ブシロード、新作TCG「フューチャーカード バディファイト」を発表

　ブシロードは6月14日、東京ビッグサイトで開催中の「東京おもちゃショー2013」ブシロードブースにて、新作トレーディングカード（TCG）「フューチャーカード バディファイト」の発表会を行なった。発売は2014年を予定している。

日本語版、英語版同時発売！　世界一をめざすTCG

　発表会は、ブシロード代表取締役社長である木谷高明氏の挨拶からスタート。開会に先立ち、ブース前の巨大バルーンが割れ、中からカードに登場するモンスター「ドラムバンカードラゴン」のバルーンが出現！ このサプライズに歓声が上がり、続いて「バディファイト」のPVが披露され、クオリティの高いアニメーション映像に会場の期待感も高まった。

ブシロード代表取締役の木谷高明氏

バルーンの中から現われたのは「武装魔竜 ドラムバンカードラゴン」

　木谷氏は「バディファイト」について3つの特徴を掲げ、中高生向けの同社TCG「カードファイト ヴァンガード」よりもさらに対象年齢を下げた小学生向けであること、英語版を同時発売して世界展開をめざすこと、そしてそのために既存のTCGよりも、ルールを格段に覚えやすくしたことを挙げた。

　また、オー・エル・エム代表取締役の奥野敏聡氏、小学館コロコロコミック編集部編集長の村上孝雄氏が登壇。各社と協力し、TCGの発売と前後してアニメ・漫画も展開していく。奥野氏はこのプロジェクトに携わることになったきっかけについて、「以前木谷さんに誘われたときは、まだ弊社の力が育っていなかったので断ってしまった。今回もう1度誘われて本当にうれしかった」と語った。

　村上氏も木谷氏とは10年来の付き合いであると話し、「去年、お話をいただき、業界の大先輩であり、大好きな兄貴である木谷さんと奥野さんが組むとのことで、これはすごいことになると思った」と語った。

コロコロコミック編集長の村上氏（写真左）は、雑誌上で人気の「ムラ神様」に扮して登場。漫画の連載は2013年冬に開始予定。オー・エル・エム代表取締役の奥野氏（写真右）を含め、三者は数年来の仲とのことで、共に仕事ができることに喜びを表していた。アニメは2014年年始から放送開始とのこと

アニメを見るだけでルールが覚えられるTCG。小学生層へのTCG普及を

　続いてブシロード事業開発部課長平良俊一氏と、「バディファイト」の原案を務めるスタジオ池っち代表取締役の池田芳正氏が登壇し、ゲームの概要を紹介した。

　池田氏は元々はカード店の名物店長ということで、店長としての経験から従来のTCGはルールが複雑であると述べた。その経験から「『バディファイト』はアニメを見て“ごっこ遊び”をしているだけで直観的にルールを覚えられるように苦心した」という。

　その一端として「爆発的ドラゴンデッキ爆ドラ」など、デッキに名前をつけて覚えやすくしたことや、多彩なワールドを用意し、ワールドごとに異なるカードのデザインを用意してデッキ構築を直観的にしたことなどを挙げた。

　同作のアニメについてはプレーヤーと行動をともにするモンスター「バディ」の存在が特徴であると話し、彼らと会話しながら試合を進めることで、劇中の心理戦がわかりやすくなっていると語った。

ブシロード事業開発部課長の平良俊一氏（写真左）

池田氏はもともと「池っち店長」として有名な名物店長。今回店長職を辞して新たに会社を立ち上げたのだとか

PVで印象的な活躍が映し出された青髪の少年。一見すると主人公のようだが、池田氏によるとどうやらそうではないらしい!?

明かされたワールド名は「カタナワールド」「ドラゴンワールド」「ミソロジーワールド」「マジックワールド」「ダンジョンワールド」など。枠のデザインがそれぞれ異なる

　今後の「バディファイト」の予定だが、2014年の発売に向けて9月、10月に体験会、さらに10月の「ブシロード戦略発表会」で新情報を公開、11月には「バディファイトカンファレンス」を開催するとのこと。まずは秋の体験会まで、今しばらくお待ちいただきたい。

　イベントの最後に木谷氏は「小学生層へのTCG文化の普及によって、TCG業界をさらに発展させていきたい。当社は創業以来カードゲーム世界一を目指すと標榜してきましたが、この“バディファイト”をもって本格的に世界一のカードゲームメーカーを目指して突っ走りたいと思います」と結び、熱い意気込みを窺わせた。