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ゲームを遊びながら、温度や香りまでもが体感できる! アーケード用VR筐体「VR SENSE」最新バージョンを遊んできた!
2017年9月16日 19:03
今年2月に開催された、ジャパンアミューズメントエキスポのコーエーテクモウェーブブースにおいて、アーケード用VR筐体「VR SENSE」が初めて出展された。「VR SENSE」は、PlayStation VRを使用したVR対応ゲームが1台で複数遊べるというもので、イベント期間中は多くのゲームファンやオペレーター(※ゲームセンターの経営者)の関心を集め、長蛇の列ができていた。
そのロケーションテストが都内で行なわれると聞いた筆者は、早速遊ぶべく東京都新宿区にあるタイトーステーション新宿南口ゲームワールド店にお邪魔した。以下、「VR SENSE」の体験レポートをお伝えしよう。
ロケテスト版で収録されていたゲームは、「DEAD OR ALIVE SENSE」、「超 真・三國無双」、「GI JOCKEY SENSE」、「ホラーSENSE ~だるまさんがころんだ~」の4タイトル。いずれも1人プレイ専用で、プレイ料金は800円に設定されていた。前述のエキスポ出展版は、操作デバイスにPlayStation Moveモーションコントローラーを使用していたが、今回のロケテスト版ではプレイステーション 4のDUALSHOCK 4に変更されていた。
筆者がプレイしたのは「超 真・三國無双」。本作は主人公の武将を操り、董卓にさらわれた貂蝉を助けるべく、剣と弓で敵を倒していくアクションゲームで、各ステージの成績によって、その後の展開やエンディングが変わる。
最初のステージは、敵兵たちが大挙して攻め込んでくる、いかにも無双シリーズらしいシチュエーションだ。操作はいたって簡単で、コントローラーの右スティックを左右に動かすと剣を振り、操作を止めると防御の姿勢を取るという2種類のアクションのみ。従来の無双シリーズと違うのは、首を左右に常時振りながら戦う必要があること。正面を向いたままでは視界に入らない位置からも、敵兵がどんどん押し寄せるからだ。
敵兵を一掃すると、今度は呂布との対決シーンが待っている。敵の攻撃を受けるとシートが激しく揺れ、同時に風も吹き付けてくるため、自分自身がダメージを負い、後方に吹っ飛ばされたかのような体験ができるのが面白かった。その次のステージでは、馬に乗って走りながら敵の援軍や董卓を倒すシーンへと移行する。ここでも、操作方法はL2ボタンを押し込んで弓を引き絞り、右スティックを動かして矢を放つだけのシンプル設計で、同時にシートが揺れたり風が吹くことによって、いかにも馬上で戦っているかのような体験ができた。
さらに驚かされたのが、途中で炎上した建物が並ぶ場所を通った際に、それまでは涼しい風だったのが急に生暖かい風に変わったこと。その後に登場した、たいまつをかざしながら進む洞窟のステージでも、同様に生暖かい風が吹くようになっていたので、これには本当にびっくりした。
そして、最終ステージで董卓との一騎打ちに勝利すると、救出した貂蝉の祝福のメッセージとともにゲームが終了する。ここでも驚かされたのが、貂蝉がこちらに向かって近付くと同時に、バラの花のような甘美な香りをともなった風が吹いてきたこと。まさかこんな仕掛けがあったとは! 「五感を刺激するギミック」のキャッチコピーに偽りなしの、実にユニークな演出だった。
プレイ中はステージが進むごとに基本操作が表示され、ガイド役の武将、関銀屏が常時アドバイスをしてくれるので、初プレイでも戸惑うことは一切なかった。ただ欲を言えば、プレーヤーが行なうアクションが剣と弓の操作しかなかったのが少々物足りなかった。もっとも、今回遊んだのはあくまでロケテスト版であり、製品版ではさらに多くのアクションが盛り込まれていることだろう。プレイ時間はおよそ10分ほどだったが、すべての仕様が入った製品版では800円分の満足感が十分得られるものになりそうだ。
「VR SENSE」の正式稼働は2017年中の予定。色違いで2機種があり、1台につき3タイトルが同梱され、最大5タイトルまで追加が可能とのこと。なお、ロケテストは9月18日(祝)まで実施される予定なので、今までのゲームセンターには存在しなかったゲーム、風、温度、香りをぜひ体験してほしい。
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※「VRセンス」のスクリーンショットにつきましては、VRの特性上、画面は歪んで表示されます