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SIE上海、大量の中国産PlayStation VRタイトルを発表

中国で独自の盛り上がりを見せるPS VR、VR版「FFXV」、「勇なま」も中国展開へ

7月26日開催

会場:メルセデスベンツアリーナ

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント上海(SIE上海)は7月26日、中国上海のゲームショウChinaJoyの開催に先駆けて、プレスカンファレンスを開催し、多数の新作タイトルを発表した。

挨拶を行なうSIEJAプレジデント盛田厚氏

 今回の発表会は異例尽くしだった。プレスカンファレンスの最初に登壇したのが、SIE上海を統括するSCEJAのプレジデントである盛田厚氏だったこと。今期の主力タイトルとして紹介されたのは、PS4タイトルではなく、PlayStation VRタイトルだったことだ。

 盛田氏は、PS4がグローバルで6,040万台に達し、販売されたタイトルは5億本、PlayStation Networkの月間アクセスが7,000万回を突破したことなどを報告。日本とアジアを担当するSCEJAは、6つの法人で、11の国と地域に展開しており、盛田氏は「その中でも重要な戦略拠点が中国です」と語り、SCEJAがもっとも重視するマーケットとして中国を挙げた。

【中国はSIEJAの重要戦略拠点】

北京語でプレゼンを行なうSIE上海プレジデント添田武人氏
初心を忘れず、SIE上海の3つの約束は今後も守って行く

 これを受けてSIE上海プレジデントの添田武人氏は、本日7月26日に発売開始となった「Horizon Zero Dawn」の紹介を皮切りに、次々に日本や欧米の新作タイトルを紹介した。そのひとつが先ほど紹介した「真・三國無双8」や、「THE KING OF FIGHTERS XIV」の中国パブリッシャーとして知られるGamepochの最新タイトル「NBA2K18」などになる。

 ただ、今回、添田氏がもっとも長い時間を割いて紹介したのがPlayStation VRタイトルだ。日本や欧米では2016年のVRブームが一段落し、今年のE3でも、ゲームにおける1ジャンルという扱いで定着していたのに比べると、中国ではPS VR発売直前の熱量をそのまま持続している印象がある。

 添田氏は、導入として「ファイナルファンタジーXV」のVRスピンオフである「MONSTER OF THE DEEP: FINAL FANTASY XV」や、「勇者のくせに生意気だ」のVRタイトル「V!勇者のくせになまいきだR」の中国展開を発表した後、実に10タイトル以上の新規VRタイトルを発表し、さらに「Jaunt VR」や「Youku VR」といったVRコンテンツのPS VR対応を立て続けに発表した。

【続々発表されたPS VRタイトル】
MONSTER OF THE DEEP: FINAL FANTASY XV
V!勇者のくせになまいきだR
Happy Voxels
Legion Commander
STIFLED
Jaunt
Youku VR
Fishing Master
Happy Voxels
Audio Beats
Beats Fever
Mars Alive
Lunar Stone
Soul Dimension
Light Tracer
Bullet Sorrow
Super Kaiju
Reborn a Samurai Aweken
I'm Hungry

 何より驚かされたのは、コンソール展開そのものがまだ珍しい中国において、次々にVRタイトルが中国で生まれていたことだ。SIE関係者によると、PCでのVR開発経験があるメーカーが手がけており、クオリティは非常に高いという。「Legion Commander」、「STIFLED」は欧米での展開も合わせて発表され、中国から海外の流れは、VRタイトルが先行する格好となっている。日本展開については発表されなかったが、人気次第では中国から日本という新たな流れが生まれそうだ。

 ChinaJoy会場でも、PS VR本体に、PS CameraやPS Moveを同梱したスペシャルパッケージを特別価格で数量限定で販売するほか、13台のPS VRによる29種類のコンテンツを出展する。PS4タイトルが29台の試遊台で33タイトル出展するのと規模としてはあまり変わらず、SIE上海がそれだけPS VRを重視していることが窺える。中国のVRタイトルについては明日以降、会場で体験でき次第ご紹介したい。

【ChinaJoyでもVRたっぷり】

【プレイステーション 4の新作タイトル】