ニュース

【特別企画】「ミニ四駆・くまモン バージョン」組み立てレポート

塗装無しでも見本通りに! かわいくてカッコイイくまモンの勇姿に注目

7月24日~7月27日までの限定販売



価格:1,100円(税別)

 タミヤが7月24日から東京・池袋の東武百貨店 池袋店 8F催事場(1~3番地)で開催している「タミヤモデラーズギャラリー 2014」。このイベントの目玉となるのが、「ミニ四駆・くまモン バージョン」だ。

くまモンフィギュアが乗り込む、かわいらしさとマシンとしてのかっこよさを兼ね備えている
くまモンが大きく描かれたパッケージ

 「ミニ四駆・くまモン バージョン」は、熊本県PRマスコットキャラクター「くまモン」が搭乗する“レーサーミニ四駆シリーズ”の特別限定モデルだ。販売期間は7月27日までで毎日250個限定で1,100円(税別)、価格は1人2個まで購入できる。初日の24日は開場と同時にたくさんの人が詰めかけ、わずか7分で完売となった。

 ミニ四駆のベースとなるのは「アスチュート オープントップ (スーパーIIシャーシ)」で、F1カーを思わせる軽量マシン。ボディカラーはくまモンをイメージした赤と黒のカラーで、ステッカーによりボディ全体にくまモンのイラストが散りばめられている。くまモンのフィギュアがちょこんと座っている、かわいらしさとかっこよさを兼ね備えたマシンだ。今回は入手したこのミニ四駆を組み立ててみた。

 まずはパッケージから紹介していきたい。大きくくまモンのイラストが描かれており、丸くかわいらしいフォントで「ミニ四駆・くまモン バージョン」の文字。下にはミニ四駆の写真がある。パッケージ側面には「熊本城」、「通潤橋」、「阿蘇・ホーストレッキング」と熊本の観光名所の写真も載っている。反対側はミニ四駆の解説だが、「シャフトドライブ四輪駆動」、「レッドカラーの小径ホイールにはスリックタイヤを装着」など本格的なものとなっている。

【パッケージ】
パッケージの側面では熊本県をアピール
部品そのものは多くない
細かく塗り分けられたくまモンフィギュア

 パッケージの中の部品はそれほど多くない。組み立てるためには部品をランナーから切り離す“ニッパー”、ネジを回す“プラスドライバー”、バリなどを削る“カッター”といった工具が必要だ。または知らせるための単三電池が2本必要で、こちらも別途購入する必要がある。基本的には小学生でも簡単に組み立てられるキットだ。もちろん、改造パーツをバリバリ投入した本格的なレース用マシンに組み上げることも可能な拡張性も持っている。

 最初に組み立てる“ボディ”は、シールを貼り付けることで塗装せずに見本のようなきれいでカッコイイミニ四駆にすることができるので、慎重に貼り付けていきたい。シールそのものは頑丈で、1、2度失敗してもきちんと張りつくし、無理な力を与えなければ切れにくい。シールを貼るともう完成が間近な雰囲気になってしまうが、ミニ四駆として最も大事な機構、駆動系などが全て一体化した“シャーシ”をこれから組んでいくこととなる。

 ちなみに、「ミニ四駆・くまモン バージョン」の“主役”ともいえるくまモンフィギュアだが、この部品はほっぺや目など細かい部分もきちんと塗装されている。このため、シールさえ貼れば塗装無しで完成図に近い形で組み立てることが可能だ。

【シールの貼り付け】
ボディにシールを貼り付けていくことで、完成見本に近付く
シャーシの組み立て。シャーシは電池やモーターの排熱を考えて穴が空いている
ARシャーシ(右)と比較すると、電池やモーターが露出しているのがわかる
くまモンフィギュアは両面テープで留める

 シャーシの組み立てそのものはとても簡単だ。説明書通りギアやシャフトを配置し、モーターや金具を取り付け、フタとなる部品で固定していく。ミニ四駆に触れるのがはじめてという人には全てのパーツが交換しやすいようにまとめられており、それでいながら走行中は部品が外れたりしないようにしっかり固定されているタミヤの技術に感心させられるに違いない。そして、ミニ四駆に慣れている人なら、あえて付属のパーツを使わず、軸受けにベアリングを使ったり、モーターやタイヤも自分の目指す方向性にあったものに交換するだろう。

 筆者は以前「エアロマンタレイ(ARシャーシ)」を作ったことがあるが、今回作った「スーパーIIシャーシ」は「ARシャーシ」に比べるとかなり軽量化を目指したシャーシだと感じた。モーター部分や電池部分にスリットがあいており、排熱も重視しているようだ。一方で拡張性や剛性はARシャーシの方が重視しているように見える。ARシャーシとスーパーIIシャーシは目指す走りの方向性が大きく異なるという印象を持った。

 今回は改造パーツなどを一切使わずに組み上げたが、やはり正直物足りない。軸受けをベアリングに、キットについているローラーは全て金属製のものに変えたいし、昨今のジャンプ台が多いコースに対応するため重りやダンパーもつけるのが良いと思う。もちろんモーターもパワフルなものに変えたい。1度でもミニ四駆の改造の楽しさを知ってしまうと、どんどん凝ってみたくなる。「ミニ四駆・くまモン バージョン」はコレクション性の高い商品だが、この車をきっかけにミニ四駆にのめり込む人が増えて欲しい。

 今回撮影しながらだったが、2時間ほどで組み上げることができた。初心者でも見本に近いかわいくてカッコイイミニ四駆に組み立てることができるだろう。これからのミニ四駆大会では、バリバリにチューンした「ミニ四駆・くまモン バージョン」の登場にも期待したい。

【完成!】
初心者でも簡単に組み立てられ、改造により走りを極めていける

(勝田哲也)