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【JAEPO2017】動く動く! 風が吹く! アミューズメント用VR筐体「VR センス」が大人気

2017年夏 稼働開始予定

行列がブースを取り囲む形で出来上がっており、長すぎてブースの中が見えない

 コーエーテクモウェーブは、ジャパンアミューズメントエキスポ2017(JAEPO)に、アミューズメント施設用VR筐体「VR センス」を出展している。

 「VR センス」は、プレイステーション 4プラットフォーム(PS4、PS4 Pro)をベースにPlayStation VRを使用したVRマシンを、アミューズメント施設などで利用できるようにしたアーケード筐体。ただ、PS VRを体験できるというだけではないところが「VR センス」の面白いところ。シートが動き、風が吹き、匂いを放ち、触覚にまで訴えてくる……VRだけでもかなりの没入感なのに、さらに五感を刺激してくるのだ。

 実は2月6日に開催された発表会でも体験できたのだが、機材トラブルによりこれらの機能を残念ながら利用することができなかった。今回JAEPOに出展されているのは最新のバージョンということで、機材トラブルも解消され、一部機能も盛り込まれている。

 ということで早速体験してきた! 今回も体験できたのはホラーゲームの「ホラー SENSE ~だるまさんがころんだ~(仮)」と、ジョッキー体感ゲーム「『GI JOCKEY』 SENSE(仮)」の2タイトル。

 「ホラー SENSE(仮)」では廊下の梁が崩れるシーンなどでガクガクとシートが動く! 恐怖を演出するシーンでは生暖かい風が吹いてきて不気味さが増している。特にシートがパワフルに動くため、結構驚かされる。担当者の話によれば、たとえば恐ろしいシーンが展開している場合、怖いと目を背けてしまいがちだが、シートを動かすことである程度強制的にそちらの方向を見せることもできるという。恐怖演出の方法も様々考えられるということだ。

 もう1つの「『GI JOCKEY』 SENSE(仮)」では、ゲートインした場面からすでに馬の動きに合わせて揺れているのだ。この揺れ具合が実に絶妙で、馬に乗っている雰囲気が視覚だけでなく体に伝わってくる! ゲートが開き馬が走り出すと、さらに激しく揺れる。「オレ、馬に乗ってんだ!」とついつい錯覚してしまうほど。さらには気持ちよい風が前方から吹いてくることで、実際にジョッキーになっている気分を味わえる。

 今回はまだ匂いや触覚に関する機能は搭載されていなかったが、これらも導入されれば、かなり強烈な体験を味わうことができるだろう。そして「VR センス」はPS VRという市販されているマシンをベースとしているため、一から巨大なシステムを導入する必要も無く、比較的導入が簡単だといえる。

 上記の理由からか、オペレーター陣からの注目度も高く、ブース前にはずらりと行列が出来上がり通路からは見えないくらいだ。一般日も注目を集めると思われるので、早めに行ったほうがいいだろう。

先日発表されたときのスライド。「ホラー SENSE(仮)」はゲームの導入部であるため、ゲームオーバーはない。思う存分「だるまさんがころんだ」していただきたい!
「『GI JOCKEY』 SENSE(仮)」ではシートの動きが秀逸で、まさにジョッキー気分を味わえる