「イクシオン サーガ」OBTプレイレポート(後編)

これから遊ぶ方へ! ゲームの流れと操作のコツをご紹介


10月4日~12月 オープンβテスト実施予定



 カプコンが開発・運営するWindows用オンラインチーム対戦アクションRPG「イクシオン サーガ」。前編ではゲームの魅力をお伝えしたので、後編では実際のプレイの流れをご紹介したい。

 ゲームプレイに必要なのは、動作環境を満たしたPCと、インターネット回線だけ。あとは公式サイトでCOG ID、またはハンゲームIDを取得するか、TwitterやFacebookなどのオープンIDを利用してログインすれば、ゲームソフトは無料でダウンロードできる。12月まではオープンβテスト(OBT)期間なので、プレイ料金は一切かからない。操作はゲームパッドとキーボード+マウスの両方に対応している。




■ まずはキャラクターを作ろう

 ゲームを始めると最初に、自分のキャラクターを作成することになる。顔や服装など、複数用意されたパーツや色を組み合わせて、オリジナルのキャラクターを作成する。あくまで見た目の違いのみで、キャラクターの強さには影響しないので、好みで選んで構わない。なおOBTでは作成できるキャラクターは1体のみで、作り直したい時には先にいるキャラクターを削除しなければならないので注意してほしい。

 またキャラクター作成の前後には、デモシーンやムービーも用意されている。プレーヤーキャラクターとなる「ハイペリオン」とは何かなど、ゲームの世界観を伝える内容になっているので、1度は見ておくことをオススメする。


【スクリーンショット】
キャラクターメイキングは、パーツや色を選んでいくオーソドックスなもの。能力には一切影響しない
オープニングのデモシーンやムービーも作りこんであり必見



■ 武器種と「スタイルスロット」を選ぼう

ログイン時の初期位置となるマイルーム

 キャラクターを作り終えると、プレーヤーキャラクターが自宅となる「マイルーム」に現われる。ここでは装備の交換などを行なう。本作ではOBT時点で、剣、銃、杖の3種類の武器があり、それぞれが独立したレベルを持っている。ゲーム内ではこれを「スタイルスロット」と呼んでいる。OBTの時点では、武器を変えれば自動的に「スタイルスロット」も変わるので、武器ごとにレベルが設定されていると思えばいい。

 剣を操る「ストライカー」は近距離攻撃を主体としたスタイル。他の武器に比べて遠距離攻撃の手段が乏しく、接近するまでが難しい。その穴埋めとして、ガード姿勢のまま移動できる特殊な移動手段を持つ。接近してしまえば攻撃手段も豊富にあり、飛びぬけた強さを発揮する。

 銃を操る「ブラスター」は、逆に遠距離攻撃が主体となるスタイル。瞬間的な攻撃力こそ「ストライカー」に劣るが、距離を問わず安定した攻撃力を発揮できるのが強み。さらに広範囲に攻撃したり、地雷を設置したりとスキルもバラエティ豊か。戦略・戦術を意識した立ち回りが求められる。

 杖を使う「キャスター」は魔法を使うスタイル。遠距離攻撃も使えるが、ダメージ・射程ともに「ブラスター」に劣る。代わりに他にはない回復スキルや移動を制限する障壁なども操り、前線の維持には欠かせない存在となる。チームのサポート役として重要な存在だ。

 どれを選ぶのかは自由だし、後から何度でも変更できる。ただしここで1点注意。初期状態のキャラクターは防具を装備していないため、そのままバトルに出ると1撃で倒されてしまう。マイルームにはレベル1で装備できる防具が用意されているので、きちんと装備した上で外に出て欲しい。また装備品はスタイルごとに記録されるため、未使用の武器を選んだ際は改めて防具を装備し直すのを忘れずに。


【スクリーンショット】
「ストライカー」は接近してからのラッシュが魅力。ただ初心者にはやや難しい遠距離攻撃が得意な「ブラスター」は初心者にも扱いやすい
「キャスター」は常に味方の様子に気を配る役目。サポートが好きな方にオススメ防具は全スタイルで共通だが、それぞれに装備を選んでおく必要があるので要注意



■ バトルに参加しよう!

マイルームを出てまっすぐ行くと「ミッション受付」に着く

 装備とスタイル選択が終わったら、いよいよバトルへと向かう。「マイルーム」を出て道なりに正面へと向かうと、「ミッション受付」がある。NPCに話しかけると、「自由戦」、「新人研修」、「トレーニング」の3つを選択できる。

 まずは「新人研修」を選んでほしい。ここでは本作の移動や攻撃など、基本的な操作方法を学べる。さほど難しい操作もなければ時間もかからないが、例えば敵の攻撃をガードする操作や、低い壁を乗り越える操作など、実戦で知らないと困る操作があるので、1度は試していただきたい。

 だいたいの操作を覚えたら、メインの対戦モードとなる「自由戦」を選択する。続いてバトルルールを選ぶことになる。本作には現状、3つのルールが用意されている。

 まず「チームデスマッチ」は、敵を倒すのが目的となるシンプルなルール。敵を倒すか、または倒した敵から飛び出した「ジン」という光の玉を回収すればポイントとなる。倒されても何度でも復活できるが、一定のポイントに達した時点で勝敗が決まる。なお「ジン」は全てのルールにおいて、回収するとAP(スキル使用時に消費するポイント)が満タンまで回復する。さらに味方の「ジン」を回収すればその味方がその場で復活するので、バトルにおいては非常に重要な存在となる。

 次に「クラッシュ・オア・ビルド」。こちらは敵を倒すのではなく、マップ上に3つの拠点を設営したチーム、もしくは敵本拠地を破壊したチームが勝利となるもの。拠点は地面が緑色の円で示された部分にのみ設営でき、円の内部にいれば自動的に設営が進む。ただし設営された後で敵が攻撃すれば破壊される。設営した拠点を守りつつも、敵の拠点を破壊し、自らの拠点を3つ設営することを目指す。目の前にいる敵との戦いに拘泥せず、目的に集中できるかどうかがポイントだ。

 もう1つは「アタック・ザ・ボス」。チームの中に1人、王冠マークが付いたボスがランダムに選ばれる。「チームデスマッチ」と同じく敵を倒すのが目的だが、王冠が付いたプレーヤーを倒すと高得点となる。代わりにボス自体の攻撃力が上がったり、ボス周辺にいる味方の能力が向上したりといったボーナスもある。

 OBTではこれら3つのルールで、最大8対8のバトルを行なうことになる。ちなみに操作にまだ戸惑うとか、スキルを試してみたいという時には、「ミッション受付」で「トレーニング」を選ぶといい。攻撃してこないNPCを相手に操作の練習ができる。


【スクリーンショット】
「新人研修」は画面のガイドに従って操作することで、基本操作を覚えられる
「チームデスマッチ」はとにかく敵を倒すのが目的。「ジン」の回収も忘れずに
「クラッシュ・オア・ビルド」は拠点設営が目的。赤く光る敵拠点を破壊し、緑の円を探し回る



■ バトルで一方的にやられてしまう……

対戦ゲームなので、最初はどうしても負けが込むもの。ポイントを掴んで上達していこう

 実際にバトルに参加してみるとわかることだが、慣れたプレーヤーを相手にすると、一方的に攻撃を受けてやられてしまうことがある。前編で述べたとおり、本作は格闘ゲームの攻防、駆け引きがベースにあるので、ただひたすら攻撃しているだけでは、実際には隙だらけなのだ。

 そんな時、まず最初に覚えるべき操作は「ガード」。キーボード操作ならば、スペースキーを押している最中はガード姿勢を取る。ガード中は移動ができなくなるが、ほとんどの攻撃をノーダメージにできる。相手が連続攻撃やスキルを出し、それをうまくガードできれば、その隙に反撃したり、逃げたりといったことも可能だ。

 次に範囲攻撃も覚えておきたい。マウス操作では左クリックは通常攻撃だが、右クリックには範囲攻撃が設定されている。これは単純に広い範囲の敵を攻撃できるというだけでなく、近くにいる敵を吹き飛ばす効果がある。敵に囲まれた際などには、ガードで攻撃をやり過ごした後、隙をついて範囲攻撃で吹き飛ばすというパターンが有効だ。

 ガードを解く暇をもらえないほど攻め立てられた時には、ガード中に範囲攻撃のボタンを押すことで、横転やワープで大きく距離を取る回避行動が可能。これを連続して使えば、囲まれた状態から一気に距離を取れる。ただしこの操作にはAPを使う。APがなくなれば使用できなくなるので過信は禁物だ。

 これらを覚えて的確に回避ができれば、次は反撃だ。「ストライカー」であれば通常攻撃からスキルの連携で、一気に大ダメージを狙える。「ブラスター」も敵の背後から攻撃できれば、敵がのけぞって一瞬動けなくなるので、そこにスキルを叩き込むことで連続攻撃になる。「キャスター」はレベルが上がれば周囲の敵を凍結させるスキルを使えるので、相手の動きをよく見て適切な行動を選びたい。


【スクリーンショット】
攻防の基点はガードにあり。近距離攻撃だけでなく、遠距離からの銃の攻撃もガードでノーダメージになるので、連続で食らわないよう素早くガードが常道



■ スピード感溢れる次世代オンラインアクションを体験しよう!

ハイスピードな多人数アクションの面白さは数あるオンラインゲームの中でも随一!

 本作の面白さは、格闘ゲームのようなハイスピードのアクションを、最大8対8という多人数で楽しめる点にある。慣れないうちは何をすればいいのかわからないかもしれないが、守りを意識して少しずつ遊んでいれば、アクションの奥にある駆け引きの楽しさも見えてくるはずだ。

 またレベルも上がればスキルも増えて、できることがどんどん増えていく。RPGのようにキャラクターの成長を楽しむという要素もあり、ストイックに対戦で腕を磨く以外の楽しさがあるのは嬉しい。

 何より現在はOBT中で、ゲームプレイは全て無料となっている。クオリティの高いカプコンの新作アクションをタダでプレイできるというのは、それだけでなかなか魅力的な話だろう。同社の代表作である「モンスターハンター」や「ストリートファイター」のエッセンスも感じつつ、それとは確かに違う、チーム対戦アクションというジャンルをしっかり味わえる内容になっている。

 アニメ「イクシオン サーガ DT」を見て本作に興味を持たれた方は、アニメのギャグテンションとのギャップに驚かれるかもしれないが、ゲームにはゲームなりのシリアスなよさもある。今後はアニメなどコラボ作品との世界を繋ぐストーリーモードも実装予定なので、「イクシオン サーガ」の世界をより深く楽しみたい方は、ぜひ気軽に遊んでみていただきたい。


【スクリーンショット】
開発初期には「モンスターハンターと似てる」などと言われたが、今では見た目にも全くの別物。「バトルαテスト」などに参加された方も、改めて今の本作を遊んでみていただきたい

【「イクシオン サーガ」トレーラー】


(C)CAPCOM CO., LTD.2012 ALL RIGHTS RESERVED.

(2012年 10月 29日)

[Reported by 石田賀津男]