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【GDC 2014】「Choice Awards」ゲーム・オブ・ザ・イヤーは「The Last Of Us」!
「ゼルダ」が携帯機・モバイル賞を受賞。久夛良木健氏が生涯功労賞受賞で登壇
(2014/3/20 16:07)
GDC 2014会期の3日目にあたる3月19日、「Game Developers Choice Awards」の表彰式が開催された。
今年のゲーム・オブ・ザ・イヤーを獲得したのは、「The Last Of Us」。「The Last Of Us」は他にもナラティブ賞、デザイン賞の合計3部門を勝ち取っており、順当にその完成度が高く評価されたと言える。
表彰式で話題をさらったのは、Lucas Pope氏個人の開発による「Papers, Please」。「Papers, Please」は40MBという小さな作品ながら、発明賞とダウンロード賞の2部門を勝ち取り、さらに同時に開催されたインディーズのアワード「2014 The Independent Games Festival Awards(IGF Awards)」ではグランプリ、デザイン賞、ナラティブ賞の3部門を受賞した。
また日本からのタイトルとしてノミネートされていた「The Legend of Zelda: A Link Between Worlds(ゼルダの伝説 神々のトライフォース2)」が携帯機・モバイル賞を受賞した。日本のタイトルが部門賞を獲得するのは、2008年に携帯機賞に輝いた「ゼルダの伝説 夢幻の砂時計」以来となる。
なお会場には今年の生涯功労賞を受賞した“プレイステーションの生みの親”こと久夛良木健氏が受賞者として登壇した。久夛良木氏は、プレイステーションの成功が「奇跡である」としながらも、「プレイステーションは私に人生の目的を与えてくれた。プレイステーションに関わったすべてのスタッフ、ゲーム開発者、そしてゲームプレーヤーに感謝を述べたい」とコメントした。
そんな久夛良木氏であるが、時を前後して会場で流されたMaga64によるショートフィルムでは、茶目っ気たっぷりのナビゲーターとして登場している。映像は久夛良木氏の半生を振り返るという内容で、その名も「KUTARAGI'S WAY」。
古いビデオを再生させたような質の悪い映像となっており、任天堂にボコボコにされた久夛良木氏(別人)が、邪魔者とライバル(ドリームキャスト)を殺しながら最終的に任天堂CEOに復讐を果たす、というもの。どこかから怒られること必至の内容だが、映像の最後には久夛良木氏本人が再び登場し、「こんなことがあったんですね」とウィンクまで決めて悪ノリを貫徹。会場からは爆笑に次いで拍手喝采で、大いに盛り上がっていた。
受賞したタイトルの一覧は以下のとおり。
14th Annual Game Developers Choice Awards
Lifetime Achievement Winner(生涯功労賞受賞者)
久夛良木健氏(技術者、実業家)
Pioneer Award Winner(開発者賞受賞者)
Brandon Beck and Marc Merrill(Riot Games)
Ambassador Award Winner(貢献者賞受賞者)
Anita Sarkeesian(活動家、ブロガー)
Game of the Year(ゲーム・オブ・ザ・イヤー)
The Last Of Us / Naughty Dog/Sony
Innovation Award(発明賞)
Papers, Please / Lucas Pope
Best Audio(音響賞)
BioShock Infinite(バイオショック インフィニット) / Irrational Games/2K Games
Best Debut(デビュー賞)
The Fullbright Company / Gone Home
Best Downloadable Game(ダウンロードゲーム賞)
Papers, Please / Lucas Pope
Best Design(デザイン賞)
The Last Of Us / Naughty Dog/Sony
Best Handheld/Mobile Game(携帯機・モバイル賞)
The Legend of Zelda: A Link Between Worlds(ゼルダの伝説 神々のトライフォース2) / Nintendo EAD/Nintendo
Best Narrative(ナラティブ賞)
The Last Of Us / Naughty Dog/Sony
Best Technology(技術賞)
Grand Theft Auto V(グランド・セフト・オートV) / Rockstar North/Rockstar Games
Best Visual Art(ビジュアルアート賞)
BioShock Infinite(バイオショック インフィニット) / Irrational Games/2K Games
Audience Award(観客賞)
Kerbal Space Program / Squad
2014 The Independent Games Festival Awards(IGF Awards)
Seumas McNally Grand Prize
Papers, Please / Lucas Pope
Nuovo Award
Luxuria Superbia / Tale of Tales
Excellence in Visual Arts
Gorogoa / Jason Roberts
Excellence in Audio
DEVICE 6 / Simogo
Excellence in Design
Papers, Please / Lucas Pope
Excellence in Narrative
Papers, Please / Lucas Pope
Best Student Game
Risk of Rain / Hopoo Games