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【全日本模型ホビーショー】タミヤ、ミニ四駆伝説復活の「Zウイングマグナム」
ドイツの駆逐戦車など新作に、リバイバルの「ファイティングバギー」
(2014/9/26 21:08)
タミヤが「全日本模型ホビーショー」で前面にプッシュしていたのは「ミニ四駆」だ。新製品の名前、「Zウイングマグナム(ARシャーシ)」と聞くとピンと来る人はいるかもしれない。「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」のこしたてつひろ氏の“新しいマグナム”なのだ。
全国にミニ四駆ブームを起こしたコミックが、小学館の新しいコミック雑誌「コロコロアニキ」で復活する。「Zウイングマグナム(ARシャーシ)」はそのコミックで活躍するマシンだ。デザインを重視しながらもタミヤの技術を込めて作られた新ボディは改造することでコミックの序盤に出てくる“プロトタイプ”にすることもできるという。またコロコロアニキにはドレスアップステッカーがついてくるといったコラボレーションも行なわれる。
ミリタリー関連での目玉は、「ドイツIV号駆逐戦車/70(V)ラング」。待ち伏せでの長距離攻撃で連合軍を苦しめた戦車だが、同時発売の「メタル砲身セット」を購入すれば砲身が金属製になり、砲の基部も再現される。また、モーターライズの新製品では、「フランス戦車B1 bis」が登場する。この他、「ドイツ自走ロケット砲 Sd.Kfz.4/1 パンツァーベルファー42型」や「日本陸軍将校セット【仮称】」といった商品も用意されている。
「ヴォート F4U-1A コルセア」は、現地の声を受けて視認性を強化したアメリカの第2次世界大戦の戦闘機。「SUBARU BRZ ストリートカスタム」はスポーツカーにストリートスタイルのドレスアップパーツを追加した商品だ。イベントではスタッフ達から実機に関する知識、開発での話が聞けるのも楽しい。来場者の知識も深く、会話を聞いているだけで、商品への興味が大きく膨らんでくる。
ラジコン関連では随所に新素材を導入しながらも、あえて昔のまま“復刻”した「ファイティングバギー(2014)」がイチオシだ。板に部品をそのまま貼り付けたようなシンプルなシャーシのデザインは、ノスタルジーを感じさせられる。タミヤの最新技術で進化した現在のマシンにはない魅力がある。この他、エンジンラジコンカーの熱い想いも聞くことができた。「TG10-Mk.2 FZ シャーシキット」に使われているエンジンは、出力を出し過ぎたときの焼き付けを防ぐようにチューニングを行っているという。電子制御ではなく、内部機構の調整でバランスを追求するところにエンジン開発の醍醐味があるとのことだ。
タミヤならではのこだわりというところでは、新商品のドライバーも興味深かった。2つの素材を使った握りはフィット感が向上し、形状も工夫したことでグリスが手についた状態でも今まで以上にねじが回しやすいという。先端も通常のねじ回し用の機械ではなく、電動工具用の製造機械を使っているので強度と精度が向上した。実際会場で試せたのだが、堅いプラスチックの中にぐいぐいねじが入れられ、既存品と段違いだった。タミヤの工具への強いこだわりを感じた。