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WIN「ArcheAge」ファミリーテスト先行体験イベントを開催
海洋クルーズを大人数で体験! プレーヤー同士の協力が生活を豊かにする高自由度MMORPG
(2013/4/27 21:22)
ゲームオンは、Windows用MMORPG「ArcheAge」のファミリーテスト「最初の遠征隊」先行体験会を北海道、東京、愛知、大阪、福岡の5都市で4月27日より開催した。期間は5月20日まで。この初日にあたる4月27日には、それぞれの会場で参加費無料の体験イベントを開催した。本稿では、ALIENWARE ARENA in アイ・カフェ AKIBA PLACE店にて行なわれた東京会場での様子をご紹介する。
ファミリーテスト「最初の遠征隊」は、サービス前に特に「ArcheAge」に興味がある人を対象とした少人数規模で実施されているテスト。会場に足を運べば先着でプレイコードがもらえるということもあり、東京会場では立ち見での参加者が出るほどの盛況となった。
会場では「ArcheAge」プロデューサーの野田真央氏とゲームオンの石元一輝氏が「ArcheAge」の紹介をすると同時に、2人が全会場の来場者の先導をとってゲーム内を案内する生配信を行なった。
大人数プレイが世界を豊かに。「ArcheAge」を楽しむコツも直撃
「ArcheAge」は、協力、対戦プレイのコンテンツが特に充実したMMORPG。野田氏は「1人ではできないこともみんなで協力できる」ことが特徴だといい、建物の建造や海洋戦のような対戦を戦略的に楽しむゲームになっているという。
また世界に存在するものはすべてを材料から自分で作ることが可能で、薪を集めたり、植物などを栽培したり、城や船を築くこともできるようになっている。プレーヤーの行動によって地形も変化していくので、リアルタイムに世界が変わっていく様子を体験できる。
会場では、まずキャラクターの作成からクラス選択までが追って紹介された。ファミリーテストで使用できるのは、西洋人らしい「ヌイアン」とアジア人テイストの「ハリハラン」の2種類。キャラクター作成では肌の質感や色合いなどを決められると同時に、顔のパーツそれぞれで大きさや形などをパラメータによって変化させられるようになっており、自由度が高い作りになっていた。
クラス選択は、本作では最初に1つを決め、それからレベル5で2つ目、レベル10で3つ目のクラスが選択できる。クラスの種類は「格闘」、「魔法」、「野性」、「愛」、「死」、「使命」などと合計10種類ある。「愛」や「死」といったネーミングはなかなか珍しいが、「愛」なら回復系スキル、「死」なら敵を弱体化させるようなスキルといったものが覚えられるようだ。
野田氏によるとレベル10までの到達は2時間程度となっており、さらにクラスの組み合わせはいつでも変更できるので、プレーヤーによって様々なクラス選択が可能になっているという。またキャラクター自身とスキルのレベルは別で計算されていく。
両氏はここまで説明すると、実際にゲームにログインして内容を紹介していった。今回紹介されたのは、プレーヤー同士が協力して造船し、作り出した船で海洋に出発するという一連の流れ。
造船などの建造では「製作マップ」と材料、そして各個人の持つ「労働力」が必要となる。建造に取り掛かるまでは1人でも可能だが、その後の段階では人の協力があればあるほど建造が早く進むという仕組みだ。1度建造物を作り出せれば、インベントリにしまっていつでも取り出せるようになる。
今回はインベントリから船を取り出したためて建造の過程を見ることができなかったが、実際にはドックに船が段々とできていき、最後に竣工して海に浮かぶまでが見られるという。なおインベントリから取り出す時は海上に異次元のゲートのようなものが開き、そこから船がどーんと飛び出してくるという演出になっていて、こちらもなかなか見応えがあった。
海に船が浮かんだ後はいざクルーズ、というわけで、その場にいた100名ほどのキャラクターが一斉に船に乗り込んだ。大人数が船に乗り込むという図がなかなかユニークで、海から船に乗るための縄梯子にわらわらと人が集まっているかと思えば、先に乗り込んだユーザーが船を勝手に操縦してしまって乗り込むに乗り込めない人が出るなど、収集のつかない様子に会場からは笑い声が絶えなかった。
プレーヤーが思い思いにクルーズを楽しんでいると、ここで巨大タコの怪物「クラーケン」が登場した。クラーケンは船に近づくとその足で攻撃を仕掛け、プレーヤー全員を一斉に瞬殺し、船も秒速で破壊した。このサプライズには会場からもどよめきが起こったが、これは今回の特別な演出で、普通の海洋には出現しないということ。なお船は破壊されるようになっているが、残骸を回収してアイテムを使用すればまた復活できるそうだ。
このほか、移動手段の1つ「グライダー」も紹介された。「グライダー」は使用すると空中を滑空してスムーズに移動できるようになるというもので、高いランクのグライダーは機銃が付いていたり、樽型爆弾を装備して攻撃手段としても使える。グライダーを駆使した空中戦などもできるようになるという。
生配信を使用した体験会はここまで。ファミリーテストは前半が5月7日まで実施され、中断を挟んだ後5月10日から5月20日を後半として実施される。後半では「何かしらの変化」を感じられるようなアップデートがあるということだ。
イベント終了後、野田氏と石元氏に話を伺うと、「ArcheAge」の課題は「キャラクターを強くする以外のところで、いかに面白くできるか」だと語ってくれた。「ArcheAge」では戦闘以外の行動も経験値に結びついているため、極端に言えば戦闘をしないままレベルを上げることもできる。その自由度の高さゆえ、想像しうる限りの「遊び」が可能になっているのが最大の特徴だと言えるだろう。
イベント中ではクラスも紹介されたが、「それに縛られず、海賊だったり、弁護士だったり、自分が考えた役割を演じることができる。本当に何にでもなれるので、想像力豊かに色々なロールプレイを楽しんでほしい」と石元氏は述べた。
今回のイベントでは、本作にはある程度じっくりと取り組み、世界を少しずつ変化させていくことで魅力がじんわりと伝わってくるゲームなのではないかと感じた。野田氏は「すぐに結果が出るようなゲームではない」と話していたので、世界全体に遊びを発見していくようなプレイが本作を楽しむコツだろう。ファミリーテストは5月20日まで実施されているので、プレイコードを持っていないという方も、機会があれば体験会を実施しているネットカフェに足を運んでもらいたい。
なお正式サービスは年内予定となっており、ファミリーテスト以降は、スムーズに行けばクローズドβテスト、オープンβテストが実施される。韓国では月額19,800ウォン(1,700円程度)でサービスされているが、日本でのビジネスモデルは「どうするか考えているところ」だという。