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Game Developers Conference 2009現地レポート

EA、プライベートイベント「EA Play」を開催
「The Sims3」、「G.I.JOE」、「BOOM BLOX Bash Party」

3月23〜27日開催(現地時間)

会場:サンフランシスコ Moscone Center

 

ホテルの一室で行なわれたプライベートイベント「EA Play」

 米Electronic Arts(EA)はGame Developers Conference 2009会期中の3月26日、会場近くのSt.REGIS Hotelの一室でプライベートイベント「EA Play」を開催した。会場では「The Sims3」、「BOOM BLOX Bash Party」、「G.I.JOE」の3タイトルを体験することができた。

 「The Sims3」はPC版、「BOOM BLOX Bash Party」はWii版、「G.I.JOE」はXbox 360版をプレイすることができた。残念ながら試遊台からの撮影は不可だったが、スクリーンショットと共に、各ゲームの特徴を紹介していきたい。

 「The Sims3」はキャラクターの人生を見守るシリーズ最新作だが、より細かくなったキャラクター表現、カスタマイズ性はもちろん、“人生の目的”や“新たに獲得できる能力”といった要素が追加されており、よりキャラクターの行く末に感情移入できるギミックが楽しい。「BOOM BLOX Bash Party」は表現がよりゴージャスになり新しい要素に興味が惹かれる。

 2タイトルはもちろん、「G.I.JOE」も面白い。3Dグラフィックスでキャラクターや世界を表現していながら、敵が撃ってくる弾をキャラクターを動かして避ける要素や、2人のキャラクターが画面内をめまぐるしく移動しながら戦う協力プレイモードなど、2Dのアクションゲームのエッセンスを濃厚に感じる作品なのだ。どのゲームも今後の発売が楽しみである。



■ 目的を持って生きるシムを導くか、観察するか? すべての要素を強化したシリーズ最新作「The Sims3」

シムはひとりひとりWish(望み)を持っている。彼らの夢を叶えるために働きかけることで、これまでのシリーズ以上に能動的なプレイが楽しめそうだ
より美しく、表情豊かになったシム達。彼らが織りなすドラマを見ているだけでも楽しい

 「The Sims3」はキャラクターの“生活”を見守る「Sims」シリーズ最新作だ。北米でPC版が2009年6月2日に発売される予定で、MAC版、iPhone版も予定している。日本語版の発売も予定されている。「The Sims3」でプレーヤーは個性的な「シム」を作り、町におくことで彼らの人生を見ていく。シムの生活をただ観察することも、プレーヤーがひとつひとつの行動に干渉することも可能だ。

 髪型、目やあごの形、体型……シムは今まで以上に細かく造形を設定できる。前作ではできなかった髪の毛のメッシュや、一部分の染色といった設定も可能だ。服装も様々なものが用意されていて、特に服の模様は多彩になっている。ユニークなのは柄のパターンを記憶させられることができることだ。コピーしておくことで、簡単にズボンと上着の柄を合わせられるだけでなく、家の壁紙や家具の色まで統一できる。

 今作の最大の特徴が、シムに「性格」を設定できること。性格は「室内がすき」や「ロマンチック」といったものから、「邪悪な性格」、「盗み癖」などちょっと困ってしまうものまで60種類も用意されている。その中から最大5つまで選ぶことで、ユニークな性格を持つシムを作ることができるのだ。

 シム達はそれぞれのWish(望み)を持つ。性格を設定した後、プレーヤーはこの望みを選ぶことでシムの人生に方向性を与えることができる。大金持ちになりたい、恋愛がしたい、学問を究めたい……選択肢から1つを選ぶことでついにシムは完成する。このキャラクターをシム達がすむ町「サンセットバレー」に配置することで、シムの人生がスタートする。

 シムは最初に設定した生涯のWishの他に、その場その場でのLittle Wish(小さな望み)も持つ。また、屋外が嫌いなシムの場合、室内に誘導させるなど快適な環境を作ることで「ハッピーポイント」を貯めていくことができる。このハッピーポイントも本作の重要な要素だ。このポイントをためることで「時々妖精が贈り物をしてくれる」、「好きな場所にテレポートできる」といった、常識を遙かに超えた特殊な能力を獲得できるのだ。今回の「The Sims3」では、ロールプレイングゲームのような成長要素も入っているのである。前作同様学問やスポーツなどのパラメーターは、本を読んだりトレーニングさせることで上昇し、より高度な職業に就けるようにもなる。

 本作ではこのWishシステムが大きな魅力と感じた。これまでのシリーズではシムの生き様を見守る楽しさはあるが、ある程度彼らを観察してしまうと後は繰り返しになってしまいがちだった。Wishはシムがその場で明確な望みを持ち、プレーヤーはそれを叶えるために努力をする。その報酬でシムはより特別な存在になり、生涯の夢を実現させるための道しるべが見えてくる。シムをより応援したくなるシステムだ。

 町の施設は、図書館や研究所、スポーツセンターなど多彩なものがあり、これまで以上に手軽にシムを移動させ施設を利用させることができる。面白いのが各施設や建物にある設置物により、シムのパラメーターが一時的に変化すること。家の洗面台で歯を磨けばミントの香りで3時間対人関係の評価が向上する。反対にスポーツジムで運動をすると汗のにおいで評価が下がる。就職試験の前には歯を磨いておけば採用される可能性が高い、と言うわけだ。

 ゲームを触ってみたところ、今まで以上にシムの自立性が高く感じた。目を離すと好きなことをしており、邪悪な性格に設定していると泥棒などまでしてしまうようだ。複数のキャラクタを町に配置することもできる。キャラクタ作成では子供なども作成できるが、大人にならないと性格や人生の望みを設定できないようだった。

 この他、オンライン要素も強化される。本作にはムービーツールが用意され、自由に撮影、編集し、それを“世界と共有できる”という。アップできる場所が公式ページ上かどうかはまだ不明だが、公式ページでは専用のコンテンツや、最新ニュースなども配信されるという。シムのムービーという要素は今回の試遊会では体験できなかったが、期待したいポイントだ。



【The Sims3】
北米ではPC版が2009年6月2日に発売を予定されている。日本でも発売される予定だ。MAC版、iPhone版も予定しているという



■ 2人で協力、4人で対戦。オンラインでのステージ発表も可能な「BOOM BLOX Bash Party」

深海から宇宙まで。イマジネーション豊かなステージが待っている
大砲を発射。ステージごとのギミックも注目したい

 「BOOM BLOX Bash Party」は映画監督のスティーブン スピルバーグ氏と協力して制作された「BOOM BLOX」の続編だ。北米ではWii版を2009年の5月に発売する予定で、日本での発売も予定している。

 ボールをぶつけると、積み上げられたブロックががらがらと崩れていく。本作は「積み木崩し」のような原初的な楽しさを、リアルな物理演算で表現したパズルアクションだ。Wiiリモコンを振りかぶって、テレビ画面の中の積み上げたブロックに向かって振ると、その速度のままボールを“投げて”ぶつけることができる。ボールがぶつかったブロックは大きくはじき出され積まれていたブロックがバラバラになる。シンプルな爽快感が楽しいゲームである。

 「BOOM BLOX Bash Party」は深海や宇宙というこれまでにない世界を舞台にしたパズルが登場する。宇宙空間での巨大戦艦の砲撃戦や、深海での謎の海洋生物の登場など、より派手で凝ったシチュエーションの中で、どうすれば与えられた条件をクリアできるか、試行錯誤をしながら進める楽しさがある。

 前作ではつかむことができなかった動物キャラクタ達をつかんで動かしたり投げたりもできる。ボールを当てると弾を発射するブロックや、空からつるされているブロック、動くブロックなど多くの新しいギミックも盛り込まれる。今回は400以上のステージが用意されるという。ギミックの組み合わせも興味深い。

 前作は交代での対戦プレイのみだったが、今作では協力プレイも搭載。協力しながらどんどんボールを投げてブロックを崩すという楽しみ方もできる。対戦プレイでは4人対戦が可能で、パーティーゲームとしても魅力を増している。体験会では、ビリヤードのように相手を押し出すゲームがプレイできた。他にも様々なルールが適用された対戦があるとのことで楽しみだ。

 この他にも、オンライン機能が搭載され、自分の設計したステージを公式ページのデータベースにアップできるようになった。プレーヤーは世界中のプレーヤーと交流することができ、オリジナリティのあるステージを楽しむことができる。前作でもピストルの引き金にボールを当てると弾丸が発射されたり、開発者も驚くようなステージを作ったユーザーもいたのだが、動画サイトにアップすることでしか披露できなかったという。今作のコミュニティで話題になるステージはどんなものか、注目のクリエーターが登場するのか期待したいところだ。


【BOOM BLOX Bash Party】
北米ではWii版を2009年の5月に発売する予定で、日本での発売も予定している



■ 協力プレイで巨大な敵を撃破。2Dアクションゲームの駆け引きやリズムを盛り込んだ「G.I.JOE」

スティックを横に操作するとキャラクタは前を向いたまま平行移動する。画面を移動するスピードも速く、見下ろし型の2Dシューティングゲームや、2Dのアクションゲームの感触を彷彿とさせる

 「G.I.JOE」はアメリカのおもちゃメーカーHasbroが発売する男児向けのアクションフィギュアシリーズで、登場から40年以上たつ現在も新シリーズが発売されている。プラスチックで作られた素体の人形に、布やゴム、プラスチックなどで作られた軍服や武器を装備させることができる。海兵隊や陸軍兵士など、実際の兵士の装備をそのまま再現するところが魅力で、ベトナム戦争時に大ヒットし、現在でも高い人気を集めている。

 現在では世界各国の兵士や、架空のキャラクタなど様々なキャラクタを商品化している「G.I.JOE」だが、1982年にG.I.ジョーと仲間達が“コブラ”と呼ばれる悪の組織と戦う、オリジナルの世界観を持ったアニメーション作品が作られ人気を博した。2009年8月には米Paramountによる「G.I.JOE Rise of Cobra」のタイトルで映画が公開される。

 EAが発売を予定している「G.I.JOE」はこの映画公開に合わせて2009年夏にPS3、PS2、Xbox 360、DS、PSP、携帯電話向けに発売される。日本での発売は未定だ。今回の体験会では、Xbox 360版を見ることができた。

 Xbox 360版の「G.I.JOE」はサードパーソンのシューティングだ。プレーヤーキャラクタは複数から選ぶことができ、それぞれ特殊能力を持っている。世界観はかなりSFよりで、巨大ロボットや装甲ヘリ、巨大戦車など未来的デザインの敵をガンガン破壊して進むゲームとなっている。プレーヤーキャラクタとして選べるG.I.ジョーの仲間も、細身のボディスーツをまとい切れ味鋭い日本刀で戦う忍者のようなキャラクタも見ることができた。

 ゲームの感触としてはカジュアルでスピーディーなところに興味が惹かれた。キャラクタはきびきびと動き、敵が連射するエネルギー弾やミサイルをかわしながら攻撃する。移動、攻撃は昨今のFPSが求めているリアルさとはまったく違う。キャラクタは常に画面奥に向かって銃を構えていて、スティック操作でかに歩きをするのは、2Dのシューティングゲーム的な操作感だ。敵の弾をかわしながら進んでいく感触は、「メタルスラッグ」シリーズや「魂斗羅」シリーズの軽快な操作性と戦いの駆け引きを3Dにうまく再現した作品だと感じた。

 表示されるプレーヤーキャラクターは「DEAD SPACE」などのキャラクタの頭の後ろからカメラが追尾するようなゲームと比べると小さいが、ステージは開放感のあるオープンフィールドで、奥まで見通せるため壮大な雰囲気がでており、また巨大ボスとの対比がわかりやすく強敵と戦う雰囲気などでも2Dのアクションゲームの雰囲気を思い出させた。

 本作は2人同時プレイが可能で、会場でも体験できた。ゲームの進行はプレーヤーの歩行速度で合わせるのではなく、スクロールとストップを繰り返すタイプで戦っているときはぐるぐると画面内をうごける。プレーヤーキャラクタの大きさがちょうど2人同時プレイ向きなのだ。スピーディーに画面を動き回り、2人で協力して敵を倒す楽しさはもっと長くプレイしたいと思った。2Dゲームのリスペクトともいえる本作の手法は新鮮に感じた。日本での発売は未定だが、ぜひ発売してもらいたいタイトルである。


【G.I.JOE】
北米では2009年夏にPS3、PS2、Xbox 360、DS、PSP、携帯電話向けに発売される。日本での発売も期待したい


2009330日)

[Reported by 勝田哲也 ]



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