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【ChinaJoy 2013】ボス戦などPvEに注力するFPS「CRISIS:危機2015」

「ダンジョンストライカー」の激しい戦いに、来場者達は大興奮

7月26日~28日開催(現地時間)

会場:上海新国際博覧中心(Shanghai New International Expo Centre)

 ChinaJoy 2013での出展タイトルのうち、本稿ではNET EASEの新作FPS「CRISIS:危機2015」と、MOの「ダンジョンストライカー」を取り上げたい。

 「CRISIS:危機2015」はPvEにフォーカスした作品になるということで、ボス戦からスタッフが目指す方向性が感じられた。「ダンジョンストライカー」はG-star 2012でもレポートされているが、会場の盛り上がりが大きかったことと、3Dプリンターを使ったユニークな試みをしていたので、こちらでも取り上げたい。

コクピット型の筐体でのプレイもできた、新作FPS「CRISIS:危機2015」

コクピット型筐体。未来的な作品の雰囲気を表現している

 「CRISIS:危機2015」はNET EASEの新作FPSで、公式ページもオープンしたばかりの作品だ。会場ではコクピット型の筐体2つと、大画面のモニタが用意された試遊台でプレイすることができた。

 本作は特にPvEに力を入れた作品になるという。試遊台では近未来のコンバットスーツに身を包んだプレーヤーキャラクターが、巨大なボスやゾンビと立ち向かうという内容になっていた。ボスは重量感のある動きでプレーヤーを追いかけ、プレーヤーは敵の攻撃をかわしつつ攻撃をたたき込んでいく。

 ボスは身体からいくつもの光弾を発射する。時々うずくまるとゾンビの集団を召喚してプレーヤーを襲わせる。プレーヤーは常に緊張感のある戦いを強いられていた。最初は建物の上で戦っているのだが、ボスが床を踏み抜き、下の駐車場での戦いとなる。

 オリジナルのゲームエンジンは、グラフィックスの美しさと共に物理演算にもこだわってるとのことだが、ボスの挙動や障害物の吹っ飛ばされ方などに実在感が感じられた。一方でゾンビは数が多いが追いかけて来る動きが軽く、列車のように連なりながらプレーヤーを追ってくる姿はリアリティが薄く感じた。こういったポイントは改善点だろう。

 今回はこのボス戦のみの内容で、ゲームとしてはこれからという感じだ。PvEにフォーカスした内容になるということで、今後どういった戦いを体験させてくれるか楽しみである。

【CRISIS:危機2015】
ボスとの戦いに特化した内容だった。敵との駆け引きが楽しめる作品になりそうだ

激しく、熱く、ぎりぎりな戦いが楽しめるダンジョンストライカー」

試遊台が見えなくなるほど人が常に集まっていた

 盛大で出展されていたMO「ダンジョンストライカー」は「ドラゴンネスト」を開発したEYEDENTITY GAMESが手掛ける作品と言うことで中国でもかなり注目を集めていた。試遊台は2つだけというのは少なく感じたが、常に人だかりができていた。

 「ダンジョンストライカー」は「Diablo」の様なハック&スラッシュでの戦いが展開するアクション性の強いタイトルとなる。試遊台では常に大量のに囲まれながらそれらをなぎ倒していくという展開だった。表示はハングルで、開発は韓国語で進められているようだ。

 敵はプレーヤーキャラクターを囲むように動き、攻撃をしてくる。囲まれたときはポーションを飲み、スキルを使って突破口を開き、追ってくる敵を倒していく。戦いは激しく熱く、スピーディに展開していき、どんどん激しさを増していく。その展開の派手さと、ボルテージが上がっていく戦いは、プレイしている人が思わず「わあああ!」と声を上げてしまうほどだった。

 思わず投げ出してしまいたくなるようなピンチに、ギリギリの戦いを続けながら生き抜いていく。「ダンジョンストライカー」はそのギリギリのバランスを生み出すべく開発が進められている。試遊台の戦いから本作の目指すところがしっかりと伝わってきた。

 会場では3Dプリンターを使ったデモが行なわれていた。スタッフがカメラに向かって面白いポーズをとり、そのポーズをマスコットキャラクターの3Dモデルで真似させ、3Dプリンタでフィギュアを作るというものだが、本来1度ポーズを取れば終わるはずなのに、複数のポーズをまとめて撮影していたためか、カメラの目で踊っていたのだ。結局奇妙なダンスパフォーマンスのような形になっていたのが面白かった。

【ダンジョンストライカー】
何故か3Dプリンタ用のカメラの前で踊っていたスタッフ。右はプリンタで作ったフィギュア
熱く激しい戦いが体験できた

(勝田哲也)