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角川ゲームスとフロム・ソフトウェア「MEDIA BRIEFING 2014 AUTUMN」を開催
「艦これ改」や「DARK SOULS II」など新規プロジェクト×2など6タイトルを紹介
(2014/11/25 22:15)
角川ゲームスとフロム・ソフトウェアは、今後発売予定の新作情報に関する合同発表会「KADOKAWA GAMES × FROMSOFTWARE MEDIA BRIEFING 2014 AUTUMN」を品川グランドホールにて開催した。
発表会の冒頭、角川ゲームス代表取締役社長兼フロム・ソフトウェア代表取締役会長の安田善巳氏は「今から2年前、私とフロム・ソフトウェア創業者の神直利氏が酒席で『いかに若い人たちを上に引き上げてくか』という話をした。次世代にどうバトンタッチをしていくか。それがキッカケとなり、私と神さんは踏み込んだ話をする関係になり、1年後に神さんから『新しい経営体制に舵を切りたい』と打ち明けられ、実現すべくふたりで取り組んできた」と経緯を説明。
続けて「フロム・ソフトウェアは開発力に定評があり、業績も好調。神さんも熟考のうえでご決断されたと感じている。角川ゲームスは創業5年半と若い会社だが、今やグループでもトップクラスの優良企業に成長した。偶然かとは思うが、2社は財務状況が似ており、どちらも年間売り上げが約50億。作風や個性は真逆のようだが、実際触れ合ってみると仕事を徹底される熱意や発想は同じように感じられた。そんな2社のよいところをよい形で前向きに活かすべく連携強化に取り組んでいく」とコメント。
フロム・ソフトウェア取締役社長の宮崎英高氏は「1年前、僕もこういう形で発表会をともにするとは夢にも思っていなかった。今でも不思議で、面白い気分。それぞれいいゲームを作るうえで良い刺激にしていきたい。今回のブリーフィングが、これからの流れにとって皆さんに『面白そうだ』と思ってもらえる端緒になれば」とコメントした。
「艦これ改」
2013年4月23日のサービスイン以来、快進撃を続ける艦隊育成ブラウザゲームがPS Vitaに登場。今回は正式タイトルとロゴの公開、ブラウザゲームとの違いについて触り部分のみ説明が行なわれた。
プロデューサー/ディレクターの田中謙介氏は「ブラウザゲームがベースで、根本的なゲームシステムは変わらない。マイナーバージョンアップ。PS Vitaに落とし込むことで、いつでも、いつまでもユーザーの手のなかに『艦これ』の世界が広がる。育てていただいた艦娘と一緒にいていただける」と商品コンセプトを改めて説明。
仮として公開された戦略画面には、戦場全体を俯瞰する新たな「海域マップ」が登場。戦闘システムは「ブラウザ版から大きな変更はないが、少しだけ戦略方向、シミュレーション方向に……大きなジャンプではないが、少しだけシフトしている」と説明。2015年春発売予定で、価格は未定。
(C)2014 KADOKAWA GAMES developed by KADOKAWAGAME STUDIO
「ProjectCode -堕 天-」、「ProjectCode -月 読-」
安田氏が「Killer is dead」開発終了後にプロジェクトを立ち上げた2タイトル。「ProjectCode -堕 天-」は、クトゥルフ神話をモチーフにしたダンジョンRPG。東京を舞台に、天使、悪魔、堕天使、人間が戦いを繰り広げる。「ProjectCode -月 読-」は、日本神話とおとぎ話を融合させた新機軸のシミュレーションRPG。タイトルコンセプトは日本の美しさや魅力。プラットフォームはプレイステーションで、それ以外の詳細などは明らかにされなかった。
(C)2014 KADOKAWA GAMES 2014 developed by KADOKAWAGAME STUDIO
DARK SOULS II SCHOLAR OF THE FIRST SIN
2014年3月に発売された「DARK SOULS II」に、追加ダウンロードコンテンツ「THE LOST CROWNS」シリーズ3部作、さらには新要素を追加したオールインバージョン。
ディレクターの谷村唯氏は「新要素として、新キャラクターと新イベントの追加、ストーリーと世界観の補完。ユーザーの皆様からのフィードバックを元にした仕様・バランスの見直しを行なった」と説明。既に購入済みのユーザー向けに、大型アップデートが発売日に無償配信される。ただし、無償アップデートにDLC「THE LOST CROWNS」3部作は含まれない。
対応プラットフォームはPS4、PS3、Xbox 360、Xbox One、Windows(DirectX 11)、Windows(DirectX 9)。このうち、PS4、Xbox One、Windows(DirectX 11)版は「グラフィックスクオリティの向上、マルチプレイの強化、現世代機ではできなかったエネミー配置の全面刷新、マシンスペックを活用した調整など、ハイスペックなマシン向けアレンジを加えている」と説明。
発売予定日は、PS3、Xbox 360、Windows(DirectX 9)版が2月5日、PS4、Xbox One、Windows(DirectX 11)版が2015年4月9日。価格はパッケージ版が4,570円(PS3、Xbox 360、Windows(DirectX 9))、PS4、Xbox One、Windows(DirectX 11)は5,520円、ダウンロード版が4,200円(PS3、Windows(DirectX 9))と5,200円(PS4、Xbox One、Windows(DirectX 11))。CEROレーティングはD(17歳以上対象)。
(C)2015 BANDAI NAMCO Games Inc. (C)2011-2015 FromSoftware, Inc.
ロデア・ザ・スカイソルジャー
先日弊誌でもご紹介したとおり、3年ぶりに発売日がアナウンスされたスカイ・アドベンチャー。
1stデビュートレーラー上映後、ディレクターの長谷川仁氏は「プロジェクトの始まりは2009年末。2011年1月に『天空の騎士ロデア』として発表し、そこから3年半。タイトルを『ロデア・ザ・スカイソルジャー』とタイトルを改め、Wii Uと3DS、プラットフォームにあわせたゲームデザインの向上を行なってきた」と経緯を説明。
どこまでも大空が広がる“天空の大地ガルーダ”を舞台に、人型ロボット「ロデア」が縦横無尽に飛び回るアクションゲーム。プロジェクトを進めるにあたってはさまざまな困難があったが、その都度「すべての任天堂ユーザーに触れていく機会を作りたい」という一心で進めてきたという長谷川氏。プラットフォームはWii Uと3DS。Wii U版には初回生産特典としてWii版「天空の騎士ロデア」同梱パッケージが用意される。
長谷川氏は、本作のポイントとして「隅々まで自由に飛びまわれる空のアクション」、「ゲームを進めることで失われた記憶を取り戻し全体像が見えてくるストーリー」、「ゲーム史上最大のボスバトル」の3点を挙げる。史上最大のボスに関しては「もし本作より大きいボスをご存知の方は、ぜひ長谷川までご連絡ください。マスターをまだ入れていないので、大きくして塗り替えることが可能」と冗談めかしつつ補足。ボスとの戦いは「“東京タワーと戦う”みたいなスケール感」と表現してみせた。
Wii U版は1画面でもプレイが可能。3DS版は立体視に対応。冒険の最中は、ロデアのあとを飛空船でついてくるヒロイン「イオン」が掛け声をかけてくれる。長谷川氏は「RPGとまではいかないが」と前置きしつつ、探索・収集・成長要素が用意されると説明。「天空の騎士ロデア」は、Wiiリモコンの操作性を活かしたフライング・アクション。こちらはWiiリモコンによる体感操作、爽快感にフォーカスした作りになっているという。2015年春発売予定で、価格はWii U版が7,200円、3DS版が5,800円。
ここでゲストとして開発元のプロペ代表取締役社長の中裕司氏と、タイアップソング「Forever(ワーナーミュージック・ジャパン)を手がけたシンガーソングライターのchay(チャイ)さんが登壇。
中氏は「角川ゲームス様のおかげで、Wii U版、3DS版とともにWii版もお届けできる。Wiiリモコンについては「ポインティングすることで自由自在に空を飛びまわれる操作方法を新たに発見したのが『ロデア』開発のスタート。触って動かして楽しい、気持ちいい。アクションゲームはそこが1番大きい。当時、完成したが尖りすぎていた遊びゆえ、1度お蔵入りになったが、復活したことを嬉しく思っている。ぜひWii U版とWii版の違いを楽しんで欲しい」と感慨もひとしおといった表情。
髪型をセシリアに似せてきたというchayさん。レコーディング時のことをきかれると「今までにない壮大なバラードを歌うのは初めてで難しかったが、スタッフの方々と話し合って凄くいいものができた。レコーディングも何回もしなおした」とコメント。
ゲームも一足早くプレイしたといい「見た目が難しそうだったので『大丈夫かな?』と思ったが、ゲームに詳しい方はもちろん、私のようにそこまで詳しくない人も楽しめるゲームでした。ジェットコースターは苦手で高所恐怖症みたいなところがあるが、ゲームなのに『胃が浮くような感じ』になっちゃうくらいリアル!」と表現。上達が実感できるアクションゲームらしさもお気に入りのようだ。
(C)2015 KADOKAWAGAMES/PROPE
ダービースタリオン GOLD
プレーヤーがオーナーブリーダー(馬主兼生産者)となり、競走馬の生産・育成・調教を行ないレースに出走させる競走馬育成シミュレーションゲーム。
プロデューサーの最上昇氏は「従来どおりゲームファン、競馬ファン、何より「ダビスタ」ファンに長く楽しんでいただけるタイトル。最新データへの対応はもちろん、施設に関しても実際の競馬界にあわせている。インターネットを使った“インターレース”も大幅にパワーアップ。自分で生産・調教した馬で全国のユーザーと対戦可能」と説明。
初回購入特典は「ダービースタリオンOLD」。会場では「ジャパンカップ」の「ダービースタリオンOLD」版レースを披露。オグリキャップ、トウカイテイオー、ナイスネイチャなど懐かしの名馬がズラリ。ライバル馬以外にも、種牡馬としてシンボリルドルフやトニービン、繁殖牝馬、ジョッキー、番組についても当時の名称で楽しめるという。
発売後も、ニコニコ動画にて12月中旬に「発売記念生放送」を開催。YouTubeでは実況コンテストなども行なわれ、詳細は公式サイトに掲載するとしている。12月4日発売予定で、価格はパッケージ版、ダウンロード版ともに5,800円。CEROレーティングはA(全年齢対象)。
(C)2014 ParityBit