東京ゲームショウ2009レポート
カプコン ブースレポート 新作タイトルをステージイベントで紹介!
PS3/Xbox 360「ロストプラネット2」
PS3「バイオハザード5 オルタナティブ エディション」ほか
TGS 2009カプコンブースより、特設ステージで開催されたスペシャルステージイベントの模様をお伝えしよう。各ゲームプラットフォームに適したタイトルを多数ラインナップしているカプコンでは、ステージイベントで紹介されるタイトルも多彩だ。
本稿では、PS3/Xbox 360で発売予定の「ロストプラネット2」、PSPで発売予定の新作RPG「ラストランカー」、DSで発売予定の新作ミステリー「ゴースト トリック」、Wiiで発売予定の「バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ」、DSで発売予定の「大神伝」の5つのタイトルのステージイベントを紹介しよう。
なお、Wii用「バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ」のステージイベントでは、プレイステーション 3用「バイオハザード5 オルタナティブ エディション」を制作中であることが発表された。発売予定時期は2010年春。SCEJより2010年春に発売予定の「モーションコントローラー」に対応ということで、それに合わせて開発が進められているという。
■ PS3/Xbox 360「ロストプラネット2 最新プレイアブルデモステージ」
今冬 発売予定
価格:未定
ロストプラネット2の魅力を解説したプロデューサーの竹内潤氏 |
本作の見所のひとつが、前作より圧倒的にスケールアップした巨大AK(エイクリッド)だ |
ステージ開始前にキャラクターをカスタマイズ。写真は新装備のシールドを持っているところ。仲間を守るのに特化した新装備だ |
巨大なAKに様々な兵器を駆使して挑むオンライン4人協力プレイが今作最大の魅力だろう |
「ロストプラネット2 最新プレイアブルデモステージ」の模様をお伝えしよう。イベントでは、プロデューサーの竹内潤氏から「ロストプラネット2」の世界観や、最新フィールドが多数登場するトレーラームービーが紹介されたほか、ディレクターの大黒健二氏が巨大AK(エイクリッド)に4人プレイで挑んでいる模様を解説した。
まず本作の世界は前作の10数年後。前作では惑星全体が雪に覆われた極寒の地だったが、前作で惑星を温暖化した結果、ジャングルや砂漠といった多彩な環境が誕生している。この惑星で、6つのエピソード、6人の主人公による物語を楽しむことができる。
世界観の紹介に続いて、ディレクターの大黒氏による4人協力プレイが披露された。プレイしたのはエピソード3の砂漠地帯を走る列車のステージで、このステージは特に協力しあうことが求められるステージになっているという。
ステージ開始前のキャラクターのカスタマイズ画面で武器を選択するのだが、今作では武器セットという概念が新たに登場している。ステージ中に拾う武器を選んでおける機能ということだ。例えば、落ちているライフルを拾った時にライフルの種類が特定されるようだ。協力プレイに適した装備に絞り、それを崩さないようにできる機能だろうか。また、武器はプレイ実績が解除されることで武器は大量に選べるようになるということだ。
装備する武器の種類には、シールドという防御に特化したものが新たに追加された。巨大な金属のシールドで、オンライン協力プレイならではの装備となる。仲間の前に立って敵の攻撃を防ぐ盾の役割ができるわけだ。守られている仲間はシールドの影から敵を攻撃するような連携を取っていく。
列車のステージは車内、列車の屋根、さらに併走している別の列車と、進めるルートがたくさんある。別の車両で苦戦している仲間を遠くから援護するような行動も必要になるとのこと。仲間とのコミュニケーションはボイスチャット以外に、口笛などのモーションが100種類以上あるということだ。それらを使って連携を取っていくことになる。
前作でもおなじみのヴァイタルスーツ(VS)にも新しい種類が増えている。今回公開されたのはヘリタイプのVSだ。空を自由に飛んで移動し攻撃できる。前作で空を飛びたいという要望が多かったこともあり、今作でついに登場することとなったという。
列車の先頭車両にたどり着くと、砂を泳ぐように移動する巨大なAKが登場した。トレーラームービーにも登場した列車を丸呑みしてしまうサイズのAKだ。このステージでは4人で協力し、役割を分担して戦うのがポイントになっている。
列車には超大型の砲台“列車砲”が搭載されている。これはクレーンを操作して弾を装填し、狙いをつけるために左右に旋回させる操作を行ない、狙いをつけて発射する。これらをチャットで話ながら分担して行なっていくわけだ。また、残った1人は列車に搭載されている砲台などを活用する。さらに、ヘリ型のVSも搭載されているのでそれを使ってもいい。自由に様々な戦い方で挑むことができる。残念ながらイベントの時間内にはAKを倒せなかったのだが、新要素満載でインパクト抜群なステージだった。
イベント最後の挨拶では、大黒ディレクターからは「こうしたシューティングタイトルはやっと日本でも馴染んできたかな?というところですが、まだ敬遠している方もいると思います。そうした方にも、この『ロストプラネット2』を遊んで頂けたらと思います。協力プレイ、対戦プレイなど、オンラインでの楽しさを味わってください」と語った。
プロデューサーの竹内氏は、「今回の『ロストプラネット2』ですが、日本人の皆さんに非常に楽しんでもらえるようなタイトルに仕上がっていると思います。特に4人協力プレイで巨大なボスを倒す、このグラフィックスでリアルタイムにというゲームはなかなか無いと思います。ぜひ楽しんで頂きたいと思います」と締めくくった。
インパクト抜群の巨大なAK、多彩な武器、操作するのが楽しみなヘリ型も登場したVS、オンラインでの4人協力プレイ、対戦プレイなど、前作から大幅に様変わりした本作。グラフィックスのクオリティも非常に高く、楽しみなタイトルだ。なお、本作はプレイステーション 3版「ロスト プラネット 2」の体験版が9月24日より配信開始、Xbox 360版の体験版も8月19日より配信されている。
■ PSP「ラストランカー」プレゼンステージ
2010年 発売予定
価格:未定
写真で左から順に、開発サウンドマネージャーの田中氏、作曲家の下村陽子氏、キャラクターデザインの吉川竜哉氏、プロデューサーの松川美苗氏 |
「ラストランカー」はカプコンが久々に放つPSP用のRPGだ。流浪民族カンタレラ出身の主人公・青年ジグが、世界の戦士のすべてが所属し、武力を持って世界を維持する「戦候機構バザルタ」において、戦士ランキング1位となるために戦うという物語が展開される。
このプレゼンステージでは、イベントの進行役を本作の開発サウンドマネージャーの田中雅之氏が務めた。本作は開発スタッフ陣が非常に豪華なことでも注目されている。シナリオは「ファイナルファンタジーVII」などを手掛けた野島一成氏、ディレクターを「セブンスドラゴン」などを手掛けた新納一哉氏、プロデューサーを「逆転裁判4」を手掛けた松川美苗氏、作曲を「ストリートファイターII」などを手掛けた下村陽子氏、キャラクターデザインを「デビル メイ クライ4」などを手掛けた吉川竜哉氏らが担当する。このイベントでは進行役の田中氏に加え、ゲストとしてプロデューサーの松川氏、作曲の下村氏、デザインの吉川氏が登場した。
本作の構想はディレクターの新納氏との会話から生まれていったという。「ストリートファイターII」世代の新納氏にとってカプコンと言えば、強い男とバトルが代名詞。そこから“最強を目指すRPG”というコンセプトが誕生したということだ。
世界観を象徴するキーワードとして、世界中の戦士たち10万人が参加する“戦士ランキング”と、ランキングを統括する機構“戦候機構バザルタ”が紹介された。左上には95001という5桁の数字が書かれているのだが、これはランキングの順位で、95001位から最強の座を目指していくことになるという。バトルを楽しむRPGとして、リアルタイムにスピード感があり、それでいてRPGとして楽しめるバトルを開発中ということだ。
豪華な開発陣で挑むのは、カプコンらしい“バトル”をテーマにした作品であり、カプコンにはあまり多くない“RPG”でもある。スピード感があり戦略性もあるというRPGバトルとはどんなものに仕上がるのか。続報に期待したい |
作曲家の下村陽子氏を迎え、音楽面にも力の入っている本作。オーケストラでの収録も行なわれた |
デザインも吉川氏によって順次進行中だ |
ビデオレターでの登場となったシナリオの野島一成氏。非常に楽しく制作しているとのこと |
作曲家の下村陽子氏はカプコンに在籍していた経歴があり、本作の開発に関わるのは感慨深いものがあるとのこと。最初は少しとまどいもあったようだ。作曲面のエピソードでは、本作のバトル曲に歌がある曲を依頼されたとのこと。ディレクターの新納氏がまず最初に“歌が流れるバトル”を提案したという。通常戦はスタンダードなバトル曲だが、対ランカー戦のここぞという場面で歌入りの曲が流れるということだ。
また、曲の一部はオーケストラで収録したという。ステージのスクリーンでは収録風景が上映されていた。下村陽子氏の曲を存分に満喫できるタイトルとなりそうだ。
続いてキャラクターデザインについて吉川氏より語られた。キャラクターデザインは吉川氏が今まで描いてきたものとはだいぶ方向性が変わっているという。デザインのコンセプトは“スタイリッシュなデザイン”で、吉川氏はどちらかと言えば泥臭い昔ながらのデザインが得意ということだがコンセプトオーダーに沿って尽力したところ、また新しい感覚のデザインに仕上がったということだ。
本作のシナリオを手がけた野島一成氏はステージには来られなかったものの、ビデオレターで登場となった。現在シナリオを手がけている最中ということだが、換装として楽しいとのこと。毎週の打ち合わせでスタッフから新しいアイデアが次々に出てきて、それを取り入れていき、どんどん面白いシナリオに仕上がっていっているという。その手応えが楽しいというわけだ。シナリオでは、独特な世界に生きる人たちのメンタリティを描いているという。
ストーリーについて松川氏からは、主人公ジグは戦いの中で様々な人間模様を描いていき、ジグが戦いに勝っていく中、負けていく人もいる。そうした人間模様の内面を描いた物語になっているということだ。
イベント最後には下村氏、吉川氏、松川氏から挨拶がされた。まず下村氏から「不思議な縁で今回のお仕事を担当させてもらっています。開発は楽しくて、でも辛いこともたくさんあるんですけど、すごく前向きに気持ちを高めて作っています。下村の音楽ってこういうのだな、という下村節というのを探りながら、力一杯がんばっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。」ということだ。
続いて吉川氏からは「いつもとは違うデザインを作れるかなぁと思っています。楽しみにしてもらえたら嬉しいです。よろしくお願いします。」と、松川氏からは「2010年に向けて、カプコンがPSPでRPGを作っています。業界の大先輩の皆さんにすごいご協力を頂きながら、新しいことに挑戦していきます。どうぞご期待ください」と締めくくった。
【スクリーンショット】 | ||
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■ DS「ゴースト トリック」プレゼンステージ
2010年 発売予定
価格:未定
2010年に発売予定のDS用ソフト「ゴースト トリック」のプレゼンステージだ。このステージでは、プロデューサーの竹下博信氏が登場。完全新作で先日に発表されたばかりと、ヴェールに包まれている本作の内容や魅力を語ってくれた。
「ゴーストトリック」は「逆転裁判」で知られる巧舟氏がディレクターを務める、新感覚ミステリー作品だ。イベントではまず巧舟氏からのビデオレターが上映され、本作を開発するに至った経緯や魅力について語られた。まず本作を構想しはじめたのは約5年前、2004年頃のことだったという。当時開発していた逆転裁判シリーズが3作品でひとまずの区切りを迎え、新しいミステリーを作ろうと考えたのが最初だったということだ。
「ゴーストトリック」の物語は主人公の死から始まる。ある場面で主人公は命を失ってしまうが、そこで記憶も失ってしまうという。自分はなぜ殺されたのか、誰に殺されたのか、そもそも自分は一体誰なのか? そうした謎を夜明けまでに探し出すという物語になっている。
巧舟氏のビデオレターのあとはプロデューサーの竹下氏からキャラクターについて紹介された。今回紹介されたのは、主人公のシセル、正義感ゆえに前のめり過ぎて何度も死んでしまう女刑事リンネ、至近距離が得意なスナイパーというちょっと変わった特徴がある謎の殺し屋ジーゴ、事件に巻き込まれてしまう少女カノン。ちなみにカノンが飼っている子犬はミサイルという名前。逆転裁判ファンだとニヤリとするような名前だ。
主人公のシセルは一言で言えば死者。生きている人からは見えないし会話もできない。だが、二つの力を持っている。ひとつは、物に取り憑いて操る力“アヤツル”、もうひとつは、別の死者の死体に取り憑くとその人が死ぬ4分前に戻ることができる力“トリツク”だ。
この2つの力を使って、誰かが殺される直前のシーンに戻り、物に取り憑いて操り、殺害を阻止するというのが一連の流れとなる。例えば、リンネがジーゴに撃たれそうなシーンでは、そばにある遮断機にトリツク、そしてアヤツルで動かして遮断機を跳ね上げ、ジーゴの銃の向きを変える。
実際にゲームプレイの実演も行なわれた。場面はスクラップ置き場のような場所でリンネがジーゴに狙われているというシーンだ。画面はリアルタイムで進んでいき、殺害されるまでのタイムリミットが表示されてドキドキ感を煽ってくる。画面は横スクロールになっている。
操作はタッチペンのみの簡単操作。トリツクビジョンという赤い画面でトリツク物を選び、取り憑いてからアヤツル。自転車にトリツクと漕ぐという操作が出現、自転車のペダルが漕がれ、画面が進んでジーゴのそばに寄っていった。続いて、アヤツルで自転車のベルを鳴らす。音に驚いたジーゴはリンネを撃つのに失敗した。これでひとつ、死の運命を回避したわけだ。運命更新! という画面が表示が出て、死の運命までの残り時間が更新される。
リアルタイムに生きているキャラクターたちが動き、移動していくのがひとつのポイント。シセルはトリツクものを動かして移動したキャラクターを追っていかなければいけない。自転車で進めなくなったら、そばにあるはしごに取り憑いて折りたたまれているはしごを操って広げ、キャラクターたちのそばまで近寄っていく。順々に連鎖して繋がっていくピタゴラスイッチのような感覚の謎解きが楽しめるわけだ。
謎が解けず殺害を阻止できないまま時間が無くなってしまった時はゲームオーバー。画面は常にリアルタイムに進行するが、トリツクビジョンの赤い画面の時は進行が止まるということなので、その画面でじっくり探ることになる。まったく新しい感覚のミステリーだ。グラフィックスも独特でスタイリッシュな見せかたがされえいる。
ステージイベントの最後に竹下氏から「ご覧頂いたように、巧舟以下スタッフ一同すごいこだわって一生懸命、休みも惜しんで作っていますので。楽しみにしていてください。新しいミステリーになっていると思いますので、ぜひ体験していって欲しいと思います。発売は2010年と少し先になってしまうのですが、随時情報も出していきますので。みなさんと一緒に盛り上がっていけたらと思います。」と挨拶して締めくくった。
なお、カプコンブースでは本作がプレイアブル出展されていて実際にプレイできる。また一般日となる26日と27日には、巧舟氏もステージに登場するとのことだ。
リアルタイムに動いていくキャラクターたち、迫ってくる残り時間の中、取り憑き、操って事件を防ぐ。写真では自転車に取り憑いて呼び鈴を鳴らし、ジーゴを驚かして殺人を防いだ。これで被害者の運命が変わり、次のシーンへと進んでいく |
■ Wii「バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ」ステージ
2010年1月14日 発売予定
価格:7,340円
CEROレーティング:D(17歳以上対象)
ゲームの概要を説明した川田氏 |
本作のステージイベントには、プロデューサーの川田将央氏(カプコン)とプロデューサーの野口健太郎氏(キャビア、開発担当)の2人が登壇。TGS用のプロモーションムービーならびに試遊機を用いて、ゲームの概要が説明された。
また、発売日が2010年1月14日に、価格が7,340円に決定したことも発表された。発売が海外版よりも遅れていることについては、「日本版ならではの要素を盛り込み、開発をさらに進めた状態でお届けできると思いますので、今しばらくお待ちください」と川田氏が説明した。
Wii用「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」の続編となる本作では、「バイオハザード2」や「バイオハザード コード:ベロニカ」で発生した印象的な事件を映像で振り返ることができるほか、新たに追加されるストーリーによって「バイオハザード」シリーズに隠された闇の部分が描写される。
本作で展開されるのは、「バイオハザード4」よりも前の物語。そのため、「バイオハザード4」では敵対関係だったレオン・S・ケネディとジャック・クラウザーの2人が、力を合わせて共に戦っていたときの設定で登場する。
さらに新キャラクターとして、南米の麻薬王「ハヴィエ・ヒダルゴ」と謎の少女「マヌエラ」の2人が公開された。川田氏によると、この2人は密接な繋がりを持っており、新ステージ「南米」のシナリオ上での重要人物になるという。
ゲームでは、シングルプレイと2人同時に楽しめるマルチプレイをプレイ可能。いずれも、2人のキャラクターで力を合わせてステージを攻略していく。シングルプレイでは、プレーヤーが選択しなかったほうのキャラクターをCPUが操作する。
またシングルプレイとマルチプレイでは、プレイ前に難易度を「EASY」、「NORMAL」、「HARD」の3つから選択できる。EASYでは、襲い掛かってくるゾンビを自動的にロックオンする「オートロックオンシステム」が採用されている。
オートロックオンシステムでは、ガンシューティングゲームの苦手な人向けの調整がされており、出現したゾンビをロックオンすると、Wiiリモコンをどの方向に向けていてもゾンビを攻撃することができる。ただし、獲得スコアの高い部位を狙い撃つことが困難なためスコアアタックには不向きだという。
なお本作の楽曲タイアップアーティストが、1994年のメジャーデビュー後、黒夢などでのバンド活動を経て2003年にソロ活動を開始した清春さんに決定した。清春さんを起用したことについて川田氏は「清春さんの持つ危険なイメージが『バイオハザード』に合うと思ったので依頼しました」とコメント。依頼されたときに清春さんはすごく光栄なことで、単純に嬉しかったという。現在、オリジナルの楽曲を制作中ということで、川田氏と2人でイメージを共有しつつ、ゲームの雰囲気に合った曲になるよう曲作りが進められている。
イベントの最後には、「まだ調整中ですが、素晴らしいゲームが完成しつつあります。楽しみにお待ちください(野口氏)」、「開発も山場を迎えております。これから最後の部分の調整を進めております。完成まで今しばらくお待ちください(川田氏)」とユーザーへのメッセージを残した。
また特報として、プレイステーション 3用「バイオハザード5 オルタナティブ エディション」を制作中であることが、プロデューサーの鈴木美穂氏より発表された。タイトルには、もう1つの、また違った「バイオハザード」という意味が込められている。SCEJより2010年春に発売予定の「モーションコントローラー」に合わせて発売予定。
PS3用「バイオハザード5 オルタナティブ エディション」では、追加エピソードを収録。「バイオハザード5」では重要な事件として描かれていたが、回想シーンとして映像を見ることしかできなかった洋館事件を、実際にプレイすることができる。
南米の麻薬王「ハヴィエ・ヒダルゴ」と謎の少女「マヌエラ」の2人の新キャラクターが公開された | 本作より「ステータス画面」を追加。体力の回復や武器の変更などをじっくり落ち着いて行なえる |
清春さんがステージ上に姿を見せると、観客から拍手が起こった |
PS3用「バイオハザード5 オルタナティブ エディション」が制作中であることを明かした鈴木氏 |
■ DS「大神伝 ~小さき太陽~」スペシャルステージ
2010年 発売予定
価格:未定
ゲームの概要を説明した川田氏 |
DS用「大神伝」のステージイベントには、プロデューサーの江城元秀氏、ディレクターの松下邦臣氏、そして本作のシナリオを担当した北島行徳氏の3人が登壇し、TGS用の専用映像も含めたプロモーションムービーを上映したり、ブース内に設置されている試遊機をプレイしながらゲームの概要が紹介された。
江城氏によると本作の主な特徴は、DSの特徴であるタッチペンを使った操作と「大神」シリーズならではのアクション「筆しらべ」との親和性が高いことや、DS版ということで据え置き機よりもさらにわかりやすくシンプルにプレイできるように戦闘シーンを調整していることという。
本作のテーマは、信頼と成長。北島氏によれば、チビテラスと相棒は出会った当初から仲がいいわけではなく、最初のうちはいがみ合ったり喧嘩したりするが、一緒に冒険するうちに信頼関係が芽生え、お互いに成長していく様子が描かれるという。
また設定では、相棒のクニヌシがスサノオの子供となっており、そうだとすると年齢的にみて計算が合わないらしいが、このあたりの秘密はシナリオを進めていくことで徐々に明かされるという。
ゲームは、1つ1つが短いエピソードが展開される章立てで構成されている。これは、携帯ゲーム機用のタイトルということで、一区切りつけやすくするための工夫だという。
このイベントでは上記以外に、主役となるチビテラスがPS2版の主人公アマテラスの子供であることや以前弊誌でも紹介した「クニヌシ」以外にもチビテラスの相棒が存在すること、さらに失われた世界に美しい自然を取り戻す「大神降ろし」の映像やPS2版では相棒だった「イッスン」が本作では要所でのナビゲーターを務めることが新たに公開された。
イベントの締めくくりとして、北島氏と松下氏と江城氏の3人がユーザーへの次のようなメッセージを残した。「泣いて、笑って、ハラハラする、心温まる物語を書いていますので、楽しみにしていてください(北島氏)」、「PS2版の世界観いいところは踏襲し、DS版の新要素とのバランスに気をつけて制作していますので、期待していてください(松下氏)」、「本作は『大神』シリーズを愛している人たちが、一所懸命に魂を込めて制作しています。期待して待っていてください。今後も年末に向けて新情報を公開していきますので、そちらも注目していただきたいと思います(江城氏)」。
「大神」シリーズの大きな特徴の1つである「筆しらべ」のやり方が、プレイステーション 2版「大神」にも収録されたステージ「神木村」で、実際に松下氏がプレイする様子をモニターに映し出しつつ江城氏が説明した。紹介された「筆しらべ」は、残念ながらこちらやこちらの記事で明らかにされたもののみだった |
(C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
(2009年 9月 25日)