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「レインボーシックス シージ」、国際親善マッチを開催!

タチャンカ大活躍(?)のエキシビジョンマッチも

9月21日~24日 開催

会場:幕張メッセ

 ユービーアイソフトは9月23日、HPブースにてプレイステーション 4/Xbox One/Windows用FPS「レインボーシックス シージ」の国際親善マッチを開催した。

 参加したのは日本の「父ノ背中」チームと中国の「Unbeaten Legend(UL)」チーム。それぞれ国内の「レインボーシックス シージ」大会において優勝経験のあるチームであり、実は両チームは過去に対戦経験がある。その際は中国チームに軍配が上がっており、今回「父ノ背中」チームはその雪辱を晴らすことができるのか、その結果に注目が集まった。

 試合は大会などでも良く用いられる5vs5の「TDM(チームデスマッチ)-爆弾」モードが採用され、マップ交互選択によるBO5(3マップ先取)で行なわれた。また、オペレーターの制限はなく、先日適用されたばかりの拡張「オペレーション・ブラッドオーキッド」より「Ying」や「Era」などのオペレーターが選択される場面も散見された。

試合のレギュレーション。全オペレーターが使用可能で、BO5のルールで開催された

 「レインボーシックス シージ」の「TDM(チームデスマッチ)-爆弾」は、各プレーヤーがそれぞれ特殊能力を持った操作キャラクターである「オペレーター」を選択し、攻撃側、防衛側に分かれて目標の達成を目指すモードだ。それぞれ攻撃側は爆弾の解除、防衛側は爆弾を守りきることが目標となる。

 「レインボーシックス シージ」はFPSジャンルのタイトルであるため、勝敗には当然個々の基本的なAIM能力や反射神経などが直結してくる。しかし、本作ではマップが入り組んだ建物を中心として構成されている上、建物の壁や窓は破壊可能、かつ壁をよじ登るラぺリングや、ドローンを用いた建物内の索敵なども可能となっているため、いかにして攻めるか、いかにして守るかという突入・防衛経路や敵の位置情報などをベースにしたチーム戦略も大きな比重を占めるのが特徴的なタイトルだ。

 そうした意味では、中国のULチームが1枚上手であったと言えるだろう。途中経過ではかなり競った場面もあり、いずれのチームも個人技、チーム戦略共に光る部分があったものの、蓋を開ければ結果は日本0-中国3となり、中国のULチームの勝利となった。仮に劣勢であっても抑えるべきところをきっちりと抑え、セットを落とすことなく勝ち切った形だ。

 特にULチームのrookie選手はその名が全くもって相応しくないような八面六臂の活躍を見せており、的確なAim、大胆な戦略など、素晴らしいプレイで観客を魅せていた。その活躍は試合後に行なわれたインタビューで両チームとも本日のMVPとして名前を挙げていたほどで、中には1vs3の局面から1人で逆転する局面などもあり、アウェーの日本という舞台でありながら素晴らしいパフォーマンスを発揮していた。劣勢の局面でもrookie選手が残ると思わず「ここからでもrookie選手ならあるいは……」と思わされるほどで、観客からもその期待感が伝わってきていた。

 また、本戦終了後にはエキシビジョンマッチとして、こちらも「オペレーション・ブラッドオーキッド」で新たに追加されたマップ、香港の遊園地をモチーフにした「テーマパーク」を舞台に試合が行なわれた。

試合中の「父ノ背中」チーム。人気配信者だけあって楽しそうにプレイをしていた

 エキシビジョンマッチは本戦とは空気がガラッと変わり、両チームの選手たちもいかに観客を楽しませるかということに重点を置いてプレイしていたように思える。殊に「父ノ背中」チームは実力順ではなく、配信者としての力を重視してメンバーをチョイスしたということで、ここで俄然生き生きし始めたようにも感じた。

 「レインボーシックス シージ」には設置型の武器を展開できる「タチャンカ」という、上手くハマれば強烈な火力を出すことができる一方、あまりに限定的な活躍のためほとんどピックされないというオペレーターがいる。端的にはいわゆる「不遇キャラ」で、見方によってはネタキャラ、あるいはもっと酷い扱いを受けているオペレーターなのだが、これが積極的にピックされる展開となった。

 タチャンカが設置した武器につかまって左右に揺れる通称「タチャンカダンス」や、タチャンカを偶然ながら敵味方共同で排除したり、タチャンカが設置場所に悩んでうろうろする様に実況解説がフォーカスしたりと、真剣な試合とはまた違った展開が繰り広げられ、会場は大いに盛り上がっていた。

 ここでは勝敗そっちのけで本当に楽しそうに遊ぶ選手たちと、笑い声や歓声などのリアクションを返す会場が一体となっていたのを肌で感じられ、試合結果そのものは中国チームの勝利となったものの、これ以上ないいい試合だったと言えるだろう。心よりGGWPという言葉が浮かぶ。

 ちなみに会場は超満員といっていいほどの人数が詰めかけ、「レインボーシックス シージ」というタイトルの魅力とパワーを感じた。こうした盛り上がりを目の当たりにできるのがオフラインイベントの醍醐味であり、楽しさだ。今後も「レインボーシックス シージ」を手掛けるユービーアイソフトのオフラインイベント、「ユービーアイデイ」も10月9日に開催されるので、こちらにも是非参加してその楽しみを味わってみてはいかがだろうか。

開場は超満員でブースからはみ出すほど。物凄い熱気と盛り上がりであった

 試合後に行なわれた両チームへのインタビューでは、父ノ背中チームのけんき選手より「アジア圏のチームはEU圏の戦略を参考にしている」ということが語られ、日中間で戦略の違いはそれほど感じられなかったという。また、ULチームからも似通った戦略のなかで、日本チームは動きにきちんと対応してくる印象を持ったということが語られた。

 また、父ノ背中チームはゲームの実力よりも配信者としての力を重視したメンバー構成をしており、エキシビジョンマッチで見せたようなエンターテイメント性あふれる試合が本分であるということも語られた。実際、試合結果としては負けてしまったものの、会場の盛り上がりを見ればその目論見は大成功と言っていいだろう。

 日本・中国チームのいずれの選手からも今回のオフラインイベントを非常に楽しんでおり、こうした舞台に参加できることと、見に来てくれた人、そして配信を見てくれている人たちに感謝したいという声があがっていた。