セガ、4人で進む、進化したRPG
PSP「ファンタシースターポータブル2」


12月3日 発売予定

価格:5,040円


 株式会社セガは、PSP用RPG「ファンタシースターポータブル2」を12月3日に発売する。価格は5,040円。アドホックモード、インフラストラクチャーモード対応。開発は、前作「ファンタシースターポータブル」と同様に株式会社アルファ・システムが行なっている。

 「ファンタシースターポータブル2」は、「ファンタシースターユニバース」エピソード3から3年後の世界を描いたRPG作品。物語の舞台となるのは、グラール太陽系に存在する「クラッド6」と呼ばれる新たなコロニー。メインキャラクターは一新され、新たな物語が展開されるという。今回は、本作のゲーム概要を紹介していく。


【スクリーンショット】
紹介する画像は「ストーリーモード」での会話シーン。画像に注目してもらうとわかるが、前作で好評だった選択肢によるストーリー展開の分岐は今作でも健在のようだ。前作では、分岐によりエンディングが異なるマルチエンディングを採用していたが、今回もマルチエンディングになるのだろうか?

【基本設定】

物語の舞台となるリゾート型コロニー「クラッド6」

 今より3年前、グラール太陽系は謎の生命体「SEED」の襲来を受け、滅亡の危機を迎えた。しかし、グラールに生きる、ヒューマン、ニューマン、キャスト、ビーストの4つの種族が心を1つにしたことによって、激しい攻防の後、SEEDは封印された。

 グラール太陽系に突如襲来した、謎の生命体「SEED」による一連の「SEED事変」が終結してから3年後、グラールには「SEED」との攻防の傷跡が深く刻まれていた。とくに、資源枯渇が深刻な問題となっていた。だが、そんな中発表された、外宇宙への航行をも可能とする、「亜空間航行理論」。グラール再興の道を、外宇宙への大規模な移民計画に求めた。

 そして今、政府、軍、三惑星中の企業が結束し、「亜空間航行」実現化へ向けて、動き出していた。

 「グラールの新しい未来」を願って……。



民間軍事会社「リトルウィング」のロゴマーク

 プレーヤーは、リゾート型コロニー「クラッド6」を拠点とする、民間軍事会社「リトルウィング」のメンバーとして登場する。リトルウィングは、親会社であるスカイクラッド社は服飾やリゾート事業などを手広く行なっている大手総合商社であり、軍事系とは無縁だった。そのため、リトルウィングの設立直後は予想外の事業拡大に話題が紛糾していた。

 重役1人の強い推薦による起業のためスカイクラッド本社からは煙たがられている。仕事内容はほぼ何でも屋と言って大差なく、犯罪紛いの仕事を受け入れることもある。ただ、仕事の精度は悪くなく、評判も上昇中。



【登場キャラクター】

■ 白き翼を抱く少女「エミリア」

『なんてったって、あたしたちは、パートナーなんだからね!』

フルネーム:エミリア・パーシバル
年齢:16歳
CV:斎藤千和

 民間軍事会社リトルウィングに所属するヒューマンの少女。基本的には天真爛漫にふるまうが、少々ものぐさなところがある。最初は仕事に対しても投げやりな様子だったが、やがて大きな輪の中に巻き込まれていくこととなる。自身の過去のことを語らず、またその記録も残されていない。


■ 野生の心を持つ戦士「ユート」

『村は、みんなは、ぼくが守るんだ!!』

フルネーム:ユート・ユン・ユンカース
年齢:15歳
CV:沢城みゆき

 惑星モトゥブの文化保護地区に住む、カーシュ族の少年。フォトンの感応力に優れる。文明に触れることなく育ったため、基本的な一般常識がない。任務中のエミリアたちに出会い、その後行動を共にすることになる。


ユードはプレーヤー達に敵意を持っているように見えるが、その真意は何処に? トニオとリィナは登場することが確認できるが、ガーディアズの面々や他のメインキャラクターはどうなっているのだろうか

 使用することができるデフォルトキャラクターは、全ての種族が新デザインにリニューアルされている。今回は「ヒューマン(男)」、「ニューマン(女)」、「キャスト(男)」、「ビースト(男)」の4体を紹介する。

【「ヒューマン(男)」】

【「ニューマン(女)」】

【「キャスト(男)」】

【「ビースト(男)」】



■ 進化したバトルシステム

 本作の基本システムは、「ファンタシースターユニバース」シリーズのシステムをモデルにしているが、バトルシステムは根本から見直し、さらなる遊びやすさを追求した新システムを採用している。進化したバトルシステムによって、今まで以上にアクション性を高め、バトルの面白さを高めることができるという。

【「緊急回避」】
本作は、「ファンタシースターZERO」で好評だった緊急回避システムを搭載している。PPを使用して緊急回避を行なうことで、モンスターの攻撃を素早くかわして攻撃に転じることができる

【「シールド」】
シールドが新武器カテゴリーの1つとして追加された。シールドは左手武器となっているため、片手剣などの右手武器と同時に持つことが可能だが、攻撃はできない。タイミングよく防御することができれば、モンスターから受けるダメージを軽減することができる。また、敵からの攻撃をギリギリでガードすると「ジャストガード」が発動し、敵にダメージを与えることができるという。また、任意防御はロッド以外の両手武器でも可能

【「射撃武器がチャージ可能に」】
射撃武器には「チャージ」という大きな変更が加えられた。強力な一撃を放つ「チャージショット」は、通常のショットとの使い分けがポイントになるようだ

 上記のシステムのほかに、PP(フォントポイント)にも大きな変更が加わった。「ファンタシースターユニバース」シリーズでは、武器にPPがついていたが、本作ではPPはプレーヤーにつくことになった。さらに、PPを回復するフォトンチャージは廃止され、自動回復のみとなった。この事により、これまでのようにフォントアーツをガンガン使っているとすぐにPPが切れてしまい、PPを消費するアクションを使えなくなってしまうという。

 また、「ファンタシースターユニバース」にあった戦闘システムで、「新しいフォントアーツはあるのか?」、「ナノブラストや、他の種族に超必殺技があるのか?」、「フォースには何かシステム変更があるのか?」、「戦闘タイプはどうなっているのか?」、「ノンプレーヤーキャラクターの変更は?」などなど、戦闘システムの変更が気になると思うが、このあたりの情報は今後明かされていくと思うので、続報に期待してもらいたい。



■ 新フィールド「海底レリクス」

新モンスター「スヴァルティア」
 新フィールドとして登場する「海底レリクス」は、ストーリーモードの始めに訪れることができる。海底レリクスには、前作「ファンタシースターポータブル」に登場したモンスターに加え、新モンスター「スヴァルティア」も登場する。さらには、「ファンタシースターオンライン」に登場した「エビルシャーク」という名のモンスターも登場するという。

 お馴染みの草原ミッションと思われる「草原の支配者」にも「ゴルドルバ」など、これまで登場していなかったモンスターが追加されているようだ。この変更により、慣れ親しんだミッションでも、違った楽しみを味わうことができるという。


【「海底レリクス」】

【その他のフィールド】
【サグラキ保護区】
【昇空殿・上層区】
【ラフォン草原】
新モンスターはもちろん、既存モンスターのAIにも変更が施されている。戦闘システムの変更に対応して、より強く、より手ごわくなっているモンスターたちとの戦闘にも期待大だ

【ミッションカウンターに注目】
ミッションカウンター画面(左画像)の右上には、なにやらモンスターや武器のイラストが表示されている。これは一体何を意味するのだろうか?



■ 全国のプレーヤーとの冒険が可能に!

 「ファンタシースターポータブル2」では、アドホックを使ったマルチプレイはもちろんの事、インフラストラクチャーモード使えば、PSPだけで遠く離れたプレーヤーたちとのマルチプレイを楽しむことができる。また、前作では2D表示だったシティは、本作では3D表示となるようだ。もちろんマルチプレイ時に、他のプレーヤーたちと共にチャットをしたりすることも可能だという。

 チャットは、シリーズでお馴染みのフキダシチャットを採用。本作では、PSPのシステムキーボードではなく、画面をつぶすことのない、コンパクトなソフトキーボードを使用してチャットを行なう。そして、携帯メールなどでお馴染みの絵文字の使用も可能になった。これによりチャット表現の幅がさらに広がったといってもいいだろう。シティの中では、座ったり仕草をしたりといった「ロビーアクション」もできるようになっているようだ。

【ロビーチャット】
シティが3D化されたということは、マイルームも3D化されている!?


※画面は開発中のものです。
(C)SEGA

(2009年 8月 31日)

[Reported by 志賀康紀]