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3DS「A列車で行こう3D」街作りも、街の景観もパワーアップ!

シナリオも作ることができ、長く遊べる本格派

12月12日 発売予定

価格:6,090円

メインビジュアル
早期購入特典の「A列車で行こう3D サウンドトラックCD」。ゲーム内で使用されている楽曲を始め、歴代「A列車で行こう」の楽曲から厳選した曲や、初のボーカル付き楽曲が30曲以上収録されているオリジナルサウンドトラックCDとなっている

 アートディンクは、都市開発鉄道シミュレーションのシリーズ最新作「A列車で行こう3D」を12月12日に発売する。プラットフォームはニンテンドー3DSで、価格は6,090円。

 「A列車で行こう」と言えば、西の「シムシティ」、東の「A列車で行こう」と言われるくらい有名な都市開発シミュレーションのシリーズで、「シムシティ」が米国で制作され、道路を中心として都市を構築していくのに対して、「A列車で行こう」はより日本らしく、鉄道を中心として都市開発を行なっていく。

 単なる都市開発に留まらず、鉄道運営、会社経営といった要素も合わせ持ち、シミュレーション要素は多岐にわたっていることから、ナンバリングタイトルは比較的高性能なマシンでの動作を前提として制作され、いまもって「A列車で行こう9」をプレイしているユーザーも多い。そんな中、今作ではプラットフォームをニンテンドー3DSとしながらも、最新の要素を詰め込み、都市シミュレーターとしてきちんとした内容を備えている。

 プレーヤーは鉄道会社の社長となり、線路を敷き、列車を運行させることで人的資源の輸送を行ない、経済を動かして街を発展させていく。駅周辺は少しずつ栄えていき、グラフィックスも変化していく。今作のテーマは「時代の移り変わり」であり、時間が経過することで街のグラフィックスが現代的になる一方で、車両や建物が劣化していく。さらに時代の変化を感じさせるイベントとして、コンビニが立ち並んだり、物価の急騰、増税といったことも起こる。プレーヤーはそんな時代の荒波の中で理想の都市建設を行なっていく。

街が発展していく一方で、老朽化していくものもある。路面電車が走る時代から高速化全盛へと移りゆき、新型車両や大型建造物に置き換わっていく。もちろん資源も木材、石炭から石油などへと時代に応じ変化。さまざまな要素がゲームの進行に影響を与えていく

“路面電車”は「A列車」シリーズのファンからの要望が高い要素の1つだが、今作では歴史概念の追加と共に初登場となる。都市での有効な輸送手段として登場するも、モータリゼーションの進化と共に消えていく様がゲームの進行と共に描かれていくという
列車や建物には耐用年数が設定されていて、世代交代が必要となるという。老朽化しても使用することはできるようだが、維持費が高くなり利益率が悪くなってしまうという

時代の進化に伴い建物も現代的な装いに変化していく。高度経済成長期やバブル期が再現されるほか、集合住宅が高層マンションに建て変わり、個人商店はスーパーやコンビニへと建て替えられていく。ちなみに左写真はゲームに登場する営業部長
史実に沿って時代は移り変わっていくという。たとえば、1964年の新幹線開通、1974年にはコンビニ日本初出店、1986年のバブル景気突入、1989年の消費税3%導入などなど。こういった経済的なトピックの発生により、街づくりや会社経営に大きく影響していく
「A列車で行こう3D」には「資材」のほかに、「農産」、「石炭」、「石油」といった新たな資源が登場する。こういった資源も時代と共に変化していく

新しく登場した線路や道路のパーツを使い、リアリティあふれる風景を作り上げることができる

 「A列車で行こう3D」では線路や道路も進化しており、新たなパーツが登場する。「架線柱」、「防護柵」、「街灯」、「ガードレール」などが導入されており、よりリアリティあふれる街作りを目指すことができる。また、道路には片側2車線の「2車線道路」、カーブしながら上がる「カーブ勾配」、「立体交差道路」などが導入されている。

架線柱
街灯
ガードレール
2車線道路
立体交差道路
カーブ勾配

7両編成も可能となっている

 駅関連施設の追加として、「車庫」、「信号場」などが追加される。たとえば、信号場を設置すれば、駅停車中に繊細なダイヤ設定を行なわなくとも、単線区間の待ち合わせを簡単に行なうことができる。臨時列車など未運行期間のある列車も設定可能だが、こういった車両は車庫に保管することで維持費を節約することができる。

 さらに、ニンテンドーDS版では最大5両編成までしか運行できなかったが、今作では、最大7両編成まで可能となった。これにより、より多くの乗客の輸送を行なえる。駅に関しても、橋上駅、高架駅、ターミナル駅、貨物駅など、豊富な駅のタイプから選択可能なのはもちろんなこと、従来は4番線までしか指定できなかったが、今作では6番線ホームまで建設可能となった。

 この他にも、奇数ホームと偶数ホームを区別してダイヤを設定できるようになった。同一列車でも「上り」到着時と「下り」到着時でダイヤを切り替えることができる。

今作では、駅関連の施設も充実している

 上記のような進化した機能を使い作り上げたリアリティあふれる街を見ることができる3Dカメラモードは、もちろん立体視に対応している。列車、バス/トラック、建物などなど街を構成するすべてのものが3Dモデルで構成されており、モデルのクオリティも向上しており、臨場感あふれる自慢の街並みをじっくりと堪能することができる。

3D立体視で再現された自分の街を見て回ることができる

 プレイする上でライバル会社は大切だが、過去のプレイ履歴をライバルに据えて経営競争を行なうこともできる。ライバル会社を設定すると、プレイ中にライバルのファンファーレイベント達成などの進行状況が報告されるようになる。また、ゲーム時間が同じ状態のライバル会社のマップを表示させて視察することもできる。

 この他の機能としては、シナリオを自在に作り上げられるコンストラクションモードを搭載している。このモードでは、地形成形や建物配置など制限無く自由に街をつくりあげることができる。さらに、今作ではクリア目標だけでなく「会話シーン」もマップに組み込むことができるようになる。挿入の条件設定も可能で、手詰まりになったときに秘書がアドバイスをしてくれたり、目標達成時にお祝いを言わせるといったことも可能となっているという。

【コンストラクションモード】

【スクリーンショット】

(船津稔)