NHN Japan、MMORPG「TERA」のユーザー向け体験会「TERA DAY」を開催
キャラクター作成から序盤、パーティープレイまで、魅力の一端を今後毎月紹介
2月26日開催 会場:NHN Japan本社 |
NHN Japan株式会社は、今夏正式サービス予定のWindows用MMORPG「TERA -The Exiled Realm of Arborea-(以下、「TERA」)」のユーザー向け体験会体験会「TERA DAY」を、2月26日、NHN本社で開催した。
このイベントでは、「TERA LEADER」に選ばれているユーザーが対象で、2月26日には午前中と午後で各25名、さらに2月27日の午前中にも25名が一般ユーザーに先がけて「TERA」を体験できた。ちなみに、「TERA LEADER」とはTwitterやブログで積極的に「TERA」の情報を発信しているユーザーの中から公募で選ばれたファンで、現在600名が選ばれており、さらに100名が現在追加募集されている。
「TERA」のユーザーを対象とした体験会は、今回が初となる。今後も月に1度、体験会開催を予定しているという。今回は筆者達メディアも体験プレイに参加できたので、スクリーンショットと共にレポートしていきたい。
■ 美しいフィールドとキャラクター、アクション性の高いシステムをユーザーが初体験
「TERA」日本総合プロデューサーを務める、NHN Japanゲームエンタープライズ事業本部の潮田太一氏 |
「TERA LEADER」から抽選で選ばれた25人のユーザー。今回は全部で75人を対象に行なわれた。来月も開催される |
本誌でも何度か紹介している「TERA」は、韓国Bluehole Studioが開発しているMMORPG。アクション性が高く、「フリーターゲッティングシステム」をセールスポイントとしている。このフリーターゲッティングシステムは、剣などの攻撃ではキャラクターの正面を攻撃し、弓や魔法などの場合はスキルを準備するとカーソルが出て、そこで狙って攻撃する。
敵のモーションを見て距離を取ったり、スキルで後ろに飛び下がったりとアクション性のある駆け引きが楽しい。面白いのは回復のシステムで、支援職の「プリースト」の場合まるでTPSの様にターゲットで対象を“撃つ”ことで回復させられる。もう1つの回復支援職「エレメンタリスト」の場合は回復用の玉を生み出し地面に設置できる。HPの減ったユーザーは落ちている回復の玉を拾うことで回復できるのである。
システムと共に、グラフィックスの美麗さ、世界の美しさも触れておきたいところだ。青い空と力強さを感じられる木々、ゴツゴツした岩場などの自然の美しさ。天空に浮かぶ謎のオブジェクトや古代遺跡など世界観のユニークさ。そのビジュアルのインパクトの強さは、「大作MMORPG」という言葉がぴったりだ。現在、多くのMMORPGファンの期待を集めている作品である。
今回のイベントで司会進行役を務めたのは、「TERA」日本総合プロデューサーを務める、NHN Japanゲームエンタープライズ事業本部の潮田太一氏。潮田氏は集まったユーザー達に向かい、「顔が見える運営」を心がけていくと語った。運営が何をやっているんだろう、何をしていくんだろうということをお客様に理解していただくことがスタートラインだと、潮田氏は思っているという。
「NHNに限らず、日本のユーザーの日本運営に対する評価は厳しいものがある。日本の運営とユーザーの気持ちのすれ違いがあるのではないか。そのためには言わなくてはいけないこと、運営としてやるべき事、いつまでやるか、いつできるかを宣言し、実現が難しいことも語っていく。お客様との溝をどこまで埋めていけるかが、私達の課題です」と潮田氏は語った。そして「今日は私達運営の意気込みを少しでも持ち帰っていただければと思います。『TERA』をとことん楽しみ、できることならば愛してもらいたいなと思っています」とユーザー達に話しかけた。
今回の体験会では、キャラクター作成と、ゲーム序盤のソロプレイ、そしてパーティープレイによるモンスターとの戦いが体験できた。本作では、「ヒューマン」、「キャスタニック」、「アーマン」、「ポポリ」、「エリーン」、「バラカ」、「ハイエルフ」の7種族がいる。各種族の外見などは12月に行なわれた、プレス体験会のレポートを参照して欲しい。驚かされたのは、髪型や顔の形、さらに目の大きさや鼻の高さまでカスタマイズできる。
キャラクター作成画面では、種族ごとに背景が違い、職業を変えるとそれぞれの種族と職業にあったポーズをとる。こういった演出の細かさも楽しい。種族間での能力値の違いや、職業制限などはないため、じっくりと理想のキャラクター像を追求できそうである。
ゲーム序盤はスタート地点の村からスタートし、クエストをクリアしてレベルアップしていく。序盤は提示されるクエストを次々とクリアしていく、という展開になりそうだ。 アクション性が職業ごとに違っていて、今回筆者が使ったバーサーカーは斧の重さに自分が振り回されている感じで、攻撃力が高くても空振りしたときの隙が大きい。振り下ろした場所が敵からずれてしまう場合もあり、慣れが必要だと感じた。
他の人の戦いも見ていたのだが、アーチャーはマシンガンのように弓を連射し、両手に剣を持ったウォーリアーはざくざくと敵を斬りつけていく。プリーストやエレメンタリストは距離を取り、魔法の弾を当てて敵を削っていく。スレイヤーはバーサーカーと同じく重い一撃で敵の体力を削っていく。各職業で序盤から明確にゲーム性が違うところが面白かった。
敵の動き、配置もアクション性が取り入れられている。手を振り上げたり、敵のモーションを学ぶことで攻撃がかわせる。特に敵の眼が赤く光った場合、強力な攻撃をしてくるので要注意だ。また当て方によっては敵がもんどりうって倒れてしまい、追加ダメージを与えることができた。集団で襲いかかってくる敵がいたり、敵と自分の戦い方を研究していけば、より効率よく戦えると感じた。
キャラクター作成画面。キャラクターのモデリングは非常に細かく、美しい。カスタマイズも可能だ | ||
フィールドは自然の描写が美しい。世界観の広がりも感じさせる | ||
小さな体で斧を振るう仕草が楽しいポポリのバーサーカーの戦い方。敵が倒れたときが追撃のチャンスだ |
■ パーティープレイを体験。職業によって大きく違う戦い方と協力要素、個性豊かな敵
強そうなボス、カラスチャ。金属の硬質さとしなやかさを併せ持つ動きが楽しい |
体験会の後は、ユーザーからの質問に、直接潮田氏が応えた |
キャラクター作成、ソロプレイの後は、パーティープレイでの巨大モンスター討伐となった。最初はレベル10のキャラクターを使い、「カラスチャ」という巨大ボスと戦った。筆者達のパーティーの場合、GMに回復役をお願いして、戦いを挑んだ。
カラスチャは金属の板を貼り合わせたガーゴイルのような怪物で、体の表面に細かな草食が施されているのがカッコイイ。金属の固まりのように見えるからだがしなやかに動き、攻撃パターンも凝っていて、本作のキャラクターの表現力の高さに驚かされた。
攻撃を受けたら離れ、敵が他の人を追っかけたら攻撃するというヒットアンドアウェイで挑んだのだが、プリーストの「視界」に入らなくては回復してもらえない。敵も味方も激しく動き回るゲーム性のため、味方の位置を把握するのは中々難しいが、位置を考える戦いは楽しかった。
次の「クーマス」というキャラクターは脂肪の塊のようなインパクトの強い敵キャラクターだ。このクーマスがジャンプし、踏みつけてくる攻撃をしてくるのが怖い。また前方をなぎ払うブレス攻撃も行なってくる。こいつに追いかけられるのは、非常に怖い。このときはレベル25のキャラクターを使った。筆者は「ソーサラー」と、「エレメンタリスト」の2つの職業のキャラクターで戦いを挑んだ。
レベル25のキャラクターは様々なスキルを持っている。敵を足止めしたり、毒を与えたり。ソーサラーは地上に円を描き、そこに効果を与えるという魔法が多かった。このため、敵をうまく範囲内に収めるには、前衛の味方が敵を足止めしている時を狙うという戦い方が必要だった。ソーサラーの魔法は強力だが足下で発動させるというもあり、使おうとして近付いたところ、プレスでやられてしまった。かなり撃たれ弱く、効率よく戦うためには、注意が必要なテクニカルな職業だと感じた。
エレメンタリストは戦闘で補助をしてくれる精霊を呼びだしたり、魔法を使ったり、回復用の玉を作り出したりと、万能選手だ。その分攻撃力にかけている印象で、仲間がクーマスと戦っているとき、色々攻撃はしたり、回復の玉を落としているのだが、活躍しているという手応えが他のキャラクターを使っているときに比べてもうすこしと感じた。
回復役のGMが倒されてしまったときには、他のプレーヤーに敵を引き離してもらい、近付いて蘇生する、ということもできた。エレメンタリストはパーティーの力を底上げしてくれる存在かな、と感じた。このほか、馬にも乗ることができた。馬はスキルのカテゴリーにあり、呼びだすことで乗馬できた。種族によって大きさが違い、ポポリのはかわいらしかった。
ゲーム体験会の後は、潮田氏とユーザーとの座談会となった。「他にはどんなゲームをプレイしているか」という質問に、集まったユーザーは韓国産のゲームもプレイしているということで、同じNHN Japan運営の「ドラゴンネストの職業のバランスを見直して欲しい」という意見も出た。プレーヤー達には、グラフィックの美しさ、戦闘システムの独得さに評価が高かった。
RADEONとGeForceどちらがいいか、という質問には「メーカーでの情報などを参照にして欲しい」。韓国で話題になっている種族間の当たり判定の大小による有利不利が発生している問題は現在把握中とのことだ。また、次の体験会では基本は応募者からの抽選だが、前回落選した人の応募が多い場合はこちらが優先される傾向があるとのことだ。
この体験会は、来月も行なわれ、オープンβテストまで毎月行なう予定とのことだ。まだ計画段階だが、東京だけでなく、他の地域でも行なっていきたいとのこと。今回は正確なスケジュール発表や、サービス形態の提示などはなかったが、体験会に参加してみて、ユーザーの熱意とNHN Japanの本作にかける意気込みが伝わってきた。今後の展開も期待したい。
TERA and“TERA : The Exiled Realm of Arborea” is a trademark of Bluehole Studio Inc.
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Published by NHN Japan Corporation.
□NHN Japanのホームページ
http://www.nhncorp.jp/
□ハンゲームのホームページ
http://www.hangame.co.jp/
「TERA The Exiled Realm of Arborea」のティザーサイト
http://tera.hangame.co.jp/ts/
(2011年 2月 26日)