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「Halo 5: Guardians」、新マルチプレイ「Arena」体験レポート

4対4でガッツリ撃ち合う、シンプルだが奥深いスタンダードな対戦モード

10月29日発売予定

価格:
6,900円(通常版、税別)
6,400円(ダウンロード版、税別)

 日本マイクロソフトは9月11日、本社オフィスにてXbox One向けSFアクションシューティング「Halo 5: Guardians(以下、「Halo 5」)」のメディア向け体験会を開催した。今回は4対4で対戦する新マルチプレイモード「Arena」を体験できた。

「Halo 5」のデザイン ディレクターを務める343 Industriesのブラッド・ウェルチ氏
マルチプレイ「Arena」を4対4で体験できた
武器のサイトだけではなく、スクリーンが展開する「スマートリンク」
スタート時にはマップに配置される特殊武器が紹介される。

 「Halo 5」のデザイン ディレクターを務める343 Industriesのブラッド・ウェルチ氏は「『Arena』はeSports用に開発されたモードであり、新しいアビリティを存分に使って楽しんでください」と語った。

 「Halo 5」には2つのマルチプレイモードがある。「Warzone」は新しい大規模マルチプレイモードで、最大24人での対戦が可能で、乗り物に乗ったり、AIキャラクターと協力したりと様々な要素が詰め込まれている。そして、今回体験するマルチプレイ「Arena」は4対4で純粋にキャラクターの能力と火器を駆使して戦う、シンプルだからこそ奥深いゲーム性を楽しめるマルチプレイモードとなる。

 試合が始まる前にアーマーに身を包んだ戦士がずらりと並ぶカットに続き、マップの様々な場面が表示される。その中には「武器」が表示される場面も含まれる。「Arena」のマップでは一定時間後に強力な武器が配置され、これが対戦のアクセントとなるのだ。この他様々な武器が配置されており、さらにシールドの耐久力を増す「シールドブースター」も登場する。特にシールドブースターはうまいプレーヤーは的確にゲットしており、戦いの大きな要素となっていた。

 「Arena」での出現時のキャラクターはアサルトライフルとハンドガン、そして2つのグレネードを持っている。アサルトライフルは当てやすいものの威力としてはイマイチで、プレーヤーはマップ上の武器を活用して戦っていくこととなる。武器は倒されるとその場に落としてしまい、再出現時にはアサルトライフルとハンドガンのデフォルト装備に戻ってしまう。いかに自分の戦い方に合った武器を保持し続けるかが鍵となる感じだ。

 グレネードはデフォルトで2つ持っている上にマップ上の様々な場所で落ちているためかなり出し惜しみなしで使う感じだ。敵も味方もドンドン投げる。うまいプレーヤーは的確に投げるが、そうでないプレーヤーも援護する形で投げられる。「Arena」のマップは部屋のように区切られた空間が多く、高低差のある場所もたくさんあるので、グレネードを放り込むと有効な場面も多く感じた。

 「Halo 5」の「Arena」は間口の広いゲームだと感じた。キャラクターはエネルギーシールドを張っているので撃たれても一撃で倒されるということが少ない。Bボタンで使えるスラスターは建物の物陰に隠れる緊急回避に有効だ。数秒生き残ればシールドは回復してくれるので集中的に攻撃されなければ再び戦線に復帰できる。

 左トリガーを引くと「スマートリンク」が発動する。このアクションはFPSにおける「照準器やスコープを使う」という動作そのままだが、「Halo 5」ではヘルメットのバイザーが連動し幅広い“スクリーン”を展開させる。このスクリーン上に敵を捕らえれば弾が当たるのだ。他のゲーム以上に弾が当てやすいと感じた。特にアサルトライフルで他の味方と戦っている敵を狙うときにかなり有効だった。

 そして、何ラウンドかプレイしてみて、「Halo 5」の楽しさはやはり“武器”だと感じた。中距離での連射力が高い「プラズマライフル」、近距離ならば一撃で敵が倒せる「ショットガン」、弾のばらまきが爽快な「サブマシンガン」など、武器によって大きく戦い方が異なる。積極的に武器を拾って試したくなる。

 ショットガンを入手したときはFPSがあまり苦手な筆者でもうまく敵に近づき連続で敵が倒せ、ちょっと調子に乗ってしまった。離れた敵にはどうにもならずにやられてしまったが、武器は常に2つ持てるので、中距離武器の武器もうまく活用すればもっときちんと戦えるだろう。戦いを見ていて感じたのだが、FPSが苦手な人はスマートリンクを活用し援護にまわり、エイムが正確な人はそのままヘッドショットで敵を倒す、という感じでプレイスタイルが大きく異なっていくように感じた。

 一定時間で現われる武器「プラズマクラスター」は、プラズマグレネードを連射できるかなり強力な武器だった。しかし爆発には一定時間かかり、近距離に近づかれるとどうにもできなくなる。装弾数もあまり多くなく、使い勝手が難しい武器だと感じた。この武器は大きなプラズマグレネードを撃つ「溜め撃ち」の機能もある。違うマップではモニター付きの「スナイパーライフル」が一定時間で出現していた。

 この他、「Halo 5」ならではの要素として「グラウンドパウンド」がある。空中でエネルギーをチャージし着地地点に大ダメージを与える必殺技のようにカッコイイ攻撃だが、これが使い勝手が難しく全然当てられない。むしろチャージ中は空中で静止してしまうため良い的になってしまう。それでもうまいプレーヤーはこれをしっかり活用していた。ギャラリーにもいいアピールになるし人気を集めそうな要素である。

 「Halo 5」の「Arena」はカジュアルで奥深いゲームだと感じた。体験会ではうまいプレーヤーとプレイできたため、援護に回る機会も多く、FPSがあまり得意でない筆者でも色々戦い方を考えて遊べた。特にスマートリンクを活用すると側面や背面からの敵を襲ったときの“成功率”が跳ね上がったのはかなりうれしい体験だった。

 他のゲームでは有利なポジションを取ったにもかかわらず負けてしまうことが多かっただけに本作の「当てやすさ」は好感触だ。一方でお互いシールドがあるので近距離で撃ち合っても決定力に欠ける。ここに武器の活用や、ヘッドショットが大きな影響を持つ。うまいプレーヤーの脅威はより大きくなっていて、チームのバランスがある程度とれていれば、かなりエキサイティングな戦いができると感じた。

【「Halo 5」、「Arena」E3トレーラー】

【スクリーンショット】

(勝田哲也)