任天堂株式会社と株式会社オリエンタルランドは、4月25日より提供を開始したニンテンドーDSシリーズ（DS、DS Lite、DSi）用の新サービス「イクスピアリ・ニンテンドーDSガイド」のプレス向け体験会を、サービス初日となる4月25日にイクスピアリにて実施した。

本サービスは、イクスピアリの営業時間内の10時から21時まで提供される

　「イクスピアリ・ニンテンドーDSガイド」は、イクスピアリを訪れる人の利便性と体験価値を高めることを目的としたサービスで、イクスピアリの施設特性に合わせて任天堂がシステムを開発。所定の場所でソフトをダウンロードすることにより、ショップやレストランの店舗情報や目的地までの道順を検索できる。

　ソフトをダウンロードできるのは、イクスピアリ内に設置されている店舗案内やレストランガイドの看板に「IKSPIARI ニンテンドーDSガイド」のステッカーが貼られているところ。その周辺でDS本体の機能「DSダウンロードプレイ」を選択すると、「イクスピアリ・ニンテンドーDSガイド」がダウンロードでき、以降、イクスピアリを訪れるたびに無料でサービスを利用できるようになる。

　本サービスは、イクスピアリ内にある合計140にも及ぶ各店舗・施設のすべてにアクセスポイントを設置し、各店舗から発信される情報を1つのサーバーで管理することにより運営されているという。サーバーには、DS本体のユーザーカラーによって、異なるユーザーデータを最大16個まで登録できる。

　ユーザーデータとしては、ニックネームやメンバー登録した人に加え、それまでに通ったことのあるルートも保存される。サーバーに保存されたデータは、現状では消えることはなく、手動で削除することもできない。ただし将来的に利用者が増えてくれば、過去のデータを削除することもあるという。なおサーバーの更新は、3分間隔で行なわれる。

店舗案内やレストランガイドの看板の右上に貼られている「IKSPIARI ニンテンドーDSガイド」のステッカーが、ダウンロードスポットの目印。ただしステッカーは、かなり小さいので見逃さないように注意していただきたい	イクスピアリでの行動の記録は、サーバーに自動的に保存される。電源を切っても記録は残る	画面の左上にあるボタンで、回転や拡大・縮小を実行する操作パネルを、画面の右端か左端に移動できるので、利き腕によって変更するといい。また画面の右上にあるボタンでは、上画面と下画面を入れ替えられる

各店舗の情報として、営業時間や最新ニュースなどが登録されている

　主なサービス内容としては、各店舗・施設の場所や特徴、その店までの道順、さらにレストルーム（化粧室）の場所やサービス施設の情報など、イクスピアリで充実した時間を過ごすために必要な情報をいつでも閲覧することができる。

　道案内機能ではまず、目的地となるレストランやショップを検索。「レストラン」や「ショップ」のほか、「テイクアウト」や「エンターテイメント」など、目的に合わせてあらかじめ検索対象を絞り込んだ項目が用意されており、さらにそこから「ジャンルで探す」や「お子様のために」といったより具体的な要望によって目的地を絞り込むことができる。

　さらに、道順検索の基準を選択することもできる。道順検索の基準には、エレベーターを使いながら目的地を目指す「車椅子、ベビーカーで」やそれまでに通ったことのない道が優先的に選ばれる「いろいろな道で」など、5種類の条件があらかじめ用意されており、その中から利用者が最も適していると思うものを選べるようになっている。

メニュー画面で、「レストラン/ショップ、化粧室など検索」、「メンバー登録」、「道案内の条件設定」の中から利用したいサービスを選択。「レストラン/ショップ、化粧室など検索」を選んだ場合は、さらに「レストラン」や「ジャンルで探す」などの項目を選んで目的地を絞り込んでいく

道順検索の基準として5つの項目が用意されている	指定した基準に合わせて、目的地までのルートを示す。歩いている方向が上になるように、マップが自動的に回転する	目的地付近に到着すると、ご覧のようなメッセージが表示される

メンバー登録をすると、お互いの位置情報が画面に表示されるほか、伝言板を使って連絡することもできる

　また、最大16人の仲間を登録できる「メンバー登録」機能が搭載されている。メンバー登録は、メニューから「メンバー登録」を選択後、登録したい人とDSを近づけて行なう（DS本体同士が接触するくらい近づけないと、近くにいるほかの人のデータを読み込む可能性がある）。

　メンバー登録すると、お互いの位置が拡大マップに表示されるようになる。さらに仲間同士でのコミュニケーション手段の1つとして、アンケートのお知らせなどのメッセージが届く「伝言板」を活用して情報を交換することも可能になる。

　「伝言板」には、タッチペンを使って自由にメッセージを書き込める。例えば「15時に○○○に集合！」という具合に待ち合わせに使えるほか、「○時までこのお店でタイムセールやってるよ」などの情報交換にも役立つ。なお、伝言板のメッセージは100件まで保存。1度登録した案件を手動で削除することはできないが、101件目からは古い順にデータが削除される。

　さらに、伝言板に送られてくるアンケートに答えたり、イクスピアリ内を移動することによって「IKS（イクス）」と呼ばれるポイントが貯まるようになっている。この「IKS」は、現在のところサービスの1つとしてソフトに搭載されている「ゲーム」をプレイするときに利用する。

　ゲームでは、クイズや妖精探しなどを楽しめる。これらのゲームは、例えばクイズの場合イクスピアリ内の施設にまつわる問題が出題されるという具合に、いずれもイクスピアリと連動している。ゲームを1つクリアするとメダルの欠片が3分の1手に入る。メダルは全部で8枚用意されているので、メダルを集めることを目的にイクスピアリ内を友人・知人と探索するのも面白い。

　このように、イクスピアリ内の施設の情報や各施設までの道順を検索する機能はもちろん、メンバー登録やゲームといった友人・知人との交流を深めることのできるコンテンツも充実している。

　イクスピアリには、友人・知人だけでなく、恋人同士や家族連れなどさまざまなタイプの客が訪れるだけに、いろいろなニーズに対応する準備が整っているのはありがたい限り。初めてイクスピアリを訪れる人でも、事前に綿密な計画を立てなくても、迷路のような構造をしたイクスピアリでの1日を満喫できるはずだ。

「IKS」は、伝言板に届くアンケートに答えることでも貯まる	ゲームでは、イクスピアリのどこかに隠れている妖精を探したり、出題される問題に挑戦する。ゲームをクリアすると、メダルの欠片が3分の1手に入る

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