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「ウォッチドッグス」PS4日本語版をプレイ! プレミアム体験会レポート

一足先にソロプレイ&マルチプレイを体験。佐藤大氏登場のトークショウも開催

6月21日 開催

 ユービーアイソフトは6月21日、アクションゲーム「ウォッチドッグス」のプレミアム体験会を開催した。

 体験会では、来場者はフリープレイを60分間、マルチプレイを30分間プレイできた。イベントはプレイステーションのコミュニティサイト「プレコミュ」会員限定ということで、会場にはプレイステーション 4版の試遊機が32台置かれていた上、さらに「ウォッチドッグス」のトレーラーを流すためだけのモニターも数多く設置されており、電子システムが発達した世界を描く「ウォッチドッグス」らしい会場作りとなっていた。

会場には数々のグッズが展示されていた
エイデン・ピアースの衣装のレプリカも。過剰に映像が流れるモニターの配置も「ウォッチドッグス」らしい

人々の情報に至るまで日本語化は完璧! 雰囲気の変わるソロプレイとマルチプレイを体験

暗い中で数々のモニターが浮かび上がっていた会場
中には4K対応テレビ「BRAVIA」も用意されており、来場者の中からプレイできる人が選出された

 フリープレイでは、ゲームの冒頭からのプレイとなり、ストーリーの始まりやシカゴの街の自由な探索を楽しめた。

 本作では様々な“ハッキング”がプレイと攻略の基礎となっている。街の至る所に設置されている監視カメラをハッキングすることでエイデンからは見えない場所が確認できたり、カメラからカメラをハッキングし、さらにその先にあるセキュリティシステムをハッキングすることで、鍵のかかったドアを開けることもできる。

 また街にいる人物からは名前、年齢、職業、年収などの情報が自動的に収集され、NPCの1人1人にバックグランドがあることがうかがい知れる。「自己啓発本をよく買う」、「怪獣映画が好き」など一見どうでもいい情報が流れてくるが、後を付けていくことで犯罪に関わる危険人物に変わることもある。

 エイデンは、街の自警団として「誰も死なせない」という信念を持っているようで、ハッキングスキルを駆使して付近の危険をよく察知する。これはランダムに発生するイベントとなっており、現場に向かうかどうかは自由。もし事件を解決する場合は現場に向かい、危険人物を探すことから始める。

 犯罪者は誰かを襲うこともあるし、街角に爆弾を仕掛けることもある。事前に犯罪者をいち早く発見し、事件を未然に防いでいくことで、エイデンの街からの評判が上がっていく。制限の60分間は長いように思えたが、次々に発生する事件を解決していくだけであっという間にプレイ時間が終了してしまった。なお日本語は、街にいる人々の会話の一部を除いて、UIも含めてほぼすべてが日本語化されている。特に文章による情報量が多い本作では、嬉しいポイントだ。

この世は情報化社会。落ちている端末をハッキングして音声を聞いてストーリーを知る、という要素もある
街の1人1人に情報がある。スキルツリーをアンロックして、ハッキングスキルなどを強化していく
ハッキングのチーム戦「オンライン解読」

 一方のマルチプレイでは、最大4人対4人のチーム戦となる「オンライン解読」をプレイできた。「オンライン解読」は、1つのデータファイルを奪い合い、100%の解読に成功すればそのチームの勝利になるというもの。ファイルを長く持っていればその時間分解読は進むので、いかに相手に渡さず、味方チームの所有時間を稼ぐのかが重要となる。

 「ウォッチドッグス」らしいのは、データファイルは所持する相手を倒すだけでなく、近くに寄るだけでデータの奪取が可能だということ。データの奪取には時間が掛かるが、味方が多ければ奪取時間も短くなるので、集まって行動することでゲームを有利に進められる。

 「オンライン解読」では、「1人での暗躍」というソロプレイとは打って変わって、銃は撃ち合い放題、車の暴走運転もし放題のメチャクチャなプレイを楽しめる。敵はデータを奪うため、自滅お構いなしで車でどんどん突っ込んでくるし、負けじと車に乗り込んで敵を蹴散らせば、気分爽快だ。また本作では車の上に乗れるので、味方が運転する車の上に乗って映画さながらのハードな銃撃プレイもできる。街角では常に大事故が起きているような、とにかく賑やかなモードだった。

銃弾が飛び交い、車は暴走し、混沌としたプレイ感。個人的には車の上に乗って銃撃するプレイがツボ

「ウォッチドッグス」日本語監修の佐藤大氏が登場! 「攻殻機動隊」と「東のエデン」話も

ユービーアイソフトPRマネージャーの福井蘭子氏
ユービーアイソフト ローカライゼーション・ディレクターの岩本けい氏
脚本家で「ウォッチドッグス」日本語版監修を担当した佐藤大氏
「早く帰って『ウォッチドッグス』をプレイしたい」という佐藤氏の話を中心に、トークショウは進められた

 会場では、日本の開発スタッフによるトークショウも開催された。トークショウに登壇したのは、ユービーアイソフトPRマネージャーの福井蘭子氏、ローカライゼーション・ディレクターの岩本けい氏、そして脚本家の佐藤大氏。

 佐藤氏はこれまで「攻殻機動隊」シリーズや「東のエデン」など、主にアニメの脚本を手がけている人物であるが、今回は日本語版ローカライゼーションの監修という立場で本作に関わっている。具体的には、主に日本語訳や吹き替え版のキャラクターの味付けの監修を行なったという。

 佐藤氏が本作に関わることとなったのは、ゲーム業界人が集まる飲み会でユービーアイソフトスタッフと知り合ったことがきっかけになっている。佐藤氏は元々ユービーアイソフトのゲームが大好きで、本作が2012年に発表された時に「これはスゴイ!」と興奮していたそうだ。

 興奮すると同時に佐藤氏自身に通ずるものを感じ、「ウォッチドッグス」で監視カメラに映るエイデンには常にモザイクがかかっていたり、携帯電話1つで世界を変えるというコンセプトが、「攻殻機動隊」シリーズに登場する「笑い男」や「東のエデン」のストーリーを連想させたという。

 そして実際にオファーが来た際は快諾したそうだが、一方でそれらの作品での経験がなかったら、受けていなかっただろうとも明かした。佐藤氏は、「攻殻機動隊」や「東のエデン」といった作品を手がけていたことで「ウォッチドッグス」ならではのアイデアが出せただろうし、ユービーアイの本社からもOKが出たと振り返った。なお「攻殻機動隊」や「東のエデン」は海外ドラマの雰囲気を目指しており、「ウォッチドッグス」でもあまりアニメっぽくならず、しかし直訳の平坦な感じにもならないようなものを心がけたそうだ。

 また吹き替えのキャスティングも佐藤氏が選出している。佐藤氏によれば「自分の中の夢のキャスティングを最初にオーダーした。アニメなら予算オーバーでまず無理だが、それが8割くらい通っていてびっくり(笑)」だったそうで、エイデン役の森川智之さんをはじめ「プレイしながらニヤニヤしてしまう」と佐藤氏自身も大満足の出来になっていると話した。

 ちなみに佐藤氏が思う「ウォッチドッグス」の面白いポイントは、「情報は与えられるが回答は出していない部分」だという。例えば街の人々の「ゾンビフェチ」、「バレエダンサー希望」といった情報は、「3行しかない情報から人物の成り立ちを想像させる。あえて描かないことで、自分の想像力によって補える」のが特徴的だと語った。

 佐藤氏は製品版を一足早く貰ったそうで、「早く帰ってやりたい」としきりに意気込んでいた。本日21時からは「ウォッチドッグス」のニコニコ生放送への出演が控えているため、福井氏から「ニコ生が終わるまでは待って!」と制止させられていたが、それほど楽しみらしい。日本での発売は6月26日。発売までもう少しの辛抱だ。

(安田俊亮)