NHN Japan、今夏期待の新作MO「ドラゴンネスト」CBTレポート
敵を吹っ飛ばす爽快感、目指せ300コンボ!


4月28日~5月6日クローズドβテスト実施
5月7日~10日エクストラクローズドβテスト実施
5月27日よりオープンβテスト実施予定

利用料金:無料(アイテム課金制)


 NHN Japanは、4月28日から5月6日までの9日間、Windows用アクションMO「ドラゴンネスト」のクローズドβテスト(CBT)を実施した。さらに5月7日から10日までの4日間には、エクストラクローズドβテスト(EXCBT)として、参加制限がないオープンテストに近い形でのβテストを追加した。

 「ドラゴンネスト」は韓国のEYEDENTITY GAMESが開発したアクションMO。美しいグラフィックスや、コンシューマゲームにも負けない派手なアクションが韓国での発表当初から話題を呼び、日本でのCBTが待望されていた。CBTではレベルキャップ15で、スタート地点と、2番目に訪れる街で受けられるクエストや、付近のダンジョンを体験することができた。

 またEXCBTでは、レベル10から参加できる対人コンテンツ「闘技場」も解放され、最大16人が参加する対人戦を楽しむことができた。このレポートでは、期待作「ドラゴンネスト」をプレイしたインプレッションと、賑わったCBT、EXCBTの様子をお伝えしたい。なお、オープンβテストは5月27日の開始を予定している。

「ドラゴンネスト」はパーティーを組んで、ステージをクリアしていくMOタイプのアクションゲーム




■ 素早いウォーリアー、キックが得意なアーチャーなど、4つのクラスから選択

足下の草むらは、とても柔らかく自然な感じに動く

 「ドラゴンネスト」はEYEDENTITY GAMESの処女作だ。開発に当たっているスタッフは10年以上のゲーム開発経験を持つベテラン揃いで、Xbox 360の「ナインティナインナイツ(N3)」など日本のコンシューマソフトの開発経験があるスタッフが中心となっている。かわいいキャラクターも日本のプレーヤーには馴染みやすい。

 舞台は「女神アルテア」によって創造されたという、剣と魔法のファンタジー世界だ。グラフィックスは非常に美しいが、それだけではない。草むらの中を歩くと草が揺れたり、フィールドにあるオブジェを壊すことができたり、ギミックを作動させると秘密の扉が開いたりと、インタラクティブ性に富んでいる。特に動きに合わせてさわさわと草が揺れる様子は実に心地いい。


キャラクター選択画面にたたずむ4つのクラス。プレイしたいクラスを選ぶと、近づいてきてポーズをつける。スタートして早々の芸の細さに驚かされた

 スタート時点で扱えるのは、ウォーリアー、クレリック、アーチャー、ソーサレスの4クラス。レベル15になればそれぞれの上位職に転職できるようになるが、CBTでは転職はまだ実装されていなかった。

 ウォーリアーは大剣や斧で戦う近接戦闘クラス。移動速度が上がる「ダッシュ」という技を駆使して4クラス中もっとも素早く動く事ができる。

 クレリックは、盾を持って戦う防御重視のクラス。シールドで敵を吹っ飛ばしたり、ヒールを使って自らを回復することができる。クレリックと言うと後衛の回復役というイメージだが、本作のクレリックは前に出て攻撃に耐えながら相手に近接攻撃を叩き込むタフなクラスだ。

 アーチャーは弓を使って遠距離から攻撃するクラス。アクティブスキルには単発から範囲まで多彩な弓攻撃が揃っている。だがアーチャーにはもう1つ、キックという強力な技がある。キックは回転して周囲をなぎ倒す「スパイラルスピン」以外はパッシブスキルだが、威力は強力だ。ダウンした状態からの回転蹴りや、スタンした相手へのサマーソルトキックなど、状況によって異なる技が出る。

 ソーサレスは魔法攻撃を得意とするクラス。強力な範囲魔法で遠距離から敵を攻撃する。瞬間移動する回避技を使って素早く移動することもできる。ゲーム冒頭のキャラクター作成画面では、クレリックと共に中級者向けクラスとして紹介されている。

 性別はクラスで固定されており、アーチャーとソーサラーが女性、ウォーリアーとクレリックが男性だ。CBTで人気が高かったのはウォーリアーとソーサラーだった。どちらも純アタッカーで、攻撃力が高い部分が好まれたのだろう。


「吹っ飛びなさい!」のかけ声とともに繰り出すアーチャーのスピンキッククレリックは電撃系の属性がついた攻撃を得意とする
ソーサラーは味方の背後から、強力な範囲攻撃でアシストするダッシュ系の技能を持つウォーリアーは、常に切り込み隊長だ




■ コンボを決めて高得点をゲット! 範囲攻撃で敵をふっとばせ

キーボードでの操作は、TPSのシューティングゲーム風だ

 ゲームの操作は基本的にキーボードで行なう。一応、ゲームパッドでのプレイにも対応しているが、「ハンゲームパッドコントローラー」という外部プログラムによってゲームパッドでの入力をキーボードに変換しており、限定的な対応に留まる。ゲームパッドでのプレイも試してみたが、筆者のゲームパッドと前述のプログラムの相性が良くなかったのか、キーコンフィグが正常に動作しなかった。そのため、今回のレポートはすべてキーボード操作でのインプレッションとなる。

 キーボードとマウスで操作する時には、移動は「W、A、S、D」、マウスの左クリックが攻撃、右クリックが全クラスで使用できるキック攻撃となる。今回はアーチャーをメインにプレイしてみた。アーチャーだと画面中央に照準が表示される。遠距離クラスなのだが、それほどレンジは広くない。敵に間合いを詰められることも多いし、自分から敵の中に入っていく局面も多いので、囲まれると範囲攻撃のキックで敵を退けつつ間合いをとるような戦いかたになる。

 戦闘はダンジョンに入ってからボスを倒すまでがセットになっていて、1セットごとにランクが決定され、ランクに応じて報酬が手に入る。ランクは何段階もあるが「SSS」など高いランクを獲得するための鍵はコンボ攻撃だ。コンボの数が多ければ多いほど高ランクが狙える。弱い雑魚敵はコンボの最中に死んでしまうので、100以上のコンボを狙うならボスが狙い目となる。


雑魚は2~3発で倒せるので、コンボを狙いにくいやはりコンボを狙うならボス。パーティープレイではコンボ競争になるので、仲間がライバルだ
敵の側で連打できるクレリックやウォーリアーは、遠距離クラスよりも狙いやすいコンボを沢山つなぐと高得点を狙える。ランクによって、選べる宝箱の数や、レアがでてくる確率が変わる

 モンスターにコンボを叩き込むのは非常に楽しいが、逆にコンボを決められることもある。特にボスが使ってくる範囲攻撃には、多段ヒットしてくるものが多く、1度当たると硬直したままごっそりHPを奪われることがある。硬直から脱出するための技もあるのだが、その回避動作にもクールタイムがあるため1度使ってしまうとしばらくは使用できない。ボスの攻撃が早いと、クールタイムが追いつかずに、硬直して何もできないまま体力を全て削られてしまう。

 この傾向は巨大ボスの時に顕著だった。ボスキャラクターの中には画面からはみ出すほど巨大なものがいるが、ステージの狭さやカメラをそれほど引けないという仕様のため、多段攻撃でステージの隅に吹っ飛ばされるとその後は自キャラクターの姿勢や挙動を確かめるヒマもなく、あっという間に倒されてしまうことが多々あった。もう少しカメラを引くことができれば、それだけで随分改善すると思うので、視点の改良はぜひ検討して欲しい部分だ。

 もう1つ気になったのがジャンプだ。「space」キーを押すとキャラクターがジャンプするが、真上にしか跳べないのであまり効果的に使えない。アクション要素としてジャンプを使うようなクエストもあるのだが、戦闘の中でもっと効果的な使い道があれば、より面白さが増すのではないかという気がした。もちろん、アクションゲームとしては遜色ない出来ではあるのだが、回転しながらの回避や、吹っ飛ばし攻撃などスキル系には見た目にも爽快感があるジャンプ技があるので、通常のジャンプももう少し……と欲が出てしまうのは仕方がない。

 体力がなくなると幽霊になってふわふわ浮かぶことになるが、1日50回までは「R」ボタンを押せばその場で復活することができる。復活すると数秒間無敵状態のままスキルを出せる時間があり、全スキルが即時使用可能な状態になるので、それらを利用して危機を脱することができる。


突進してくる「ウムヌード」。追い詰められないよう注意が必要だレベルが上がると、ダウン状態からの反撃スキルを覚えることができる
死ぬと魂の姿になって復活を待つ。その場で復活できる回数は1日50回まで復活できる回数は、画面左上にある青いハートのアイコンとともに表示される
スキルはツリーになっていて、街のNPCから習得できるジャンプを使ってこんな場所に登るクエストもある




■ ステージの難易度は5段階。難関の「Abyss」はパーティーでも苦戦

「Abyss」のステージは、他のステージとは雰囲気が変えてある

 戦闘の舞台となるのは、複数のインスタンスで構成されたフィールドだ。街はMMO空間だが、街と街を結んでいる街道は戦闘フィールド以外もすべてインスタンス空間になっていて、各ゾーンはポータルで結ばれている。パーティーは最大4人まで編成でき、編成は街の出入り口にあるポータルで行なう。ポータルに近づくと、ソロで入るか、パーティーを組んで入るかの選択肢が出る。ここで自らパーティーリーダーになるか、他人のパーティーに参加するかを選ぶ。

 パーティーが行きたい場所や難易度、パーティーメンバーのレベルやクラスなどをパーティー検索ウインドウで確認して、希望にあったパーティーに参加する。知り合いのみで行きたい場合は、パスワードを設定することもできる。CBTではテスト終盤では、知り合いも増えてきたためか、ほとんどの募集がパスワード付きになってしまい、パーティーが集めづらかった。

 パーティーが決まれば、全員で目的のフィールドに向かう。戦闘フィールドの入り口でパーティーリーダーが難易度を決めて入場する。難易度は「Easy」、「Normal」、「Hard」、「Master」、「Abyss」の5段階。

 通常は「Easy」か「Hard」から初めて、下位の難易度をクリアすれば次の難易度に進めるようになる。パーティープレイの時には、パーティーの中に自分より上位の難易度をクリアしている人がいた場合、そのプレーヤーをリーダーにすれば進んだ難易度のフィールドにも入ることができる。ただし「Abyss」だけは全員がレベル15以上でなければ入れない。

 「Easy」や「Normal」はソロプレイでも充分クリア可能で、パーティーだと簡単過ぎて物足りないくらいだが、「Hard」、「Master」辺りからは敵の数もぐっと増え、雑魚の中に体力が高い変種が紛れ込むようになってくる。「Abyss」に至っては、序盤からボス級の敵が複数襲って来るので、仲間がいても何度も倒されてしまうほどの高難易度だ。ボスも通常1匹のところが複数匹いたりと、1人でクリアするのは困難だ。


街の出入り口にあるポータルに近づくと、参加可能なパーティーを確認できる。赤いポータルは戦闘フィールドの入り口だ。フィールドの中もいくつかのポータルで結ばれている
黒いもやのようなポータルは、通行できない。敵を倒したり、封印を解いたりすることで、通れるようになる「保護石」はポータルを守る封印。モンスターがいる間は解除することができない
フィールド内には壊せるオブジェクトが沢山ある。壊しまくる爽快感はかなりのもの

 ステージのボスを倒すと、そのステージで獲得したポイントに応じた報酬が入る。1回のステージは、早ければ5分程度、長めのステージを1人でこなしても30分はかからない。序盤はメインストーリーのクエストをこなしているだけでどんどんレベルが上がっていく。レベル10を越えた辺りから、少しずつレベル上げが必要になってくる。

 このレベル上げに使えるのが、レベル8から受けられるギルドクエストだ。クエストは戦闘フィールドの入り口に立っている看板から受諾可能で、本編には関係のないサブクエストが複数用意されている。

 しかし延々と戦闘をしていればいいというわけでもない。本作には「疲労度」があり、戦闘フィールドに入るたびに少しずつゲージが減っていく。ゲージがなくなると「疲労度」が100%になり、それ以上戦闘フィールドに入ることができなくなる。「疲労度」には、1日で回復する疲労度、1週間単位の疲労度、ネットカフェ専用の疲労度と3段階あり、全て使い果たしてしまったら回復するまでは戦闘できない。

 1日単位の疲労度は、3時間程度連続でプレイすると使い切ってしまうぐらい。通常はパーティーを組めば獲得経験値が上がり、バーの減少を抑えることができるので、積極的にパーティーを組んだほうがいい。それに、何よりパーティープレイは、ソロプレイよりも格段に楽しい。また、疲労度はキャラクターごとなので、複数のキャラクターを少しずつ育ててもいいだろう。


街にいるNPCからは、メインストーリーを肉付けしていくサブクエストを受けることができるクエストの進行はクエストウインドウでいつでも確認できる
街の外にあるギルド掲示板では、レベル上げに適したサブクエストを受けることができる「疲労度」は画面右下の「FTG」バーに表示される。スミレ色がデイリーの疲労度、その下の紫色がウィークリーの疲労度だ




■ NPCキャラクターがドラマを演じるカットシーンは迫力満点

 「ドラゴンネスト」には奥深い世界観に基づいたストーリーがある。スタート地点は2カ所あり、それぞれ別の物語が進行する。アーチャーとウォーリアーはプレーリーという辺境の村で起こったモンスターによる少女誘拐事件、クレリックとソーサラーは雪に覆われた山岳の街マナレージで起こったモンスターによる強奪事件をきっかけに、物語が始まる。

 2つの序章はミッションもストーリーも全く違う。フルボイスのカットシーンを多用して、NPC同士の関係性も細かく描き出す。最初は小さな事件に過ぎなかったものが、ストーリーを進めていくにつれて、黒衣の騎士ベルスカートの目的が明らかになってくる。

アーチャーとウォーリアーの物語は、辺境の村「プレーリー」で起こる少女ロゼの誘拐事件ソーサラーとクレリックの物語は、雪山の街「マナレージ」で起こる襲撃事件

 CBTでは、プレーリー、マナレージの次に訪れる街キャデラックまでしか行くことができなかった。レベル15で受けられるクエストが終わると、いつもは高飛車な謎の女性NPCアルゼンタが、とても恥ずかしそうにCBT参加へのお礼を言う姿が笑いを誘う。こういった演出が可能になるのも、生き生きとした演出でしっかりとキャラクター性を打ち出せているからだろう。

 ロビーとなる街には、鍛冶屋や雑貨屋などのNPCがいるが、彼の会話にもボイスがついていて、話し方からキャラクターの性格がよく伝わってくる。フィールドでモンスターの偵察をしているNPCはキャラクターボイスもひそひそ声だったりと、細かい演出に驚かされることも多い。敵のモンスターも、野営地でトカゲを焼いていたりと生活感をにじませている。

 レベル14で受ける事ができるクエストには、ソロでなければ進行できないものがある。クエストを完了すればその理由がわかる。クエストの最後に、メインストーリーに関わる長いカットシーンが入り、その後強制的に戦闘が入るイベントに飛ばされる。世界観の構築や深いストーリー性を重要視する人が多い日本では、こういったギミックを好むプレーヤーは多いのではないだろうか? かくいう筆者もかなり楽しんで、先が気になって15というレベルキャップにじれったい思いだった。


ハーピーの親玉、ミストシアに誘拐されたロゼを助けるために、ワールウィンド峡谷へと向かうが……
謎の黒い騎士が現われて、ロゼを連れ去ってしまう。騎士はどうやら、ロゼの持つ古代人の力を狙っているらしい
騎士と戦う謎の女性アルゼンタ。態度は高飛車で冷たいが、プレーヤーにいろいろと助言をくれる黒い騎士の部下らしい、謎の敵。この後、とんでもない場所に飛ばれることに……

CBT限定のアルゼンタのセリフ。こんな姿はもう見られないかも!




■ ルールの違う対人戦で、鍛え抜いた技や装備をお披露目

大勢の観客が見下ろしている闘技場のロビー
ずらりと並ぶマッチングのリスト。好きな戦場を選んで参戦できる

 EXCBTでは「闘技場」という対人戦用のチャンネルが解放された。「闘技場」は最大8対8までの対人戦が楽しめる場所で、レベル10になると入場クエストが受けられるようになる。中はローマのコロッセオのように観客が見下ろす場所で、ここが対人戦専用のロビーとなる。

 マッチング方式は、街でのパーティー申請と基本的に同じだ。ずらりと並んだリストの中から、自分が参加したい対人戦のマッチを選んで「ゲーム参加」する。もちろん自分で戦場を作ることもできる。「乱入」OKのマッチングは途中参加も可能だ。

 戦闘に参加すると、青がテーマカラーの「秩序のドラゴン軍団」と赤がテーマカラーの「混沌のドラゴン軍団」のどちらかに自動的に振り分けられる。勝利条件は、制限時間内の総キル数や、相手チームを全員倒した回数など複数あり、戦場を立ち上げる時にリーダーが選択できる。EXCBTでは、前者は初心者や自由に対人を楽しみたい野良プレーヤーに、後者はギルドなどのチームで参加し、お互いの技と戦略を競いたいプレーヤーが多く参加していた。

 筆者も両方に参加してみた。16人でキル数を競う戦いは、倒されてはその場で復活を繰り返すバトルロワイヤルだ。メンバーもその時によってバラバラで、そのたびに戦闘の雰囲気が変わる。対人にはデスペナルティや疲労度はないので、思うさま技をふるって好きなだけ戦うことができる。

 雰囲気的には、敵を見つけると「ワー」っと群がってそこで乱闘が発生するの繰り返しで、戦略性はないが勢いが楽しい。細かいことを考えずに気軽に参加するならこの形が最適だ。

 チーム戦の方は、4対4で5本先取を競うチームデスマッチだ。相手は全クラスがいる対人の固定パーティーで、遠距離、近距離ともに隙がない。こちらはアーチャー3、ソーサラー1という遠距離クラスばかりが集まった即席チームだ。「相手のソーサラーを狙う」という作戦をたてて始めたものの、クレリックとウォーリアーの防衛に阻まれ倒しきれず、結局5敗0勝の完敗だった。

 チーム戦は今後様々な戦略が練られ、さらにタクティカルになっていくだろう。最初は乱戦で、仲間ができたら個々人のスキルや強さがより鮮明になるチーム戦を楽しむといったかたちで進化していくことになりそうだ。


自由参加型の8対8マッチ。人数が揃わなくても、後から途中参加で加わることができる
待ち構える固定パーティー。練り込まれた戦略の前に、なすすべもなく全敗




■ 多数のやり込み要素も存在。短時間でも楽しく遊べる良ゲーム

アチーブメントの中には、攻撃せずにクリアが条件となるものもある。クリアすると「いらない子」という称号が手に入る
こどもの日に行われた「運営チームからの挑戦」イベントの様子。強さはそれほどでもなかったが、とにかく迫力満点だった

 CBTとEXCBT中には、運営が主催する各種イベントが開催された。連休中の5月5日には「運営チームからの挑戦状! モンスター混成チームを撃破せよ」というタイトルのGMイベントが、レベル15になったプレーヤーを対象に行なわれた。これは、レベル15になる過程で戦ってきた4種類のボスを一堂に集めて戦おうというもので、プレーヤーは3人が1組で参加した。ボスだらけとはいえ、「Normal」難易度だったためあっさり撃破されまくり、途中でモンスター数が増えた。

 疲労度の増加を抑えるイベントや、モンスターから得られる経験値が2倍になる「バーニングタイムイベント」は、連日のように開催された。大勢が集まって踊りながら記念撮影を行なう「終了記念ダンスナイト♪」というイベントはCBT、EXCBTともに開催された。テストへの参加人数制限がなかったEXCBTでは開催告知とともに、会場に指定されたチャンネルが満員になりしばらく入れないほどの人気だった。

 長らく日本でのサービスが待ち望まれていただけあり、ゲーム性としては期待を裏切らない出来映えだ。CBTで唯一惜しい部分は、日本語へのローカライズがまだ道半ばだったことだ。OBT以降改善されていけば、さらに物語を深く楽しめるようになるだろう。

 1回の戦闘にかかる時間は早いものだと5分程度と、短時間でも遊べるうえに、ソロで物語を進行していくことができるので、ちょっとした合間の時間に少しずつ進めていくことができる。そういう手軽さも、ファンが多い理由だろう。だがただライトなだけではなく、称号や装備の生産や強化、細かく条件が設定されたアチーブメント、スキルの強化など複数のやり込み要素も用意されている。日替わりで目標が変わるデイリークエストもあるので、毎日違う遊び方ができるのもいい。

 CBTではキャラクターの見た目にバリエーションが乏しく、同じようなキャラが闊歩しまくっていたが、上位職や新たなエリアが解放され、今回は実装されていなかったアバターも入ると、見た目の楽しさも増えていくだろう。個人的には、今回は結局動かなかった飛空艇に乗って、憧れの首都セントヘイブンへ旅立つ日が待ちきれない。


最終日に1チャンネルで行なわれた記念撮影。これだけのキャラクターが一堂に集まっても動作は遅くならなかった

ソーサラー全員でダンスをしながらの記念撮影。一番数が多いだけあって壮観撮影の合間には、各自が攻撃を繰り出しまくり、画面がエフェクトで埋まった
CBTで開催された同様のイベント。参加者全員でダンスイベントの会場となったのは、飛空艇がある見晴らしのいい丘

【スクリーンショット】
美しいグラフィックスだけではなく、画面の見せ方にも様々な工夫がされている

ished by NHN Japan Corp.
(C)EYEDENTITY GAMES Inc. All Rights Reserved.

(2010年 5月 13日)

[Reported by 石井聡]