グリーブースレポートその2

TPSにMMORPG、そして競馬……。次世代ソーシャルゲームがプレアブル出展


9月20日~9月23日 開催(20日、21日はビジネスデー)

会場:幕張メッセ1~8ホール

入場料:前売り1,000円、当日1,200円、小学生以下無料


 “ソーシャルゲームの進化”をテーマに掲げた「東京ゲームショウ 2012」のグリーブースでは、定着しつつあるカードゲームのイメージとはまた違った形でのゲーム出展が多く見られた。

 こちらの記事では「メタルギア ソリッド ソーシャル・オプス」や「Assassin’s Creed Utopia」などの有名IPを活かしたサードパーティータイトルをご紹介したが、こちらではグリーが自社タイトルとして今後取り組もうとしている新たなソーシャルゲームの形のラインナップをお届けする。


【スクリーンショット】
グリーの顔となった「探検ドリランド」をはじめ、ゲームにちなんだオブジェやコンパニオンが各ブースにいる姿も見られた。下段はグッズの展示の様子


■ War Corps

 「War Corps(ウォー・コア)」は、タッチで操作する3人称視点スタイルのシューティングゲーム。複雑な移動操作はなく、撃ちたいところをタップすれば弾を発射して敵を倒せる。

 ゲームスタート時、プレーヤーキャラクターは遮蔽物に隠れており、画面をタップすると立ち上がって弾を撃ち、危ないと感じたら画面下部にあるボタンを押して遮蔽物に再び隠れられる。ステージにはいくつか隠れられる箇所があり、左右のボタンを押すとキャラクターが自動で移動する。ステージ全体の遮蔽物を渡りながら、目的を達成すればクリアとなる。

 武器はサブマシンガンやロケットランチャーなどあり、手榴弾を投げ込むこともできる。触った感触はTPSの爽快感を上手くカジュアルに落とし込んでおり、ステージクリア型で短い時間で楽しめるのもいい。

 ただタップした場所に射撃するという操作では「撃った場所が指に隠れてしまってヒットしたかどうかわからない」という問題が気になったが、これは開発チームでも認識しているようで、どうしたらカジュアルさとTPSの爽快感を両立できるようになるかを検討中ということだった。

 本作は現在開発中で、iOS、Androidに対応予定。利用料金は無料で、ビジネスモデルはアイテム課金制を予定。言語は日本語で、英語への対応も予定している。


【スクリーンショット】


■ ロスト・イン・スターズ(仮)

 「ロスト・イン・スターズ(仮)」は、見下ろし視点でキャラクターを操る3DアクションMMORPG。魔法使い、騎士、ハンターの3つの職業から1つを選び、オンラインで友達と共に遊ぶことができる。

 移動は行きたい場所にタップするだけでよく、キャラクターをフリックすればその方向にセットしたスキルが発動して攻撃できる。スキルは随時切り替えられるので、スキルの残り消費ポイントが少ない場合は通常攻撃、大ダメージを与えたい場合は派手なスキルと状況に合わせて使い分けられる。

 見た目はかわいらしい王道のファンタジーといった印象で、武器も剣、魔法、弓と基本に忠実なものに絞り込むことで、操作と合わせてわかりやすさも感じられた。また敵をタップするターゲティング型ではなく、ノンターゲティングながらフリックで攻撃方向を決めるというところもスマートフォンの良さを活かした対応だと言える。

 現在開発中で、iOS、Androidに対応予定。利用料金は無料、ビジネスモデルはアイテム課金制。日本語やほかの言語にも対応予定となっている。




■ ミリオンダービー

 こちらは競馬における、レース予想、馬の育成、レースへの挑戦が楽しめる競馬シミュレーションゲーム。馬は、厩舎にいる姿から調教シーンまで3Dで表現されており、レースシーンでは実際の競馬中継をとことんまで研究したという再現性が特徴となっている。

 またJRA公認の全重賞レース、全ての競馬場が収録されており、実名馬も500頭以上登場する。ゲームは全て「チップ」というゲーム内通貨によってやり繰りが可能で、レースでの勝利や1日に1回行なわれる「GIレース」で勝ち馬を当てれば稼ぐことができる。「チップ」は馬の調教などに使用していく。

 iOS、Androidに対応予定で、ビジネスモデルは利用料金無料のアイテム課金制。現在開発中。




■ Manteka Hero

 「Manteka Hero」は、最大3隻の船で船団を作り、敵を砲撃で倒しながら進んでいく海戦アクション。船はそれぞれ砲撃の特徴が違っており、速射に優れるもの、広範囲への砲撃が得意なものと様々に種類がある。

 船は合成させて強化が可能となっており、モンスターとの戦闘などで手に入るアイテムや船を使ってより強い船団を目指していく。また友人の船を使ってステージを進むことも可能で、友人の協力も攻略の鍵となっている。

 9月頃リリース予定で、iOSとAndroidに対応予定。利用料金は無料で、ビジネスモデルはアイテム課金制。日本語ほか他言語にも対応予定。




■ Wacky Pilots by GREE

 「Wacky Pilots by GREE」は、飛行機を操って空中に浮かぶ目標を獲得したり敵の飛行機を撃ち落としたりする飛行機アクション。「Wacky Mortors」に続く「Wacky」シリーズ2作目で、端末を横向きに持ち、加速度センサーを使ってハンドルを操縦するかのように操作するところに特徴がある。

 「Wacky Mortors」では端末を傾けて左右への移動を行なっていたのに対し、「Wacky Pilots」では端末を前に倒せば下降、手前に倒せば上昇、といったように、空中を直感的に飛び回れるようになっている。

 機体やコスチューム、武器の種類などカスタマイズ要素も豊富にあって楽しいほか、Bluetoothで繋げば最大4人まで同時対戦が可能。ドバイやグランドキャニオンといったステージも登場し、華麗なドッグファイトを楽しめる。

 Android版が9月14日より配信中で、iOS版は10月に配信予定。価格は500円で、アイテム課金制も併用する。日本語に対応しており、英語にも対応する予定。




【Aqua Arcadia】
水槽で魚を育てて成長させ、より自分好みのアクアリウムを作っていくという水槽シミュレーション。育てた魚は売ることができ、それを資金源に新たな魚やオブジェクトを仕入れていく。現在開発中で、iOSとAndroidに対応

【プチ☆プラネット(仮)】
惑星の周りに木や動物などを作っていくシミュレーション。惑星をくるくる回せたり、惑星を育てれば同じ星座のほかの惑星にいけるなどできる。現在開発中で、iOS、Androidに対応予定

【Toy Cafe(トイカフェ)】
おもちゃでカフェを作るカフェシミュレーション。ドールハウスの雰囲気が再現されており、家具やアイテム、お店に来る客も全ておもちゃがモチーフとなっている。現在開発中で、iOS、Androidに対応予定

(C)GREE, Inc.

(2012年 9月 21日)

[Reported by 安田俊亮]