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「コズミックブレイク2」、初のオフライントーナメント大会が開催

CBTの障害発生を陳謝。大会は連携を駆使したハイレベルな内容に。OBT情報もゲット!

3月28日開催



会場:シダックスホール2

 サイバーステップは3月28日、東京渋谷シダックスホールにてオンラインアクションゲーム「コズミックブレイク2」のオフラインイベントを開催した。本稿では大会レポートに加え、4月からスタートするオープンβテスト(OBT)以降の展開について小川雄介プロデューサーに話を伺ってきたのでまとめてお伝えしたい。

【「コズミックブレイク2」 PV】

【「コズミックブレイク2」オフライントーナメント】
来場者はほとんどトーナメントに参加し、10チームでの戦いとなった

連携の取れたチームプレイで大いに盛り上がった第1回トーナメント

大会の説明を行なう「コズミックブレイク2」ディレクターの石居優一氏
運営チームによる実況解説も行なわれた
ルナスタシアによる大行軍で大会を盛り上げたIチーム
こっそり観戦していた佐藤類社長。

 「コズミックブレイク2」のオフラインイベントは、2月に実施されたユーザー参加型の記者発表会を含めると早くもこれで2回目。今回は、βテストのアカウントを使った7対7のチーム戦によるトーナメント大会となった。

 しかし、既報のように「コズミックブレイク2」は3月25日よりβテストを開始したものの、スタート直後からログインエラーとマッチングエラーが頻発し、まともにプレイできない状態が続いていた。

 3月26日はβテストそのものを中止し、デバッグとプログラムの改修に当てたことから、27日には無事復旧し、ほぼ正常にプレイできるようになっている。同社では今回のトラブル発生を受けてβテストの3日間の延長を決定。ただ、今回のオフラインイベントではクローズドβテストのキャラクターデータを使って参加するトーナメント大会が目玉となっていたため、開催そのものが危ぶまれる事態となっていたが、27日に復旧したことでギリギリ間に合う形となった。

 イベントの司会進行役を務めたのは「コズミックブレイク2」ディレクターの石居優一氏。石居氏は大会開幕に先立ち、βテストで不具合が発生し、テストが十分に実施できなかった事を陳謝した。今後同様の事態が起こらないようにスタッフ一同努力していく事を参加者の前で明言すると、来場者からは大きな拍手が贈られた。

 イベントには事前に応募のあった80人ほどが参加し、トーナメントには10チームが出場した。1度負けてもまだチャンスがあるダブルトーナメント方式で実施され、特に大きなトラブルも発生せず次々に対戦が進められていった。

 当日はβテストに参加できなかったユーザーがいることも考慮に入れて、ゲストアカウントも用意されていたが、ほとんど使用されず、会場にはログインエラーが頻発する中でしっかりプレイし、キャラクターを揃えてきた猛者ばかりが集っていたようだ。

 試合を見守っていた「コズミックブレイク2」開発責任者であり、プロデューサーの小川雄介氏に今回のサーバートラブルについて理由を尋ねたところ、ログインエラーについては、サーバープログラムおよびマッチングプログラムのバグだと説明してくれた。

 「コズミックブレイク2」はクライアントは一から開発したものの、サーバー周りについては前作「コズミックブレイク」からその多くを引き継いでおり、一部を新しくしたところ、そこにバグがあったと言う。そこでCBTではその部分を一時的に外して乗り切り、オープンβテストで改めて新しいコードによるサーバープログラムを稼働させるという。

 一方、マッチングについては、「コズミックブレイク」と比較してマッチングシステムを進化させたため、そこにバグがあったという。

 「コズミックブレイク2」のマッチングシステムは、あらかじめ希望の条件を設定しておくことで、あとはサーバー側で同じ条件のキャラクターを見つけ出しマッチングするオートマッチングとなっている。人が多い場合は希望通りのマッチングが成立するが、人が少ない場合は、徐々に希望条件の優先順位を下げてマッチングさせる。ビギナーが最初に放り込まれるノービスリーグの場合は、相手がいない場合はNPCを相手に1人でもマッチングするようにプログラムされているということだが、こうした複雑なマッチングシステムが意図した通りに稼働していなかったようだ。

 現在はいずれも修正され、正常にログイン/マッチングできるという。今回、試合の途中でコネクションロストが数回発生したり、ログインやマッチング以外にもロビーやチュートリアルでUI表示がおかしかったり、フラグが立たずに進行できないバグなど、いくつかの不具合が確認できているというが、OBTで修正するとしている。

 さて、オフライントーナメントは7対7のプライムリーグでのチーム戦。先述の通り、席順で決定した即席のチームで戦いに挑むことになった。編成時間は5分、試合時間は10分でテンポよく試合が進められた。マップは、CBTで使用されている遺跡、雪原、峡谷から主催側が指定していた。

 「コズミックブレイク2」のチーム戦は、双方に設定されたバトルポイントを削り合うBP戦になっていて、敵を倒すだけでなく、時間経過と共に出現するタワーを撃破することで大きくBPを削ることができる仕組みになっている。「コズミックブレイク2」のマップは、オンラインTPSとしては比較的大きめだが、しぜんと自陣と敵陣のタワーに集まるようになっているため、常に乱戦気味となり見応えのあるバトルが繰り広げられる。

 観戦していて驚いたのは、まだβテストが始まったばかりであるにも関わらず、すでにチーム間で連携をとって集団で行動するチームが多かったところだ。上手いチームは「一旦集まろう」、「すいません、倒されます」など口頭でメッセージを送り合いメンバー間で連携を取っていた。

 とりわけ連携が優れていたのがIチームだ。Iチームの特徴は、大剣を携え、一気に距離を詰めて斬り伏せる近接特化型のヒロイン ルナスタシアを開幕で揃え、数を集めて短期決戦を狙うところ。敵に反撃や退避の機会を与えず、出会い頭に瞬殺していき、その勢いでタワーも撃破し、勢いに乗る。近接攻撃は見た目的にも派手なため、観戦していて気持ちよいチームだ。

 決勝は個々の能力とチームワークの相乗効果で勝ち上がってきたIチームと、Iチームに比べると地味ながら、遠距離型のヒロイン フィオナを主力とした遠距離戦を制してきたKチームの戦いとなった。

 Iチームは決勝でもルナスタシアを揃え、圧倒的な打撃力で一気に敵のタワーを破壊し、自陣のタワーを守りきるという作戦。序盤は見事にその戦術がハマり、Iチームが優勢となった。ただ、遠距離戦を得意とするKチームとは相性が良くないのは事実で、序盤で虎の子のルナスタシアの多くが撃破され、中盤に入ると、双方とも攻め手に欠け、膠着状態となった。2回目のタワー投下では、双方がタワーを破壊し、Kチームが追いつく。試合時間が残り1分を切ったところで、乱戦が発生。BPの差はわずかで、どちらが勝つか最後までわからない。最終的に乱戦を制したのはKチーム。序盤の劣勢を巻き返し、大逆転での優勝となった。

 Kチームのリーダーはなんとゲストアカウントでの参加だったということで、申し訳なさそうにしていたのが印象的だった。また、単騎でのタワー破壊の功績でMVPもKチームの女性プレーヤーが獲得。まだキャラクターの戦術もチームでの戦術も練られてない状態にも関わらず、かなり熱い対戦が繰り広げられ、対戦アクションとしての底力を感じることができた。サイバーステップでは今後も引き続き定期的に大会を開催していきたいということで、楽しみだ。

【「コズミックブレイク2」ルナスタシア】

【「コズミックブレイク2」フィオナ】

【優勝したKチーム】
Kチームのリーダーはなんとゲストアカウントでの参加だった。ポイントゲッターとして随所で活躍した女性プレーヤーはMVPに輝いた

4月よりオープンβテスト開始。小川PにOBT以降の予定も聞いた

「コズミックブレイク2」イメージ
3人のヒロインの水着バージョンなども登場するようだ
街のイメージはロビーに近くなるかも? とのことだった

 現在開催されているCBTは4月3日を持って終了し、再開発を経て4月よりOBTがスタートする。プロデューサーの小川雄介氏にOBT以降の展開について話を伺った。

 まずOBTは、4月下旬頃を予定し、一定期間をおいてそのまま正式サービスに突入する。CBTのキャラクターデータはすべてワイプされるが、OBTから正式サービスではワイプされず、OBTのキャラクターは正式サービスでもそのまま使うことができる。スタート時点からハンゲームとニコニコアプリでチャネリングを行ない、各チャネリング先のIDを使ってすべて同じサーバーでの対戦を実現する。

 プレイアブルキャラクターは現在の約20から30~40まで増やし、マップについては、遺跡、雪原、峡谷それぞれに新しいバリエーションを増やし、さらに市街戦をイメージした新マップも盛り込みたいという。

 キャラクター強化システムである「強化継承」については、今後ヒロインキャラクターについても2体目以降の入手が可能になり、いわゆる合成を行なって強化を図ることが可能となる。入手方法についてはおそらくロイドアンロック機能やイベント報酬、ガチャなどになるという。ちなみにガチャから入手できるロイドは、強化継承を繰り返し行なわなくても完成形に近い性能を持った状態で入手できるという。

 また、「まだ構想段階」と断った上で、夏期に予定している夏休みキャンペーンでは、水着バージョンのヒロインの実装なども予定しており、通常バージョンと水着バージョンの「強化継承」も可能にしたいという構想を話してくれた。その場合、通常バージョンに、水着バージョンの特性も引き継げ、なおかつグラフィックスも通常バージョンと水着バージョンの好きな方を選ぶことができるという。

 またOBTよりイベントリーグもスタートする。最大2つのイベントを同時に走らせられるため、常設のイベントと、特殊な条件での期間限定イベントを実施したいという。「特殊な条件」の内容については現在検討中ということだが、例としては、個人戦とレイド戦の2点を挙げてくれた。個人戦は文字通り1対1の戦い、レイド戦は、現在ノービスリーグで行なわれているNPCとのバトルを拡張したイメージで、10人で巨大なボスモンスターと戦うものだという。ただし、倒せば勝ちではなく、ライバルとの競技性は残したいということで、10人で得点を競う形を想定しているという。

 海外展開については、現時点で台湾、韓国、北米の3地域を予定。今回の大会でも、台湾と韓国から現地スタッフが視察に訪れていた。展開時期は、台湾と北米が夏頃、韓国は年内を予定。キックスターターが不成立となったため、マルチプラットフォーム展開は一旦白紙となったが、PC版が順調にいけば、PS4やXbox Oneなどコンソール版もリリースしたいという。

 OBTに関する情報は、開始日を含めて近日発表予定。CBTに参加しながら正式発表を待ちたいところだ。

【3月30日12時30分】ロイドの入手方法について加筆修正しました

【記念撮影】
最後に参加者の皆さんとスタッフで記念撮影

(中村聖司)