「ファイナルファンタジー XIV」第3回αテストレポート
「ギルドリーヴ」を初体験。ラノシア地域のモンスターとバトル!
スクウェア・エニックスのPS3/Windows用最新MMORPG「ファイナルファンタジー XIV(以下、FF XIV)」のαテスト第3弾をお届けする。
都合3度目のαテストということで、前2回に比べるとサーバー障害も改善され、遙かに快適にログインできるようになった。前2回のテストでは、サーバーエラーでゲームが落ちると、再接続が難しかったが、わずかな待ち時間でそれも可能になった。しかし、ゲーム世界そのものはまだ不安定な状態が続いており、αテストはまだしばらく続きそうな印象だ。
さて、レポート第3弾では、「ギルドリーヴ」の戦闘を中心に、ソロでの戦闘の模様と、リムサ・ロミンサ郊外のフィールドに関する情報をお伝えしたい。繰り返しになるが、ここで紹介している内容はαテストでの仕様であり、今後変更になる可能性が高い内容が含まれていることをご承知願いたい。
リムサ・ロミンサ周辺の「ギルドリーヴ」やモンスターとの戦闘を時間の限り体験してみた |
■ 傭兵稼業の「ギルドリーヴ」。受注からクリアまでの流れ
傭兵の「ギルドリーヴ」は、「溺れた海豚亭」の「ピラルノ-」から受ける |
「キャンプ・ピアデッドロック」はリムサ・ロミンサのすぐ近く |
テスト開始直後はアクセスが集中してログインしにくくなるが、今回は比較的スムーズにログイン、10分も待たずにゲーム世界へ入ることができた。今回は、戦闘やギルドリーヴのテストが新たな重点項目として上がっていたこともあり、リムサ・ロミンサの入り口「ゼファーゲート」と、エーテライト(エオルゼアの各都市国家が管理するワープゲート)がある「キャンプ・ビアデッドロック」の間に沢山のプレーヤーがひしめき合っていた。
これまで、テスト中に動作が重くなったことはなかったが、今回ばかりはさすがに多少動作がかくつき、表示されないキャラクターもいるほどだ。おそらく百人近く、ひょっとすると何百人ものプレーヤーが「ギルドリーヴ」のために結集していた。中にはパーティーを組んでいるプレーヤーもいたが、やはり動作が不安定で落ちやすいようで、「落ちたー」という声も頻繁に聞こえてきた。
ここで「ギルドリーヴ」について簡単におさらいをしておこう。「ギルドリーヴ」はクエストの一種で、冒険者ギルドからカード状のプレートを発行してもらうことで受けられる。傭兵稼業や採集稼業を「リージョナルリーヴ」と、製作を中心とした「ローカルリーヴ」がある。これらはクエストの一種として、両方とも各8枚ずつ同時に持つことができる。
今回は戦闘クエストが中心の「リージョナルリーヴ」を試してみた。「リージョナルリーヴ」はリムサ・ロミンサの「溺れた海豚亭」にいるピラルノーから受けられる。カードには、依頼の成功立願のため聖人の故事のイメージが描かれているほか、依頼人の名前、依頼の内容、認可都市、募集人員、作戦任地、任務略述、契約期間が書いてある。要するに冒険者への求人情報だ。
冒険者は条件にあう「ギルドリーヴ」を受け取ると、そこに書いてある作戦任地にあるエーテライトに行って、クエストを開始する。カードにある契約期間は、制限時間だ。最初に受けることができる依頼は全て30分。これは現地に行ってエーテライトに登録をしてクエストを開始してからの時間なので、それまではとりあえず受けておいてずっと持ちっぱなしでも問題はない。
プレーヤーで混みあう「キャンプ・ピアデッドロック」のエーテライト。実際はすべて表示しきれておらず、遙かに沢山のプレーヤーがいる |
どの「ギルドリーヴ」を受けるか選択して、決定する | 最後にパーティーの人数に合わせた難易度を選択する |
目的のモンスターがいる方向は「≫」マークで示される |
目的地に近づくと、マークが範囲を示す黄色い円に変わる |
クエストをこなす人数はソロでもフルパーティーでも構わない。ただし、参加する人数が多くなるほど、クエストの難易度は高くなる。参加できるのは、受けるときに組んでいたパーティーのメンバーだけだ。途中でメンバーを入れ替えても、後から入ったメンバーは参加できない。今回はソロで挑戦してみた。
このクエストは「推奨人数」が「難易度☆3つで3人パーティー向け」だったが、これは依頼の内容によって変わってくるのかもしれない。参加できるのは、受ける時に組んでいたパーティーのメンバーだけだ。途中でメンバーを入れ替えても、後から入ったメンバーは参加できない。今回はソロで行なうことにした。
依頼がスタートすると、左上に制限時間のカウントと、遂行中のギルドリーヴ、依頼品のアイテムなどが表示される。現状ではやや表示が大きくて画面が見づらく感じた。最初の依頼はスプリガンが持っているという「小さな宝珠」を10個集めること。早速スプリガンを探して旅立つ。
スプリガンの居場所を探す手がかりはミニマップに表示されている。画面の黄色い「≫」の方向に目的のモンスターがいる。ある程度近づくと、表示が範囲をしめす黄色い円に変わる。このどこかにいるわけだが、モンスターは赤い小さな点で表示されているので、点を頼りに範囲を歩き回れば発見は難しくない。目的のモンスターは名前の横に、小さなアイコンが表示されている。後は、スプリガンを倒して所定の数を手に入れれば終了だ。
所定の数を集め終わると、青く輝く「エーテリアルノード」がその場に出現する。これを使って、依頼を受けたエーテライトまでワープすることができる。これで、1つの「ギルドリーヴ」が完了する。ギルドリーヴは2時間に1回更新されるので、ちょこちょこ覗いて新しいものを受けておくのがいいだろう。保持している「ギルドリーヴ」の内容は、メニューのジャーナルから確認できる。
注意点もある。カウントが始まった後、別のエリアに移動したりクライアントが落ちてしまったりした場合は失敗になる。ただし、パーティーで受けている場合には、残ったメンバーだけで続けることもできる。
目的のモンスターには、名前の横に「ギルドリーヴ」のアイコンがついている。このモンスターは「ギルドリーヴ」を受けたプレーヤー専用のようだ |
クリア後、その場で少しの間待っていれば…… | 「エーテリアルノード」が出現。ワープでエーテライトまで帰ることができる |
■ 多種多様なモンスターたちが暮らす「ラノシア」で腕を磨く
リムサ・ロミンサの横に広がる「ラノシア」 |
リムサ・ロミンサの西には、「ラノシア」という大地が広がっている。今回の戦闘の舞台はこのラノシアだ。モンスターは、1カ所に固まっているのではなく、強さの違う複数の種類のモンスターが入り交じりつつ点在している。
「○○ラット」などのネズミ系や、虫系の敵はフィジカルレベル1、スキルランク1の状態でも簡単に倒せるが、少し遠出をすると、このレベルでは即戦闘不能クラスの敵もうろついている。幸い、とりあえずこの周辺ではアクティブではないので不用意に喧嘩を売らなければ、相手から襲いかかってくることはない。
敵の強さは、敵をターゲットしたときに名前の横にでる○の色で判別できる。色は、安全な「青」から、適正レベルの「緑」、強い「黄」、かなり強い「橙」、大変危険な「赤」まで5段階。これが同じ地域を闊歩しているので、強さを確かめずに手を出してしまうと、前回のテストであっさり返り討ちにあった筆者のような目に遭ってしまうかもしれない。
戦闘状態に入ると、そのプレーヤーがモンスターを占有したことを伝えるメッセージが流れる。この状態の間は、戦闘途中に他のプレーヤーがちょっかいを出してくる、いわゆる「横殴り」という行為ができない。だが、1度占有したモンスターでも、しばらく攻撃を行なわずにいると(例えば強いモンスターから逃げていたりすると)、占有状態は一定時間で解ける。
「ビートル」は、初心者向けの敵 | のんびりと歩いている「ドードー」 |
すばしこく多足で移動する「コブラン」 | この辺りでは強めの「アルドゴート・ナニー」 |
武器を構えた「アクティブモード」で敵をターゲットすると、戦闘用のUIに切り替わる。この状態で方向、間合いを見極め、アクションゲージが貯まった状態でアクションメニューにあるアイコンを押せば、アクションが発動する。最初に使えるアクションは「槍術士」なら「槍撃」という通常攻撃だけだ。
アクションはクールタイムがあり、アクションアイコンの下にゲージで表示されている。これが貯まっていなければ、発動するまでに一定の待機時間が必要になる。第3次αテストでは、フィールド上でのラグがあったため、戦闘のアクションが発動するまでにかなりの時間が必要で、あまりテンポの良い戦闘を楽しむことができなかった。
また武器の間合いも、現時点ではややわかりにくい。槍はその長いレンジを活かした攻撃が特徴というイメージがあるが、今の所この間合いが目に見える形では示されないので、プレーヤーが体で覚える必要がある。将来、何らかの形で表示されるのか、それともプレーヤースキルを発揮する場所になるのだろうか?
「プレイグラット」は2匹でペアを組んで襲って来る |
スキルランクが上がると、その武器のアクションを覚えていく | フィジカルボーナスで上げることのできるステータスは多数ある |
ちなみに、今回戦ったクエストモンスターの1つ「プレイグラット」は、2匹でペアを組んでいて、1匹を攻撃するともう1匹もアクティブ状態になって襲って来る。幸い、弱かったが、これが更に強い敵になるとソロで戦うにはそれなりのプレーヤースキルを要求されそうだ。
攻撃に使うアクションは、スキルランクが上がると自動的に覚えていく。「槍術士」スキルランク4では、「フェロシティ」と「スキュアー」という2つのアクションを覚えていた。覚えたアクションは、アクションメニューに登録することで使用可能になる。
αテストでは、アクションを最大20個まで登録できるが、その中には発動に「TP」が必要なものがある。「TP」はアクションメニューの下にあるバーに表示され、最初は「0」で攻撃等のアクションを行なうと少しずつ貯まっていく。
戦闘で上がっていくもう1つの成長要素「フィジカルレベル」は、プレーヤーの能力値を上げていくためのものだ。「フィジカルレベル」が上がると、「フィジカルボーナス」が手に入る(例えばレベル1→2の時には75)。これを各ステータスに割り振っていく。ステータスを1つ上げるために必要なボーナスはだんだんと上昇していくので、よく考えて振っていく必要がありそうだ。
戦闘については、パーティー戦や武器を持ち替えての戦闘などまだまだ試せていない部分があるので、今後のレポートで逐次紹介していきたいと思う。
「きれいだねー」とプレーヤーから歓声が上がっていた青空 | 怪しげな洞窟も点在している |
橋の下にも通れる道があるようだった | トンネルを抜けた場所から見た海岸線 |
広いフィールドはシームレスに移動できる | 遠くに見える怪しい山。いかにも何かがいそうだ |
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□スクウェア・エニックスのホームページ
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□「ファイナルファンタジー XIV」のホームページ
http://jp.finalfantasyxiv.com/
(2010年 4月 27日)