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「メタルギア ソリッド ソーシャル・オプス」体験レポート
3Dグラフィックスや「メタルギア」的演出を存分に活かしたソーシャルゲーム
(2012/12/4 16:40)
コナミデジタルエンタテインメントとグリーは、スマートフォン版GREE用ソーシャルゲーム「メタルギア ソリッド ソーシャル・オプス」の配信を12月4日より開始した。ダウンロード、利用料金は無料で、ビジネスモデルはアイテム課金制。対応機種はAndroid OS 2.2以上、iOS 4.3以上。
今回は配信に先行して体験会が開催されたので、実際に体験できた内容をお伝えしたい。
「メタルギア ソリッド ソーシャル・オプス」は、「メタルギア」シリーズ初となるソーシャルゲーム。近年の「メタルギア」シリーズらしい3Dグラフィックスをベースに、特徴的なUIの操作音や、主人公「スネーク」を演じる大塚明夫氏などによるキャラクターボイスが随所に使用され、シリーズファンにも嬉しい演出が多数ある。
基本的なゲームシステムは、「メタルギア」シリーズのキャラクターやメカが描かれたカードをミッションやガチャなどで手に入れながら、自分の部隊(デッキ)を強化していくという内容。登場キャラクターは敵の一般兵士から主要キャラクターまでシリーズすべての人物、メカがオールスターで登場し、プレーヤーは好きなキャラクターをデッキに組み込み、バトルに参加させることができる。
特徴的なのはデッキのシステムで、デッキは8枚の兵士カード(もしくはメカ)と、1枚のメタルギアカードで構成される点にある。メタルギアカードはステータスが特に高く、デッキの強さを大きく左右する存在だが、兵士はミッションやガチャで比較的多く集められる一方で、メタルギアはミッションクリアや他プレーヤーとの対戦に勝利して手に入る「パーツ」をパズルのピースのように集め、パーツがすべて集まってはじめて1枚のメタルギアカードの完成となる。
さらに、兵士カードは違うキャラクター同士でも合成でき、入手頻度も高いため、比較的容易に合成して強化できるが、メタルギアだけはメタルギア同士でしか合成できないため、入手はおろか強化もハードルの高いものとなっている。カードにはそれぞれ「陸」、「海」、「空」の属性があるほか、一部のカードには「『海』属性の攻撃力を上げる」、「『空』属性の攻撃力を上げる」など戦況を変化させるスキルが付与されているので、好きなキャラクターを並べる以外にも戦略を練ってデッキを編成できる。
とはいえゲーム開始当初は編成は「オート」に設定されており、カードの強い順番から自動でデッキを作り上げてくれるので、実際はある程度ゲームを進めてシステムに慣れ、カードが潤沢に集まってから編成を考える、というのがセオリーになるようだ。
本作の特徴となる3Dポリゴン映像は、ミッションの進行やバトル時に見ることができ、特にミッションはオリジナルの「メタルギア」シリーズのストーリーを追体験できるので、シリーズのファンはストーリーを思い出しながらゲームを進められる。
ストーリーは「METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER」と「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」が中心となって展開される。ミッションの最序盤では「METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER」の「ソコロフ救出作戦」が展開し、ストーリーが森の中なら森、廃工場なら廃工場のグラフィックスが登場し、コンソール版の雰囲気が再現されている。ストーリーに登場する作品は、随時幅を広げながら展開していく予定だそうだ。
ソーシャル要素としては、他プレーヤーとのバトル以外にフレンドと協力して敵を倒す「レイドボス」戦や、「マザーベース」機能がある。「マザーベース」はプロフィールに付随する実績紹介といったところで、様々に用意された課題をクリアすることで海に浮かんだプラントが拡大していき、実績を解除すればするほど「マザーベース」が大きく立派になっていくというもの。「マザーベース」は他のプレーヤーも見ることができる。
またこれ以外にも、カードの合成、ガチャなどの要素として、カード合成では兵士たちがダンボールに入っていてダンボールが蠢く、ガチャではスネーク(CV:大塚明夫)がダンボールを開けて「ノーマルだ」、「レアだ!」と本作録り下ろしのボイスで喋るなど、「メタルギア」らしい演出が入ることで独自にアレンジされ、見ていて楽しいものになっている。
グラフィックスや雰囲気も楽しいが、何よりどのお気に入りのキャラクターをも味方として扱えるのは本作ならではだ。同じキャラクターでも違う絵柄、違うステータスのカードがあるので、好きなキャラクターを特に重用する、といった使い方ができるだろう。
登場カードについて、コナミデジタルエンタテインメント小島プロダクション「メタルギア ソリッド ソーシャル・オプス」プロデューサーの岡村憲明氏は「他の作品では見られないような描き下ろしイラストのカードがたくさんある」だけでなく、「いいの? というくらいおなじみのキャラクターのカードがバンバン出てくる」と話していた。デッキ編成での個性の出やすさの幅に大きく期待が持てるので、シリーズのファンなら間違いなくオススメだ。
(c)Konami Digital Entertainment / GREE