「MHF VS.クエスト チャンピオントーナメント 2011 in Winter」レポート
「シーズン10」、春以降のアップデート情報も発表


1月23日 開催

会場:IT-CAT 大垣店

入場料:無料


岐阜大会の会場となった、コロナワールド大垣施設内にあるIT-CAT 大垣店

 株式会社テクノブラッドは、株式会社カプコンの協力のもと、1月15日から23日にかけて、Xbox 360/Windows用オンラインハンティングアクション「モンスターハンター フロンティア オンライン」(MHF)のオフラインイベント「VS.クエスト チャンピオントーナメント 2011 in Winter」を愛媛、山口、奈良、岐阜の4都市で開催した。

 このイベントは、大型アップデート(今回は「シーズン10」)に合わせて行なわれているもので、アップデート版の先行体験会や、運営プロデューサーの杉浦一徳氏からのプレゼンテーションなどが毎回行なわれている。今回はその最後の会場となった、23日の岐阜大会の模様についてお送りする。岐阜より東での開催がなかったこともあり、中には東北地方からはるばる足を運んだ参加者もいた。




■ 予選は「カム・オルガロン」に苦戦。突破チームとその頂点は?

施設のホールを使った会場には、観覧者を含め75名が集まった

 メインイベントである「VS.クエスト チャンピオントーナメント」は、1チーム2名で挑む大会。まず予選は、制限時間が5分のタイムアタックで競われ、討伐時間が早かった上位4チームが決勝へと進んだ。5分以内に討伐しないと失格になってしまうので、貸与される装備のスキル「餓狼」や「火事場」はなるべく発動させつつ、極力倒されないように動かなければならない。

 参加者にとって大きな壁となったのは、この日選ばれた「カム・オルガロン」1頭の討伐という予選クエスト。このクエストには「ノノ・オルガロン」も同時に登場するので、両モンスターの素早い動きに翻弄され、「火事場」や「餓狼」を発動させたものの3度倒されてしまったり、上手くダメージを与えられずに時間切れになるチームが続出していた。

 参加した全27チームのうち、5分以内に討伐に成功したのはたった4チーム。1位通過のチームでさえ討伐に4分を超えてしまったことからも、その苦戦の様子がおわかりいただけるだろう。見事「カム・オルガロン」を倒して決勝へ進むことになったのは、「電気虫」、「もんはん!!」、「いつものインドラの人」、「戦場の狼PGC係」の4チーム。



2匹同時に相手となると、「火事場」状態では容易に近づけないほとんどのチームが制限時間の5分以内に討伐できず、時間切れで失格となった2人の狩猟笛が高台に登った「もんはん!!」。ネタかと思いきや、真面目に考えられた戦法


 決勝トーナメントの準決勝は「VS.クエスト」による「デュラガウア」1頭の討伐1本勝負、決勝は2本先取の3本勝負で争われた。予選と同様、素早く討伐するのはもちろんのこと、「VS.クエスト専用アイテム」を仕掛けて相手を邪魔していくことも、勝負を左右する要因になる。準決勝では、「電気虫」と「いつものインドラの人」が勝ち進んだ。

 決勝第1試合は、「電気虫」が仕掛けた「VS.こやし罠」を「デュラガウア」にたどり着く直前に「いつものインドラの人」の1人がハマってしまい、「劇薬【黄】」を使用できない状況からのスタートとなった(「秘薬」、「劇薬【緑】」はすでに使用済み)。

 しかし、「いつものインドラの人」は「VS.タル爆弾G」を命中させるなどして、「電気虫」が2回倒れてしまう。これによって「電気虫」を追い込み、「いつものインドラの人」が優勢かのようにも思われたが、やはり冒頭で「餓狼」を発動させられなかったのが影響したせいか、直後に「電気虫」が討伐に成功した。

 続く第2試合、「いつものインドラの人」はまたしても「VS.こやし罠」にハマってしまい、第1試合と全く同じ展開になった。そこで「いつものインドラの人」は、モンスターへの攻撃を一時的に止め、持っている罠をほぼ全て仕掛ける作戦に出た。ここで「電気虫」に大量に罠が命中すれば逆転もあり得たが、「電気虫」には「VS.こやし罠」、「VS.タル爆弾G」が1回ずつ命中したのみで、状況をひっくり返すまでには至らなかった。結局、「火事場」、「餓狼」スキルを初めからスムーズに発動させ、効率よく攻撃していた「電気虫」の2連勝となって、優勝が決まった。

 優勝した「電気虫」には、「ゴールドクレストI」、Nポイント6,000ポイント、特製トロフィーが授与された。4位までに入賞したチームにも、それぞれ賞品が授与された。



クエスト開始直後に「VS.こやし罠」に引っかかってしまった「いつものインドラの人」追い込む場面は確かにあったのだが……反撃なるも、残念ながら時すでに遅し
優勝した「電気虫」準優勝の「いつものインドラの人」3位になった「もんはん!!」




■ リファイン情報も満載。先行体験会では未発表の特異個体が登場

前日の22日に「シーズン10」アップデートに向けての修正を終わらせたという杉浦氏

 恒例となっている杉浦運営プロデューサーのプレゼンテーションでは、「シーズン10」の新たな要素や、今後のリファイン要素が発表された。前日に「シーズン10」のアップデートファイルを完成させたそうで、その容量は初の100MBオーバー。これまで最大だったものでも90MB程度だそうなので、名実ともに過去最大のアップデートとなるようだ。

 「シーズン10」関連では、まだ未発表だった特異個体2体のビジュアルと、新たなハードコア武器のビジュアル、他のプレーヤーのスキルランクをステータス画面で確認可能になることなどが発表された。「まだまだ他にもたくさんあるので、詳しくは1月25日に発表予定のリファイン情報を参考にして欲しい」と杉浦氏は述べた。

 他に興味深かったものでは、「今後のアップデートではテストサーバーを用いて、アップデート後のゲームを体験できるようにしたい」というもの。2回ほどテストを行ない、そこから出てきた要望を検討し、アップデートの内容に反映させていく、といったものになるようだ。モンスターの肉質のバランスも、この方法を用いて調整していくことになるという。杉浦氏は、「アップデート前に調整ができるようになる。今後はこの仕組みを定番化させて、その他のバランス調整も行なっていきたい」と話した。

 春に行なわれる予定の大型アップデートに関して、杉浦氏は「新型モンスターはすでにできあがっていて、いままでのような定番のアップデートになる」としながらも、「メルゼポルタ広場が原型を留めないくらいに変わる」、「マイトレに『MHF』オリジナルのキャラクターが追加されるかもしれない」、「他の要素も含め、過去最大のアップデートになる予定」などと、これまでにもなかったアップデート要素を列挙した。これまでにも「新たな刺激を」と何度も口にしている杉浦氏。「シーズン11」のアップデートでも、「新たな刺激」が十分に期待できそうだ。



新たに発表された特異個体と、新武器のビジュアル
その他「ハメってなくならないの?」、「装備のマイセット、アイテムセットが足りません……」などの疑問に対するリファインも多数発表された
こちらは課金コースについてのリファイン。レジェンドラスタは4人が追加される

「ネットカフェ特典」リファイン。右のスライドは「Nの塊」で生産できる防具のひとつ


 大会終了後、「シーズン10」の先行体験会が行なわれた。武器11種分の追加アクションをいち早く体験できるということで、これまでのアップデート以上に来場者も熱を入れてプレイしていたようだった。しかも、体験会の開始と同時に、使用フィールドが「新大闘技場」、さらに登場モンスターが「ドスランボス」の特異個体だと明かされるサプライズもあった。見たこともない行動と高い攻撃力を持つ「ドスランボス」に、「なんだこれー!」と思わず声に出してしまうプレーヤーも見受けられた。

 初めて体験する「新たなる技」を堪能するには、体験時間の5分間は短すぎるようだったが、26日にはその効果を存分に楽しめる。その時には、様々なパターンを試して、自分なりの狩り方を編み出していただきたい。


体験会で登場したのは、「ドスランボス」の特異個体。「秘薬」を使わないとあっという間にやられてしまうほど攻撃力が高かった


(C)CAPCOM CO., LTD. 2007, 2010 ALL RIGHTS RESERVED.

(2011年 1月 24日)

[Reported by 安田俊亮]