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【E3 2014】Alienware、新型ゲームコンソール「Alienware Alpha」日本展開インタビュー

「Alienware Alpha」は日本のコンソールゲーム業界に新しい“破壊”をもたらす風雲児に成り得るか

6月10日〜6月12日開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

 既にお伝えしているとおり、Alienwareブランドを展開するデルが、E3会場で新たなゲームコンソール「Alienware Alpha」をお披露目した。

 「Alienware Alpha」はリビングをターゲットにした小型のゲームコンソールで、ゲームは全てゲーム配信プラットフォーム「Steam」で配信される。

 プロダクトについての詳細については既にレポートをお届けしているが、「日本ではいつ発売されるのか?」といった点が気になるのがGAME Watchの読者のはずだ。

 ということで、日本のAlienwareブランドを統括している、デルのAlienwareブランドマネージャーである添田貴嗣氏に日本市場での展開について伺った。

日本でもクリスマスシーズンに同価格帯で発売を予定。ゲームコンソール市場に新たな“破壊”をもたらすか?

Alienwareブランドマネージャー 添田貴嗣氏

――よろしくお願いします。率直に伺いますが、日本での販売時期と価格帯を教えて下さい。

添田貴嗣氏:『北米市場ではクリスマス商戦に合わせる』という話をしましたが、日本も同じです。ほぼ同時の予定で考えています。価格も北米ではスタンダードなモデルが549ドルから販売されますが、日本でもほぼ同じ価格帯で提供したいと思います。

 他のCore i5、i7プロセッサーを搭載したカスタムモデルなどについては北米市場の動向などを見ながら検討する形になります。

――ということは、カスタマイズしたハイスペックなマシンを求めるユーザーの要望には応えられない可能性もあるということですか?

添田氏:まず「Alienware Alpha」のゲームコンソールとしてのコンセプトは“ハイスペック”ではないんですね。「Steam」で配信されている幅広いゲームを、今の家庭用ゲーム機をプレイする時と同じスタイルでプレイして頂きたいというコンセプトです。

 DELLと「Steam」を提供するValveのタッグでなければ提供できないゲームがあるので、他社のゲーム機に比べても競争力が高いと考えています。

 ゲームはGPUに左右される部分も大きく、Nvidiaと共同で開発したグラフィックスボードがGeForce GTX 750 Ti位の性能とかなり優秀なので、普通にプレイする分にはCore i3のベーシックモデルでも十分満足頂けると思います。

 Core i5、Core i7はそれ以上にこだわる人向けのものであって、殆どのお客様はベースモデルがメインになると思います。

――既存の日本のAlienwareのターゲットは高いクオリティを求める、ハイレベルなゲーマーに、ハイスペックなPCを提供するというビジネスだと思います。「Alienware Alpha」はそれとは全く異なるアプローチになるということですか?

添田氏:「Alienware Alpha」は幅広いゲームをカジュアルにコントローラーで楽しみたいという人に提供するというアプローチです。

 今までのPCゲームにはなかったターゲットなので、今PCゲームをやられているお客様も、家庭用ゲーム機を中心にやってきている方にも新しいスタイルのゲーム機として興味を持ってもらえると思います。

 今までのターゲットのお客様ではないところにリーチするための新しい製品と考えて頂ければと思います。

――これまでのAlienwareシリーズではユニークな試みとして「ALIENWARE ARENA」といった施設を展開して、ゲーマーへの露出を増やしていましたが、「Alienware Alpha」でも何かそういった施策はありますか?

添田氏:まず日本のお客様にマシンを見て頂いて、体験して頂いて「欲しい!」と思っていただくためにチャンスを作りたいと思っていますので、これを東京ゲームショウに持って行こうと思います。Alienwareとしては2回目の出展で、5年ぶりになります。

――それだけ「Alienware Alpha」の日本展開に力を入れていくということですね。

添田氏:新しいポジショニングのマシンなので、そのくらいはしないといけないと思います。またアジアのお客様も来てくれるイベントですので、アジアのお客様にも見ていただくために東京ゲームショウがベストだなと考えています。

――実機を触らせていただいた印象やプレゼンテーションから、「Alienware Alpha」は日本市場でもPS4やXbox Oneといった既存のゲームコンソールとも張り合える高い競争力を持っている様に感じています。

添田氏:「Steam」には7,500万を越えるユーザーが居るので、我々が「Alienware Alpha」を出すことでその人達が興味を持ってもらえると思うので、それだけでも大きな販売に繋がっていくと思います。

 その先にあるのが既存のコンソール機との競合なのかもしれないのですが、我々はできることをやるといった感じです。

 ハードは見ていただいたように競争力の高いマシンになっています。あとは日本のお客様に見てもらえるようなソフトがどれだけ「Steam」に増えていくか、また「Steam」はインディーズゲームを提供しやすいので、既存のコンソールゲーム機には提供できていないようなコンテンツを提供していくのが大事だと思っています。そうすることで我々としては新しい市場を作っていきます。

 デルはPC市場で価格“破壊”をもたらしたという歴史があります。今回発表した「Alienware Alpha」が日本のゲーム業界に新しい“破壊”をもたらしてくれるのでは、と思いますね。

――ありがとうございました。

 日本でもほぼ同時期に、同価格帯で提供される予定というのは日本のユーザーにとっては非常にありがたいニュースだ。

 高いスペックを持った安価なハードウェアと、豊富なタイトルを抱える「Steam」という組み合わせから生まれた「Alienware Alpha」。コンソールゲーム機と、PCの良い所を組み合わせた新たな“ゲームコンソール”が投入されることで新しく巨大な市場ができつつあるように感じた。PCゲームファンも、コンソールゲームファンも引き続き動向をチェックしていく必要があるだろう。

(八橋亜機)