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「コズミックブレイク2」クローズドβテストレポート
3つの惑星を舞台にした3種類のリーグ。最終日にはバトルロイヤルも
(2015/4/9 00:00)
3つの惑星を舞台にした3種類のリーグ。最終日にはバトルロイヤルも
ロイドたちが参加するコスモリーグには「ノービス」、「プライム」、「マスター」というリーグがあり、リーグランクによって適正なリーグが変わってくる。最初に参加できるのはノービスのみで、リーグランクを上げていくと順次登録ができるようになる。システム画面でどのリーグに優先的にマッチングされたいかを設定することができるので、リーグランクが高いプレーヤーでも初心者向けのノービスに参加することは可能。ただしこれには強いプレーヤーの一方的なプレイが可能になると批判もあるようだ。
ステージは、ノービスは古城風の惑星レリックスのみ。プライムとマスターではほかに火星のような雰囲気の惑星レッドローム、雪に覆われた惑星グレイシアの3種類。個人で参加登録した場合のマッチングは完全なランダム。プレーヤーが参加人数に満たない場合はNPCが参加する。中には対人戦に参加せず、ひたすらNPCを相手に戦績を稼いている人もいた。個人の戦績を上げるにはとても有効な手段だが、本作はチーム全体でのポイントが勝敗に繋がるので、1人だけ突出していても他のポイントが低いと勝つことができない。
リーグの勝敗は、制限時間以内に相手の持ち点をより減らした方が勝つ。持ち点が0になると制限時間内でも終了する。何度も何度も倒されていると、それだけ敵にポイントを献上することになってしまうので、1人で飛び出さずに周りの仲間と連携をとりつつ戦うチーム戦が重要になる。
最終日にテスト実装された「バトルロイヤル」は20人のプレーヤー(とNPC)が入り乱れて戦う大乱戦。ステージはノービスよりも少し狭いくらいで逃げ場はなく、制限時間8分の間ひたすら戦闘と再出撃を繰り返す。周りには敵しかいないので個人のプレーヤースキルががっつり問われる。マッチングではリーグと同じように2陣営に分かれているが、チームとしての勝敗はなく個人の戦績のみで成績が決まる。
ノービスのステージは他のリーグに比べると狭く、広場の中央あたりでだんごになって戦うことが多い。プライム以上のステージでは、中央に深い谷があったり、山に抜け穴があったりとかなり地形が複雑になる。障害物も多くなり、何かに身を隠しながら戦ったり、山の上から敵を狙い撃ったりできるようになる。さらに時間経過とともに、隕石が降ってきて橋が壊れたりといった状況の変化も起こる。転がっている岩やタルなどは持ち上げて相手にぶつけたり、防衛用の障壁として使うこともできる。ノービスにはシンプルなバトルロワイヤルがあるが、プライム以降は戦闘中にステージ内に敵味方のタワーが落ちてくる。どこに落ちてくるのかは、マッチングの確認画面で見ることができる。
タワーは周りに味方のロイドがいるとエネルギーが充填されていく。最大まで充填させるとタワーが派手に輝き初めて防御力が上がり、さらにその場にいる味方にダメージカットのバフが付与される。この仕様は攻撃一辺倒になりがちだったタワー戦で防衛の意味を増すために導入された。タワーは1度の戦いで最大4回降ってくる。4回目にタワーが降ってくるときには同時に隕石が降ってマップ上のオブジェクトを破壊する。これに巻き込まれてしまうと即死するので、赤い範囲が表示されたら全力で逃げる。
戦闘画面は自キャラを背後から映したTPS視点。キャラの少し前方に黄色い照準があるが、戦闘中にいろいろなエフェクトが入り乱れてくると、やや見づらい。操作はキーボードとゲームパッドに対応している。キーボードの場合移動はWASDで、攻撃はマウスの左右クリック、特殊攻撃が「SHIFT」キーに対応している。操作するときに微妙な慣性があって、即時に反応しないためにややもっさりした印象を受ける。「スペース」キーがブーストの垂直上昇のみでジャンプしたくて押しても上に少し上がるだけというのが、普段「スペースキー」でジャンプをするゲームを遊んでいると気になる。また、上昇後一度前進後退を開始すると、その後前進後退をやめた後、一度飛行をやめた後改めて上昇しなおさなければならない。このあたりの操作が少し特殊なため、エアリアルは慣れるのにほかのロイドよりも時間がかかった。
敵が攻撃可能範囲に入ると、黄色い照準に赤い枠が追加される。さらに近づいていくと枠の中に剣のマークが出る。これは格闘攻撃の可能範囲に入ったというマーク。ナイフや剣など格闘用の武器を持っているならこのタイミングで右クリックを押すと格闘攻撃を繰り出せる。乱戦になると、ターゲットがどんどん移動してせっかくアーマーを削った相手に逃げられることがある。そんなとき、マウスホイールを動かして相手をロックオンしておけば、照準からずれた相手でも追尾して攻撃してくれるのでかなり撃破できる確率が高まる。特に、遠距離攻撃をするバスターやエアリアル、フォートレスではターゲットロックをうまく使えるかどうかで、成績がまったく変わってくる。
エアリアルとフォートレスは地上では無力になってしまうため、高い足場を転々としながら高度を維持するのが大切だ。敵まみれのタワーを上空から攻撃したり、フォートレスの長い射程で上空から重爆撃を加えるのはなかなか楽しい。ライン戦になった時にはバスターの遠距離からの攻撃と、パンツァーのリーチの長い吹っ飛ばし攻撃は相手の前線を崩すのに有効だ。ジャマーは攻め込まれているときの対抗策として、アサルトはバトルロイヤルのような個人戦で機動力を生かした戦いができた。
ゲーム後半になると、空からキューブが落ちてくる。これを攻撃すると中からシールドや補助攻撃などのユニットが取得できる。このユニットは複数を所持可能で、数字キーで使いたいユニットを選択できる。ユニットには耐久度があり、使い切るまでは何度でも出し入れができる。
戦闘が終わると、成績に応じてお金やアイテムなどの報酬が分配される。同時に、参加していたロイドの耐久が減る。この耐久の仕様はCBT中にかなり議論の的になった。というのも、耐久が0になるとそのロイドは自動的にメンテナンスに入ってしまい、2時間ほど出撃できなくなる。メンテナンスが終わると経験値がもらえるというボーナスもあるのだが、メンテナンス中はカスタマイズや強化などが一切できないのもストレスになる。筆者も、任意のタイミングでメンテナンスできないことが不便に思えた。
初期には耐久が減った状態でゲームを終了すると、次に立ち上げたときにそのままの状態が維持されており、少ししか遊んでいないのに使いたいロイドがメンテナンスに入ってしまった時などは、かなりプレイのモチベーションを削がれてしまった。幸いここは修正されて、一定時間経過してログインした時には、全快になるよう修正されたようだ。正式サービスではおそらくメンテナンス時間を短縮するアイテムなどが入るだろうが、プレーヤーにストレスをかける仕様なだけによく練りこんで欲しい部分だ。