ついに完成! 「モンスターハンターポータブル3rd」!
豪華ゲストを迎えての完成披露発表会にて
「ふらっとハンター」や「乱入クエスト」など新要素を公開!



11月10日開催

会場:帝国ホテル 富士の間


 いよいよ12月1日に発売となる大ヒットハンティングアクションシリーズ最新作「モンスターハンターポータブル 3rd(以下、「MHP3rd」)」。登場するモンスターの生態や、拠点となるユクモ村の詳細など、次々と明らかになる新情報に胸を高鳴らせているファンの方も多いだろう。

 今回はついに「MHP3rd」の完成披露発表会が行なわれた。無事開発が完了し、いよいよ発売を待つのみになったということだ。この完成披露発表会では、新たな新要素「ふらっとハンター」や、新タイプのクエスト「乱入クエスト」などが明らかになったほか、「モンハンフェス'11」の詳細や各種コラボレーションの発表、各種グッズの展示も行なわれた。その模様をお伝えしていこう。

 なお、新たに公開された“オープニングムービーを一部含むPV”についてはこちらの記事を、コラボレーションについてはこちらの記事をご覧頂きたい。


■ 期待の大型タイトル発売に向け、UMDをフル体勢で生産中! 新要素「ふらっとハンター」も公開!

がっちりと握手を交わしているのは、左が「MHP3rd」のプロデューサーである辻本良三氏、中央がソニー・コンピュータエンタテインメントのプレジデントである河野弘氏、右がカプコンの代表取締役社長COOである辻本春弘氏

 壇上にはまず、カプコンの代表取締役社長COOである辻本春弘氏、「MHP3rd」のプロデューサーである辻本良三氏、さらに、ソニー・コンピュータエンタテインメントのプレジデントである河野弘氏が登場して挨拶を行なった。河野氏の登壇からも、本作への期待の大きさが伺える。

 辻本春弘氏は、「あと20日ほど、もう少し待っていただき、カプコンからのクリスマスプレゼント、お年玉として心を込めて届けたい」と挨拶。タイトル通りのモンスタータイトルとなった本シリーズの最新作完成を祝うとともに、全社を挙げて心を込めて皆様にお届けしていきたいと、意気込みを語った。

 続いて、辻本良三プロデューサーが登場。「無事に完成しました。12月1日に発売できます」という挨拶から始まり「MHP3rd」は2年以上というポータブルシリーズとしては長い期間をかけて製作されたこと、それによってポータブルシリーズのナンバリングタイトルとしてふさわしい内容に仕上がったことを、喜びとともに語った。

 辻本良三プロデューサーからは、挨拶に続いて実際にゲーム中に収録されているオープニングムービーも紹介された。ムービーは「アオアシラ」との狩りの様子が描かれていて、オトモアイルーのサポートやアイテムの使用など、ゲーム中の狩りの様子を忠実に描いたアクション性の高い内容となっていた。こちらは別記事にて掲載している最新プロモーションムービーにも一部が収録されているので、ぜひご覧頂きたい。

 ソニー・コンピュータエンタテインメントのプレジデントである河野氏は、例年行なっているセレモニーの「PlayStation Award」の中でも今年から設けられたユーザー投票式のユーザーズチョイスでも「モンスターハンター」は圧倒的に人気が高く、寄せられているコメントからも幅広い層に愛されているソフトだと感じられることを語った。

 さらに河野氏からは、門外不出のビデオである“UMDソフトの生産現場”を映したムービーが公開された。このムービーには、工場内でフルスピードに生産されていく「MHP3rd」のUMDやパッケージが収められていたほか、機械をフル稼働させているだけでは足りないということで、手作業でもパッケージをまとめている様子もあった。カプコンの熱意に応えられるよう、ソニー・コンピュータエンタテインメントとしても全力でバックアップしているということだ。


左から順に、カプコンの代表取締役社長COOである辻本春弘氏、「MHP3rd」のプロデューサーである辻本良三氏、さらに、ソニー・コンピュータエンタテインメントのプレジデントである河野弘氏。いよいよ完成した大型タイトルを祝い、意気込みを語った
新たに公開された新要素「ふらっとハンター」。ギルドカードを交換した狩友がシングルプレイ時にNPCとして登場する

 続いては、辻本良三プロデューサーから「MHP3rd」のゲーム内容が紹介された。拠点となる温泉がある村「ユクモ村」、シングルプレイ時に2匹連れて行けるようになり、武具を装備できるようにもなったオトモアイルー、シリーズ最多となる武器種類、新フィールドの渓流を含むフィールド群、新モンスターでは本作を代表するジンオウガをはじめ、シリーズ作品に登場したモンスターの亜種も登場するなど、これまでに公開されてきた情報も含めておさらいされた。

 初公開された新情報は、「ふらっとハンター」というもの。これはギルドカードを交換した狩友が、NPCとしてシングルプレイ時に集会浴場に現われるというもの。これまでは友人とのやりとりがアドホックプレイ時などで直接行なうのが中心だったが、この「ふらっとハンター」で間接的なやりとりも楽しめる。シングルプレイをにぎやかにしてくれるだけでなく、アイテムをくれたりすることもあるそうだ。

 イベントでは日本一のハンターを決める「モンスターハンターフェスタ'11」の日程詳細が明らかにされた。2011年3月13日の福岡大会を皮切りに、名古屋大会、東京大会、仙台大会、札幌大会、大阪大会、そして決勝大会と、ほぼ毎週に全国で開催されていく。

 この「モンスターハンターフェスタ'11」では、大会に出場する方だけでなく、来場してくれた方に気軽に楽しんでもらえるような催しを用意したいとし、前回にも開催していた親子大会、女性大会については、さらに規模を大きくして行ないたいということだ。


【前作から大幅に進化した「MHP3rd」】
多数の情報が次々に明らかになっている本作。こちらのスライドでパワーアップした要素を確認してみよう。新モンスター、新フィールド、シリーズ最多の武器、オトモアイルーなど全てがパワーアップしている
【「モンスターハンターフェス'11」の詳細日程も決定!】
日本一のハンターを決める「モンスターハンターフェスタ'11」の日程も公開。2011年3月より、順次全国で大会が開催される

■ モンハン好きなCM出演者4人でクエストをプレイ! “WARNING”がモンスターの乱入を告げる「乱入クエスト」!!

左が岡田義徳さん、右が三浦春馬さん。2人ともモンハンシリーズを昔から遊びこんできたということだ
モンハンプレーヤーとしても名高い井上さんと、初心者を代表してというスタンスの徳井さん

 実機でのデモプレイでは、「MHP3rd」のCMに出演する三浦春馬さん、岡田義徳さん、次長課長の井上 聡さん、チュートリアルの徳井義実さんが登場した。

 自己紹介の挨拶では、前作のプレイ時間も紹介。三浦さんは現時点で300時間ほど、岡田さんは600~700時間ほど、モンハンプレーヤーとしても名高い井上さんは圧巻の2,800時間、徳井さんは少なくて申し訳ないとしつつ60時間ほどということだ。徳井さんは他の3人に比べて、「モンハン」を遊び始めたライトなプレーヤーというスタンスになっているようだ(とは言っても前作を60時間は遊んでいるわけだが)。

 テレビCMは、三浦さんと岡田さんが焼肉屋で一緒にモンハンを遊ぶというものがひとつと、もうひとつは井上さん、徳井さん、ハリセンボンの箕輪さん、パンクブーブーの佐藤さんら、よしもと芸人の4人がロケバスの中でモンハンを遊んでいる様子という2種類が紹介された。この他にもたくさんのバリエーションがあるほか、テレビCM以外にWeb版のCMも公開されるということだ。

 CM撮影のエピソードでは、三浦さんと岡田さんは実際に肉を焼きながらプレイしていたのだが、音の問題から換気扇を使えず煙がものすごい事になったり、プレイに集中し、焼いていた肉が本当にコゲ肉になってしまったりと、楽しい撮影ながらもハプニングがあったそうだ。

 井上さんと徳井さんたちのCM撮影では、ライトプレーヤーの徳井さんに華を持たせようと、徳井さんがトドメをさせるようにがんばり、撮影時の4~5時間ずっとがんばったもののうまくいかず緊急会議の連続。しまいには普段おとなしいハリセンボンの箕輪さんが「いいかげんにしろよ!」と怒り出す場面もあったそうだ。

 「モンハン」に対する思い出も4者4様。三浦さんは高校生時代から「モンハン」でのハンターライフにどっぷり浸かっていて、授業中もBGMがアイルーキッチンの曲が頭に流れていたという。岡田さんは睡眠を削って遊ぶようになり、モンハンを遊んでいる夢を見て寝言を言ったことがあったそうだ。徳井さんはドラマの収録現場で初対面の人とも「モンハン」の話で盛り上がれたということで、コミュニケーションにも役立ったという。

 モンハンプレーヤーとして名高い井上さんは、「モンハンフェスタ」で凄腕ハンターのプレイを見て刺激を受け、「自分にもできるだろうか?」と、高みを目指していくようになっていったという。だが、高みを目指しやりこんで身につけたテクニックを後輩芸人に教えたところ、厳しくしすぎて泣き出してしまったという出来事もあったそうだ。よしもとモンハン部のスパルタ部長と恐れられているという。

【CM撮影のエピソードやモンハンの思い出を語った4人】
「MHP3rd」のCM撮影で起きた出来事や、モンハンシリーズをプレイしてきての思い出を、4人それぞれに語った。なかでもやはり、ヘビープレーヤーである井上さんのエピソードにはゲーム好きとして感心させられる
「青熊獣アオアシラ討伐」のクエストに4人で挑む! 井上さんを筆頭に、三浦さん、岡田さんの腕前もかなりのもの。徳井さんも楽しみながら、協力して討伐を達成した
アオアシラ討伐の直後、WARNINGが表示された瞬間。予想外の展開に驚く井上さん

 完成したソフトを使った実機デモプレイも4人で行なわれた。挑んだのは「青熊獣アオアシラ討伐」のクエスト。三浦春馬さんが使用したキャラクターの名前は「春馬」と漢字になっていて、今作では漢字も使えるということだ。

 4人ともが初めて戦う新モンスターではあったが、スラッシュアックスを使いこなし果敢に攻める井上さんを筆頭に、双剣の鬼神化モードで攻撃する三浦さん、大剣で溜め斬りを積極的に狙う岡田さん、タル爆弾を置きまくる徳井さんと、チームワークは抜群(?)。若干の緊張はあったようだが、スピーディーに討伐した。

 見事クエストクリアーかと思いきや、ここで画面には「WARNING」の文字が。これまでのシリーズにはなかった展開に井上さんら4人は「うわーなんだこれー!」と大興奮!

 挑んでいたクエストは実は「乱入クエスト」という新タイプのクエスト。討伐目的のモンスターを倒しても、別のモンスターが乱入してきてクエストが続いていくというものだ。4人は見事「青熊獣アオアシラ」を討伐したが、これで終わりではなかったのだ。

 ゲーム中には不穏な音楽が静かに流れ、緊張感があたりを包む。乱入してきたモンスターが来るというフィールドに移動した4人は、予想外の展開に興奮しつつも周囲を警戒していた。と、突然その静寂を打ち破るように巨大なモンスターが姿を現わした!

 現われたのはなんと「イビルジョー」! 「イビルジョー」は「モンスターハンター3」で初登場したモンスターで、巨大な姿と獰猛な動きは「MHP3rd」でもそのまま。“恐暴竜”の異名を取る、インパクト抜群のモンスターだ。4人は果敢に攻めるものの、強烈な攻撃に倒され、クエストの残り時間もわずか。残念ながらイビルジョー討伐はならず、悔しがる4人。

 だが、クエスト自体は成功という表示になった。乱入クエストは当初の討伐目的のモンスターを倒せば、あとに乱入してきたモンスターを倒せたかどうかに関わらず成功になって報酬ももらえるということだ。乱入してきたモンスターを倒すことができれば、さらに報酬が追加される。クエスト状態の表示が「不安定」なものだと、乱入モンスターが現われるときがある、ということだ。


【ワイワイと笑顔でプレイし、狩りの魅力をみせた4人】
ワイワイと声を挙げながら楽しくプレイした4人。スイッチの入った井上さんの真剣な表情もさることながら、三浦さんも「罠は誰が持ちます?」と話したりと、本気のプレイをみせてくれた
【新モンスター「青熊獣アオアシラ」を見事討伐!】
4人のチームワークはかなりのもので、プレイ前には緊張していると語っていたのもなんのその。スピーディーに「青熊獣アオアシラ」を討伐した。だが、この後状況は一変する
【WARNING! イビルジョーが乱入! 乱入クエストの存在が明らかに】
討伐完了でプレイも終わりかと思いきや、画面には突如WARNINGの文字が表示され、追加の支給アイテムが届く。何事かと4人が困惑していると、なんとそこに「イビルジョー」が乱入! その巨大さ、獰猛さを前に、井上さんはテンションが最高潮になり、初めてイビルジョーをみた方は圧倒されていた
「前作を越えるぐらいの記録も達成していきたい」と、最後に意気込みを語って発表会を締めくくった

 発表会ではこの後、ユニクロ、シダックス、アサヒ飲料のドデカミン、長野県信州渋温泉とのコラボレーションが発表された。こちらについては別記事にて詳しくお伝えしているので、そちらをご覧頂きたい。

 最後にプロデューサーの辻本良三氏は、「『MHP』シリーズではゲームが完成して発売してからも、盛り上げるための施策というのを行なってきましたが、『MHP3rd』でもさらに強力にやっていきます。ダウンロードクエストもかなり多くを用意しています。前作を越えるぐらいの記録も達成していきたい」と意気込みを語り、発表会を締めくくった。


【今作でも多数のコラボレーションが実現!】
会場では、新たにコラボレーションが発表された「ドデカミングレート」やユニクロとの「コラボレーションTシャツ」も展示されていた。このほかにも、レストランカラオケ・シダックスとのコラボや、「ユクモ村」にちなんだ長野県信州渋温泉も発表されている


■ 会場で見かけた「モンハン3rdグッズ」

 ここからは、会場で見かけた弊誌で未紹介の「モンハン3rd」関連グッズを紹介する。来年発売のものまでずらりと並べられていた。

MSYの「モンスターハンターポータブル 3rd ハンティンググリップS」(左画像)のとなりには、「モンスターハンターポータブル 3rd ハンターズバッグ S」(右画像)も出展されていた。ハンターブラックとユクモレッドがラインナップされており、12月1日発売予定で価格は各3,980円
カプコンからリリースされるコレクションフィギュアや、2011年3月に登場予定の「モンスター生態図鑑」に付属するフィギュアのサンプルも展示バンプレストからリリースされる一番くじの景品もずらりと展示されていた

【モンスターハンターポータブル 3rd PSP ポーチ】
●発売日:12月1日予定
●希望小売価格:1,890円
●発売元:株式会社カプコン
カプコンからリリースされるポーチの「モンスターハンターポータブル 3rd」仕様

【モンスターハンターポータブル 3rd ハンティンググリップS(ハンターブラック/ユクモレッド)】
●発売日:12月1日予定
●希望小売価格:各2,480円
●発売元:MSY株式会社
PSP-2000/3000シリーズ、PSP-3000 MHB専用グリップ。大容量バッテリーパックにも対応。漆塗り風塗装。人差し指にかぶせるモンスターハンターフィンガーメイル(右画像)付き

【モンスターハンターポータブル 3rd デコレーションシール(ジンオウガ/オトモアイルー)】
●発売日:12月1日予定
●希望小売価格:各1,029円
●発売元:株式会社エクサー
キャラがクッキリ浮き出る特殊印刷とキラリと輝く素材が特徴のデコレーションシール

【モンスターハンターポータブル 3rd ハンターズクリーニングクロス(マップ/ジンオウガ紋章)】【カプコンフィギュアビルダースタンダードモデルモンスターハンターVol.1】
●発売日:12月1日予定
●希望小売価格:各1,300円
●発売元:株式会社エクサー
東レ株式会社の「トレシー」を使ったクリーニングクロス。サイズは19×19cm(縦×横)で、液晶保護フィルム付き
●発売日:2011年1月中旬予定
●希望小売価格:各683円
(ブラインドボックス形式)
●発売元:株式会社カプコン
ジンオウガ、アオアシラを含む高さ約10~15cmのお手頃サイズフィギュア。全9種のうちいずれかが入っている

【カプコンフィギュアビルダーライトモデルモンスターハンターオトモアイルーVol.1】
●発売日:2011年2月中旬予定
●希望小売価格:各500円(ブラインドボックス形式)
●発売元:株式会社カプコン
全12種+シークレット1種の高さ4cmのフィギュア。ボールチェーン付き。オトモアイルーもハンター同様に新装備になっている。いずれかが入っている

【モンスターハンター狩猟武器コレクションVol.4】
●発売日:2011年2月下旬
●希望小売価格:各630円
(ブラインドボックス形式)
●発売元:株式会社カプコン
「カプコンフィギュアビルダー」ブランド登場前から続く、ハイクオリティな武器フィギュアシリーズ。変形や収納のギミック付き。全8種のうちいずれかが入っている

【一番くじ モンスターハンターポータブル3rd】
●登場旬:2011年1月下旬予定
●希望小売価格:1回500円
●発売元:株式会社バンプレスト
コンビニエンスストアなどで販売している、ハズレなしのキャラクターくじ。
A賞:ハンティングトロフィ ジンオウガ全1種(約18cm) B賞:受付嬢コノハフィギュア(約18cm) C賞:アイルーダルマクッション(約30cm)などが当たる

【モンスターハンターDXスタチューモデルモンスターズ2】
【モンスターハンターDXハンターフィギュア~ベリオシリーズ・女剣士~】
(スタチューモデルモンスターズ2)
●登場旬:2011年1月下旬予定
●発売元:株式会社バンプレスト
ディテールに定評あるバンプレストのプライズシリーズ(ゲームセンターなどでゲットできる景品)の第2弾がティガレックス。第1弾リオレウスも復刻される

(ハンターフィギュア~ベリオシリーズ・女剣士~)
●登場旬:2011年3月下旬予定 ●発売元:株式会社バンプレスト
こちらもプライズマシンの景品として登場する

(C)CAPCOM CO., LTD. 2010 ALL RIGHTS RESERVED.

(2010年 11月 10日)

[Reported by 山村智美]