ゲームオン、WIN「Soul of the Ultimate Nation」
次回アップデートで新クラス「シャドウ」を追加
2010年度には「エピソード2」を順次アップデート予定


9月4日 公開


アップデート内容について説明を行なった、鄭 萬孫氏(写真左)と麦谷将人氏(写真右)

 株式会社ゲームオンは、Windows用MMORPG「Soul of the Ultimate Nation(SUN)」のプレスカンファレンスを東京・恵比寿の同社会議室にて9月4日に実施した。

 このプレスカンファレンスでは、9月16日に実施予定のアップデートで実装される要素や今後のアップデート予定が明らかにされた。

 9月16日のアップデートの実装内容については、ゲームオンのオンライン事業本部 第一事業ユニット マネージャーの麦谷将人(むぎたにまさと)氏が、今後のアップデート予定のほうは本作の開発会社ウェブゼンのSUN開発室 室長 鄭 萬孫(チョン・マンソン)氏がそれぞれ説明を行なった。

 なお9月16日のアップデートに向けた直近のスケジュールとしては、9月4日よりアップデートの特設サイトがオープン。その後9月11日から14日にかけて、アップデート内容を実際に体感できる先行体験会が実施される。先行体験会の参加対象となるのは「SUN」のプレーヤーで、対象者の中から抽選で100名が招待される。

■ 次回のアップデートで新クラス「シャドウ」が登場

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 新クラス「シャドウ」は、ガイスト帝国の特殊諜報部隊「インペリアル・ヘラルド」で、不滅の帝王シュバルツ直属の特殊部隊のリーダーを務めていた。ところが、重臣の娘である「イグニス」が帝国に対して反乱を起こそうと計画していることを知り、その真意を探るために彼女に接触する。

 そこで、シュバルツの力が増大するのはこの世界の終焉を意味することを知る。絶対的な存在であるシュバルツに挑もうとするイグニスに興味を持ったシャドウは、彼女と共に帝国を出奔し、反帝国勢力「ガイダンス連合軍」に合流する。

 合流当初ガイダンスのメンバーは、帝国を裏切ったシャドウをなかなか信用しなかったが、シャドウのもたらす情報や戦局を一変させるほどの戦場での活躍を目の当たりにし、次第にその存在を受け入れる者が増えていく。しかし一部の将校たちは、再び裏切るのではないかという疑念を抱いている。

 裏切り者の汚名を背負いつつもシャドウは、自らが信じるイグニスのため、そして世界を救うために冷酷かつ無慈悲に敵の命を奪う。

 帝国で諜報任務を担当していたシャドウは、気づかれる前に敵を倒す敏捷性と予測できないトリッキーな動きで敵を惑わすことを得意とする。攻撃速度に優れ、連続でダメージを与えられる短剣「エッジ」と、鞭のように剣をしならせて遠くにいる敵を攻撃できる剣「ウィップソード」、さらに闇の力を有する魔法攻撃を駆使して戦う。

【シャドウの紹介ムービー】

【使用武器】
エッジウィップソード

 また、倒した敵を操ったり、相手の視界を奪うなどといった、ほかのクラスには無かった独特なスキルを扱うことができるため、ソロでの戦いやギルド戦などあらゆる状況でその能力を発揮する。ただし、素早さを活かせない戦場や魔法などの遠距離攻撃には弱い一面もある。

 倒した敵を利用するスキルとしては、死者を蘇らせて仲間にしたり、死者から体力を吸い取るものがある。さらに、敵のHP/MPを奪うことができるなどソロプレイでもPvPでも活躍できそうなスキルを多数扱えるという。

シャドウの扱うスキルは、ダーク系とカース系に大別される
【ソウルコントロール】【ハイド】
死者を蘇らせて仲間にするスキル。仲間になった相手は、自動的に敵を追尾して攻撃するハイドを使うと一定時間自分の姿が消え、敵から攻撃されなくなる。姿が消えている間に敵の背後に回り込み、連続攻撃を叩き込むなど、使い方次第では猛威を振るいそうなスキル
【ダークダスト】【ダークブレイク】
一定時間、周囲にいる敵の視界を完全に奪うことができる。実際に使用時の効果を見てきたが、このスキルをかけられた側のゲーム画面がしばらく黒くなっていた自分の体力を消費することで、一定の確率で敵を即死させるスキル

 9月16日のアップデートでは、シャドウ以外にもさまざまな要素の追加・変更を実施。既存の4クラスの上位職へのクラスチェンジができるようになるほか、200以上のクエストの追加やレベルキャップの開放が行なわれる。

 既存の4クラスの上位職は、バーサーカーが「ブレイカー」、ドラゴンナイトが「ソウルドラゴン」、ヴァルキリーが「スピリットダンサー」、エレメンタリストが「エレメンタルマスター」となっている。

 クラスチェンジは、キャラクターレベルが115に達した状態で、特定のクエストをクリアすると可能。上位職にクラスチェンジすると、新たなスキルが使用可能となり、レベルキャップが130まで上昇する。

【ブレイカー】
ブレイカーにクラスチェンジすると、前方の複数の敵にダメージを与えつつノックバックさせ、一定確率でスタン状態にする「ウォークライ」などのスキルが使える
【ソウルドラゴン】
ソウルドラゴンは、目から閃光を発して、直線上の敵にダメージを与える「ドラゴンレイ」などを扱う
【スピリットダンサー】
ヴァルキリーの上位職で、召喚獣の能力値を大幅に上昇させる「アドレナリン」などを使用する
【エレメンタルマスター】
エレメンタルマスターになると、味方1人にかかっているすべてのデバフを無効化しつつHPも全回復する「セイントエイド」などを使用可能となる


■ 2010年度のアップデート予定

時にはジェスチャーを交えながら、各要素の説明を行なう鄭氏
地域占領戦は、勢力の小さいギルドでも占領したフィールドを守れるシステムにしたいと語った

 「SUN」の2010年度のアップデート予定として、ギルド単位の攻城戦「地域占領戦」やPvP時のみ適用される「シールドシステム」、エピソード1の最後の戦場「ヘロンの城」、新大陸を冒険する「エピソード2」などの実装が予定されている。

 「地域占領戦」は、ギルド単位の攻城戦で、ギルド未所属のプレーヤーも参加できる。現時点でおよそ30カ所用意されているフィールドを占領することを目的に、20人vs20人のPvPを行なう。20人vs20人と人数を少なくしたのは、規模が大きく個々の能力も高いギルドだけがより強大になっていくのを防ぎたいためだという。

 占領したギルドへの報奨は、占領したギルドのメンバーだけが使える「ギルドホール」や占領したギルドのメンバーだけが受けられる「ギルドバフ」に加え、所有する地域での特典として、モンスターの先制攻撃不可、アイテムのドロップ率の上昇、ハイム量の上昇が用意される。このほかにも、さまざまな報奨が用意されるという。

 また地域占領戦の導入時には、乗り物も実装される。現時点で乗り物は、「軍馬」、「ヒョウ」、「オークピッグ」の3種類が存在する。すべての乗り物は、頭部、胸部、腰部の3つの部位にわかれ、それぞれの部位にコスチュームを装備できる。コスチュームはゲーム内で獲得。実装時に、2セットのコスチュームが用意されるという。

 さらに、雲の上に世界を作る準備もしており、今後は天空での戦いが実現される予定となっている。

 「シールドシステム」は、韓国では先週のアップデートで実装された要素で、PvP時のみ適用される。「SUN」の特徴であるスピーディーなゲーム展開が災いし、PvPだとあっという間に決着がついてしまうため、これを解決するために導入することにしたとしている。

 「シールドシステム」では、新たに「シールドゲージ」が追加され、相手から受けたダメージがSD(シールド)とHPに8:2の割合で割り振られる。シールドゲージがなくなるとHPに直接ダメージを受けるが、攻撃中や攻撃を受けていない状態のときにシールドゲージは回復する。現状はまだいくつか修正点が残っているというが、日本で実装するまでにはそのほとんどが解決されているだろう。

 「ヘロンの城」は、エピソード1の最終章で、解放軍と帝国軍の最後の戦場となる場所。下層部の中央機械室、1階の植物園、中層部、上層部のボス部屋に分かれている。フィールドやミッションが実装されるほか、不滅の帝王シュバルツがついに登場する。なお地域占領戦実装後は、ヘロンの城も占領可能となる。

 「エピソード2」は、開発チームがもっとも尽力しているという新たなエピソード。エピソード1の舞台となったブラキオン大陸を出て、新大陸を冒険する。

 「エピソード2」のスタート地点は、「コルドク地域」と呼ばれる場所で、海岸や洞窟、ジャングルなどで形成される。各フィールドには、飛虫、サザエガニ、食虫植物、ザリガニ、恐竜などのモンスターが出現する。なおモンスターなどのデザインは、開発スタッフの身近にあるものを参考にして決めているという。

 「エピソード2」に関するこのほかの要素については明かされなかったが、ゲームシステムの変化など、新たな発見がたくさん用意されるという。2010年から順次アップデート実施予定。

 上記以外にも、韓国のユーザーからの「複雑」という意見を取り入れて、「エンチャントシステム」や「ランクアップシステム」の簡素化が行なわれたり、アップデート「エリート1.5」が実施されることが明らかにされた。

2010年度にアップデートが予定されている要素を、1つ1つ丁寧に説明した


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(2009年9月4日)

[Reported by 中野信二 ]