「ファンタシースターポータブル2インフィニティ 全国ファン感謝祭2011」開催!
コラボや「PSO2」最新情報、「インフィニティグランプリ」東京予選ともりだくさん!


開催日:2月5日

開催場所:パシフィコ横浜



 2011年2月5日、東京、大阪、名古屋、福岡、札幌の5都市で開催される「ファンタシースターポータブル2インフィニティ 全国ファン感謝祭2011 supported by カロリーメイト」のスタートを飾る東京大会が、パシフィコ横浜にて開催された。

 この感謝祭は、規定クエストでのクリアタイムで“グラール最速のペア”を決定する全国大会「インフィニティグランプリ」を開催するほか、会場内に設定画の展示や物販、開発スタッフによる開発秘話やインフィニティラジオの公開録音なども行なわれ、大会出場者以外にもファン全員が楽しめる内容となっている。

 今回新たに発表された「ファンタシースターポータブル2インフィニティ(以下、『PSPo2i』)」の新たなコラボレーションや、「ファンタシースターオンライン2(以下、『PSO2』)」の最新情報、「インフィニティグランプリ」東京予選大会の模様など、盛りだくさんの内容をお伝えしていこう。



■ 「PSPo2i」初回出荷パッケージに「PSO2」αテスト参加抽選コード封入決定!αテストは2011年夏予定

参加抽選コード入りのパッケージには「参加抽選コード封入」シールが貼られる

 まず、10周年記念作品として鋭意制作中の「PSO2」の「PSO2」のαテストが2011年夏に実施されることが発表された。

αテストへの参加抽選コードは、PSP用ソフト「PSPo2i」の初回出荷パッケージに封入される。この参加抽選コードは同作UMD版の初回出荷パッケージに封入され、そのしるしに「参加抽選コード封入」シールが貼られる。なお、ダウンロード版は残念ながら配布対象外となる。αテストへの参加登録受付開始は2月24日を予定。

 また、先日にサービス終了となったWindows PCソフト「ファンタシースターオンライン ブルーバースト」および、現在サービス中のWindows/PlayStation 2「ファンタシースターユニバース イルミナスの野望」のユーザーにも、同参加抽選コードが配布される。

 「ファンタシースターユニバース イルミナスの野望」では、2月20日時点でプレミアムコースのユーザー、もしくは1月1日~2月20日の期間にGCを3,000円以上購入したユーザーを第1回、3月31日時点でプレミアムコースのユーザー、もしくは2月21日~3月31日の期間にGCを3,000円以上購入したユーザーを第2回、4月30日時点でプレミアムコースのユーザー、もしくは4月1日~4月30日の期間にGCを3,000円以上購入したユーザーを第3回と分けて抽選コードを配布する。

 「ファンタシースターオンライン ブルーバースト」では、2010年1月1日~2010年11月30日の間にハンターズライセンスを購入していたユーザーに抽選コードが配布される。

 「ファンタシースターオンライン」の正統後継作品「PSO2」は、2011年にサービス開始予定。その第1歩目となるαテストに参加できるチャンスとなるので、お見逃しのないようチェックいただきたい。

※「PSOBB」、「PSU」の場合、ハンゲーム版は配布対象外



「PSO2」のアルファテストを今夏より実施! UMD版「PSPo2i」の初回出荷パッケージに参加抽選コードが封入されるほか、「ファンタシースターオンライン ブルーバースト」および、「ファンタシースターユニバース イルミナスの野望」のユーザーにもコードが配布される予定



■ 「PSPo2i」日本を代表する人気メカニックデザイナー・イラストレーター5人によるコラボレーション実現!

 「PSPo2i」の新たなコラボレーションは、日本を代表する人気メカニックデザイナー・イラストレーター5人による夢のコラボレーション企画。実際にゲーム内で装備使用することができる武器やコスチュームデザインを担当しており、独創性あふれる人気メカニックデザイナー・イラストレーター陣が今作のためだけに考え出したデザインが、PlayStation Storeにて順次配信される。



・大河原邦男氏

メカニックデザイナー。タツノコプロ、デザインオフィス・メカマンを経て現在フリー。

日本最初のアニメーション作品における専門メカニックデザイナーであり代表作「機動戦士ガンダム」他、そのデザインは世界的に影響を与えている。

= 大河原邦男氏からのコメント =
38年の経験を基にヒーロー性、わかり易い形状等、アニメの主人公を意識して思い付くままデザインしてみました。セガ様とのコラボは今回初めての経験ですし、作家とのコラボと言う事ですので自分らしさを大事にしました。



・海老川兼武氏

メカニックデザイナー。代表作は「機動戦士ガンダム00」シリーズ、「フルメタルパニック」シリーズ他。12月28日生まれ、1994年GONZOに入社、現在フリー。MATERIALGUILDにも所属。

= 海老川兼武先生氏のコメント =
「ファンタシースター」は、ドリームキャストの初代「ファンタシースターオンライン」の時からのファンでしたので、今回のコラボデザインは楽しんで作業する事ができました。「インフィニティ」の世界でどの様に動いてくれるのか私自身今から楽しみです。



・石垣純哉氏

メカニックデザイナー。「勇者エクスカイザー」のゲストメカデザインでデビュー。以後「機動戦士Vガンダム」、「機動新世紀ガンダムX」、「機動戦士ガンダムUC」などの「ガンダム」シリーズ、「マクロスゼロ」、「マクロスF」などの「マクロス」シリーズと数多くの作品に参加。

= 石垣純哉氏からのコメント =
未来の世界という中で、「1つ目の赤鬼」、「カートゥーンっぽい体型」というテーマをひねり出し、デザインの背景に物語を感じてもらえるように工夫をしてみました。プレーヤーの皆様、よろしくお願いいたします。



・ヤスダスズヒト氏

マンガ家、イラストレーター、デザイナー。その活躍はコミックからイラスト、ゲームキャラクター、と多岐に渡る。現在「月刊少年シリウス」で「夜桜四重奏 ~ヨザクラカルテット~」を連載中。

= ヤスダスズヒト氏からのコメント =
ずっとやり続けてるゲームに末席ながらまさか参加できるとは、と驚きつつ、とても嬉しいです。自分でも使うのが楽しみです。



・huke氏

ゲーム会社でデザイナーとして勤務。退社後フリーのイラストレーターとして活動を始める。「メタルギアソリッド」シリーズの一部キャラクターデザイン、説明書の漫画や、「シュタインズゲート」のキャラクターデザイン、「ブラック★ロックシューター」の原作、イラスト等を手がける。

= huke氏からのコメント =
「ファンタシースターオンライン」を楽しくプレイした事を思い出しながらデザインしました。自分のデザインしたコスチュームで遊べる事がとても幸せです。いろんなプレーヤーさんに遊んでもらえればもっと幸せです。



■ イベント会場には特別な展示品やグッズ、さらに「ケンタッキー・フライドチキン」がグラール出張店も!

会場に展示されていた謎の少女「ナギサ」の武器“「スティールハーツ」”。精巧に作られた武器はかなりの迫力
イベントの合間には開発スタッフもファンと交流していた。写真は白セガサターンの被り物にサイン中

 ここからは「ファンタシースターポータブル2インフィニティ 全国ファン感謝祭2011 supported by カロリーメイト」の模様をお伝えしていこう。全国ファン感謝祭のスタートとなる東京大会はパシフィコ横浜にて行なわれた。来場者はお昼時点で2,000人以上となった。

 「PSPo2i」1タイトルを中心にしたイベントであり、ましてや今はまだ体験版のみリリースされている発売前の時期。それでもこれだけのファンが集うところに、人気の高さと期待の高さ、ファンが根付いていることを感じさせる。これだけの展開ができるタイトルは数少ない。

 会場ではイベントを行なうメインステージのほか、「PSPo2i」に登場する謎の存在「ナギサ」の武器“「スティールハーツ」の展示”、主要キャラクターのパネルとの“記念撮影コーナー”、パネルに自由にメッセージやイラストを書ける“ラピ子の落書きコーナー”、スペシャル体験版のインストールコーナーやフレンドサーチスポット、フリープレイスペースなどを設けていた。

 ユニークなのは、今作とコラボレーションしている「ケンタッキー・フライドチキン」が「グラール出張店」として出店し、実際にケンタッキーフライドチキンを販売していたこと。こちらでは500円以上の購入者に今大会限定の“カーネルサンダース像”(ルームグッズ)を入手できるパスワードカードがプレゼントされるということもあり、長蛇の列が作られていた。

 グッズ売り場も大盛況。注目は今感謝祭限定パンフレットの「P-SPEC」。こちらは“プロデューサー酒井智史責任編集”の公式同人誌で、往年のセガファンクラブ「SEGA PLAYERS ENJOY CLUB」の会報誌「SPEC」をモチーフにしたもの。元デザイナーである酒井氏が全ページのレイアウトを手がけ、原稿も「ファンタシースター」シリーズのスタッフが書いたという、まさにスペシャルなアイテムだ。

 このほか、グッズには感謝祭限定クリアファイルや公式Tシャツ、アイテムボックスのペーパークラフトなど多数が販売されていた。人気だったのは「リトルウィングイヤホン エミリアバージョン」。数が少なかったこともあり、最初に売り切れとなっていた。



こちらは設定画の展示スペース。主要キャラクターの細かな設定や、武器、ステージのイメージイラストなど、こうしたイベントならではの展示がズラリと並んでいた
グッズを販売していたクラッド6アイテムショップ。写真右に写っているのが限定パンフレットの「P-SPEC」だ
なんと「ケンタッキー・フライドチキン」の「グラール出張店」も出店! 今大会限定の“カーネルサンダース像”(ルームグッズ)を入手できるパスワードカードがもらえるということもあり、写真右のような長蛇の列に


■ 「ファンタシースターポータブル2インフィニティ」完成披露会 - 製品版のスペシャル情報がたっぷりのトーク

 メインステージでのイベントは、「ファンタシースターポータブル2インフィニティ完成披露会」からスタート。まず冒頭は「PSPo2i」のメインテーマ「Ignite Infinity」を歌うAnnette Marie Cotrillさんによるライブからスタート。パワフルな歌声で、一気に会場のボルテージを最高潮まで高めてくれた。素晴らしいパフォーマンスで、Annetteさん自身もTwitterにて「とても楽しかった!」とコメントしていた。


「PSPo2i」のメインテーマ「Ignite Infinity」を歌うAnnette Marie Cotrillさん。圧倒的なライブパフォーマンスを生で見ることができた
開発スタッフによる開発秘話も。写真の左から、小林秀聡サウンドディレクター、水野暁一アートディレクター、酒井智史プロデューサー、寺田貴治シニアディレクター、菅沼裕ディレクター
初登場の水野暁一アートディレクター。限界と思えていたところから新規タイトルを作るつもりでグラフィックスをグレードアップさせたという
小林秀聡サウンドディレクター。メインテーマの作曲にとどまらず、音に関わるあらゆるパートに注力したとのこと。スタッフ全員、限界を突破するような努力を重ねたということだ
酒井プロデューサーが持っているのが公式同人誌“P-SPEC”。「単なるパンフレットじゃあセガらしくない」と考え、開発スタッフが原稿を、酒井プロデューサーがページレイアウトを担当したという、まさに内製の公式同人誌だ
ラッピーを囲んでの集合写真。開発秘話からとっておきのスペシャル情報までバンバン飛び出す完成披露会となった

 ライブに続いては、壇上に酒井智史プロデューサー、寺田貴治シニアディレクター、菅沼裕ディレクター、水野暁一アートディレクター、小林秀聡サウンドディレクターの開発スタッフ陣が登場。「PSPo2i」の開発秘話を語ってくれた。

―― 開発で苦労したところをそれぞれ皆さんに聞いていきましょう。酒井さんは?

酒井プロデューサー:今作は“インフィニティ”ということで無限に遊べるものを入れよう、と思いまして。前作でも限界に近かったPSPをさらに酷使しまして、容量もメモリも限界まで詰め込むということに挑戦しました。開発スタッフは本当に苦労したと思います。

―― ストーリーまわりで苦労したところを寺田さんお願いします

寺田シニアディレクター:開発期間的にも大変ではあったんですけど、ストーリーやキャラクターを作るというのはゲームを作る過程でもとても面白いところ。苦労というよりはおもしろいところをやらせてもらえたなと思っています。

 ナギサというキャラクターも「“黒髪ロングの女の子”でお願いします!」という希望を出したら、あんなに素敵なキャラクターがあがってきて。私自身も楽しんで作らせてもらいました。

―― 続いて、菅沼ディレクターからシステム面についてお願いします

菅沼ディレクター:新しいシステムがいっぱいあります。ビジュアルロビーやスクリーンショット機能など、ユーザーのみなさまのご要望もあり、実現は無理だと思っても、とりあえずやってみようというところから形にしていくというのが、自分のチームの姿勢だったなと思います。

 今作では自分が作ったキャラクター同士でパーティを組めたり、ミッションが作れる「インフィニティミッション」という要素もありますが、これは自分がユーザーだったころからの夢でした。ユーザーの方にはそのあたりも楽しんでいただければと思います。

酒井プロデューサー:今作はどれも最初は「(実装するのは)無理なんじゃないの?」というところから始めています。みなさんに喜んでもらえるなら、どんな苦労もしますよ(笑)。

―― 水野アートディレクターにグラフィックスで苦労された点をお願いします

水野アートディレクター:ポータブルシリーズの「1」と「2」をやってきて、PSPで可能なグラフィックスのレベルはもうこれ以上いじっても変えようがない、と思っていたんですが、そこをなんとかあらゆるパートに手を入れてバージョンアップさせていきまして。

 新規のタイトルを作るつもりで、インターフェイスやエフェクト、モーション、キャラクターたちも。プレーヤーのデフォルトキャラクターたちも、元々の話では変えないっていう話だったんですけども……。

酒井プロデューサー:変えない? 変えちゃわない? 変えようよ? 変えろよ?っていう話に(笑)。

水野アートディレクター:「じゃあ、やります」と(笑)。ユーザーのみなさんが新しいグラフィックスを楽しんでもらえれば、この苦労も報われます。

―― 小林サウンドディレクター、音楽についてお願いします。

小林サウンドディレクター:今回もテーマ曲を作ったのですが、ステージ中のBGMやボス戦も作ることになっていきまして。このほかに、SEも、セリフも、ムービーもという感じで、ほとんど1人でやってます(笑)。大変でしたけど、がんばって作りました。

 このように、あらゆる面で“限界を突破するような”苦労を重ねてきたことを語ってくれた。続いて、ユーザーの方から寄せられた5人への質問。

―― Q:「デューマンでうまく戦うにはどうしたらいいですか?」

寺田シニアディレクター:デューマンは攻撃力に優れている種族ですが、防御力は弱いので、緊急回避やガードをうまく使っていければ気持ちよく操作できるかと思います。ちょっと上級者向けなところはありますね。インフィニティブラストはレベルが上がれば上がるほど強くなっていくので、最終的には相当強いです。

―― Q:「隠し要素はありますか?」

菅沼ディレクター:最近発表されたものでは「これ、リコじゃない?」とかありましたけども……。今回もエンディングはいろいろとパターンがあるのですが、そのうちのひとつが“繋がっている”かもしれないです。

寺田シニアディレクター:「ファンタシースターユニバース」のイーサン、ヒューガ、カレンの3人が活躍するシナリオというのも隠しで入っています。そこには1枚の絵を用意しているのですが、スタッフも非常に気に入っていますので、ぜひ見てもらいたいです。

―― Q:「ナギサやワイナールのデザインはどのように生まれたのですか?」

水野アートディレクター:ナギサは、寺田さんが「今度は黒髪ロングの少女がいい」と熱弁していて。そのときは「14歳ぐらいの」って言ってましたけど(笑)。

寺田シニアディレクター:そんなこと言ったっけ!?

全員:言ってました(笑)。

水野アートディレクター:基本はそれをそのまま。で、そこに眼帯を付けましょうっていうアイデアもあって。黒髪ロング、眼帯、新種族、というのが固まって。服装は初期のミーティングで、学ランにスカートをはかせたのをサラサラっと書いたら、「それいいじゃない」と言ってもらえて。いろいろバリエーションを書いたのですが、その初期デザインに落ち着きました。頭のコサージュは、テレビでオーケストラの番組をやっていて、その出演者の女性がコサージュをつけていて。そこからインスピレーションを受けてですね。

酒井プロデューサー:男の子っぽいかっこいい系の良さに、ちょっと女性らしさを足していきたいっていう話もしていきましたね。

水野アートディレクター:ワイナールは、設定を読むと“かっこいいけどおちゃらけてる”ということだったんですが、ただかっこいいキャラクターばかりじゃ飽きられてしまうし、どうせなら“一目見たら忘れないようなデザインにしてやろう!”と思って(笑)。ワイナールもいろんな髪型をデザインしたんですけど、最初に作ったとんがり頭のインパクトが強すぎて、他の髪型では反応が薄くなっちゃって。今のとんがり頭になりました。

―― Q:「オープニング曲のテーマやコンセプト、曲が生まれた経緯を教えて下さい」

小林サウンドディレクター:コンセプトは“決意”です。ナギサの設定などを読んで、1番影響を受けたところです。前作の曲よりももっとアグレッシブにしたくて、ギターをたくさん入れてみたりしていますね。サビより前を先に作って、酒井さんに聴いてもらって。そこからも酒井さんと相談しながら、という感じで進めました。

―― Q:「次回作の予定はありますか? 公式同人誌“P-SPEC”製作の経緯も教えて下さい」

酒井プロデューサー:まず次回作ですが。みなさんが「インフィニティ」を買って頂ければあるいは、ということになります。まずみなさん「インフィニティ」を買って下さい(笑)。

寺田シニアディレクター:そうですよ、次回作って言ってもまだ「インフィニティ」は発売されていませんからね(笑)。

酒井プロデューサー:なんかもう発売された感じになっているかもしれませんけど、体験版ですからねみなさん(笑)。で、“P-SPEC”ですけど、今回感謝祭をするにあたってパンフレットを作りたいなと思って。でも、単なるパンフレットじゃつまらない、セガらしくないって考えて。スタッフみんなで原稿を書いて、自分が徹夜でページのレイアウトをして。未発表のイラストだったり、歴代シリーズのキャラクタも全員入っていたりしますので、ぜひ楽しんでもらいたいです。



■ 「インフィニティラジオ」公開録音 - 田中理恵さんのガチ質問にT隊長もたじたじ!?

Webラジオ番組「インフィニティラジオ」の公開録音も開催。酒井プロデューサーとパーソナリティの能登有沙さんが登場
ゲストに声優の田中理恵さんも登場! ガチで本作をやりこんでいる田中さんは、魅力をたっぷりと楽しそうに語っていた

 Webラジオ番組「インフィニティラジオ」の公開録音も行なわれた。壇上には酒井プロデューサー、パーソナリティの能登有沙さん、さらに、スペシャルゲストとして声優の田中理恵さんも登場! 「PSPo2i」を普段楽しんでいる様子や、質問コーナーなど、開発秘話なども交えつつ軽快なトークを展開した。

 なかでも田中さんは、普段からインターネットマルチモードでもばりばりプレイしているという本格派。声優仲間と女子会的にわいわいと楽しんだりなど、魅力をふんだんに語っていた。

 コラボレーションの話題では、会場のファンにどんなコラボレーションがいいかを聞きつつ、「男性ユーザーが多いので、もっと女性ユーザーが増えるような、かわいいキャラクターとのコラボレーションなんかできないかなと考えています」と、酒井氏から次なるコラボの情報も見え隠れした。

 後半には、T隊長こと寺田氏がBGMとともに乱入して、「T隊長に聞け」のコーナーに突入! 勢いよく登場したT隊長だったが、田中さんがガチ質問を連発。「難易度の高いインフィニティミッションは転生必須なの? インフィニティミッションはプレーヤースキルがやっぱり問われるの? レベル100で転生するのと200で転生するのはどっちがいいの?」などなど、本気質問の猛連打にT隊長がたじたじする場面が続いた。田中さんのやりこみようは相当なものだ。

 ちなみに、難易度の高いミッションは転生なしのレベル200では最初のフィールドでやられてしまうほど。転生は200でしたほうがいいが、とりあえず1度転生すればアビリティポイントが増えるので、早めに転生するのもあり、ということだ。

 また、「ダガーオブセラフィ(ツインダガー)を取るのに苦労している」という質問では、サクラ面でボスをSEED・ヘルガのインフィニティミッションにすれば、ダガーオブセラフィ(ツインダガー)が出やすくなるといった情報も公開された。プレイに有益な情報も盛りだくさんなので、今回収録されたラジオはぜひチェックしてもらいたい。



公開録音の後半には寺田シニアディレクターことT隊長が乱入し、「T隊長に聞け」のコーナーへ。だが、田中さんからのプレーヤー視点なガチ質問の連続攻撃に、さすがのT隊長もたじたじ


■ 「インフィニティグランプリ」東京予選 - 大接戦の連続! 初公開の「∞GP 2ndステージ」にはあのボスが登場!

インフィニティグランプリ東京予選。解説は酒井氏、寺田氏、菅沼氏、能登有沙さん。冷静に実況解説をしていたものの、ハイレベルな戦いには何度も驚いていた

 午後からは、グラール最速のタッグチームを決める“インフィニティグランプリ”東京予選大会が開催された。東京予選ではまずこの日の午前9時から第1回戦が行なわれ、100組の出場者のうち上位20組が進出。第2回戦からは、メインステージで試合が行なわれた。

 第1回戦と第2回戦は、スペシャル体験版で配信中のミッション「∞GP 1stステージ」を使用。2回戦進出を決めたチームは当然、事前にたっぷりやりこんできたチームばかり。ハイレベルな戦いが繰り広げられた。

 種族や戦闘タイプをを選べるが、ほとんどのチームがニューマン女性でフォースのペアを選択していたのが印象的。ボスの「ギール・ゾーク」がテクニックに弱いことをポイントにした選択だ。「ギール・ゾーク」にたどり着くのがほぼ同時になるなど僅差の試合が続いたが、「ココ・メロッダ」のバータを喰らって凍らされロスしてしまうなど、緊張のなかでプレイする本番の難しさを感じさせる場面もあった。

 第2回戦では20組のタイムから上位10組に絞られたが、トップは「はるおどれこ」チームで、タイムは2分22秒。2位の「チームニコ生奈々音ネコ」チームと3位の「よしの」チームは2分28秒、2分29秒と、タイム差わずか1秒差の超接戦。10位でも2分57秒と、全チームが3分を切るという開発陣も驚きの結果になった。


第1回戦、第2回戦は、事前に配信されていた「∞GP 1stステージ」を使用。いずれのチームもたっぷりとやりこんできたのが伺えるプレイばかり。敵の挙動など、ちょっとの差が命運をわけていた
セミファイナルからはこの日はじめて公開された「∞GP 2ndステージ」を使用。「ファンタシースターオンライン」の懐かしのボスたちが登場するステージで、会場からも大きな歓声があがった

 セミファイナルからは、この日はじめて公開された「∞GP 2ndステージ」で争う。2ndステージはなんと、「ファンタシースターオンライン」の懐かしのボスたちが登場! まず最初にギャランゾ1体とシノワビート2体が登場し、次にカオスブリンガー2体を同時に、ボスにはなんとあの「オルガフロウ」が登場! もちろん第2形態もあるということで、シリーズファンから大きな歓声が起こった。

 ちなみにセミファイナル前にはこのステージを使ったメディア対抗戦が行なわれ、セミファイナル進出者はこの試合を観戦して作戦を立てることとなった。

 ギャランゾのミサイルをどうするか、シノワビートとギャランゾのどちらから倒すか、次のカオスブリンガー2体は倒すだけでも苦労するほど。地形にくぼみがあるので、それを利用するのも手。オルガフロウは第1形態の序盤ではエレベーターの周囲を回りながら攻撃してくるため、こちらの攻撃を当てづらい。ここがタイム短縮の鍵になった。

 第2形態では人型になり、2体のマグ、「ガエル」と「ギエル」も出現する。体力が減ると透明になるが、そこには体内の人型の影も見える。撃破するとキャラクターが大きく跳びオルガ・フロウへトドメの一撃! 最後に剣が地面に突き刺さるというデモが流れる。

 「オルガ・フロウ」はもともと酒井プロデューサーがデザイナー時代にデザインした思い出深いボス。開発当初には再現できないのではと言われていた第2形態や撃破デモも、開発スタッフの熱意で再現されたという。

 また、進化している部分もあり、最後に空中に飛んでから地面に突き刺さる剣は、降ってくる位置にあわせるとジャストガードできるという。さらにジャストガードすることで称号ももらえるらしい。なかなか難しそうだが、「ぜひ極めてみて欲しい」と解説があった。


最初はギャランゾ1体とシノワビート2体、次にカオスブリンガー2体を同時に相手し、ボスにはなんとあの「オルガフロウ」が登場! 第2形態もあるばかりか、デモシーンまでもしっかりと再現されていた
寺田シニアディレクターと菅沼ディレクターのペアが緊急参戦!

 さて、セミファイナルは「∞GP 1stステージ」とは作戦が当然変わり、フォースにハンターかレンジャーを組み合わせるチームが多かった。セミファイナル進出チームはさすがの腕で、はじめて挑むステージながらハイスピードで進んでいく。そのスピードはクリア時には会場から驚きの声が挙がるほどだった。

 試合は5組ずつにわかれて進められたが、「鈴桜」チームが試合中に機材トラブルで電源が切れてしまうというアクシデントが発生。レギュレーションでは故意、不可抗力にかかわらず電源がオフになってしまった場合は失格というものがあったが、機材側のトラブルということが確認され再チャレンジすることに。

 ここで、1チームのみで挑むのは緊張もあるだろうということで、寺田シニアディレクターと菅沼ディレクターのペアが緊急参戦! ショートカットオーダーで「フリーオーダー」と出したり、チャットで「たすけて!」と出したりして笑いを取っていた。

 ちなみに先に話題になっていた「オルガ・フロウ」撃破時のデモで、最後に降ってくる剣をジャストガードできるという要素。能登さんが「ジャストガードするところ見たい!」とおねだりしたこともあって各チームが挑んだものの成功できなかったが、寺田シニアディレクターと菅沼ディレクターのペアが見事ジャストガードに成功! 会場をおおいに沸かせ、開発者の意地を見せた。


真剣な表情でプレイしつつも、ショートカットオーダーやチャットを出して会場からの笑いを取るのも忘れない寺田シニアディレクターと菅沼ディレクター。さらに、写真右のように「オルガ・フロウ」撃破時のデモで見事ジャストガード! さすが開発者というプレイを披露した
ファイナルに進んだ5チームはいずれも1歩もゆずらぬ大接戦を展開。「オルガ・フロウ」戦突入まではほとんど同時だった
前列中央の2人が東京予選大会優勝の「いぬじる」チーム、右の2人が2位の「鈴桜」チーム、左の2人が3位の「チームニコ生奈々音ネコ」。東京予選の代表として、決勝大会へ進出となった

 ファイナル進出者はトップが「いぬじる」チームで3分54秒、2位から4位まで僅差となったうえ、なんと5位は同タイム! じゃんけん勝負となったが、勝利したのは「鈴桜」チーム。セミファイナルでは機材トラブルに見舞われたが、そこから5位の同タイムで残り、さらにじゃんけんに勝っての決勝進出には「このチームは何か持っている」と誰もが感じたところ。この会場中の予感は的中することになる。

 ファイナルは5チームが同時に「∞GP 2ndステージ」に挑む1発勝負。会場はモニターに映る5チームの様子を固唾を呑んで見守る。ここまで進んできたチームだけに、なんと5チームがほぼ同時に「オルガ・フロウ」戦に突入するという超接戦に!

 勝負がわかれたのはやはり、攻撃を当てづらい第1形態。「いぬじる」チームと「鈴桜」チームが素早く第2形態に入りリード! そのまま「いぬじる」チームが3分46秒というタイムで優勝を決めた。2位は「鈴桜」チーム、3位は「チームニコ生奈々音ネコ」チームという結果で、3位と4位の差はなんと3秒差という熱い戦いだった。

 決勝大会に進出を決めた3チームにそれぞれコメントを頂いた。「チームニコ生奈々音ネコ」は、予選の1stステージをなんと300周ぐらい練習してきたということで、今回の予選でも練習時のベストタイムに近いタイムを出せたという。決勝大会では、「製品版もプレイして、決勝大会でどんな敵と戦うことになっても対処できるようにしておきたい」と語ってくれた。

 2位の「鈴桜」チームは、セミファイナルでの機材トラブルの時には、かなりの緊張があり混乱もしていたということだが、寺田シニアディレクターと菅沼ディレクターのペアが参戦してきたことで、「負けられない!」という気持ちで再選に臨めたとのこと。決勝では、一波乱乗り越えたこともあったのか、実況で他チームの様子を聞きつつ落ち着いてプレイできたそうだ。

 優勝の「いぬじる」チームは、初見だった2ndステージを観ている時に自分たちの戦法とマッチしたプレイが活かせると確信し、うまく結果を出せたそう。1stステージでは敵の挙動と噛み合わず「ツイてないな」と感じていたらしいが、最終結果は1位。「すっごく嬉しいです!」と、喜びを表現していた。

 全国大会決勝戦にはこの3チームが進出。「ファンタシースターポータブル2インフィニティ 全国ファン感謝祭2011 supported by カロリーメイト」と「インフィニティグランプリ」は今後、大阪、名古屋、福岡、札幌で開催され、最後に、全国の決勝進出者が集う決勝戦がAKIBA_SQUAREにて開催される。開催スケジュールについてはこちらをご覧頂きたい。


感謝祭最後は会場全員でインフィニティポーズ! 満足度の高い、充実したファンイベントとなった

 感謝祭の最後は、「インフィニティグランプリ東京予選」の解説をつとめた能登有沙さん、菅沼裕ディレクター、寺田貴治シニアディレクター、酒井智史プロデューサーからのコメントで締めくくられた。

能登有沙さん:出場者のみなさんの技術が私にも欲しいです(笑)。本当に熱い戦いばかりで、観てるこちらも熱い気持ちにさせて頂きました! 今回勝ち残った3チームのみなさんは、全国大会でもぜひ、ぜひ、ぜひ! 頂点を目指してがんばってください!

菅沼ディレクター:僕らが作ってきたものが皆様の前に出せて、また、それで盛り上がっていただけて。僕はすごくうれしいです! 製品版にも僕らの魂がこもっていますので、楽しんでいただければ幸いです。

寺田シニアディレクター:今日は本当にありがとうございました。10周年記念という記念すべきタイミングに参加できていることを、1クリエイターとして非常に光栄なことだなと感謝しております。この10周年記念という時は今しかないです。「ファンタシースターオンライン」10周年という夢をみんなで一緒にみていきましょう!

酒井プロデューサー:今日はみなさん朝早くから長い時間ありがとうございました。「インフィニティグランプリ」は本当に白熱した戦いで、僕らもすごく興奮しました。皆さんにもこのゲームの面白さをわかっていただけたんじゃないかなと思います。「インフィニティグランプリ」に出場したプレーヤーのみなさんのキズナ、今日の感謝祭でプレイしている人たちのキズナ、そして僕たち開発フタッフと皆さんのキズナも深まったんじゃないかと思います。「PSPo2i」、そして「PSO2」とがんばっていきますので、よろしくお願いいたします。



 最後に、大会後にはゲームメディア陣による合同取材が行なわれた。こちらのやり取りを紹介しよう。

―― まず、今回のイベントを終えての感想をお聞かせください。

菅沼ディレクター:まずは、無事に終わってよかったかなと。予選ステージは事前に配信していたこともあって、皆さんがすごく練習して挑んでくれたことを感じました。上手な良いプレイをみせてくれると大会自体も盛り上がって広がっていきますので、今後も期待したいです。

寺田シニアディレクター:今日はユーザーのみなさんが本当にたくさん来てくれて、1つのスクリーンに皆さんが集中して一喜一憂してくれて。その一体感にキズナを感じました。そういう光景を見ていて、私個人もゲームを作っていくということがますます好きになってきて。これからも良いゲームを、皆さんが熱狂できるゲームを作っていきたいと思います。

能登有沙さん:出場者の方々は、タイムも速いしスキルもすごくて。2ndステージを少し観ただけで攻略のポイントを掴んでいらっしゃって、その対応力の速さにもビックリしました。私ももっともっとがんばらなきゃと思いました。今日、すれ違い通信でユーザーの方々と交流することができたんですが、大会ならではのことだなと思いました。今回初めて全国を周るので、全国のユーザーの方々ともっともっと触れ合いたいです。

酒井プロデューサー:前回(リトルウィンググランプリ)は大会だけだったんですが、今回はファン感謝祭ということで来場される方全員に楽しんでもらいたいという思いで開催しました。“インフィニティグランプリ”に関しては、前回に比べても出場者のスキルがどんどん上がっていますし、ユーザー層の広がりを感じました。

―― 今回はソフト発売前、体験版での大会開催という珍しいケースですが、これだけの反響は想像されていましたか?

酒井プロデューサー:想像通りです(笑)! いやいやまあ、自分たちの想像以上に発売前から盛り上がっていただけてるなと感じます。各都市の予選の中には発売後に開催されるところもありますので。この盛り上がりを、キズナを、発売後にも繋げていけたらいいなと思っています。楽しんで下さっているみなさんの気持ちが伝わってきて、やってよかったと思います。

寺田シニアディレクター:今回、「次回作はいつですか?」っていう質問に、まだ「インフィニティ」は発売されてないよ! っていう話もありましたけどね(笑)。本当に体験版の段階でこれだけ集まってもらえてることに驚かされるというか。こんなに広まってくれているんだって思います。

―― 予選もそうですが、プレーヤーの皆さんが初見で挑まれた2ndステージのタイムは、想定内のタイムだったんでしょうか?

酒井プロデューサー:いや、ぜんぜん予想していないタイムでした。今回はほぼ初見で挑んでもらいましたが、この次の大阪大会や名古屋大会、さらに発売後になる福岡大会や札幌大会では情報が入ってくるぶん、もっとすごくなるんじゃないかなと期待しています。前回大会でもどんどんレベルアップしてましたので。これからも楽しみですね。

寺田シニアディレクター:僕は1stステージのタイムのほうが実は驚きでしたね。2分台という、雑魚戦を1分、ボス戦を1分みたいな、ありえないようなタイムがどんどん出ていまして。先に配信していたから、必死にやりこんで攻略してくれたんだというのが伝わってきました。

菅沼ディレクター:優勝するチームは、予選の1stステージだと3分を切るくらいだろうと想像していたんですけど、実際は2分ちょいと、みんな上回ってきてましたからね。

―― 今回使用された2ndステージの配信の予定はありますか?

酒井プロデューサー:大会は製品版で行なっていて、2ndステージのデータも製品版にしか入っていないんですね。ですので体験版で配信するということはできないんですけど、製品版では要望が多ければ配信したいなーとか、したくないなーとか思ってます(笑)。

寺田シニアディレクター:配信するでしょう、それは(笑)。製品版では、毎週ダウンロードミッションなども配信していきますので、2ndステージ配信はするにしてもそれら配信スケジュールの合間をみて、タイミングをみてということになると思います。期待してください。

―― 最後にファンの方々にメッセージを

菅沼ディレクター:自分は前回大会ではあまり多くの会場に行けなかったのですが、今回はできる限り各会場を回ろうと思っています。会場ごとの、その場その場での触れ合いを楽しみにしています。ファンのみなさんぜひ、声をかけてください。

寺田シニアディレクター:今回はファン感謝祭でもありますが、インフィニティグランプリという戦いの場もありますので。東京の人たちはこれだけのスコアを出しましたので、各都市の予選に出場する方々も、東京予選のタイムに負けないぞっという気概でやりこんで、オレこそが最速だ! というのを見せつけに来てください!

能登有沙さん:私は、大阪以外になってしまいますが、全国周らせて頂きますので、すれ違い通信でいっぱい交流したいと思います! インフィニティグランプリは1stステージを配信しているので、みんなもっともっと練習してくると思うんですよ。みんながどれだけタイムを縮めてくるのかもすごく楽しみ。一緒に楽しみましょう!

酒井プロデューサー:ファンのみなさんに楽しんでいただいて、僕らも一緒にキズナを深めて楽しんでいくイベントにしたいと思っています。インフィニティグランプリのすごいプレイを楽しむも良し、設定画などの展示を観るも良し、物販にグッズを買いに来るも良しという、「ファンタシースター」好きな方なら楽しんでいただけるイベントになっていると思いますので。ぜひ期待して来ていただければと思います。よろしくお願いします。

―― ありがとうございました。

(C) SEGA

(2011年 2月 7日)

[Reported by 山村智美]