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「ドラゴンクエストXI」PS4版、3DS版の両方を試遊して改めて解った、それぞれの魅力!
「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」試遊レポート
2017年7月20日 07:00
いよいよ7月29日の発売が間近に迫ってきた「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」。5種類の新CMが発表された「ドラゴンクエストXI カウントダウンカーニバル」の会場では、プレイステーション 4とニンテンドー3DSの両機種の試遊台も用意されていた。約10分ずつではあるが、両方を試遊させて頂いたので、その感触をお伝えしていこう。
3DS版は携帯機の手軽さの中で味わう、「ドラゴンクエスト」らしさ、遊びやすさが魅力
PS4、3DSともに3つの冒険の書からプレイできるようになっていて、1つ目はゲーム冒頭シーン、2つ目はゲーム中盤でパーティのレベルもそこそこ高め、そして3つ目はレベルが最も高くていろいろなことができるシリーズ上級者向けというものになっている。今回は両機種ともに3つ目の冒険の書でプレイをした。
3DS版ではソルティコという港町の教会からプレイ開始。ここから町のなかにあるカジノへ行ってもいいし、町の外のすぐそこにある船に乗って海へ出てしまってもいいし、鍛冶で装備を作ってみるのもいい。まさに自由に好きなことを試せるようになっている。
……というわけで筆者は早速カジノへ! この町のカジノには、おなじみのポーカーとスロットマシンがあるのを確認できた。ただポーカーは賭ける枚数の多い台でプレイしようとすると「もっと経験を積んでからきてね」とたしなめられて遊べない台もあった。今はまだプレイできないようだ。
ポーカーやスロットを楽しんでいると、ついつい時間を忘れて遊んでしまいそうになる。シリーズ作でも同じように楽しんできたものであり、それは今作でも健在だ。3DSということで携帯機ならではの楽な姿勢で延々と楽しめてしまう魅力も、相性が良い。
船に乗って海を南下すると、なにやら怪しげな“いかにも”感のある小さな島が。そこに上陸すると、まるで島の入り口を守っているかのように「ごくらくちょう」との戦闘が待っていた。シリーズ作でも高レベルな上位のモンスターだが、今作でもかなりの強敵。粘ってダメージを与えていくものの倒せず、苦戦を続けているうちに試遊時間が終わってしまった。
島の中にはなにやら気になる建物がチラチラと見えていたりしたので、先にも進んでみたかったのだが……製品版にお預けだ。
3DS版を試遊して感じたのは、シリーズの大きな魅力である遊びやすさと安定感。シリーズ作をプレイしてきた人にとっての「ドラゴンクエスト」らしさ、まさにこの手触りというものががっちり味わえる。携帯機の手軽に遊べる良さも合わさって、いつまでも遊び続けられる。2D/3Dの表示モードの切り替えもあり、多くの人の「ドラゴンクエスト」らしさを満たしてくれるものになっていた。
PS4版はこれまでのシリーズ作から随所に進化した最新の「ドラゴンクエスト」の魅力が楽しめる
PS4版でも前述のように3つの冒険の書から選択して試遊ができる。3DS版の試遊同様に、1つ目はゲーム冒頭シーン、2つ目はある程度のレベルになっているパーティメンバーも揃ってのプレイ、そして3つ目は最も高いレベルのデータで「怪鳥の幽谷」というダンジョンに挑むものになっている。
PS4版のプレイは、そもそも3DS版とは全く手触りの違ったものだ。3Dグラフィックスの表示であり、スケール感の大きい等身大の世界を進んでいく。徘徊しているモンスターたちの存在感、入り組んだダンジョンの作りや高低差、そのなかを進む主人公達。いずれもがしっかりと描かれて目に入ってくる。ゲーム内容的には3DS版と基本は同じではあっても、その体験の違いは大きい。
戦闘の表現でも、モンスターもパーティメンバーもよく動くし迫力がある。例えば、HPが減って弱っている仲間の様子や、そこに回復呪文をかける動きやエフェクトなど、そういった行動のひとつひとつの見せ方にも惹かれるものがある。表現の豊かさと魅力は、3DS版にはない大きな魅力だ。
ダンジョンの方はというと、モンスターを倒して乗り込み、そのモンスターの特徴を活かして進むという、今作の特徴と言える要素をたっぷり体験できる場所だ。PS4版だと前述のようにダンジョンの高低差や岸壁などを等身大のスケールかつ3D視点で見ているので、そびえ立っている崖をモンスターの力でよじ登ったるといった進み方、動きが、より具体的に楽しめるものになっている。
ダンジョンの奥深くで待っていたのは……なんと「ごくらくちょう」! 3DS版で苦戦したモンスターと再びのバトルだ。同じモンスターではあるが、PS4版と3DS版とでの戦闘中の表現は大きく異なる。翼をはためかせながら放ってくるベギラマの迫力と威力、そのダメージに倒れていく仲間。強力なモンスターの脅威が、より見た目にも伝わってくるところがある。
このPS4版では「ごくらくちょう」との戦いの末に全滅してしまった。すると、冒険を再開するのを、「おいのりした場所から」、「最後に訪れた場所から」、「オートセーブから」の3種類から選べる画面が表示された。「おいのりした場所から」を選ぶとそのまま所持金が半分になって、最後においのりをしたダンジョンの入り口付近からプレイが再開された。
これまでのシリーズにはなかったものであり、オートセーブがあること、そしてそこからの再開が可能なところなど、リスタートのストレスを軽減する今どきな進化が加わっていることがわかる。
PS4版を試遊して感じたのは、表現も演出も、そしてゲームシステム面でも、最新のものに進化した「ドラゴンクエスト」だということだ。3DS版の“シリーズ作を感じさせるらしさ”とは良い意味で違った方向性であり、新しいものになっている。その魅力も手触りも3DS版とはまったく違うものであり、PS4版にしかない良さとなっていた。
両機種を試遊してみると、それぞれに全く異なる方向性があること、そしてそれぞれの魅力が甲乙つけがたくしっかりと立っていることを実感できた。間もなく発売日を迎えるが、どちらでプレイするか、また悩ましくなってしまう試遊となった。































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