エレクトロニック・アーツ株式会社は、国際サッカー連盟（FIFA）公認のサッカーゲーム「FIFA」シリーズ最新作「FIFA 12 ワールドクラスサッカー」を10月20日に発売する。発売プラットフォームはプレイステーション 3、Xbox 360、PSPで、価格はPS3/Xbox 360版が7,665円、PSP版が4,980円。

【「プレーヤー・インパクト・エンジン」トレーラー】
E3で公開された「プレーヤー・インパクト・エンジン」を解説したトレーラー

　「FIFA 12」は、EAのスポーツブランドEA Sportsのフラッグシップとなる人気シリーズ。毎年E3に前後して発表され、斬新な新システムの搭載で話題を集める。今年のE3でもいきなりプレイアブルで出展され、サッカーファン待望の新システムである人体の衝突に特化した物理エンジン「プレーヤー・インパクト・エンジン」を披露し、多くのE3関連の賞を受賞したという。

　「FIFA 12」の最大の特徴は、ドリブル、パス、シュート、ディフェンス、AIとすべてが高度なレベルで再現された「FIFA 11」をベースに全体的なブラッシュアップを図りながら、新たに同社独自の物理エンジン「プレーヤー・インパクト・エンジン」を搭載したことにより、さらに新しい次元のゲームプレイを実現したことだ。

　「FIFA 11」を含む、従来の多くのサッカーゲームでは、人と人との接触に関しては簡易な物理エンジンしか搭載していなかった。このため、選手同士の腕や足、体などが重なったりめり込んだりといったビジュアル的な弱点を抱え、また当然のことながら現実の物理法則と比較して正確さに欠ける挙動になっていたため、ゲームプレイ的にも違和感が残るものとなっていた。

　「FIFA 12」が搭載する「プレーヤー・インパクト・エンジン」では、人体の接触による各部位への衝撃を精密に計算し、よりリアルな動きや表現が可能となった。具体的にもっとも大きく変化するのが「球際」の攻防となる。ボールへの競り合い、ポジショニングでの押し合い、引っ張り合い、タックルを受けた際の倒れ方などがすべて物理シミュレーションに従って処理されることになる。後ろからのタックルでは両選手がもろとも倒れたり、スライディングタックルにより、シュート中の選手がつんのめって大きく転倒するなど、球際の攻防がこれまでにない精密さ、ダイナミズム、臨場感で表現される。

　「FIFA 12」の収録クラブは500以上、登場選手は15,000人以上と、過去最大規模を更新し、実在のチームや、自作したチームや選手でゲームを楽しめるだけでなく、経営や監督などチームマネジメントの立場から楽しむこともできる。マルチプレイは前作同様、最小2人から、出場選手全員がプレーヤーという最大22人対戦までサポートしている。

　「FIFA」シリーズエグゼクティブプロデューサーの牧田和也氏は日本語版の発表に際し、「おかげさまで今年のE3では数々の賞を頂き光栄に感じています。『FIFA 12』がいよいよ日本でも発売されることになりました。細かい動きを忠実に再現できるよう随所にこだわっています。世界のサッカー体験を日本のユーザー様にも十分楽しんで頂ける充実した内容になっていると革新しています。ぜひ日本での発売を楽しみにしていてください」とコメントしている。

【スクリーンショット】
選手同士の接触が物理演算に基づいて正確に表現される。サッカーファンにとってはまさに待望の新機能だ

【ユベントスの新スタジアム】
先月完成披露が行なわれたばかりのユベントスの新スタジアムを早くも実装。セリアAファンには嬉しい要素だろう