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任天堂、2015年3月期 第3四半期決算説明会の社長説明を公開

カード形状のamiiboが今年発売へ。スマホ展開等は期末に「具体的なお話をしたい」

2月17日 公開

amiiboの出荷数や今後の展開などについて発表があった

 任天堂は2月17日、2015年3月期 第3四半期決算説明会の社長説明を公開した。

 説明会では、年末商戦の結果とビジネスアップデートが中心となって語られており、スマートデバイスの活用、キャラクターIPの活用、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上プラットフォームビジネスなどについては「現時点でお話しできることが限られており、部分的にお話ししても全体像を説得力を持ってお伝えすることは困難」として、明言を避けた。これらの展開は、期末の決算説明会にて「業績予想も含めて、できるだけ具体的なお話をしたいと考えている」としている。

 説明の中では1月末に公開された決算短信の内容がより詳しく語られており、年末商戦においては日本ではWii U、アメリカやヨーロッパではニンテンドー3DSといった「ハードの普及に課題」を残した一方で、「ソフトにおいて存在感を示すことができた」という手応えがあったという。

 またamiiboは全世界合計出荷数が発表され、その数は約570万体に達したという。特にアメリカ、カナダ、オーストラリアにおいて好調で、一部のフィギュアは品切れが発生したためにオークションで高値で取引される事態も発生している。

 amiiboについては地域別のキャラクター別販売ランキング、消化率ランキングも発表されたほか、今後の展開も説明された。新たな展開には2種類が準備されており、1つはフィギュア形状ではないカード形状のamiiboが今年発売されること、もう1つはWii U向けに、amiiboでファミリーコンピュータやスーパーファミコンで発売されたゲームを楽しめるダウンロードソフトの無料配信を今年前半に計画していることだという。

 これはamiiboをタッチすると、「ファミコンやスーパーファミコンのバーチャルコンソールのソフトが1本選ばれて、そのソフトの名シーンが遊べるようになる」というもの。プレイ時間制限があり、全てが遊べるわけではないが、同じamiiboをタッチするたびに、そのソフトのシーンがいくつか順番に切り替わるようになるという。

 このほか説明会では、ダウンロード販売などのデジタルビジネスに関する進捗状況も紹介された。説明会の詳細は「第3四半期決算説明会」のページを参照いただきたい。

【amiibo 地域別販売数/消化率ランキング】

(安田俊亮)