マイクロソフト株式会社は10月27日、Xbox 360向けアクションRPG「Fable III」の発売を記念して、東京渋谷のヨシモト∞ホールで「『Fable III』 発売記念イベント」を開催した。「Fable III」は、明日10月28日発売で、価格は7,140円。CEROレーティングはZ（18歳以上対象）。日本語吹き替え版となる。

　今回のイベントでは「オリエンタルラジオ」の藤森慎吾さん、「千原兄弟」の千原せいじさん、「バッファロー吾郎」の竹若元博さん、「東京ダイナマイト」のハチミツ二郎さんと松田大輔さんが登場し、「Fable III」を体験した。会場には、報道陣の他、ファンクラブ「よしもと友の会」から抽選で選ばれた40人のファンが訪れた。

■　重い決断にオリラジ藤森も苦悩。千原せいじはいままで秘密だった王様モードを体験

マイクロソフトホーム&エンターテイメント事業本部Xboxマーケティング本部広報宣伝グループPRマネージャーの巽重夫氏

「オリエンタルラジオ」の藤森慎吾さん

「千原兄弟」の千原せいじさん

　「Fable III」は、英国を代表するゲームクリエイターであるピーター・モリニュー氏のアクションRPG最新作。「Fable」シリーズでは、プレーヤーキャラクターはプレーヤー自身の決断、行動によって善にも悪にもなる。善人になれば周りから賞賛され、悪人なら住人達から忌み嫌われるようになる。自分の行動で自分の容姿や、世界そのものが変わっていくという他のゲームにはない“世界との関わり”を体験できるシリーズだ。

　「Fable III」ではプレーヤーキャラクターは、暴虐の限りを尽くす兄王に立ち向かい、革命を成功させるために様々な活動を行なっていく。プレーヤーはやがて王となり、統治者として決断を下していく。悪人になるか、善人になるか、さらには良き統治者、悪い統治者にもなれるのだ。王の決断により国は豊かにすることもできるし、民の怨嗟が響く圧政をすることもできる。

　また、オンラインのマルチプレイでは他のプレーヤーを自分の国に招くことができ、一緒に冒険するだけでなく、結婚することも可能だ。イベントではマイクロソフトホーム&エンターテイメント事業本部Xboxマーケティング本部広報宣伝グループPRマネージャーの巽重夫氏が本作の魅力、特徴を語った。

　巽氏のゲーム紹介の後、オリエンタルラジオの藤森慎吾さんがコントローラーを握り、ゲーム序盤をプレイした。「Fable III」では道ばたにいる人ともコミュニケーションができる。挨拶すれば好感を得ることができ、「ゲップをする」というアクションをすると不快になる。「Fable III」のゲップは、見せつけるように大きな音を出す。藤森さんは、このゲップを盛んにやっていた。

　さらに王の悪逆に民衆が恨みの声を上げていることに対して、さらにその不安を高めるような「悪人としての決断」をする。先輩の千原せいじさん達から、「何やってんだ、ゲームオーバーになったらどうなるんや！」と突っ込まれ、「すみません、まじめにやります」と応えつつ、結局悪の決断をし続け、その度に突っ込まれていた。

　しかし、この楽しい雰囲気が急に変わる場面が展開した。「Fable III」では、序盤にいきなりシリアスで大きな決断を迫られる。自分に逆らう意志を見せた弟へ、「革命分子として捉えられた市民と、恋人どちらかを処刑するのをお前が選べ」と、兄である王に言われてしまうのだ。恋人は民衆のために「私を犠牲にして」と懇願する。迷う藤森さんに、兄王は決断のためのカウントダウンすら始める。

　いままでのプレイの雰囲気が吹っ飛ぶ重い決断に、周りの芸人も藤森さんを見つめるばかり。藤森さんはコントローラーを上に持ち上げて、迷ったあげくに恋人の処刑を選んだ。兄に対する心の底からわき上がり、革命への活動を決心する重いシーンに、思わず皆が画面を食い入るように見つめ、無言になってしまった。プレーヤーの「決断」が重要だと、強く印象づけるオープニングだ。

　次にコントローラーを握ったのは、千原兄弟の千原せいじさん。場面は一変し、ゲーム中盤の「国王として決済を執り行うシーン」を体験した。これまで、「Fable III」では王になってからのゲーム展開は一切秘密になっており、メディアにも今回が初公開。王は玉座の間で、国民から提案を受け、選択することで国家を運営するという。

　最初の決断は「貧困層を救う施設を作るか」、「ナイトクラブを作るか」。女性は涙ながらに貧困層の人々を救うための施設の必要性を語るが、そのためには膨大な支出が必要だ。対するナイトクラブ提案は、裕福だが軽そうな男がべらべらとまくし立てる。大きな収入も見込める。千原せいじさんは「金が入れば、雇用ができる」とナイトクラブを立てることを選ぶが、理解しない国民達は恨みの声を上げるのだった。

　次の決断は、工業施設の汚水処理をどうするか。一方は汚水全てを「嘆きの森」に流し込む方法。もう一方は自然を守るために「汚水処理施設」を作る方法。この処理施設を進める人が、「僕らはみんな大地の子なんだ」と夢見がちのことを言い、演じる声優さんもノリノリで実にうさんくさい感じだ。言っていることはまともなはずなのに、この人は正直頼りない。しかし、千原せいじさんは処理施設建設を決断した。

　王様になると、こうして国家運営をしていくことになるという。これらの決断をすることで「闇が訪れるまで後何日」という期限が迫ってくる。闇が迫るまでプレーヤーは国を運営していくことになる。この闇が迫るとどうなるのかは語られなかったが、プレーヤーの決断で国がどうなるのか、興味が惹かれるところだ。

　「Fable III」の紹介は2人のデモプレイで終了した。トークセッションでは、藤森さんはアーティストのケミストリーさんとXbox Liveで遊んでいること、「バッファロー吾郎」から竹若さんは「Fable II」もプレイしているファンで、本作を早くプレイしたいことなどを語った。竹若さんは藤森さん、千原せいじさんのプレイ中にも、前作の知識を活かしたアドバイスや、会場に向けての説明をしていた。

　今回、藤森さんがわざと悪人プレイしたことで、竹若さんは「いままでは善人プレイしていたけど、今回で悪人にも興味が出てきました」とコメントした。千原せいじさんは「竹若はすごくまじめでいい奴だから、ゲームの中で思いっきり悪人でやってみるのも面白いと思う。このゲームはそういう楽しみ方もできる」と語った。

左から、「バッファロー吾郎」の竹若元博さん、「東京ダイナマイト」のハチミツ二郎さんと松田大輔さん。竹若さんはゲームが大好きで「Fable II」もプレイしていたという。松田さんはXbox Liveを通じて、台湾にも友達がいるとのこと
藤森さんがゲーム序盤を体験。恋人か民衆の死という、思わぬ重い決断をすることに
千原せいじさんは王様プレイを体験。汚水処理施設を提案する市民は、主張はまともなのだが、言葉が夢見がちで足が地に着かない。演じる声優の熱演が光る。「Fable III」では吹き替えもかなり力を入れているのがわかる

【スクリーンショット】

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