役)と伊藤健太郎さん(土浦梁太郎役)は前編で伏線となっていた燕尾服も着用。2人今到着したという設定の“姫”を抱き抱えるジェスチャーや、椅子に座らせる仕草を熱演。各キャストがに会場から熱い歓声が上がっていた。

 幕間劇では、ミニドラマに出演したキャラクターのモノローグとして、“姫”への思いを語る「愛のメッセージ」コーナーが設けられた。また、ライブコーナーでは、鳥海浩輔さん(藤原泰衡役)の「運命の舟に乗りて」、内田夕夜さん(吉羅暁彦役)の「REFLEX~鏡像の韻律~」などが披露された。

 最後にはキャストが愛の言葉で来場者に挨拶。ここで井上和彦さんが「ヒップホップ」がアドリブであることを明かし「口は災いのもと、アドリブはヒップホップのもと」と締めくくった。アンコールでは、各キャストが楽屋や舞台の裏話などを語り、全員で「ネオロマンス」イベントのテーマソング「Promised Rainbow」を熱唱。来場者らもオールスタンディングで振り付けを踊り、大歓声とともに幕が閉じた。

薔薇で飾られたテーブルセット。来場客の多くがこのセットの前で写真を撮る人気コーナーとなっていたテーブルセットには薔薇の花束や、花びらの入ったグラスが添えられ、「お城」の雰囲気を醸し出す会場のロビーでは、「ネオロマンス・フェスタ11」のパンフレットや「金色のコルダ3」のイメージソング集、「ラブφサミット」のイベント限定CDなどが販売されていた

撮影/大山雅夫

(2010年 3月 15日)

[Reported by 川村章]