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【クリスマスおもちゃ見本市】戦隊ロボのラジコンや、よりシンプルなナノブロックポケモンなど、様々なメーカーの挑戦
2017年9月6日 20:37
様々なメーカーがクリスマスに向けた新商品を出展しているクリスマスおもちゃ見本市2017、本稿では様々なメーカーの商品を取り上げていきたい。
トイラジコンメーカーのシー・シー・ピーは、バンダイグループの強みを活かし、キャラクターのラジコンも出しているが、今回“初挑戦”として、戦隊ロボの“歩行ラジコン”に挑んだ。「きゃらコン 宇宙戦隊キューレンジャー RCキュータマジン」である。
車輪のついた足を前後させる疑似二足歩行で、歩行を安定させるためにプロポーションもアレンジしているが、足の前後に合わせ、ちゃんと膝が持ち上がるように可動するところが開発者のこだわりポイントだ。足の裏側部分も持ち上がる。そしてゆっくりと動く“巨大感”も良い演出だ。巨大な戦隊ロボが大地を踏みしめて歩く姿をきちんと再現しているラジコンである。
ユニークな取り組みとしてはアイシーというメーカーの取り組みがある。あまり聞き慣れないメーカーだが、実はスクリーントーンなどを出している画材を販売している会社だ。今回はLEDのトレース台と少年マンガ用、少女マンガ用の見本、そしてスクリーントーンや各種漫画画材をセットにした入門キット「コミっくる」で玩具業界に参入すべく、クリスマスおもちゃ見本市に出展したという。
スクリーントーンだけでなく、べた塗りに使えるペンや、スクリーントーンを綺麗にはがせる消しゴムなどは本格的な画材やでしかおいていない場合も多く、特に低年齢のユーザーでは、ネットや口コミでも見つけられない場合もある。この商品を玩具流通に乗せることで、おもちゃ屋さんで本格的なマンガ用画材を手に入れてもらおう、というのがアイシーの狙いだ。
そして、ナノブロックのカワダは今回も積極的な商品展開を行なっている。中でも東京おもちゃショーでは「企業秘密」として公開不可だった光ファイバーを使った台座は注目である。マーライオンの口から出る水や、雷門の提灯のみなどピンポイントで光らせる事により、ナノブロックのジオラマの雰囲気がより引き立つ。これまでの台座全体を光らせる方式とひと味違う情景が作り出せる。
もう1つのカワダの狙いが、「ミニポケットモンスターシリーズ」。人気の高い「ナノブロックポケモン」をより少ないパーツで表現しようという商品で、ブラインドパッケージでの販売になる。コンビニ流通も行なっていくことでファン層の拡大を狙う。少ないパーツでポケモンらしさを持たせるというのは、“原型士”の技の世界だよなあと感心させられる。ナノブロックの面白さは本当に奥深い。