「東京ゲームショウ2010」、主催者ブースレポート

「ファミリーコーナー」や「日本ゲーム大賞」ブースなど


9月16日~19日 開催(16日、17日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)、小学生以下は入場無料


 9月16日から19日まで開催されている「東京ゲームショウ 2010」の会場にはいくつかの主催者ブースが企画展示されている。

 本稿では、名称をこれまでの「キッズ」から「ファミリー」に変えた、8ホールの「ファミリーコーナー」を中心に、主催者ブースなどをレポートする。





■ ファミリーコーナー

 今年のファミリーコーナーにはアルケミスト、カプコン、KONAMI、スクウェア・エニックス、セガ、バンダイナムコゲームス、マイクロソフト、レベルファイブが出展。もっとも大きなブースを構えていたのがバンダイナムコゲームスでWiiとDS用タイトルを10タイトルも出展していた。人気だったのはWii「仮面ライダー クライマックスヒーローズ オーズ」、DS「太鼓の達人DS ドロロン!ヨーカイ大決戦!!」の2タイトルで共に30分待ちとなっていた。同ブースではDS用の体験版の配信も行なっている。

 カプコンブースではPSP「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村」とDS用「大神伝~小さき太陽~」を出展。特に「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村」は40分待ちと大人気。セガブースでは「ソニック カラーズ」のWii、DS両バージョンを出展。やはり人気を集めていた。

 マイクロソフトは、Kinectで「体で答える新しい脳トレ」をプレイすることができる。奥まった位置にあるが、やはり目立つのか、注目を集めていた。親子連れで訪れて待っている間にお父さんの方が気になって仕方なく、子供より先にプレイし始める方もいるほど。また、どこで動きを認識しているのか係員に聞く方もいた。

 コーナーにはステージが用意されており、各社のゲーム大会など常にイベントが行なわれている。取材時はオフィスクリエイトが12月2日に発売を予定している「ベビーシッターママ」のイベントが行なわれていた。「ベビーシッターママ」はゲームに同梱されている赤ちゃん人形にWiiリモコンをセット。赤ちゃん人形を揺らして子守をしたり、子守体感アクションを楽しめる。イベントではゲームの説明が行なわれたあとで、赤ちゃんをはいはいさせてゴールを目指すゲーム大会が行なわれた。

 子供にとっては結構大きな赤ちゃん人形だが、抱きかかえてヌンチャクを一生懸命振る姿はほほえましかった。

 ちなみに昨年ブースで人気を集めた「クリエイターさんのお仕事体験」は今年は見られなかった。凝った企画だっただけに、なかなか実現させるのは難しいのかもしれないが、面白い企画だっただけに、来年はぜひとも復活させていただきたい。


【ファミリーコーナー】
ファミリーコーナー中央にひときわ大きなブースを構えているのがバンダイナムコゲームス。1番人気はWii「仮面ライダー クライマックスヒーローズ オーズ」、DS「太鼓の達人DS ドロロン!ヨーカイ大決戦!!」の2タイトルで共に30分待ちカプコンブースはやはりPSP「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村」が人気。こちらが40分待ち。時々アイルーが来場することがあるいちばん奥まった場所に出展されていたXbox 360の新型コントローラー「Kinect」。出展タイトルは「体で答える新しい脳トレ」。子供より先にお父さんがプレイし始めたり、なかなか注目度が高かった
スクウェア・エニックス。出展タイトルはオフィスクリエイトの「ベビーシッターママ」、「クラフトママ」、ディズニー・インタラクティブ・スタジオの「もっと!スティッチ!DS リズムでラクガキ大作戦♪」。小さい女の子が体の1/4くらいある人形の赤ちゃんを揺らしながら寝かしつけていたセガブース。「ソニック カラーズ」のWii、DS両バージョンを出展。かなりの来場者が行列を作っていたKONAMIはDSタイトルを4タイトルを出展。どの試遊台でも自由にプレイしたいタイトルを選択してプレイできる
アルケミストの「nicola監修 モデルおしゃれオーディション」。ピンク色の目立つブース展開となっており、女の子のプレーヤーが多く集まっているレベルファイブは「イナズマイレブン3 世界への挑戦!!スパーク/ボンバー」を出展。熱中してじっくりとプレイしている子供達が印象的だった「3Dテレビ体験ゾーン」。紙でできためがねを使い立体視対応テレビでコンテンツを鑑賞できる。18日のブースでは海を収録したものとサッカーの試合を楽しめた。興味を持ってパンフレットを持って行く家族連れも多く見られた
ブースに現われたマイアイルー。大人気で写真撮影に追われていたレベルファイブのブースにはイマズマイレブンのメンバーが登場ソニックもブース前でアピール。カメラを構えると近寄ってくるほどサービス精神旺盛
「ピラメキーノ(バンダイナムコゲームス)」からピラメキパンダが来場カプコンとレベルファイブの奇跡のコラボが実現? たまたま両社のキャラクターが並んだわけですが、注目を集めていたオフィスクリエイトのママもステージに登場していた

【ファミリーステージ】
ファミリーステージでも1日中イベントが開催されている。オフィスクリエイトの「ベビーシッターママ」のステージイベントでは、赤ちゃんをはいはいさせてゴールを目指すゲーム大会が行なわれたママが応援する中、一生懸命プレイする子供達イベントが終了すると、遊び足りない子供達はママにくっついてブースに向かっていった




■ 主催者ブース

 今年の主催者ブースの中でもっとも目玉となったのは、すでに弊誌でも何度かお伝えしているモバイルコーナーだろう。「iPhone」やAndroid携帯といったスマートフォンが根付きはじめ、多くの耳目を集めているだけにかなりの注目度となっている。

 また、ゲーミングPCのメーカーを集めた「ゲームPCコーナー/PCオンラインゲーム(商談)コーナー」なども多くの人を集めていた。ゲームの幅が広がり、様々なプラットフォームでより多くの人々が様々なゲームをプレイしている事の表われだろう。

 このほかにもゲームスクールコーナー、ビジネスソリューションコーナー、海外パビリオンなどが用意されており、それぞれ展開されている。これらビジネス系の出展は業界的にそれぞれ重要な意味を持つのだが、よりゲームユーザーに近い位置から言えば、昨年用意されていたゲームと戦国時代の関係を探った「ゲーム科学博物館」、「CoFesta」との連動で最新技術を集めた「CoFesta メインブース」、ゲームハードを分解し、その仕組みを解説していた「ゲーム科学博物館」といった出展が軒並み無くなり、それに代わる企画も見られなかったのは若干残念だった。

 一方で、多くの人たちが「日本ゲーム大賞 フューチャー部門」に投票している姿が見られたのはゲームファンとしては嬉しい限り。発表は会期最終日の19日に行なわれる。弊誌でもその結果をお伝えするので、注目していただきたい。


6ホールの中央に設置された日本ゲーム大賞のブース。ここでは19日に会場で発表される「日本ゲーム大賞 フューチャー部門」の投票が行なわれている。多くの人たちが熱心に選んで投票している姿が嬉しい投票するとミントの香りがするという団扇をくれる「フューチャー部門」の投票は東京ゲームショウの各出口でも行なわれていた
16日に発表された日本ゲーム大賞の会場で、受賞者にサインの記入協力が呼びかけられていた。会場ではその出品物が展示されている。オークションは最後のステージイベントとして予定されている18日に授賞式が行なわれた「日本ゲーム大賞 アマチュア部門」。日本ゲーム大賞のブースで遊ぶことができる。ここも多くの来場者が集まっていた今回はハードの分解などは行なわれておらず、年表だけが展示されている「GAME HISTORY MUSEUM」

(2010年 9月 18日)

[Reported by 船津稔]