日本マイクロソフト、「Gears of War 3」ストーリーモードプレビュー
怒涛の勢いで始まるAct 1をCOOPプレイ!


「Gears of War 3」

9月22日発売予定

価格:7,140円(通常版)より

CEROレーティング:Z(18歳以上のみ対象)


 日本マイクロソフト株式会社は、9月22日に発売を予定しているXbox 360用アクションシューティング「Gears of Wars 3」のストーリーモードの詳細を公開した。価格は通常版が7,140円で、通常版のほかにも様々な特典が同梱された「リミテッドエディション」、「エピックエディション」、「Xbox 360 320GB Gears of War 3 リミテッド エディション」などの発売が予定されている。CEROレーティングはZ(18歳以上のみ対象)。

 「Gears of War 3」ではストーリーに沿って進んでいくストーリーモードにて、最大4人での協力プレイをサポート。従来作に比べ、複数人が同時にシナリオに参加するスタイルならではのギミックや演出が強化されており、ひとりプレイとはまた違った楽しみ方もできるのがポイントだ。


■ いきなりクライマックス?! な怒涛の勢いで始まるAct 1

Act 1の冒頭を飾る4人の仲間たち
ランベントに襲われる戦艦ソブリンの船上
主役の名コンビを張るのは今回もこの2人、マーカスとドムだ

 今回プレイすることができたのは、全5章で構成されるというストーリーモードの冒頭を飾るAct 1だ。舞台は前作「Gears of War 2」にて人類の砦であったハシント高原が沈んで、およそ2年後。主人公、歴戦の勇士マーカス・フェニックスの悪夢から話が起こされていく。

 初代作「Gears of War」の冒頭よろしく、マーカスは暗く狭い独房にひとり、身をよじる。しかし突然、固く閉ざされた扉が突如焼き切られ、通信士官のアーニャ・ストラウドが姿を表す。「あなたのお父さんが呼んでいる」と。そしてマーカスは、父アダムを救うため、軍務を放棄してローカストとの戦いに挑む。そして……「俺はおやじを救えなかった」と、ぽつり。そこでセピア調の夢は終わる。

 マーカスは父を救えなかった無念をいまだに抱え続けているようだ。しかし、目を覚まして飛び込んでくる現実は、母港を失い彷徨うCOG軍の戦艦「CNVソブリン」の船室。相棒のドムは、前作で妻マリアを失ったショックがまだ残っているのか、ふやけきった顔で室内ガーデニングに勤しんでいる。

 やがてCOG軍の司令官であるプレスコット議長がソブリンにやってくるということで、マーカスらデルタ部隊の一行は甲板へ向かう。その最中にマーカスが仲間とひとりづつ合流していくのだが、そこに協力プレイならではの演出がある。協力プレイでは、マーカス以外のキャラクターを担当するプレーヤーは、冒頭ではマーカスの視点でゲーム進行を“鑑賞”し、マーカスが自分が担当するキャラクターに接触した時点で、そのキャラクターの視点にすり替わり、ゲームに“参加”するのだ。

 こうして4人のプレーヤーが合流していよいよゲームがスタートする(人数が足りない場合はAIが操作を担当)。プレスコット議長に面会するや否や、期待通りに襲いかかってくるローカストの群れ……と思いきや、敵はローカストではなくランベントだ。ランベントとは、この惑星セラの地下深くに存在する特殊な液体「イミュルシオン」の影響で変異を起こしたローカスト。体中が発光しており、倒すと爆発するというやっかいな相手だ。

 爆発に巻き込まれないよう気をつけながら戦いつつ、デルタ小隊の4人はプレスコット議長から入手したデータディスクから、マーカスの父アダムからの断片的なメッセージを発見する。イミュルシオンを巡って引き起こされた問題について重大な情報を伝えようとしているのだが……、情報は断片的であり、襲撃のさなか、そのすべてを明らかにするすべは無かった。

 激しさを増すランベントの攻勢により、ついに総員退艦命令が発令される。周囲は大混乱、クライマックスの始まりだ。マーカスたちはランベントを打ち倒しつつ逃げ遅れた友軍の脱出支援をしていくのだが、ここから早速、協力プレイならではのギミックが登場。面白いのは「ひとりが消化器で炎を消しつつ、他が戦いながら進む」というシーン。

 消化器を持つメンバーは全く無防備になってしまうのだが、炎を消して道を作るために最前線に居なければならないというアンビバレントな状況演出だ。他のメンバーがうまく立ちまわって、敵の攻撃を誘導していく必要がある。もし、誰かひとりでも死亡してしまったら全員が即ゲームオーバーだ。

 そして脱出も終わり切らないまま、今度は超巨大なタコ状の怪物、ランベントリヴァイアサンのお出ましだ。触手1本で甲板をへし曲げるほどの怪力に、見上げるような巨躯。甲板に躍り出たデルタ小隊は格納庫のパワードスーツを持ちだして応戦。パワードスーツは桁外れに頑丈で強力、人間サイズのランベントであればストンピングするだけで肉片に変えてしまうほどの威力だ。しかしその機関砲とロケット弾の火力を持ってしても、リヴァイアサンに決定打を与えるには至らない!


【Act 1. マーカス隊パート ムービー】
Act 1の前半部分、マーカス隊がランベントと交戦するシーン。ランベントは人型、動物型によらず、倒すと爆発するためやっかいだ。カバーリングをうまく活用しながら臨機応変に立ちまわる


■ “スーパースター” コールの故郷で見るものは? そして複数の視点が交差する

補給物資を探し別行動中のコール隊。こちらも4人構成だ
スーパーマーケットの中でもランベントが押し寄せる!
パワーローダーを使うシーンも。協力プレイで誰が何を担当するかを考えるのも大切だ

 「Gears of War 3」のストーリーモードで特に面白いのは、その世界を徹底して“複数の視点”で描いているところだ。Act1の前半では戦艦ソブリンの艦上にあるマーカス一行の様子が描かれ、そして後半では別行動中のオーガスタス・コール、デーモン・ベアードら一行の視点でストーリーが進んでいく。

 コール達に視点が変わると、マーカス達が巨大タコに遭遇する数時間前の出来事だった。どうやらコール達は、食料など補給物資の調達のため、コールの故郷であるハノーバーの街に立ち寄っているようだ。ファンの皆さんなら御存知の通り、コールはスラッシュボール(惑星セラにおけるアメフト的なスポーツ)のスター選手としての過去があり、地元ではヒーローである。コール編とも呼べるAct 1の後半部分では、そんなコールが故郷だけで見せる顔を垣間見ることができるのだ。

 ともあれ、今や地上は荒れ放題の世紀末状態。生き残った人類も個々に自警団を組織して神経をとがらせつつ日々をしのいでいる有様だ。コールたちの一行は時には歓迎されず、時に歓迎されつつ補給ミッションの達成を目指す。ここでも協力プレイならではのギミックが頻出するので、マルチプレイで臨むなら常に意思疎通を図りながらプレイしたいところだ。

 登場する敵も次第に強力になっていく。特にやっかいなのが巨大な人型ランベント。マガジンの弾を撃ち尽くしても微動だにしないタフさを持ち、ほぼ1発でダウンを取られる強力な光球をブンブン投げつけてくるという凶悪さだ。とてもひとりでは歯が立たないので、息をあわせて仲間と同時に攻撃をかけるようにしたい。

 そんなランベントの猛攻を撃退しつつ、スタジアムでコールの“いい話”を堪能して向かった先に待ち構えるのは、なんとバリケードを作って自警するローカストの一群。彼らもランベントに追いやられて、地上で細々と生き延びているのだ。とはいっても話の通じる相手ではない。目が合った瞬間に一撃必殺の武器「ワンショット」をブッ放してくるので、カバーリングしながら丁寧に片付けていく。「ワンショット」は本当に一撃食らったらゲームオーバーなのでご注意を!

 そうこうしているうちにコール達の部隊へ、リヴァイアサンに襲われるソブリンから緊急連絡が! 橋の上から眼下にマーカス達の姿を捉えたコール達、巨大タコを倒すために地の利を生かしてとった、ある作戦とは……。このあたりは実際にプレイして見てほしい。マーカスとコール達、この2チームの合流劇はタダでは終わらない。

 ここまでがAct 1の流れだが、プレイ時間的には2~3時間程度とかなりのボリュームがある。ひとつのシーンに囚われることなくスムーズに、次々と新しい状況に当たりながら濃密にプレイできるので、夢中になっているとあっという間という印象だ。この章の中だけでも、新種の敵は大量に登場し、新武器もあり、協力プレイならではの遊びもたっぷりと、しっかりと作品世界を見せてくれる内容だった。全5章で構成される「Gears of War」完結編はいかなる全容となるのか、ファンの皆さんは発売を楽しみにしていてほしい。


【Act 1. コール隊パート ムービー その1】
このあたりから非常に厄介なランベントが登場。このムービーに登場する樹木型のランベントは、様々な種類のランベントを生み出す。黄色のコブを素早く撃破すれば増殖を阻止できる


【Act 1. コール隊パート ムービー その2】
地元の自警団にやっかい払いされるコールたちの一行。その先では強力な攻撃力を誇る大型のランベントに遭遇する。非常にタフなので、他のランベントを駆逐しつつ着実にダメージを与えることが必要だ


【スクリーンショット】



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