「テイルズウィーバー」、アップデート「サンスルリア」先行体験レポート
上級者受け戦闘コンテンツ「オルリー防衛戦」、「革命の花火」、「デリンセヒル」


7月末 実装予定


 株式会社ネクソンは、Windows用ファンタジーMMORPG「テイルズウィーバー」において、新マップ「サンスルリア」などを実装するアップデートを7月末に実施する。「サンスルリア」はプレーヤーキャラクターの1人、イサックの故郷であり、他国家とあまり交流のない国だ。

 今回は先行体験会でアップデートで実装される要素をプレイすることができた。「サンスルリア」で追加されるのは上級者コンテンツで、「テイルズウィーバー」らしいストーリーを掘り下げる要素も注目である。



■ 1日に1度挑戦できるインスタンス「オルリー防衛戦」、「革命の花火」

実装されるサンスルリア地方。大陸東側にある
時の寺院、数十年前の戦いに参加できる

 「サンスルリア」は大陸の東側にある国家で、西に巨大な砂漠があるため他国と断絶しており、特有の文化を築いているという。国家は唯一神「サンスル」に仕える女王によって統治されている。他国とは交易都市カンタパルスでわずかに交流しているが、人々は外国人に対して冷たい態度を取る者が多いという。

 冒険者はカンタパルスからこの国に訪れることができる。今回はこの国で挑戦できるコンテンツを体験できた。「時の寺院」は“時空間の歪み”を神託とした王室が建てた寺院で、神官や司祭達が派遣されているここでは1日に1回「オルリー防衛戦」と「革命の花火」というコンテンツに挑戦できる。

 この2つのコンテンツは過去に起きた歴史的な事件や、「テイルズウィーバー」の原作「ルーンの子供達」で描かれたエピソードとなる。どちらもインスタンスダンジョンで、「オルリー防衛戦」は最大5人、「革命の花火」は1人での挑戦が可能だ。どちらも20~30分程度で、レベル200以上のキャラクターが対象となるコンテンツだ。

 「オルリー防衛戦」は“ドラケンズ戦争”という戦争で、アノマラド初代国王の「パンダレックス・ダ・アノマラド」が領土拡張のために都市オルリーに襲いかかってくる場面となる。プレーヤーは力を合わせてパンダレックス・ダ・アノマラド率いる軍勢に立ち向かわなくてはならない。

 この防衛戦では下と左右から敵の軍勢が波状攻撃を仕掛けてくる。最初は弱い傭兵だが、途中から正規兵や治療師、魔術師といった連携する部隊が出てきてプレーヤー達を苦しめる。敵はHPも高く、倒すのに手こずっていると数が増えてしまう。敵は「城門」を狙っており、この城門が破壊されたら任務失敗になる。

 さらに途中に何度か中ボスが登場する。近衛部隊長はHPが高く攻撃力が強い。魔法部隊長はマジックシールドを張っていて、一定量のダメージを与えないと破壊できないうえに、範囲魔法まで使う。この他、巨大な攻城兵器などもあるという。守りきると最後の敵は国王パンダレックス・ダ・アノマラド自身だ。パーティーでの連携が試されるコンテンツである。

 「革命の花火」はソロプレイ用のコンテンツ。プレーヤーは革命軍に協力し、アノマラドに革命を起こし、王を倒すことが目的となる。革命軍のリーダー・ヨハネスの提案は3つ。1つめが銃を使う強力な戦士ウルリッヒの救出、2つめがケルティカ王城前での陽動、3つめが地下水路での爆弾設置である。プレーヤーは3つの作戦のうち1つを実行する。

 陽動作戦は戦闘が強いキャラクター向け、爆弾はヒーラーが有利で戦闘系でもいけるという。ウルリッヒの救出は最もテクニックを要求するが、うまくいけば楽に進めるという。今回は救出と爆弾に挑戦してみた。救出は敵の視野を考えて行動しなくてはならないというステルス系の任務で、かなりテクニックが必要だと感じた。見つかると即失敗になってしまう。

 爆弾は決められた場所に設置するのだが、設置すると敵が沸き爆弾を攻撃する。守るために戦わなくてはならないが敵が堅いため難しい。爆弾を一定期間守れば設置成功、爆弾のHPがなくなったら失敗となる。ここはヒーラーだとかなり有利で、敵はプレーヤーを攻撃せず爆弾のみを狙ってくるので、爆弾のHPを回復させていればいいのである。

 任務に成功すると評価画面となる。その後「ボーナスステージ」に進み、任務の成績が優秀だと報酬が得られる。また任務の成績に応じて「最終フィールド」での展開も変わってくるという。最終フィールドはいくつもある部屋を、革命軍兵士やウルリッヒと共に進んでいく。敵は手強いが、倒していくことで国王を追いつめることができる。最初の任務と最終フィールドで優秀な評価が得られれば最後は国王との対決になる。今回は残念ながら任務でもたついてしまい、国王は逃げてしまった。

 「オルリー防衛戦」と「革命の花火」をクリアすると報酬として「名誉の勲章」というアイテムが手に入る。このアイテムは時の神殿で様々なものと交換できる。さらに「信頼の勲章」という上位アイテムもあり、こちらではさらに強力なアイテムと交換できる。信頼の勲章1つは名誉の勲章5つで交換できるが、「オルリー防衛戦」の“ハードモード”をクリアしても手に入れられる。コアプレーヤーは勲章を集めるために、これらのコンテンツに挑戦していくだろう。


「オルリー防衛戦」では城門の結界を守る。右下が最終ボスの国王
「革命の花火」。こちらはウルリッヒの救出任務。敵から見つからないように動く
地下水路での爆弾設置。爆弾を置くと敵に囲まれる
最終フィールド。王を追い国王軍と戦っていく



■ 全5層の高レベル向けダンジョン「デリンセヒル」。多彩な攻撃の4層ボスと対決

4層のボス「Dr.プリシー」が乗る戦車。爆弾を付けられるとピンチに

 もう1つ体験できたのが「デリンセヒル」というダンジョンだ。このダンジョンは元々は古代都市だった場所。サンスル神を信奉する始祖の地だったが、強力なモンスターによって占領され、いまでは「コボルト」というモンスターの拠点となっている。

 ゲームに登場する「デリンセヒル」は5層構造の高レベルキャラクター向けダンジョンになっている。MMOフィールドなので何人でも挑戦可能だ。各フロアにはボスがいて、モンスターからドロップする鍵を手に入れることで、インスタンスフィールドのボスと対決できる。「テイルズウィーバー」のパーティーは最大15人なので、リーダーが鍵を持っていれば15人で挑戦可能だ。

 今回は4層のボスと対決した。マッドサイエンティスト「Dr.プリシー」が乗る戦車だ。攻撃パターンが凝っており、爆破ロボットや修理ロボットを召喚したり、ミサイルを撃ってくる。注意したいのは、近づかれると爆弾を付けられてしまうところ。爆弾の解除方法は実際にプレイして確かめて欲しい。

 この他、実装された新フィールドも歩いてみた。「サンスルリア」は強力なモンスターのいる地だが、道なりに進めば安全に街の間を行き来できるという。フィールドにNPCがいてクエストも受けられる。また首都である「サンスル」には王城があるが、こちらは今後の実装ということで、これからのアップデートも注目だ。


爆破ロボットや修理ロボットを召喚したり、ミサイルを撃ってきたりと、ボスの攻撃は多彩だ。他のボスも楽しみである
「サンスルリア」のフィールド。強力なモンスターがいるため、高レベルキャラクターの狩場になる
冒険者が最初に訪れる港町カンタパルス
こちらは首都サンスル。王城の実装はこれからだが、イサックに関係するNPCもいて探索が楽しい

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(2011年 7月 16日)

[Reported by 勝田哲也]