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年末商戦向けおもちゃが一堂に介した「クリスマスおもちゃ見本市2012」レポート

バンダイは「仮面ライダーウィザード」、エポック社は「シルバニアファミリー」をプッシュ


9月6日、7日開催

場所:都立産業貿易センター 台東館



 バンダイ、タカラトミー、エポック社など多くの玩具メーカーが年末に向けての商品を展示し、商談を行なう「クリスマスおもちゃ見本市2012」が、都立産業貿易センター 台東館で開幕した。会期は9月6日と7日の2日間で、この見本市は、業者間の商談を目的としているため、一般参加者は受け付けていない。

 会場は都立産業貿易センター 台東館の4〜7階までで、51もの玩具メーカーが出展し、自社の新製品をアピールしていた。玩具が会場銃に並ぶ光景は壮観だったが、一方で、玩具の商談に関しては東京おもちゃショーでも行なわれていることもあり、出展の多くはおもちゃショーと同じものが多かった。これは東京おもちゃショーと会場に来る流通業者が異なるため、という事情があるようだ。

 そこで、東京おもちゃショーでは出展されなかった新製品や、東京おもちゃショーレポートでは紹介できなかったものを取り上げていく。本稿で紹介するのは、バンダイとエポック社。バンダイは9月より始まった新番組「仮面ライダーウィザード」、そして10月より女の子向けにアーケードゲームとして展開する「アイカツ」を紹介したい。エポック社は、最も力を入れて出展していた「シルバニアファミリー」をピックアップしていきたい。





■ 指輪でのギミックが楽しい「仮面ライダーウィザード」、ファッション要素充実の「アイカツ」

「仮面ライダーウィザード」のベルトは実際にギミックを体験できた
「アイカツ」は会場でも注目度が高かった

 バンダイと東映は、2009年の「仮面ライダーW」から、2月に「戦隊シリーズ」、9月から「仮面ライダーシリーズ」を展開するようになっている。この2つのシリーズは、それまでは同時期に展開していたのだが、新ヒーローの登場によるユーザーの注目を分散させることを狙ったのだ。

 この戦略の元開始された新番組「仮面ライダーウィザード」は、バンダイの年末商戦における中心となるコンテンツだ。今回の見本市でも最も力を入れた出展を行なっていた。「仮面ライダーシリーズ」は“変身ベルト”のたぐいが玩具の中心となる。今回の「ウィザード」は、“魔法の指輪”の力で戦うライダーであり、手の形をしたベルトのバックルに指輪を近付けることで、多彩な魔法を発動させる。見本市では、この指輪とベルトのギミックを体験できる専用コーナーも設けられていた。

 指輪には様々な姿に変化する右手用の変身の指輪と、必殺技や多彩な魔法を使う左手の指輪がある。ベルトについているバックルは回転するようになっており、角度で右手と左手になる。左右それぞれに対応した指輪を近づけると劇中と同じ音声が出て、ベルトが光る。右手用の時に左手の指輪を近づけるとエラーになる。昨今のライダーベルトは対応するパーツが非常に充実しており、ベルトのギミックは凝ったものになっている。今回は様々な“指輪”が発売されるようだ。見本市でも過去のライダーの顔をかたどったものなど、多くの指輪を見ることができた。

 この他、「仮面ライダーウィザード」の武器「ウィザーソードガン」は、剣と銃のモードに変形するほか、こちらにも手の形をしたパーツがついていて、この手を握手するように握ると、指輪に応じたギミック音が鳴る。この他、ソフビ人形やアクションフィギュアなど多彩な新商品を展開する。また、年末にかけさらに多彩な新商品も投入されていくようだ。ちなみに、「変身ベルトDXウィザードドライバー」は9月2日発売で6,825円。「魔法剣銃DXウィザーソードガン」が9月下旬発売でオープン価格となっている。

 もう1つ、バンダイが力を入れていたのが「アイカツ」である。アイカツとは「アイドル活動」の略で、同名のアーケードゲームが展開の中心となる。プレーヤーはICカードに自分のキャラクターを記録し、髪型や服を変え飾り立てていく、アーケードゲームでは「オーディション」を行なう。オーディションはリズムアクションゲームで、リズムに乗ってボタンを押すことでキャラクターはダンスし、高得点を記録することでより人気の高いアイドルに成長することができる。キャラクターのアニメーションは力が入っており、人気を得そうだと感じた。

 アーケードゲームの「アイカツ」では1プレイごとに様々な服や髪型のカードを得ることができ、プレーヤーはそのカードで自分のアイドルを飾り立てていく。「アイカツ」は10月より展開予定で、同時にテレビ東京系でアニメや、コミック雑誌「ちゃお」でも展開していくという。さらに“スペシャルコラボパートナー”をAKB48の板野友美さんが務めており、関連したプロモーションも行なっていく。

 商品展開としては専用の衣装カードをグッズやセットと絡めて販売し、カードフォルダーも販売していく。カードなどはキラキラしたものが多いが、その中で「カードウォレット」はデザインがシンプルに感じた。担当者に聞いて見ると、カードウォレットはピンク色で色はかわいらしいが、持っていて恥ずかしさを感じないような雰囲気も考えたとのこと。アーケードゲームは10月稼動で、1プレイ100円。「アイカツ カードウォレット」は11月下旬発売で2,625円。年末に向けどんな人気を得るか、注目したい。

【仮面ライダーウィザード 関連商品】


【アイカツ デモプレイ】


「魔法剣銃DXウィザーソードガン」は指輪をはめて握手するとギミックが発動
「アイカツ」はキラキラしたデザインの様々な関連商品が発売される
他にも様々なキャラクター玩具がたくさん展示されていた。。下段中央の「スマイルプリキュア」の「ロイヤルクロック」はタッチパネルでミニゲームも楽しめる




■ 細部までこだわりを持って作られた、大人も引き込むドールハウスシリーズ「シルバニアファミリー」

会場ではシルバニアファミリーのウサギが出迎えてくれる
シリーズ最大の「野球盤メガスラッガー」は大迫力だ

 エポック社は、展示してある商品はほとんど東京おもちゃショーと同じものだった。その中で最も力を入れていたのが「シルバニアファミリー」である。シルバニアファミリーは1985年からスタートしてる、息の長い「ドールハウス」のシリーズだ。おもちゃショーで取り上げられなかったため、ここで紹介したい。

 「シルバニアファミリー」はウサギの家族を中心とした、擬人化された動物たちの人形と、彼らが住む家が中心となる。ヨーロッパで人気を博し、ヨーロッパの田舎の生活を思わせる商品を多く展開しているが、エポック社スタッフがオリジナルで作る純国産の玩具だ。

 「シルバニアファミリー」の最大のセールスポイントは、“細部のこだわり”にある。食器の1つ、ニンジンの1本、本棚の本1冊に至るまで、きちんとパーツで作り出され、細かく彩色されている。他のドールハウス玩具ではシールで省略されていたり、塗装が大ざっぱだったりするが、小さな小さなハンバーガーもパテとレタスが塗り分けられていたり、チェックするほどに驚きをもたらす“ディテール”へのこだわりに満ちている。それでいながらリアルなだけでなく、かわいらしさを感じさせるディフォルメも行なわれている。

 25年以上の伝統を持つ「シルバニアファミリー」だが、まだ進化は継続していて20124月には初めて自家用車がセットになっている家が発売され、世界観が大きくふくらんだという。「自動車でどんなところに行こう」とスタッフはアイデアを練っているという。また、年末にかけては「ダルメシアン」と「シロクマ」の家族が発売され、よりにぎやかになっていくという。

 筆者は今回初めて「シルバニアファミリー」の“細かさ”を知ることができたが、この細部へのこだわりに魅力を感じた。スタッフのこだわりは大人のファンの心もつかんでいるという。「家具の引き出しがちゃんと全部開くんです。こういうドールハウスはあまりないと思いますよ」と担当者が力を込めて説明してくれたのが印象的だった。

 この他、9月に発売される「野球盤」シリーズの最新作「野球盤メガスラッガー」も見ることができた。価格は12,600円。全長60cm、幅60cmとシリーズ最大の大きさの野球盤は、目の前で見ると大迫力だ。磁石を使ったボールコントロールはより細かくなり、対するバッターはバットの工夫により、ミートがうまくいくとボールが高く飛ぶ、迫力のある打球を可能にしているという。会場でも特に高く上がる打球が注目を集めていた。


【シルバニアファミリー】


細部まで作り込まれた「シルバニアファミリー」。車の登場で新たな展開が
エポック社はマリオのゲームも多数販売している。実際の商品展示をイメージした陳列も目立った

(2012年 9月 5日)

[Reported by 勝田哲也]