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ブシロード、スマホ向け新作RPG「トイズドライブ」インタビュー

レナード3姉妹が語るそれぞれのキャラクター像
ライブコンテンツとゲームの融合を目指す!

今冬配信開始予定(Android版)

基本プレイ無料(アイテム課金制)

キービジュアル

 ブシロードは、同社のスマートフォン向けプラットフォーム「ブシモ」の新作タイトルとして、「トイズドライブ」の配信を今冬開始する。iOS版もほぼ同時の配信を予定。ビジネスモデルは基本プレイ無料のアイテム課金制。

 「トイズドライブ」は、9月に行なわれた東京ゲームショウ2014の会場で電撃発表されたスマホ向けタイトル。ブシロードとgloopsがタッグを組んで制作が進められている作品で、世界観的には探偵と怪盗がしのぎを削る大探偵時代を背景に、新たなるキャラクターが登場し、物語を紡いでいく。

 歌を生みだし奇跡を呼び寄せる「ソングブック」を怪盗に奪われた名探偵(プレーヤーキャラクター)が歌を取り戻すために戦いに挑む。元気と笑顔の見習い探偵「タクト」、天才瞬間湯沸かし器「パルテ」、姉妹が1番、食事が2番! な「オトハ」に加え、クールなおねえさん探偵「ソーニャ・ギリンガム」、怪盗「ロストソング」や「ミス・プライド」など魅力たっぷりなキャラクターも登場。

 詳しいシステムはまだ明らかにされていないが、歌で戦うRPGで、巨大なボス敵なども現われ、「タップバトル」を繰り広げるという。

 声優ユニット・ミルキィホームズが歌うテーマ曲「オーバードライブ!」が収録されているなど、豪華な作りとなっている。11月26日に発売されるシングルCD「オーバードライブ!」初回生産限定盤にはシリアルコードが封入される。

 また、2015年1月からTOKYO MXほかで放送が始まる新作アニメ「ミルキィホームズTD」との連動なども予定されている。アニメの放送に先駆けて、10月4日からは情報バラエティ番組「みるみるミルキィ」がTOKYO MX/サンテレビで22時30分から放送開始となり、テレビ愛知でも日曜日の25時05分から放送となるので、チェックしておくといいだろう。

 今回は、東京ゲームショウ2014終了時に、タクト役の小市眞琴さん、パルテ役の高野麻里佳さん、オトハ役のブリドカットセーラ恵美さんにそれぞれの役どころなどのお話を伺うとともに、中村伸行ブシロードプロデューサー、井手勝也gloopsプロデューサーにゲームのポイントなどを伺った。

【「トイズドライブ」トレーラー】

レナード3姉妹が語るそれぞれのキャラクター像

左からパルテ役の高野麻里佳さん、タクト役の小市眞琴さん、オトハ役のブリドカットセーラ恵美さん

――今回、レナード3姉妹を演じられることになりましたが、意気込みなどをいただけますか? まずは小市さん、もう収録は終わられたのですか?

小市眞琴さん(タクト・レナード役): 収録は一部終了しました。タクトは3姉妹の中で元気担当なんです。とにかく元気いっぱい! そして、女の子らしい一面も持っているとても可愛らしいキャラクターなので、そういった魅力も伝えていけるように頑張っていきたいと思います。

――元気な面と女の子らしい側面とそのギャップがポイントなんですね?

小市さん: そうなんですよ! カワイイ部分と元気な部分がミックスされている女の子なので、カワイイに寄りすぎず、だからといって元気に寄りすぎると男の子っぽくなってしまって、「熱い!」とツッコまれてしまうので(笑)、そういった兼ね合いに気をつけながら演じています。私自身はどちらかというと男の子っぽい性格かなと思うので、私もタクトちゃんと一緒に女の子らしくなっていければいいなと感じていますね。

――バランスを考えながら演じてらっしゃるんですね。

小市さん: タクトちゃんの服装はスポーティなジャージに下はスパッツなのですが、髪型はピンクで1つ結びをしていたりと外見でも元気さと女の子らしさのバランスがあるので、お芝居でも上手く両面を見せていきたいです。

――では高野さんの演じるパルテ役は、どのような感じなのでしょうか?

高野麻里佳さん(パルテ・レナード役): 私の演じるパルテちゃんは3人姉妹の長女なんですが、とにかく破天荒なキャラクターです。3人の中で1番事件を連れてきてしまうと言うか、事件を巻き起こしてしまうというところがありますね。すごく行動力があって、自分のやりたいことをどんどんやってしまうキャラクターです。

 そんな彼女ですが、その中でリーダーシップというか、周りから頼りにされるのは、私にはないパルテの魅力だと思います。自分の中に無い魅力を作り出すということが、すごく大変かつ苦労した部分でした。

――高野さんとは逆のキャラクターと言うことですが、演じている内に、キャラクターに引っ張られて影響を受けることってありますか?

高野さん: そうですね、収録の後の言動が雑になったりします(笑)。

――それって悪い方に引っ張られてるじゃないですか(笑)。

高野さん: そうなんですよ! 悪い方に引っ張られていて(笑)、なんだろう、収録の最初はみなさんに「よろしくお願いします」と丁寧に言っていたのに、パルテちゃんはとにかく声が大きいというか態度も大きいので、収録が終わった頃にはついキャラクターに引っ張られて「お疲れさまっした!」みたいな(笑)。

――では今回、パルテを演じることで、リーダーシップを取れるようになっていきたいと言うことですね。

高野さん: そうですね、自分もリーダーシップを備えた、みんなから頼られる存在になっていきたいと思うので、キャラクターと一緒に自分も成長しながらこれから頑張っていきたいです。

――では最後になってしまいましたがオトハ役のブリドカットセーラ恵美さん、お願いします。

ブリドカットセーラ恵美さん(オトハ・レナード役): オトハという役柄はイラストからもわかると思いますし、セリフもそうなのですが、非常にふんわり、おっとりとしたやさしくて可愛らしいお姉さんキャラクターなんです。

 でも、食べ物がからむと、「あれ? この人おっとりとした人だったはずなのに、なんでこうなっちゃったのかなぁ?」っていう場面もあれば、パルテがなにかしようものなら、ニコニコと優しく怒ったりとか、彼女も彼女で意外にギャップのあるキャラクターなんです。なので、ふんわり、おっとりした部分と、豹変してからの部分、それぞれをたくさん愛してもらえればなと思います。

 でもオトハを演じるにあたって、優しさを前面に出しすぎると母性に近くなってしまうという意見を収録中にいただいたので、オトハは長女ではなくあくまでも次女でパルテのこともタクトのことも可愛がって信頼していているというキャラなので、1歩引いた目線で温かく見守ってあげるところが非常に重要なキャラクターですね。私自身は実は「楽しいことやっちゃおうぜ!」といった積極的な面があるので、どちらかと言えばオトハとはかけ離れているのですが、でも実際に小市さんと高野さんの2人と接していて、「私、意外と2人のこと1歩引いて見守っているところがあるな」ということに気付きましたし、オトハと近しい部分も知ることができたので、そういった面もどんどんと出していけたらなと思います。

――では自然にキャラクターに寄っていっている部分もあるのでしょうね。

セーラさん: そうですね、演じることで近づいていっているのかなと思います。これからオトハとは長いつきあいになると思うので、楽しみです!

――ありがとうございました!

【レナード3姉妹】
タクト・レナード
パルテ・レナード
オトハ・レナード

ブシロード中村伸行プロデューサー、gloops井手勝也プロデューサーに聞く「トイズドライブ」とは?

【ライブコンテンツとゲームの融合を目指す!】

左から、gloopsの井手勝也プロデューサーと、ブシロードの中村伸行プロデューサー

――今回のブシロードさんとgloopsさんとのタッグのきっかけは、どういった所からスタートしたのでしょうか?

中村伸行ブシロードプロデューサー: われわれもブシモというプラットフォームがあって、それに対して新しいコンテンツを模索していく中で、gloopsさんとお話しする機会がありました。そのお話しの中で、一緒になにかやりましょうと盛り上がり、こういったことをやると面白いんじゃないかといったお話しをさせていただきました。

井手勝也gloopsプロデューサー: もともと私どもではソーシャルゲームをたくさん作らせていただいており、ゲームの制作は強いのですが、これまではDeNAさんの「Mobage」に提供させていただいていました。新しくネイティブのアプリを作ろうという時に幅広い集客の方法を持っていらっしゃる会社と提携できないかなところで、相手を探している段階でした。

 そんな中で、私どもが持っていないクロスメディアの展開が非常に強いブシロードさんからもお話しをいただきました。すでにスマートフォンのタイトルでもクロスメディア展開を始められている会社さんもありますが、そんな中で、ライブの現場で実際にリアルのお客さままで動かしている会社さんはまだまだ少ないと思います。他社さんとの差別化という点でも、ブシロードさんの強みだと感じましたので、ご一緒させていただくことにしました。

――それでは、企画スタート時から音楽とライブありきの展開を考えてらしたということですか?

中村プロデューサー: そうですね。かなり早い段階から音楽とライブ展開というお話はありました。しかし、ライブコンテンツに集中していると言うよりは、どちらかというと我々が得意としているトレーディングカードゲームですとか、いわゆるアニメ制作の中で一般的にマルチメディア展開と呼ばれている包括的なマーチャンダイジングなどは、これまでのスマートフォンの文化には無かったんです。

 アニメをやろうという時に、大前提として「コミックスがあります」ですとか「カードゲームがあります」というのがあって、お客さんと一緒に商品の形の中で築いていくアピールといったものが、スマートフォンには無かったんですね。ただひたすらゲームがあってネットの中で完結しているのが一般的だったと思うんです。

 でもそういった方法はもうなくなりつつあると我々としては思うところがあって、リアルに遊んでいる人間がいるのだから、きっとリアルな世界でも醸成されるものがある。ネット広告に頼りきるという方法論はこれからはないだろうと思うんです。その中できちんと告知をしていって、いわゆるテレビCMであったり、たとえばラッピングバスを走らせたりですとか、駅にポスターを貼ったりですとか、こういったのはアニメやコンシューマーゲームの文化の中では至って普通なんですね。

 今までのスマートフォンのタイトルでは、当たってからこういったことをやるものだと思うんですね。そうではなくて、ソーシャルゲームもアニメやコンシューマーゲームの手法を用いて制作を進めていく中で、我々の強みはなにかと考えると「ライブコンテンツ」……アニメコンテンツとイベントコンテンツは非常に強い結びつきを持っていますので、そういったコンテンツとソーシャルゲームが融合すると面白いことが企画できるのではないかというのが大前提です。

――なるほど、では歌とゲームの結びつきは別の所から思いつかれたのですか?

中村プロデューサー: おそらく、一昔前、二昔前の人たちって、携帯ゲームの中の音の有用性って凄く低かったと思うんですよ。電車の中でゲームをやるのが一般的なんだから、音なんか聴いているわけないだろう……というのが一般的な開発者の考え方だったと思うんです。それが、どこかのタイミングでパラダイムシフトが起きていて、例えば弊社で取り扱っています、「ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル」ですとか、当たり前ですが音ゲーですので聴かないとできないというコンテンツだったり、他社さんでもいわゆるフルボイス化ですとか、そういった所でコンテンツを推していくというのが当たり前になってきています。

 そういった背景の元、もっともっと音楽コンテンツですとか、ボイスなどが大事にされていく。その中できちんと歌に着目して僕たちのできるRPGの形ってどういうものなんだろうという発想から「トイズドライブ」はスタートし、模索しながら制作を進めているところですね。

舞台設定は、探偵と怪盗がしのぎを削る大探偵時代となっている。アニメ「探偵オペラ ミルキィホームズTD」との連携なども期待される

【どういったソーシャル要素が用意されるのか?】

かなり多くのキャラクターが登場する。井手氏は、プレーヤーには気に入ったキャラクターを見つけて、ガンガン応援していって欲しいと語る

――今回、gloopsさんが加わっておられるということで、得意のソーシャル要素という部分にも力を入れていかれるかと思うのですが、どういった要素を入れていかれる予定ですか?

井手gloopsプロデューサー: 一般的にソーシャルゲームと言われるゲームに搭載されているソーシャル要素は基本的に重要だと思っていて、それは押さえさせていただかなければならないと思っています。

 今回企画時点で気をつけていたのは、ユーザーの皆さんで集まって遊んでいただくライブ感をどのようにゲームで実現できるかというところですね。最終的には友達と言うよりはもう少し広いコミュニティで緩やかに繋がっていくようなソーシャル感を出していきたいですね。

 特にキャラクター1体1体に魅力付けをしていこうとしていますので、そのキャラクターを好きになっていただいたコミュニティで盛り上がっていただけるような仕組みを考えています。当然キャラクターにはランク付けとか、キャラクターごとに能力的な違いがあるところからスタートするのですが、中には脇役を好きになるユーザーさんもいらっしゃるので、そういった場合には頑張って皆さんでそのキャラを推していただいてゲームの中でも少しずつプレゼンスを上げていってもらうような、そういったサイクルは作りたいと思っています。

中村プロデューサー: 僕たちが内部で話していることは、今年の冬コミに「トイズドライブ」の本が出る所まで持って行きたいということなんです。「トイズドライブ」がリリースされて、みんなが「『トイズドライブ』のキャラクター可愛いじゃん!コピー誌を作らなきゃ!!」って頑張って本作ってもらえれば成功かなって思っているんです。(ユーザーの皆さんに)それだけの情熱がないと言うことは、キャラクターに魅力がないということなんだと思うんです。

 2次創作は凄くコストのかかることなんですけど、キャラクターを愛すれば愛するほど時間を割いて作ってくれることですし、あまり言葉は良くないかもしれませんが、魅力の無いキャラクター達だと、本って作ってもらえないと思うんです。自分が好きで、みんなも好きと思ってもらえるものでなければ、たぶん本とか創作物は作ってもらえない。そういったものがゲームの中で生まれてくるのが大切かなと。

 もちろん、創作物だけでなく、応援行為だったりファン活動であったり、人それぞれできることが違うので様々な活動があると思うのですが、そういったことが発生してくるようなゲームに持って行きたいなと思っています。そういった(熱い想いを持った)コミュニティサイクルとか、そういったファンの人達がゲームに1歩寄ってくれることが今回のコンテンツの成功の鍵になると思っていますし、僕たちが望んでいることでもあるんです。

 このゲームはもちろん我々が提供していくものだし遊んで欲しいですが、「トイズドライブ」を使って(2次創作など)回りでも遊んで欲しい。さらにその周りの人たちを巻き込んで遊んでくれれば、僕たちはさらに規模を拡大していくことができますから。商圏が広がれば、僕たちが自由にできることがどんどん広がっていくはずなので。そういう意味で、2次創作であったり、色々なことをファン活動としてやってくれると僕たちは凄く嬉しいですね。そういうお客さんを増やしたいですし、ただお金を払ってコンテンツを楽しむだけでなく、もっともっと「『トイズドライブ』のプロジェクト」に対して参加して欲しい。「トイズドライブ」の世界に片足ツッコんで欲しいというのが本音ですね。

 片足をツッコんだ人は必ず誰かを引き入れてくれるので。そうするとその人がさらに他の人をどんどん引き入れてくれるはずなんです。片足ツッコんでいない人はお金は払ってくれますが、人を引き込んでくれないんです。ですから片足をツッコんでもらうために、もっともっと絵であったりキャラクターの設定であったり、「こんな楽しい世界があるんだよ!」って我々は示していかなくてはいけないと思っています。

テーマ曲は、ミルキィホームズの「オーバードライブ!」

――ソーシャルゲームということであれば、運営していくということになるかと思いますが、運営方針としてもそういったアイディアを取り込んでいくと言うことでしょうか?

中村プロデューサー: そうですね。大きいところで言えば、アニメ連動ということだと思うんですね。来年から「探偵オペラ ミルキィホームズTD」というアニメを1クールやらせていただくのですが、そのアニメとゲームをどう引き立てるかとか、先ほど歌がキーになると言いましたけれども、その歌の繋がりも(アニメとゲームで)どのようにしていくのか、といったことも今後考えていきたいですね。

 ほかにも色々なメディア展開もありますし、ぼくはミルキィホームズというコンテンツのプロデューサーをやってますから、「トイズドライブ」を好きになってくれた人に、逆に「大探偵時代」を好きになってもらって、過去の作品を紐解いてもらえるようにしたいですね。そういった作品間の様々な交流があると僕たちも……「ミルキィホームズ」はもう5年続けていただいていますから、「トイズドライブ」と「ミルキィホームズ」を上手くリンクさせていくことで、ちゃんと上げていくことをきっちりやらなきゃならないかな。

 そういう意味でも「トイズドライブ」は、今まで「ミルキィホームズ」を好きな人だけでなく、もっともっとたくさんの、もっと大きな世界なので、みんなウェルカムなんだよ、今までの「ミルキィホームズ」を知らなくても楽しめるよと。「ここからスタートでもいいじゃないか」と思っているんですよ。

【ゲームのアップデートでキャラクターの人生を描く】

――最近のアイドルは、色々な試練を乗り越えていく所にファンが感情移入するところがあると思うのですが、今回のゲームの中で、そういったことも考えておいでですか?

中村プロデューサー: なぜアイドルを応援したくなるのかというと、そこに人生があるからじゃないですか。それと同じで、キャラクターにも人生がないとたぶん好きになってもらえないし、リアルタイムにぼくと一緒にどういった風に人生を送っているのかというのが、キャラクターが成長していくのを見て好きになる観点で凄く大切と思っています。

 ゲームの中でアップデートするということは、そこでキャラクターがどう成長するの? とか、どういう歴史を紡いでいくの? とかが重要だと思うのです。結局ゲームをリリースしたら、そのキャラクターはゲームの中に閉じこもっているのではなくて、僕たちと一緒に時間の流れと共に動かなくちゃいけない。だからこそ応援できるんだと思うんです。そのためのアップデートを心がけて実施していく。それがキャラクターを運営するということだと思うんです。

――そういった意味では、これまでのコンシューマーというプラットフォームよりスマートフォンの方が表現手段としてむいているということですね。

中村プロデューサー: そうですね。それこそキャラクターを追うという点でいえば、スマートフォン用アプリってすごくやれる分野なんですよ。アップデートをかけることができますから。だからみんなと一緒にキャラクターが成長できるんですよね。gloopsさんにキャラクターを考えていただいたり、すごく素敵なイラストを描いていただいていますが、「これをどのようにアップデートで成長させるのか」を考えることが、僕たち運営の仕事だと思うんです。

井手gloopsプロデューサー: もともと開発側で想定しているシナリオやストーリーは、あくまでも我々の仮説であって、やはりプレーヤーのみなさんに参加してもらって作り上げていくもので、運営でそこは変わってしまうかもしれませんから。そこは反応を見させていただきながら、良い方向に成長させていければなと思います。

中村プロデューサー: だからこそ、アップデートにもライブ感がないと、皆さんがやらされているという感じになってしまってはダメだと思うんですよね。みんなの気持ちを吸いあげるというか、「みんなの目指している気持ちのいい方向に向かいたいよね」というのがプロジェクトだと思っているので、ゲームとしてもみんなが気持ちよい方向に向かうためにはどうすればいいんだろう……キャラクターが成長していくと楽しいだろうとか、こんなストーリーが聞きたいなとか、そういう方向に進めては行きたいですよね。

――それでは最後にゲームを待っているユーザーさんに一言お願いします。

井手gloopsプロデューサー: なるべくたくさんの方に遊んでいただいて、キャラクターを好きになっていただけるようにしたいですね。でも必ずしもキャラゲーとして作っているわけではなくて、RPGとしていかに面白いかなど、ゲーム性もかなり重視して制作していますので、そういう意味では、ゲームの中のコミカルな部分や、キャラクターの魅力といったところで愛していただきたいですね。ぜひ遊んでください。

中村プロデューサー: 今までキャラクターコンテンツというものを手掛けてきて、キャラクターの大事さというのは痛感しています。結局キャラクターが自由に動き出してくるような設定でなければ、作品というものはみんなの頭の中に響かないと思うんですね。そこはきちんと(ユーザーに受け入れてもらえるような)gloopsさんといろんなことを考えながらキャラクターを作っているつもりです。

 声優さん達も、発表会やイベントの舞台で「私のキャラクターは、こういったキャラクターです」としっかり話せているということは、それだけgloopsさんによるキャラクターの完成度が高く、声優さん1人1人が作り込めていると思うんです。ですから、ユーザーさんには好きな子を見つけていただいて、「この子はどうやって成長していくのだろう?」とか、「どんな展開になるのだろう?」とか、「サブストーリーが出たらいいな……出ないのならもう私が作っちゃえ!」くらいのライブ感を、全員がプロジェクトの中に片足ツッコんでいただけるような感じでゲームを楽しんでいただいて、そんな中で僕たちがみんなと一緒に物語を作っていくことができれば、きっと成功させることができると思いますので、ぜひ皆さん、このプロジェクトを楽しんで“参加して”欲しいと思います。

――ありがとうございました!

gloopsの井手氏は「ゲーム性もかなり重視して制作しています」とアピール

(船津稔)